みなさんは、英語を勉強していて「grounded」という単語に出会ったことはありますか?今回初めて目にしたという方もいるかもしれませんし、何度か目にしたことがある、という方もいるかもしれません。
そこで、今回の記事では、意外と知らない「grounded」という単語について、その意味と使い方を丁寧に解説していきます。さまざまな意味を持つ単語ですので、覚えて正しく仕えるようになればみなさんの英語力・表現力がぐっと上がりますよ。
また、あわせて「grounded」の関連表現もご紹介します。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
Groundedの意味と使い方
まずは、「grounded」の基本的な意味と使い方についてご紹介します。それぞれの意味について、例文を遣いながら丁寧に解説していきますので、一つ一つチェックしていきましょう!なお、コアイメージとして、もととなる名詞「ground」の意味を押さえておくことも大切です。名詞「ground」には、「地面、大地、陸上、接地」といった意味があります。
安定した、賢明な、知覚のある
「Grounded」の一つめの意味は、「安定した、賢明な、知覚のある」というものです。精神的に安定していてしっかりしているというニュアンスで使われることが多いです。「分別があり落ち着いている」や「地に足がついている」という日本語にも近いニュアンスがあります。
また、人の性格だけでなく、技術・知識・能力などについて訓練を受けてよく熟知しているという意味でも使われます。
さらに、論点などが「~に基づいている、根拠がある」という文脈で使われることもあります。
いずれも、名詞「ground」がもつ「地面、大地」のようにしっかりしている・安定しているというイメージで覚えるとわかりやすいのではないでしょうか。
例文
彼女は若いのですが、とてもしっかりしています。
私の弟は数学の基礎をしっかり固めています。
彼女の理論は確かに事実に基づいている。
彼は非常に地に足がついているので頼りになります。
彼らの主張は事実に基づいていました。
飛ぶことを禁止、阻止される
こちらは、航空関連で使われ、「ルール違反をしたパイロットがしばらく飛べない罰」「(何らかの手違い、病気、機内の不調などの理由で)飛行機やパイロットが飛行を許可されていないこと」という意味があります。
こちらも、「地面についたまま飛べないでいる」というイメージで覚えるとわかりやすいのではないでしょうか。
なお、テロ警告などで「フライトが中止された」というシチュエーションでも使われます。
例文
大雪のため国内線はすべて欠航となりました。
このタイプの飛行機はいくつかの問題を抱えており、3年間フライト中止を余儀なくされた。
警察は昨日、すべてのフライトを中止しました。
この2人のパイロットは、呼気からアルコールが検出されたため飛行禁止となりました。
フライトは天候のため欠航となる可能性があります。
外出禁止
「Grounded」には「悪いことをした時の一般的な罰としての外出禁止」という意味があり、しばしば子どもに対して使われます。親の言うことを聞かなかったり、嘘をついたり、癇癪をおこしたりした場合などに対する罰として使われます。
カジュアルな表現ではありますが、先ほどご紹介した2つの意味よりも日常会話ではこちらの意味で使われることが多いです。
こちらの意味は、先ほどのパイロットなどが飛行禁止になること、という意味から派生してできました。子どもの外出禁止も、「地面から動けなくなっている様子」をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。
例文
エミリーは外出禁止なので、パーティーに来ることができません。
あなたは2週間外出禁止です!
私は先週、外出禁止でした。
今度の土曜日、一緒にカフェに行かない?
ごめんね、外出禁止だから行けないの。
関連表現
ここまで「grounded」という単語が持つさまざまな意味と使い方をご紹介してきました。ここからは、そんな「grounded」の関連表現をいくつかご紹介したいと思います。類似表現を覚えておくことで、みなさんの表現の幅がぐっと広がりますので、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。
Stay-at-Home Order
「Stay-at-home order」は、「(感染症拡大防止などのための)外出禁止令」という意味があります。日本語では「外出禁止(外に出ることを禁止する)」という言い方をしますが、英語では「家にいる・留まることを命令する」という表現になります。「Order」はここでは「命令」という意味になります。
例文
政府は外出禁止令を発表しました。
彼らは外出禁止令の下にあるため、自由に外に行くことができません。
感染症の感染拡大を受けて、政府は外出禁止令を延長しました。
Shelter-in-Place Order
「Shelter-in-place order」は、「屋内退避命令・屋内避難命令」という意味があります。地震などの自然災害や、銃乱射事件などが起きて、屋外にいることが危険な場合に、屋内の安全な場所に避難するようなイメージです。
例文
昨日、屋内退避命令が出されました。
事件が発生したので、警察は詳細がわかるまで人々に屋内退避命令を出しました。
Curfew
「Curfew(発音:カーフュー)」は「門限」や「(特に夜間)指定された時間帯の外出禁止令」という意味があります。反抗期の子どもが何度も「curfew」を破ったりすると、「be grounded」になる、ということもあります。
例文
まあ、また門限を破ったわね。
街全体が夜間外出禁止令の下に置かれました。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、「grounded」という単語の使い方と意味についてご紹介しました。普段の英語の勉強ではなかなか目にする機会がない単語かもしれませんが、この記事で開設したとおり、幅広い意味を持っています。今回ご紹介した「grounded」の類似表現についても便利なものばかりですので、ぜひ覚えて使ってみてください。
今回ご紹介した「grounded」や「grounded」の類似表現を適切に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介した「grounded」や「grounded」の類似表現をそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「grounded」や「grounded」の類似表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのようなときにgroundedという単語を使っているのか知りたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「grounded」や「grounded」の類似表現に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、「grounded」の意味の一つである「外出禁止」や関連表現の「門限」などについて講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!