「痛い!」painとsoreの違いって何?

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今回は、痛みを表す際に使われる、“pain”“sore”の違いについて紹介します。痛みを表す時に、「痛みの程度」などによって使われる英単語は異なってきます。痛い時に1つの単語を使いまわすこともできますが、ネイティブスピーカーに違和感を与えてしまいます。“Pain”と“sore”の違いを見ることで、痛い時に使う英語表現の幅を一緒に広げていきましょう。また、「痛み」の関連表現についても一緒に学んでいきましょう。

PainとSoreの違い

“Pain”と“sore”の違いについてみる前に、発音を確認しておきましょう。“Pain”の発音をカタカナ表記にすると、「ペイン」になります(発音記号:péin)。Pの後にAがあるため、「パイン」と発音してしまいそうですが、それは間違いです。一方、“sore”の発音はカタカナ表記では「ソァ(アメリカ英語)、ソー(イギリス英語)」となります(発音記号:sɔr (アメリカ英語)、 sɔː(イギリス英語)。アメリカ英語とイギリス英語では発音の仕方が若干異なりますね。

“Pain”と“sore”はどちらも痛みを表す時に使われる単語ですが、その痛みの種類や程度に違いがあります。“Pain”は 痛みを表す時に使われる単語の代表格ですが、「特に強い痛み」を表す時に使われます。さらに、“pain”は身体的な痛みのみならず、精神的な痛みや苦痛を表す際にも使うことができます。“Sore“も痛みを表しますが、“sore“切り傷やのどがひりひり痛む時に使われます。また、“sore“は身体的な痛みについて表す時に使われ、心の痛みを表す際には使われません。

Painの意味と使い方

“Pain”は名詞では「痛み」という意味を表し、動詞としては、「苦しめる」「苦痛を与える」という意味を表します。“Pain”は動詞と名詞の両方の意味を持ちますが、主に名詞として使われます。例えば、“pain”を名詞として使う場合には、「筋肉痛」= “muscle pain”(発音:マッスルペイン)「炎症痛(炎症を起こしている時の痛み)」=inflammatory pain”があります。また、動詞として使われる場合は、身体的な痛みではなく、精神的な痛みや苦痛を表す場合が多いです。

【例文】

His expression was a fifty-fifty mixture of pain and anger.

(その表情は、痛みと怒りが半々に混ざったものだった。)

She was suffering from pain that even she couldn't understand.

(彼女は自分でも理解できない痛みに苦しんでいた。)

The pain in her stomach was almost crippling.

(胃の痛みに耐えかねていた。)

She hadn't cried in years, unless it was out of pain from a particularly bad beating.

(ひどく殴られた痛みでない限り、彼女はもう何年も泣いたことがなかった。)

Soreの意味と使い方

“Sore”は形容詞として使われることが多く、「ズキズキする」や「ヒリヒリする」のようなニュアンスの意味を表します。また、名詞として使う場合には、「痛むところ」という意味を表します。“Sore”を使う表現には、 “sore throat”=「のどの痛み」などがあり、上記で紹介した筋肉痛も“sore”を使って“sore muscles”と表現することもできます。“Sore”で痛みを表す際に、その痛みの原因も一緒に表現した場合がありますよね。そのような時は、“from”を使うことで表現することができます。“From”の後に痛みの原因を示すことで、「~をしたことで痛みが生じた」と解釈することができます。それでは、以下で例文を一緒に見ていきましょう。

【例文】

My eyes are sore from looking at the computer for so long.

(長い間コンピューターを見ていたので目が痛い。)

I’m sore from working out yesterday.

(僕は昨日運動して筋肉痛だ。)

I’m sore from~は「~で痛む」と表現したいときに便利です。例えば、トレーニングによる筋肉痛で痛い場合には、I’m sore fromの後にトレーニング内容を入れることで表現できます。

She is sore from lifting yesterday.

(彼女は昨日ダンベル上げたから筋肉痛だ。)

関連表現

痛みを表す表現は“pain”や“sore”以外にもあります。ここでは、痛みを表す別の英語表現についてみていきましょう。あなたがこれまでに聞いたことがない単語も出てくるかもしれません!

Ache

“Ache”は精神的な痛みを表す場合には使われず、肉体的な痛みを表す場合にのみ使われます。ただし、これまでに紹介した“pain”と比べると、やや軽い痛みを表したい時に使われます。

また“ache”は体の部位と組み合わせることによって、「〇〇の痛み」「◯◯痛」という名詞を作ります。例えば“headache”「頭痛」、“toothache”「歯痛」などがあります。しかし、例外的に“heartache”は心臓の痛みを表さず、「苦悩」や「心痛」と言った精神的な痛みを表す単語になります。ちなみに、胸の痛みを表す時には、“chest pain”(読み:チェスト ペイン)が使われます。“Ache”は上記のように名詞で使われるケースがほとんどであり、動詞で使われることはほぼありません。

【例文】

You feel nausea and aches in your muscles.

(吐き気や筋肉痛を感じる。)

I have had a terrible headache for the last two days.

(ここ2日間、ひどい頭痛に悩まされている。)

The reason you have a toothache is the pressure building up.

(歯が痛むのは、圧力が上昇しているからだ。)

Hurt

“Hurt”「~を傷つける」や「痛む」という意味を表し、主に動詞として使われます。“Hurt”は先ほど紹介した“pain”と同様に、身体的痛みと精神的痛みの両方を表すことができます。この他に、“hurt”「経済に打撃を与える」や「損害を与える」という意味でも使うことができます。ちなみに、“hurt”の発音はカタカナ表記では、「ハート」と表し、発音記号では、「hə́ːrt」と表します。“U”の後に“r”があるため、発音する際は口の中で舌を丸めて発音するようにしましょう。

【例文】

He had seriously hurt himself while trying to escape from the police.

(彼は警察から逃げようとして重傷を負ったのだ。)

I didn't mean to hurt her, only to keep her still.

(彼女を傷つけるつもりはなかった。)

He is afraid of hurting Kate's feelings.

(彼はケイトの気持ちを傷つけることを恐れているのだ。)

Ouch!

"Ouch!"(発音:アウチ)はとっさの痛みを表現する際に使われる間投詞で、日本語ではどこかにぶつけたときなどにでる「痛っ!」という表現にあたります。この他にも、熱いものを触った時にとっさにでてくる「熱っ!」という表現にも相当します。

Bruise

“Bruise”は「ブルーズ」と発音し、「~を傷つける」「~にあざをつける」という動詞を表し、名詞では「打撲」「打ち身」「あざ」という意味を表します。この他にも、「(果物などを)傷める、だめにする」という場合にも使うことができます。“Bruise”は「痛み」を表す言葉としてあまり聞きなじみがないかもしれません。この単語を初めて見る方や意味を忘れてしまった方などは、以下の例文を参考に覚えていきましょう。

【例文】

She bruised her knee when she fell.

(彼女は転んで膝を打撲した。)

He had a bad bruise on his leg after he fell.

(彼は転倒した後、足にひどい打撲を負った。)

She found a bruise on the apple.

(彼女はリンゴに傷を見つけた。)

Smart

“Smart”と聞くと、「賢い」「洗練されている」という意味が浮かんで来る人が多いのではないでしょうか。実は、“smart”には「(身体の一部が)うずく」「ズキズキ(ヒリヒリ)痛む」「(薬などが)しみる」と言う意味があります。“Smart”の語源が「肉体的な痛み」であり、それがいつしか「精神的な鋭さ」を表すようになりました。そして、やがて「洗練」や「賢さ」の意味を表すようになりました。“Smart”はヒリヒリした痛みを表すため、これまでに出てきた“sore”と同じような痛みを表す際に使うことができます。

【例文】

Does this smart?

(しみますか?)

※擦り傷などの外傷に薬をつけてあげている人が尋ねる

She has a smarting pain in her knee.

(彼女は膝がズキズキ痛みます。)

まとめ

今回は、痛みを表す“pain”“sore”の違いや使い方についてみてきました。さらに、痛みを表す他の英語表現についても紹介しました。あなたは、「痛み」を英語で表現したい時に英単語の使い分けができていますか?同じ痛みでも、強い痛みの時には“pain”、ヒリヒリする痛みを表したい時には、“sore”や“smart”を使いましたね。これらの単語を覚えたての頃は、どれが何の痛みを表すか混乱する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、間違いを恐れずどんどん使うことによって、瞬時にどの英単語を使えば良いか判断できるようになります。

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