Authenticってどういう意味?ニュアンスと使い方を紹介します!

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海外でauthenticという言葉を見かけることがよくあります。街角の日本食屋さんにAuthentic Japaneseとあったら、皆さんどんな和食屋なのか想像できますか?

この記事では、知っていると便利な英語authenticの意味について、そのニュアンスや正しい使い方を紹介しましょう。

Authenticの意味と使い方

さっそく、本記事でぜひ覚えていただきたい単語authenticの意味、そして使い方を例文で説明します。

Authenticは形容詞であり、カタカナの発音はイギリス英語でオーセンティク、アメリカ英語ではオセンティクのようにします。日本語ではオーセンティックのように使いますね。

Authenticの語源はギリシャ語“authentikos”という言葉であり、この意味も”本物の”になります。オーセンティックなウェディングドレス、オーセンティックな英国紳士服、オーセンティックユニフォームなど、それぞれが本物仕様というニュアンスになります。

では、さっそくauthenticが持つ以下の意味4つを紹介しましょう。

【本物の】
【信頼できる】
【偽物ではない】
【正直】

本物の

Authenticを使うとき、もっとも使われる意味はここで紹介する「本物の」です。本物ということから「正真正銘の」としても使われます。

If something is authentic, it is real, true, or what people say it is
もし何かがオーセンティクであれば、それは本物であり、真実であり、あるいは人が言うとおりである

引用:Cambridge Dictionary ”authentic”
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/authentic?q=Authentic

ですので、冒頭にでてきたように日本食レストランがAuthentic Japaneseと言うのであれば、本物・正真正銘の日本食となるわけです。正真正銘の和食じゃないことってあるの?と思われたかもしれません。

しかし、海外では日本人がオーナーでなく、また日本人ではない外国人シェフがジャパニーズレストランでお料理を作ることがよくあり、日本人の作る日本食とかけ離れたものになることがあります。

例えば、フュージョン料理として、誰もが知る日本の食べ物が外国の文化と融合されることがあります。それはやはりオーセンティクではないんですね。ひとつ目のauthenticの意味が「本物の」であることが分かりましたね。

I went to an authentic Italian restaurant in London. They only use ingredients that come from Italy.
ロンドンの本格的イタリアンレストランに行ってきたの。イタリア産の食材のみを使用しています。

Authenticであることがアピールになる典型的な例です。訳のようにauthenticを”本格的”にして正統派であることを示しています。

My Japanese friend gave me authentic green tea from Kyoto.
日本人の友達が京都の本場の緑茶をくれました。

この例ではauthenticを”本場”としています。紅茶であればインドがAuthenticになるでしょう。Authenticは形容詞であることから、authentic ◯◯とし、◯◯には修飾する名詞が入る点もご確認くださいね。

信頼できる

ふたつ目のauthenticの意味は「信頼できる」です。

例えば、誰かが作成した資料または報告書が信頼のおけるものである、信ぴょう性のあるものというときにauthenticを使います。

The report regarding the company’s income and expenditure is authentic.
会社の収支に関する報告書は信頼できる。
The new director has authentic leadership. That’s why her staff trust her.
新しい取締役は信頼できるリーダーシップを持っており、だからこそスタッフは彼女を信頼している。

オーセンティックリーダーシップとは、倫理観を持ち、自身の考えや価値観、明確な目標などによってチームをリードしゴール達成を追求できる人材が持つものです。

偽物ではない

次のauthentic英語の意味「偽物ではない」を紹介しましょう。

偽物とは本物ではないということですが、例えば高級ブランドのバッグがフェイクではなく本物、といったような英会話でauthenticが使えます。

絵画でもピカソの作品のコピーは世の中に多くあります。しかし、ピカソが実際に描いたオリジナル作品こそがauthenticになります。

The sofa is made from authentic leather.
このソファは本革製です。

見た目は本革に似せてはいるものの動物の皮を原料にしない人工素材の合皮ではなく、本革製=偽物ではないのニュアンスになります。もちろん、合皮を合皮として選ぶ人もいます。

If you don’t want a fake brand, you should go to a company-operated store to buy authentic items.
偽ブランドが嫌であれば、直営店へ行き本物を買うべきだよ。

Fakeには偽物・模造といった意味があります。高いお金を払って実は偽物だったという話はあります。それを避けるためには、偽物ではない本物を販売する直営店であれば間違いないという例文です。

正直

最後のauthenticは「正直」としての意味の使い方を紹介しましょう。正直といえば、多くの人にとってhonestが定番ではないでしょうか?

Authenticとhonestとの違いですが、前者が自分自身に忠実であることに対し、後者は個人とその人間関係に関連づけられることが多くなります。

Be authentic. You don’t need to listen to others regarding what you should do.
自分に正直になりなさい。自分がすべきことで他者のいうことに耳を傾ける必要はない。

自分の感情や考えに正直になって良いんだという例文です。

Be true to who you are and what you believe in.(自分が誰であるか、自分が信じていることに誠実になれ)のようにも言えるでしょう。

Authenticの対義語

Authenticにはいくつかの意味があるものの、どれも本物、本物だから信じられる、本物であって偽物ではないといった共通した捉え方があることが分かりました。

ここで、authenticの対義語を紹介することで、さらにauthenticの理解を深めましょう。Authenticと反対の意味を持つ単語には、以下2つが挙げられます。

Fake

Fakeは日本でもフェイクというカタカナ語で使われています。Fakeには偽りの、でたらめな、インチキの、やらせのという意味があり、authenticとは正反対の言葉だということが分かります。ということはnot fake=authenticですね。

Spurious

Spuriousはあまり馴染みのない単語かもしれません。しかし、こちらも偽りの、うその、偽造のなどの意味がありauthenticの対義語になります。

Authenticの類似表現6選

ここで、authenticに類似した英語表現を6つ紹介しましょう。Authentic関連の単語リスト作成にもご活用ください。

Genuine

Genuineは形容詞であり、モノが「本物の・偽物でない」、感情などが「心からの・偽りでない」、人が「正直な・誠実な」の意味を持ちます。このように見ると、authenticにかなり近い単語ということが分かります。

It was a genuine mistake. He wasn’t trying to cheat her.
それは本当に間違いだった。彼は彼女を騙そうとしたわけではなかったんだ。

Original

Originalは日本語オリジナルとしても馴染みがある単語です。これまでの解説でも、ピカソが実際に描いた”オリジナル作品”がありました。このことから、authenticとoriginalは近い表現ということが分かります。

Can you tell me if this drawing is an original or a copy?
この絵はオリジナルなのかコピーなのか、教えてくれますか?

Real

Realには様々な意味がありますが、authenticと類義しているものに「本物の・人工でない・合成されていない・偽物でない」の意味があります。

You can have a real luxury experience at Claridge’s in Mayfair, London.
ロンドン・メイフェアにあるクラリッジズでなら、本物の贅沢な体験を味わうことができます。

Claridge’sはロンドンの5つ星ホテルのひとつで、1812年創立です。

True

お馴染みの単語trueにも「真の・本当の・本物の」といった意味があるためauthenticの類似表現になります。

She is a true friend to me.
彼女は私にとって本当の友達です。

正真正銘の友、親友、ベストフレンドなどをtrue friendで表現しています。

Pure

「まじりっ気ない・純粋な」などの意味を持つpureによってもauthenticの代わりにすることができます。

This British-made jacket is pure wool.
この英国製のジャケットはまじりっ気ないピュアなウールです。

Bona Fide

この記事最後に紹介するのは「bona fide(ボウナ ファイディ)」というフレーズです。

聞いたことがある人は多くないかもしれませんが、この表現にも「本物の・正真正銘の」などの意味があります。もとはラテン語で、インフォーマルな言い方として使われます。

She is his first bona fide girlfriend.
彼女は、彼の最初の本物のガールフレンドです。

まとめ

オーセンティックという言葉は聞いたことがあるけれど、いまひとつ意味や使い方が分からなかったという方にもauthenticがご理解いただけたのではないでしょうか?

イギリス人は本物の英語はアメリカ英語ではなくイギリス英語だ~などと言いますが、皆さんはいかが思われますか?!

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