みなさんは最近いつガチャガチャを回しましたか?スーパーやゲームセンターの隅にたくさん並んでいたり、最近だとガチャガチャ用のスペースがショッピングモールに用意されていたりすることも増えてますよね。
特に目当てのものがあるわけでなくても見ているとこんなのまであるんだ〜と新しい発見があり、楽しい空間かと思います。現にガチャガチャコーナーはいつも賑わっています。私は好きなキャラクターのものを見つけると全種類コンプリートするまで連続で回してしまう...なんてこともあります。同じような方も多いのではないでしょうか?
実は、来たる2月17日は"ガチャの日"です!というわけでこの記事ではそんな"ガチャガチャ"やガチャの日について、そしてガチャガチャを英語で伝えたい場合の表現方法について、具体的な例文とともにご紹介していきます。海外の人に日本文化を紹介するときに使える表現などもあるので、ぜひ学んでいってください!
ガチャガチャについて
ガチャガチャということばは実は愛称で、正式名称はカプセルトイといいます。その他にもガチャポン、ガシャポン、ガチャなど地域や年代によって様々な呼び方があります。言葉の由来は硬貨を入れてレバーを回したときに鳴る「ガチャッ」という音から来ています。
小型自動販売機の一種で、お金を入れてレバーを回すとカプセル型の容器に入ったおもちゃが出てきます。このレバーを回した時に音が鳴り、おもちゃがでてきます。カプセルを開けるまで中身がわからない、この小さなサプライズ感が楽しくて大人でもつい夢中になってしまいます。
大体一回300円から500円くらいで回せるので、好きなキャラクターのものやかわいいデザインのものをみかけると、つい回してしまう方も多いのではないかと思います。
昔は10円程度で出てくるおまけのようなおもちゃがメインでしたが、現在はより精巧で豪華なものが増えてきています。その種類や数も、正確には掴めないほど多くあり、企業とのコラボや地域限定のものまで幅広くあります。店頭において、客寄せのための利用もされています。
また、オンラインゲームなどでそのゲーム内の通貨を使いランダムで新キャラクターやアイテムを手に入れることも"ガチャを回す"と言いますね。期間限定のガチャが出ると何度でも回したくなったり、レアなものを当てるためについ課金してしまったりする方も多いのではないでしょうか。
2月17日ガチャの日なぜ?
◯◯の日、というのはたくさんありますが、そのうち2月17日はガチャの日です。これにはどんな理由があるのでしょうか?
ガチャの日は、日本で初めて「ガチャ」のビジネスをスタートした株式会社ペニイが制定した記念日です。2月17日という日付は株式会社ペニイの創立記念日にあたります。
ガチャガチャは、株式会社ペニイの前身である株式会社ペニイ商会によって1965年にアメリカから日本に輸入されてきました。
このカプセルの自動販売機はアメリカで考案されたもので、初めは今でも駄菓子屋さんなどで見かけるような球体ガムの販売が主なものだったそうです。
日本の高度経済成長期真っ只中、街の小さなお店にガチャの自動販売機1号が設置され、その後1970年代に全国各地に広がっていきました。この頃は10円機が主流で、子どもたちはカプセルのぎっしり詰まったマシンに皆釘付けになったようです。ガチャガチャの歴史はそこから始まり、今に至ります。
ガチャガチャ 英語表現
実は海外でガチャガチャを見かけることはあまりありません。その分日本の空港にはガチャガチャが非常に多く置かれています。海外からの観光客が珍しく思ってお土産として多く持って帰ってくれるからです。
そんな日本では当たり前でも海外では珍しいガチャガチャは、英語ではどのように表現されるのでしょうか。
調べてみると状況や相手に応じていくつかの言い方が出てきたので、海外の方にガチャガチャについて説明するような例文と一緒に説明していきます。
capsule toy vending machine
直訳すると「カプセル型のおもちゃの自動販売機」です。
ガチャガチャというと、ガチャガチャの機械のことをいう場合もあればガチャガチャを回して出てきたおもちゃのことをいう場合もあります。日本語では文脈でそのどちらを表しているかが決まりますが、ガチャガチャに馴染みのない英語圏の方には言葉でどちらを意味するのか分ける必要が出てきます。そのため、自動販売機を意味する言葉を使います。
You can find capsule toy vending machines standing in a row in Japanese shopping malls.
あなたは日本のショッピングモールでガチャガチャが列になって並んでいるのを見つけることができます。
日本のショッピングモールでよく見られるガチャガチャがズラッと並んでいる様子を伝えることができます。ショッピングモールのガチャガチャコーナーに並んでいるのはカプセル単体ではなくカプセルが入った機械です。Capsule toy vending machineという言葉を使えば、ガチャガチャを知らない人でも機械が並んでるんだな、という想像はつきます。
capsule toys
カプセル型のおもちゃのことですね。先ほどのcapsule toy vending machineから機械を意味する部分のvending machineを取った言葉です。これだと分かりやすく機械の中のおもちゃのことだと分かります。
日本語でもガチャガチャの正式名称はカプセルトイと言いますが、あまり馴染みはありませんね。
My hobby is to collect capsule toys. There are many kinds of capsule toys in Japan.
私の趣味はガチャガチャを集めることです。日本にはたくさんの種類のガチャガチャがあります。
ガチャガチャを集めるという文脈では機械のことを言っているのではなく中に入っているおもちゃのことを言っているはずなので、capsule toy vending machineではなくcapsule toysを使います。
Gacha-Gacha
そのまま「ガチャガチャ」と発音することもできます。日本にしかないもの、たとえばsushiなど、日本語をそのままローマ字で書いて英単語にするようなものも存在します。
ただお寿司のように世界中に知られている日本文化と違い、ガチャガチャは相当日本文化に詳しく元々ガチャガチャとは何かを知っている人にでないと伝わりません。なので、Gacha-Gachaを使いたい時は相手がガチャガチャを知っている場合のみにするか、ガチャガチャの説明をするときが親切です。
ガチャガチャを英語で説明してみる
日本ではガチャガチャと伝えるだけで誰しもが理解、なんなら説明できるくらい文化として浸透しているものです。その文化のない海外の人にガチャガチャを日本文化の一部として説明するとき、どのように話せば伝わるのでしょうか。会話形式で学んでみましょう。
【ガチャガチャが目の前にある場合】
A: What's this?
B: It is a capsule toy vending machine. It's very popular in Japan to collect the toys in it. It is called Gacha-Gacha.
A: How can I do it?
B: All you do is to put money in and turn the handle.
Vending machineと聞くと飲み物が買える大きなものを想像してしまうと思うので、なるべく実物を見せながら伝えられるといいですね。実物を見せられない状況であればネットで写真を探したり、実際に日本でガチャガチャを回して取ったおもちゃを見せたりすると伝わりやすいと思います。
その場に応じて大体の値段やどのようなものが入っているかも伝えるとより興味を持ってもらえます。相手に好きなキャラクターを聞いて、ガチャガチャにあるかどうか一緒に調べるのも盛り上がりそうです。
おまけ 騒音を意味する【ガチャガチャ】の英語表現
今回はカプセルトイを意味するガチャガチャのお話でしたが、辞書でガチャガチャと調べるとまず出てくるのが
①陶器や金属など、重く堅いものが、幾つかぶつかり合ってたてる音を表す語。
②入り混じっているさま、雑然としたさまを表す語。
という意味を持つ擬音語としてのガチャガチャです。なので、おまけではありますがこの騒音を意味するガチャガチャを英語で表現した場合についても調べてみました。
clatter
この言葉は名詞として使われる際には硬いものがぶつかり合って立てる音そのものを表す擬音語です。
ガタガタと音を立てて階段を降りることをclatter down the stairsと言うなど、動詞として使われる場合もあります。
Stop making clattering noises!と言ったように、形容詞のように使うこともできます。
clack
この言葉は2つのものがぶつかったときに鳴るカチッという音を表したり、人ががやがやと喋る声を表したりします。Clack-clackと繰り返して使うこともできます。
まとめ
2月17日はガチャの日だということで、日本では誰もがお馴染みのガチャガチャについて解説してみました。海外ではガチャガチャを見かけないというのも驚きですね。
好きなキャラクター雑貨を誰もが手軽に手に入れられる上に、回してみるまでどれが当たるか分からないちょっとしたサプライズ感やわくわく感のあるガチャガチャは日本の素晴らしい文化です。
日本の低価格で精巧な雑貨は、海外の方から高く評価されています。これらの表現を使って、ぜひ日本の素晴らしい文化であるガチャガチャを海外からの観光客に伝えていってください。

◇経歴(英語を使用した経歴)
小中学生時代をアメリカ・ニューヨーク州で過ごした後、高校では英語を専門的に学び大学では主に英語教育を学びました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしていました。
◇資格
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験
小学校3年生から中学生までの間、アメリカ・ニューヨーク州で生活し、現地の学校に通っていました。
この経験を通じて、異文化の中で生活する楽しさや戸惑いを肌で感じながら、英語や多様な価値観に触れることができました。
まだ幼いうちに新鮮な経験ができたこともあり、クラスメートとの交流や現地の行事への参加を通じて、自然とアメリカの文化に溶け込んでいく貴重な時間を過ごしました。
◇自己紹介
WEBライターのりんと申します。義務教育時代を海外で過ごした経験を活かして主に英語や教育に関する記事を執筆しております。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.