実はたくさんあるveryの意味と使い方について詳しく解説します!

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今回は、簡単そうに見えて実は形容詞としての使い方もあるveryについて解説していきます!

一般的に、veryは「とても」と物事を強調する時に使える副詞としての働きで知られていますが、それ以外の意味や使い方があります。以下で例文と共に見ていきましょう。

Veryの意味と使い方

Veryの基本的な意味や「とても」や「かなり」です。

しかし、場合によっては「まさに」などと訳せる時もありますし、形容詞として使い、名詞を修飾することも可能です。副詞と形容詞、品詞別に意味と使い方を見ていきましょう!

副詞のVery

副詞として使うveryは「とても」や「かなり」「非常に」という日本語訳になり、皆さんも馴染みがあるかと思います。

I’m very hungry because we played football very hard.
すごくお腹が空いたよ。サッカーをとても一生懸命にやったからね

英語初級者であれば、veryをたくさん用いて強調表現を使っていきます。しかし、中級者以上になると、veryばかりを乱発するのが幼い表現になるため、別の表現を使って言い換える練習をしていきます。言い換え表現については、一部を後半でご紹介します。

ここで必ず説明しておかなくてはいけないのは、多くの方が間違える注意事項です。形容詞を修飾して「とても」という意味を持たせられるveryですが、実はveryが使えない形容詞がたくさんあります。まずは、veryが使えない形容詞を以下で確認してみてください。

wonderful
delicious
fantastic
great
marvelous
superb

terrible
awful
dreadful
exhausted
horrible

上の段はポジティブな意味を持つ単語で、下の段はネガティブな意味を持つ単語です。

これらの単語とveryが一緒に使えないのは、単語そのものにveryの強調の意味が含まれているからです。もし上記の単語にveryを付けたら、二重に強調してしまうためそもそもveryは要らないのです。

つい、This is very delicious!「これすごくおいしいよ!」などと言ってしまいそうですが、文法的には間違いです。

それでも上記の単語を強調したい場合は、veryの代わりにabsolutelyやcompletely、totallyなどを使います。これらの副詞であればOKです。

This is absolutely delicious!
これ、すごくおいしいよ!

英語圏に住む外国人の方が配信しているYouTube動画の中には、veryを使わない方法が取り上げられていることも多いです。それだけ英語学習者はveryを使いがちですが、言い換えた方がよりスマートで語彙力も増えるのです。

以下にveryを使った表現とその言い換え表現を載せるので、覚えていないもの、veryを使ってしまいそうなものは暗記してみてください。

very good = excellent
very beautiful = stunning
very clever = brilliant
very angry = furious
very tired = exhausted
very hungry = starving
very cold = freezing
very afraid = terrified
very funny = hilarious
very important = crucial
very small = tiny
The stunning scenery made me so happy.
驚くほど美しい景色を見て私はとても満たされた
I’m exhausted and starving.
疲れて死ぬほど腹減ってる
Sometimes tiny little things are crucial for us.
時として、私たちにはとても小さな物事も非常に大切になる

強調を含んだ語はスラングにもなりやすく、国や地域によって使われる語句が変わるので興味深いですよ!好きな地域があるなら、そこで使われているスラングを見てみるのもおすすめです。

さて、veryが使えないケースの続きです。比較級を強調したい時にもvery単体を用いて強調するのは間違いです。

代わりに、muchやvery muchを使います。最初は比較級に気づかなかったり違和感があったりするかもしれませんが、比較級自体は中学2年生で習う簡単な文法です。慣れるまで頑張って繰り返していきましょう。

Your face is getting much better.
あなたの顔色、ずっとよくなってきたよ

Veryが使えないケースはまだあります。簡単に使えると思っている方も多いのですが、こうして例外を書き出してみると意外と多いですよね。

実は、veryは受動態を強調することができません。Veryの代わりには比較級を強調する時と同じようにmuchやvery muchを使うか、greatlyを使いましょう。

Her concert was very much enjoyed by everyone.
皆、彼女のコンサートを大いに楽しんだ

この例文は意訳ですが、直訳すると「彼女のコンサートは皆によってとても楽しまれました」です。受動態はそのまま訳すと日本語としては違和感が残る場合があります。日本語では英語ほど無生物を主語にすることがないので、文脈によって書き換えることをおすすめします。

ここでようやく最後の注意事項です。Veryは、動詞を強調することもできません。強調するならvery muchでないといけません。文の最後につけるvery muchはこのタイプです。

I want to go on a picnic very much!
すごくピクニックに行きたい!

この場合のvery muchは動詞の前に持ってこれます。

I very much want to go on a picnic!

また、副詞のveryには「まったく」「まさに」という意味もあります。使い方は限られていて、形容詞の最上級や、first, last, next, same, own, oppositeといった単語の前に置きます。こういった単語がveryと共にあれば、「とても」で訳さないことを思い出しましょう。

This is my very first presentation in my life!
これが私の人生で本当に初めてのプレゼンだよ!

形容詞のVery

では、次は副詞ではなく形容詞としてのveryの解説です。形容詞としてveryが使われる場合、「まさにその」や「ちょうど」といった訳が適切です。形容詞ですから名詞を修飾します。

That is the very scarf I wanted!
そのマフラー、まさに私が欲しかったやつ!

「かなりの」や「ぎりぎりの」といった訳になるveryもあります。この場合、ポイントとなるのはend, back, top, beginningなどの英単語です。これらがある場合は訳し方に気を付けましょう。

There is a huge rock on the very top of the mountain.
その山の本当に頂上に巨大な岩があるんだ

文脈によっては、「単に」や「ただ~だけで」と訳した方が自然になることもあります。Onlyと入れ替えたらこちらの訳が合うでしょう。

The very sound of the guitar made his fans crazy.
ギターの音だけで、彼のファンはとち狂った

Veryの類似表現

では、最後にvery類似表現をご紹介しましょう!

あまりveryを連発してばかりいると単調な文章になってしまうため、強調したい時には別の表現に変えるとよりネイティブスピーカーらしくなります。どういった語句が使えるのか覚えてしまいましょう。

So

Soは「とても」という意味がありveryと書き換えることができます。カジュアルな表現であるため日常会話の中でもよく聞きます。もう少し文法的に踏み込むなら、soはveryと比べてより主観的な強調使い、相手がその状態を知っているという前提で使われます。

Thank you so much!
ありがとう!

上記の例文は決まり文句のように使われますが、発言者が感謝している程度が主観的であり、何に対して感謝されているか言われた相手はわかっているというシチュエーションになります。

Too

Tooも「とても」という意味ですが、特徴的なのはネガティブスピーカーな意味合いで使われることです。そのため、「あまりにも~すぎる」という訳が合うことも多いです。

I’ve got too many things to do today.
今日はやらなきゃいけないことがありすぎる

Quite

Quiteも「とても」という意味ですが、veryよりは強調の度合いが下がります。また、イギリス英語でよく使われる特徴的な単語なので、イギリスが好きな方、イギリス人と話す機会がある方はveryの代わりに使ってみてください。

This chocolate bar is quite good.
このチョコレートバーはけっこうイケるよ

まとめ

英語学習をしているとついveryをたくさん使ってしまいがちですが、本当に正しく使えているのか、その用法を今一度確認してみてはいかがでしょうか?

副詞として使う頻度が多いと思いますが、形容詞としての使い方もマスターすれば表現の幅が広がります。Veryを既に含んだ単語はちょっと難易度が上がりますが、語学を学ぶにあたって避けては通れない語彙力強化のためにも頑張って覚えましょう!

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