「英語の副詞」と聞くと、なんだか難しいイメージがある方も多いのではないでしょうか。「形容詞との違いは何?」「正しい副詞の位置は?」など、副詞の使い方は少し混乱しやすいですよね。
今回の記事では、そんな英語の副詞の使い方について詳しく解説していきます。副詞の用法や位置などを例文を使って分かりやすく紹介していくので、ぜひ英語学習の参考にしてみてくださいね!
副詞と形容詞の違いとは?
副詞と形容詞の大きな違いは、「何を修飾するか」です。先に形容詞の使い方について詳しく見ていきましょう。
【例】beautiful flower(美しい花)、a big dog(大きな犬)
名詞、もしくは代名詞を修飾するのが形容詞です。名詞の性質や状態、感情を述べる役割があり、通常は名詞の前に置きます。
次に、副詞の使い方をチェックしていきましょう。
【例】She sings beautifully.
副詞が修飾するのは、動詞や形容詞、もしくは他の副詞です。動詞の動作や状態を補足したり、形容詞を修飾して程度を強調したりといった役割があります。
【動詞を修飾】彼女はパズルを早く完成させた
彼は注意深く文書を調査した
それはとても難しい問題だった
頂上からの景色は信じられないほど美しかった
彼女は競技でかなり良い成績を収めた
彼女はとても流暢に英語を話す
興味深いことに、その実験は予期せぬ結果をもたらした。
驚くべきことに、彼は私の提案に同意した。
副詞は位置で意味が変わる?
副詞の位置によって、文章の意味が変わることがあります。副詞の位置の基本ルールは、「修飾する単語の近くに置く」ことです。
彼は楽しそうに歌った。
副詞の用法によって位置が変わることがあるので、次の項で詳しく解説していきますね。
副詞の用法
副詞には様々な用法があります。
・時間
・場所
・態度
・頻度
・程度
順に詳しく解説していきますね。
時間
時間を表す副詞は、ある出来事が「いつ」「どんな時に」起こったかを表します。
時間を表す副詞は文末に置くことが一般的ですが、強調したい場合は文頭に置くこともできます。
今、次のプロジェクトの計画について話し合いましょう。
以下は、会話でよく使われる時間を示す副詞です。
I'm busy now.
今忙しいんだ。
Have you been here before?
前にここに来たことがありますか?
I will talk to you later.
後で話します。
She is still working on the project.
彼女はまだそのプロジェクトに取り組んでいます。
Please come to the meeting early.
会議には早めに来てください。
Don't arrive too late.
あまり遅れないでくださいね。
I will call you back soon.
すぐにかけ直します。
今日はたくさんの仕事がある。
明日かけ直すね。
昨日彼に会ったよ。
場所
場所を表す副詞は、動作や出来事が「どこで」起こったかを示します。
文章の後ろに置くことが一般的で、時間と場所を表す副詞を一緒に用いる場合は「場所+時間」の順番で使われることが多いです。
Come here!
ここに来て!
The store is over there.
その店はあそこにあるよ。
Let's go somewhere new this weekend.
今週末はどこか新しいところに行こう。
He raised his hands above.
彼は両手を上に上げた。
The treasure is buried below the surface.
宝は地表の下に埋まっています。
There is a park near our house.
家の近くに公園があります。
The mountains are far in the distance.
遠くに山が見えます。
I’ll go home.
家に帰る
態度
動詞や形容詞を修飾して感情や状態の補足をするのが態度を表す副詞です。動詞が自動詞の場合はその直後、他動詞の場合は目的語の直後に副詞を置きます。
「Honestly, I didn't know it.(正直に言うと、それを知らなかった。)」のように、副詞を強調したい場合は文頭に置くこともできます。
She greeted her friends happily.
彼女は友達に幸せそうに挨拶した。
He shook his head sadly.
彼は悲しそうに首を振った。
The teacher looked at the students seriously during the lecture.
先生は授業中に真剣な表情で生徒たちを見た。
They listened eagerly to the announcement of the results.
彼らは結果の発表に熱心に耳を傾けた。
She handled the situation calmly.
彼女はその状況に冷静に対処した。
He stupidly ignored the warning.
彼は愚かにも警告を無視しました。
She handled the situation calmly.
彼女はその状況に冷静に対処した。
He made the decision hastily without considering the consequences.
彼は結果を考慮せずに急いでその決定を下しました。
Honestly, I didn't expect that to happen.
正直に言うと、それが起こるなんて予想してなかったんだ。
She agreed reservedly to join the committee.
彼女は遠慮がちに委員会に参加することに同意しました。
He reacted indifferently to the news.
彼はそのニュースに無関心でした。
頻度
頻度を表す副詞は、動作や出来事がどのくらいの頻度で行われるかを示します。頻度を表す動詞は一般動詞の前、Be動詞の後ろに置くのが基本です。
She is always on time for meetings.
彼女はいつも時間通りに会議に来る。
I usually have lunch at noon.
私は通常、正午に昼食をとる。
We often go hiking on weekends.
私たちはよく週末にハイキングに行く。
I visit my grandparents in the countryside sometimes.
田舎の祖父母を時々訪ねます。
He rarely misses a day of work.
彼は仕事を休むことがめったにない。
It's seldom that he arrives late.
彼が遅れることはめったにない。
I never eat seafood.
私は決してシーフードを食べません。
The newspaper is delivered daily.
新聞が毎日届く。
「Daily(毎日)」のように決められた頻度を表す副詞には、他に以下のようなものがあります。
・Annually(毎年)
・Yearly(年1回)
・Monthly(毎月)
・Weekly(毎週)
・Hourly(1時間ごと)
程度
程度を表す副詞は、「とても」「絶対に」など動詞・形容詞・副詞を強調する時に使います。位置は修飾する形容詞・動詞の前に置くのが一般的です。
It's very hot today.
今日は非常に暑い。
This coffee is too hot.
このコーヒーは熱すぎる。
The movie was extremely entertaining.
その映画はとても面白かった。
She is quite talented.
彼女はかなり才能があるよ。
The exam was so difficult.
その試験はとても難しかった。
Are you really going to the party?
本当にそのパーティーに行くの?
It’s absolutely impossible.
それは絶対に不可能だ。
The weather is somewhat better today compared to yesterday.
今日の天気は昨日よりも多少マシだ。
まとめ
今回の記事では、英語の副詞の使い方について詳しく解説しました。副詞の役割は、「動詞・形容詞・他の副詞」の修飾です。副詞には様々な用法があり、『時間・場所・態度・頻度・程度』などを表します。
英語の副詞を使いこなせると、より細かいニュアンスを相手に伝えたり、表現の正確性が上がったりと、英語表現の幅がグンと広がります。ぜひ使い方をマスターして、英会話に活かしてみてくださいね!

◇経歴
英語使用歴:6年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇留学経験
メキシコシティでスペイン語留学
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)
・海外在住歴:4年
◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。
オンラインレッスンを繰り返し英会話を身につけました。その後言語学習に興味を持ち、メキシコ国立自治大学が運営する語学学校CEPEでスペイン語を学習。
現在はメキシコシティで英語とスペイン語を使いながら生活しています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.