【英語初心者必見】直接目的語の使い方とは?基礎から完全解説

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皆さんは、英語文法に自信はありますか?日本の英語教育では非常に文法重視の英語が教えられていますので、世界的に見ると文法寄りではあります。

しかし、より高いレベルを目指そうと思うと文法慣れしていても難しく感じますし、基礎が抜けていると太刀打ちできません。

今回は、英語初心者さん必見の直接目的語について解説していきますので、ぜひ文法のおさらいとして参考にしてみてくださいね!

「直接目的語」とは何か

まずそもそも目的語とは何かというと、日本語で言う「~を」や「~に」に相当する部分です。

「私は本を読んだ」

この文の目的語は「本」です。

「私はジョージに自転車を買った」

この場合は、「~を」と「~に」に当たる部分が2か所あるため、「ジョージ」と「自転車」、両方目的語です。

もちろん、日本語と英語は違う言語ですから、「~を」や「~に」と訳すのに目的語ではなかったり、反対に「~を」や「~に」と訳さないのに目的語になることもあります。便宜上、中学1年生には日本語を使って教えるようになっていますが、それだけでは完璧な解説にはならないことを念頭に入れておいてください。

では、直接目的語の解説に移りましょう。

直接目的語とは、主に「モノ」や「コト」のことを指します。

I read the book.
私は本を読んだ

先ほどの日本語の例文を英訳してみました。ここでは、「~を」に当たる目的語のうち、「モノ」や「コト」を表す「本」、つまりthe bookが直接目的語に当たります。

「間接目的語」とは何か

間接目的語は、主に「人」を指します。

I sent a letter to him.
私は彼に手紙を送った

上記の例文の中の目的語は「~に」に当たる「彼に」と、「~を」に当たる「手紙を」です。このうちhimは「人」なので間接目的語と言います。

I bought a bike for George.
私はジョージに自転車を買った

こちらも先ほど出した日本語の例を英訳したものですが、ここでは目的語が2つありましたね。Georgeとa bikeが目的語に当たりますが、このうち間接目的語に当たるのは「人」を指すGeorgeだけで、a bikeは直接目的語になります。

「目的語」と「補語」をもう少し知る

さて、目的語は先ほど触れたように「~を」や「~に」に当たるものでしたが、英語には補語というものもあります。

英文法を理解する上で大切になってくるので、以下で深掘りしておきます。

目的語

目的語の基本は上記で解説したので、それ以外の特徴をご紹介しましょう。

目的語を日本語の「~に」や「~を」という訳以外で見抜くなら、動詞の後ろに着目しましょう。一般的な文章であれば、動詞の後ろに置かれているのが目的語になります。

行為の対象を表すもので、直接目的語はより文法チックに言えば動作の作用が直接的に及ぶ対象です。それに対して間接目的語は、動作の作用が間接的に及ぶ対象です。

高校生になったばかりの頃に習うのは、SVOCを含む文型です。Sが主語、Vが動詞、Oが目的語、Cが補語です。このうち第4文型は目的語が2つ続く形で、SVOOとなります。今回は補足としますが、他にSVOという文型もあります。

I gave her a present.
私は彼女にプレゼントをあげた

このように、目的語が2つ続くのが第4文型です。

同じような形を取る動詞は中学生のうちに習い、文型の言い換えも学びます。以下でまとめておきましょう。

give 人+物
buy 人+物
show 人+物
tell 人+物

「人に物を~する」という訳になります。

これらを言い換えるためには、以下のように少し文の形を変えます。

give 物+to+人
buy 物+for+人
show 物+to+人
tell 物+to+人

例えば、先ほどの例文のI gave her a present.を言い換えると、以下のようになります。

I gave a present to her.

日本語訳は同じで、意味は同じです。

注意点は、give 物+to+人、show 物+to+人、tell 物+to+人はどれも同じ形を取っているのに対し、buy 物+for+人のみ使われている前置詞がforであることです。

中学生のうちでは、使い分けは解説されず、toを使う動詞とforを使う動詞を暗記するだけです。

しかし、数ある単語をそれぞれto派とfor派に分けて暗記していたらとてつもなく長い時間がかかり非効率的ですので、以下のように覚えることをおすすめします。

Toを使う動詞…ひとりではできない動詞
Forを使う動詞…ひとりでできる動詞

例えば、上記で使ったgive「あげる」やshow「見せる」、tell「伝える」「教える」は、ひとりではできないことではありませんか?最低2人いないとできない動作です。

一方forを使ったbuy「買う」は、ひとりでもできる動作です。このようにして覚えると大変効率的ですし、例外もあまり見ないので私は中学生にもおすすめしています。

補語

補語とは、その名の通り主語や目的語が持つ情報を補うものです。主語を補う主語補語と、目的語を補う目的語補語の2種類があります。

補語を含む文型はSVCやSVOCです。今回は補語の説明なので、代表としてSVCの文型をピックアップして解説しましょう。

I became a football player.
私はサッカー選手になった

このような英文では、主語がI、動詞がbecame、そして補語がa football playerとなります。SVC文型であると見分けるためには、S=Cの関係が成り立つかどうかに着目します。

この例文の場合、Sである「私」は、Cである「サッカー選手」ですよね?つまり、S=Cが成り立つのでこれはSVC文型であり、a football playerが補語とわかるわけです。

They are new teachers.
彼らは新しい先生です

この文も、主語であるTheyと、new teachers「新しい先生」が同一人物であり、イコールで結べるためSVC文型で、new teachers「新しい先生」が補語になります。

You are really intelligent.
あなたはとても賢い

こちらの文章も同様に、You=intelligentとなるためintelligentが補語になります。

「直接目的語」と「間接目的語」の見分け方

ここからは、直接目的語と間接目的語の見分け方について、より詳しく解説していきます。

基本は先ほど解説したように、目的語が「人」であれば間接目的語、「モノ」や「コト」であれば直接目的語という考え方です。しかし、ここでもう少し正確性を得た解説をしていきます。

直接目的語

直接目的語を見極める時には、その名の通り目的語として動詞の動作が直接向けられている英単語を選ぶようにしましょう。

He passed me a ball.
彼は私にボールをパスした

まずは、英文中の中で核となる動詞を見つけます。例文の場合はpassedですね。この動詞の「パスする」が直接作用しているのはボールです。パスするのは、私ではなくボールという考え方です。

では、疑問文ではどのように考えるのでしょうか。基本的な考え方は同じですが、少し混乱しやすいので注意しましょう。

What did you give him?
あなたは彼に何をあげましたか?

さて、この文章の中では直接目的語は何になるでしょうか。先ほどと同じように、英文中で核となる動詞を見つけましょう。この場合はgiveです。あなたがあげたのは彼ではなく「何か」なので、Whatが直接目的語となります。

間接目的語

間接目的語を見つけるために便利なのが、toやforです。このような前置詞の後に間接目的語が来ることが多く、ひとつの目安となるでしょう。

I’ll show my pictures to you.
あなたに私の写真を見せましょう

この例文の中には、前置詞のtoがありますよね。その後のyouが間接目的語です。ちなみに、直接目的語を探した時と同じような考え方もできます。

見せるのはあなたではなく私の写真ですから、「私の写真」が直接目的語です。そこから、それ以外の目的語を間接目的語と判断する方法もあります。

では、上記の例文の意味は変えず、文型だけを変えてみましょう。

I’ll show you my pictures.
あなたに私の写真を見せましょう

この場合、やはり見せるのはあなたではなく私の写真であるという考え方を貫けば、「私の写真」が直接目的語であると見抜けますし、「私の写真」は「モノ」に当たるのでやはり直接目的語であると判断ができます。

では、疑問文の場合で考えてみましょう。

Who did you show your pictures to?
あなたは誰にあなたの写真を見せましたか?

この場合、写真を見せた人はこの質問文の答えとなるため、質問文の答えが間接目的語となります。文中ではWhoに当たるわけです。

まとめ

直接目的語は「モノ」や「コト」に多く、動作が直接その対象に向くのでしたね。一方、間接目的語は「人」に多く、前置詞のtoやforの後に置かれる傾向にありました。

英文法ばかりに目をやっていると英会話が上達しませんが、英検やTOEICなど、文法重視のテストを受験するのであればやっておくべきです。英語を学習する目的に合わせ、今の自分に必要な勉強法を見極めていきましょう!

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