「Epic」もしくは「エピック」という言葉を見たり聞いたりしたことがある人もいるでしょう。
しかしこの単語は、英語学習していてよく出てくる単語ではありませんから、見たり聞いたりしたことがあっても、意味はよくわからなかったり、雰囲気で意味をとらえていたりする人もいるのではないでしょうか。
しかしepicという単語は、割と日常会話の中でも使われる単語ですから、意味をしっかりわかっておくと、ネイティブスピーカーたちが何を話しているのか理解しやすくなるはずです。
そこでこの記事では、「epic」という単語の意味や、使い方を例文とともにご紹介していきます。こちらを参考にすれば、自分でもepicを使った英語フレーズを使えるようになるはずですよ。
「Epic」の意味
まずはepicとはどういう意味の単語なのかをご紹介しましょう。Epicという単語にはいくつかの意味があります。その意味とは下記のとおりです。
叙事詩のような
壮大な、大規模な
英雄的な
素晴らしい、最高の
叙事詩
叙事詩的な映画
大作
上記のように、epicには形容詞的な使い方と名詞としての使い方があります。日常会話の範囲で頻繁に出てくるのは形容詞の方ですが、名詞も使われないわけではありません。
また、上記の意味を見て、「叙事詩ってなんだろう?」と思っている人もいることでしょう。叙事詩(じょじし)とは、歴史的な事件や神話などを題材にし、長文で綴ったもののことです。
これでもピンと来ないかもしれませんが、たとえば日本でいうなら、古事記や日本書紀がそれにあたるかもしれません。
もっとわかりやすく理解できるよう、ケンブリッジ英英辞典での定義もみてみましょう。
(映画、詩、本などで、長くアクションが多く、通常は歴史的な題材を扱ったもの)
(長い期間にわたって起こり、多くの行動と困難を伴う出来事を表すのに使われる)
(非常に大きい)
引用元:Cambridge Dictionary(https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/epic)
こちらの方が「叙事詩」と言われるよりもわかりやすいかもしれませんね。これでなんとなく、epicの言葉の意味がつかめてきたでしょうか。
日常会話で使われるepicの意味
上記でご紹介したとおり、epicの元々の意味は、叙事詩が関係しているのですが、日常会話の中ではその使われ方をすることはあまりなく、「壮大な」「大規模な」という意味で使われることが多いです。
また、epicを「素晴らしい」「最高の」として使うのは、スラング英語です。Epicという単語自体は一般的な英単語ですが、epicを「素晴らしい」「最高の」とするのは、カジュアルな英語表現であることに注意しましょう。この使い方はよく日常会話の中で出てきますが、フォーマルシーンで使われることはありません。
よく出てくるだけに、この使い方を覚えている人もいるかもしれませんが、フォーマルな場面では使えないことを覚えておいてくださいね。
基本的な「epic」の使い方と例文
ではここからは、実際にepicを文章の中でどうやって使うのか、例文とともにご紹介します。まずはスラングではなく、標準英語表現におけるepicをご紹介しましょう。
(イギリスの叙事詩を読んだことがあるが、彼らの歴史を知らないと理解するのは難しかった。)
「叙事詩」という意味でepicを使う場合というと、こんな感じでしょうか。あまり日常会話で使うことはないかもしれませんが、名詞で出てきた場合や、上記のような文脈では「叙事詩」と訳すのが適切です。
(前回の私たちの旅は冒険みたいで壮大だったと思う。本当に長い道のりだったし、いろんなことがあった。)
こちらは、epicの標準英語としての使い方として、よく出てくる使い方です。この例文では長旅の話をしていますが、旅だけではなく、何か壮大な一人の人の人生や、出来事などに対しても使えます。
(私たちのビジネスは大成功を収めた。)
こちらはepicを「とても大きい」「大規模」という意味で使ったものです。上記の文章だと、標準英語なのかスラング英語なのか判断がつきづらいですが、ビジネスの話をしているということで、標準英語だろうという検討がつきます。
ただし、スラングのepicが持つ「最高の」「素晴らしい」という意味でも、文章的にはおかしくはありませんから、その時のシチュエーションや状況を見て、判断することが重要です。
スラングの「epic」の使い方と例文
次はスラングの「epic(最高、素晴らしい)」の使い方をご紹介しましょう。こちらは、日常会話の中や、インターネット上のやり取りなどでよく見られるものです。
スラングとは言え、汚い言葉ではありませんので、外国人が使っても問題ありません。フォーマルシーンでは使わないように気をつけつつ、適した場面で使ってみてくださいね。
例文1
(昨夜のショーは最高だったよ!)
例文2
(とても素晴らしい夜だったよ!)
例文3
(彼女が歌うのを聞いたことがある?マジで素晴らしいよ!)
標準英語での使い方と比べると、スラングの使い方はシンプルですし、捉えやすいのではないでしょうか。こちらの使い方なら、すぐに使えそうですよね。
まとめ
今回ご紹介した「epic」という英単語は、よく使われる割に日本語にしたときの意味が掴みづらい単語です。どの辞書もepicを「叙事詩」としていますが、この「叙事詩」がピンとこない人は多いはず。
そして、実際の日常英語の中では、「epic」を「叙事詩」という意味では使っていないことの方が多いです。
ケンブリッジ英英辞典が「映画、詩、本などで、長くアクションが多く、通常は歴史的な題材を扱ったもの」としているとおり、日本語の「叙事詩」よりはややカジュアルな意味を持つことにも注目したいですね。
こうした意味が捉えづらい英単語は、ネイティブスピーカーたちがどう使っているのかもチェックしつつ、感覚を掴んでいきましょう。
自分でも使ってみたい、練習がしたいという人は、ぜひネイティブキャンプの講師たちと練習してみてくださいね。

◇経歴
・英日翻訳および翻訳校正
・Webライター(ジャンル:英語・留学・旅行など)
・英会話講師
・カスタマーサポート/コールセンター(イギリスおよび日本・英語使用)
・カフェ店員(イギリス)
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇留学経験
・イギリス:約10ヶ月(ロンドン内語学学校)
・グアテマラ:約3ヶ月(アンティグア内語学学校)
◇海外渡航経験
・イギリス:合計5年弱(内1年10ヶ月ワーホリ)
・グアテマラ:合計9ヶ月
合計50カ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で翻訳者兼Webライターとしてフリーランスをしています。これまで手がけた記事は1万記事以上。翻訳経験は通算7年位になります。
21歳の頃語学留学で渡英し、その後ワーホリビザ等を取得し、数年ロンドンで働いていました。
グアテマラへのスペイン語留学経験もあります。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.