みなさんは、「批判」を英語でどのように言うか知っていますか?1つ、2つはパッと思いつくという方も多いかもしれませんが、実はさまざまな単語を使うことができます。
そこで、今回の記事では「批判」の英語表現や、「指摘·提案」の英語表現をご紹介していきたいと思います。
日常生活だけでなく、ビジネスシーンでも使える表現について、意味やニュアンスをチェックしていきましょう!それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
批判とは (非難との違いについても)
そもそも、「批判」とは、物事を検討して判断·判定·評価することを指します。物事·人の誤りや足りていない部分などを指摘して正すように求めるといった意味があります。ここで大切な点が、その人自身を責めるニュアンスが含まれるとは限らない点です。
一方、似た言葉に「非難」があります。こちらは物事の誤りや人の過ちを指摘して責めることを指します。咎める、注意するというニュアンスがあります。
批判 英語表現
「批判」の意味がわかったところで、ここからは英語でどのように表現するのかをチェックしてきましょう!
complain
「Complain」は何か物事が自分にとってネガティブなこと、よくないことを表現する際に使われます。
特に相手が明示されない場合は、「自分が不満に思っていること」のように自分自身に焦点があてられます。一方、相手を明示したい場合は前置詞toを使ってその対象を表現します。
彼女は絶対に不満を言いません。
私はフラットメイトに彼女の大音量の音楽について不満を言いました。
ときには不満を言いたくなります。
blame
「Blame」はどちらかというと「非難」のニュアンスに近いです。何か悪いことや失敗·過失·問題の責任を誰か·何かに押し付けるようなニュアンスがあります。
経済危機を政府のせいにするのは簡単です。
それは私の娘のせいではないので、彼女を責めないでください。
何か悪いことが起きると、彼女はいつも私のせいにします。
criticize
「Criticize」は「批判する」を意味する最も一般的な単語です。
「Blame」ほどの強いニュアンスはなく、批判するという行為自体にフォーカスされています。何かの行為などに対して欠点や誤りを指摘するようなイメージです。
編集者は著者のアイデアを批判しました。
彼は警察を批判しました。
私たちの上司は、私や他のチームメンバーを批判することはほとんどありませんでした。
accuse
「Accuse」も「blame」のように強い意味合いを持つ単語です。道徳的に誤っている行動に対する疑いや非難を指します。
「Blame」よりもやや公的な意味合いが強く、法律に触れるような行為·犯罪行為·違反行為などを訴える、告訴するという意味もあります。
その女性はお金を盗んだことを非難されました。
単に失礼だったからといって彼らを責めることはできません。
彼は重大な犯罪で告発されています。
condemn
「Condemn」はあまり聞き慣れない単語かもしれませんが、「非難する·糾弾する·とがめる」といった意味があります。
Criticizeよりも強い意味合いがあります。また、とがめる内容についても、道徳的·道義的に正しくないことに使われることが多いです。
私たちはこのテロ攻撃を強く非難します。
多くの学校がカンニングを強く非難しています。
彼は自身の発言について非難されました。
denounce
「Denounce」もあまり馴染みのない単語かもしれませんが、主に公的な場で何かを非難することを指します。フォーマルな表現です。
政府の新しい外交政策は非難されています。
活動家たちはこの新しい法律を非難しました。
首相はこの攻撃を非難しました。
指摘·提案 の英語表現
続いて、批判とともに使われることの多い「指摘·提案」の英語表現をいくつか見ていきましょう。
point out
「Point out」は「何かを指摘する、注目させる」という意味があります。修正が必要な箇所というニュアンスも含まれます。
プレゼンテーションの終わりに、彼らはすぐに私たちの間違いを指摘してくれました。
彼女は夜間運転の危険性を指摘しました。
bring up
「Bring up」には、「提案、提示」というニュアンスがあります。話題を持ち出すといった意味で使われることもあります。
おそらく今そのことを提示するのがいいですね。
彼らはミーティングでその話題を指摘/提示しました。
indicate
「Indicate」はシンプルに「指摘する、指し示す」といった意味合いがあります。
彼女は問題があると指摘しました。
この2つの犯罪が関連していることを示すものは何もありませんでした。
官房長官は首相が辞任する可能性を提示しました。
おまけ 建設的な意見 英語表現
最後におまけとして、議論を前に進めることができる「建設的な意見」の英語表現をご紹介します。
「Constructive opinion(建設的な意見)」は日本語の直訳に近いですが、最も一般的な表現です。また、他にも「positive criticism(有意義な批判)」や「practical idea(現実的な意見)」と言ってもニュアンスは伝わります。
建設的な意見を聞くことは大切です。
彼は建設的な意見をくれました。
それらは建設的な意見だと思います。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「批判」の英語表現について、さまざまな単語をご紹介しました。それぞれの意味やニュアンスの違いを理解するきっかけになればうれしいです。
また、あわせて「指摘や提案」のさまざまな英語表現や、「建設的な意見」を英語でどのように言うかについても解説しました。「批判」は日常会話だけでなく、ビジネスシーンでもよく登場する言葉ではないでしょうか?だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら助かりますよね。
今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「批判」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように使い分けているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「批判」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、どのような批判をすれば相手を傷つけずに自分の意見を言えるのかなどを講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.