今回は、英語で「噛む」をどう言うか解説していきます!一口に「噛む」と言っても、英語ではいくつかあるので使い分ける必要があります。
日本語でも、「(歯で)すりつぶす」や「噛み砕く」など、「噛む」をより詳細に説明することはありますよね。この記事を読み終われば、英語でも「噛む」のバリエーションが増え、使い分けられるようになります。
「噛む」の英語表現
英語で「噛む」を表すときに覚えておきたいメインの動詞は3つあります。
どれも比較的一般的な英単語ですが、ニュアンスが微妙に違うので使い分けできるよう違いを押さえておきましょう。
Bite
Biteは、「噛む」の他に「噛みつく」という和訳でも使えます。Biteは「噛みつくこと」という名詞にもなるので、英語の小説などを読む際にはこの単語が文のどこに配置されているか注目してみましょう。
「噛む」のもっとも汎用性の高いポピュラーな単語で、何かを噛むときの一噛みを表します。では、例文を見てみましょう。
My brother bit into the apple.
弟はリンゴにかじりついた
Biteの過去形はbitと、不規則変化動詞になるためスペルミスをしないよう気を付けてくださいね。何かにかじりつく際には、intoを付けて表すこともできます。
ちなみに、イギリスでは果物は皮を剥かずにそのままパクっとかじりつくことが多く、より手軽に健康的な食事ができます。キッチンにはリンゴやプラムなどがバスケットの中に入れて置いてあることもあり、そのままお腹が空いたらすぐに食べられるところが日本との文化の違いです。
リンゴを歩きながらかじっている人も珍しくなく、皮を剥く工程がないことからとても食べやすいです。海外の食事が合わないなと感じたら、フルーツが主体の食事にするのもおすすめです。なぜなら、日本と同じ種類のものなら外れがないからです。
Chew
Chewは、英語で「噛む」という意味ですが、biteと違って「噛み砕く」という意味を持っています。こちらも名詞としても使えます。
Biteが一回の噛みつく動作を表すのに対し、chewは複数回繰り返し噛む動作を指します。
ここで覚えておきたいのが、chew gumという表現です。「ガムを噛む」という意味で、日本語でも「チューインガム」として知られていますよね。
I think it’s rude to chew gum while playing baseball. Lots of players do so.
野球の試合中にガムを噛むのって失礼だと思う。たくさんの野球選手がやってるよね
Nibble
Nibbleは、「噛む」というよりは「かじる」や「少しずつかじる」という意味合いが強いものです。こちらも、動詞と名詞のスペルが同じです。
Chewと同じで複数回噛む動作を表すのですが、nibbleの方がより軽く噛む印象です。
Look! The baby is nibbling on the toy.
見て!赤ちゃんがおもちゃをかじってる
Bite/Chew/Nibbleの違いをまとめると、以下のようになります。
Bite: 強く噛む/一口大に噛み切る
Chew: 食べ物を口の中で繰り返し噛む
Nibble: 少しずつかじる
パクっと一口噛むのか、それとも何度も咀嚼するのか、かじる強度は強いのか弱いのか、それぞれ違うことがわかりましたね。シチュエーションによって使うべき単語が変わるので、違いを意識しながら英会話レッスンなどで使ってみてくださいね。
関連表現
上記では「噛む」と訳せる比較的一般的な英単語をご紹介しましたが、ここからはより深掘りし、「噛む」の関連表現を追加していきます!
意味が似ている単語が出てきますが、ネイティブスピーカーからするとはっきりと違いがあるものなので区別して英語学習に取り組んでみてください。
噛み付く
急に何かに噛みついたり、怒って突然噛みつく犬について言いたい時には、snap atを使います。人間にも使えますが、それだとなかなかの怒り具合になりますね。
Snap atは前置詞のatとセットで覚えることが大切です。なぜなら、snap単体では「折れる」や「切れる」という別の意味になるからです。このように、snap atで元の動詞と違う意味を持つものを動詞表現と言います。
The dog snapped at me all of a sudden! That was a disaster.
犬が僕に急に嚙みついたんだ!もう大変だったよ
味わう
「味わう」と言いたいときに使える単語はsavorです。食事などをじっくりと味わう際に使うもので、英会話レッスンとしてはレストランやホームステイ先での話題で使えます。
He savored his meal very much. He loves eating, you know.
彼は彼女の食事を堪能したんだ。ほら、彼って食べるの大好きだから
すりつぶす
上の歯と下の歯で物をこすり合わせる動作は、grindを使います。日本語訳では「すりつぶす」と表現できるでしょう。
もともとgrindには「臼で引く」というイメージがあるため、その道具としての臼が歯になれば、「すりつぶす」であると想像できますね。
ちなみに、grindの活用形はgrind-ground-groundになるので注意しましょう。特に、過去形と過去分詞系の形が「地面」を表す名詞Groundになるので読み違いをしないようにする必要があります。
My bad habit is grinding my teeth in my sleep.
私の悪い癖は、寝ている間に歯ぎしりしてしまうことなんだよね
バリバリと噛む
硬い食べ物や、カリカリしたものを食べるときにはcrunchという動詞を使います。ポテトチップスなどを噛んでいる動作としてぴったりです。
Crunchは動詞ですが、形容詞形はcrunchyと言います。Crunchyは「バリバリと音がする」という意味なので、セットで覚えておきましょう。
Oh, please don’t crunch the chips when I’m talking.
ねえ、私がしゃべってるときにポテチバリバリ食べるのやめてくれない?
かじり続ける
比較的長い時間かじり続けることは、gnawと言います。犬が骨をずっと噛み続けているようなシチュエーションで使えます。注意すべきは発音で、「ノー」と言うので気を付けましょう。最初のgは発音しません。
She keeps gnawing on a bone for ever.
この子、骨をもうずっとかじり続けてるんだけど
ちなみに、イギリス英語では for ever と書くこともあるので間違いではないですよ!
「歯」にまつわる英語
「噛む」は歯がないとそもそもできない行為ですよね。
皆さんは、歯に関する英語を英語圏の歯医者で言う自信がありますか?病気にはそうそうならなくても、現地にホームステイしている間に虫歯になる可能性はゼロではありません。どの歯をどう表現するのか、以下で確認します。
乳歯
「乳歯」はbaby toothと言いますが、milk toothとも言います。
確かに赤ちゃんの歯ですし、日本語と同じ表現で、「乳」歯=「milk」toothだなんてすごい偶然ですよね!言語学的観点から行くと偶然ではなくなんらかのつながりがあるのかもしれませんが、どちらにせよ日本人にとって覚えやすい単語となりました。
Toothは複数形になるとteethと音が変わるので注意しましょう。
永久歯
永久歯は英語でadult toothやpermanent toothと言います。
Adult toothはわかりやすく「大人の歯」と考えれば永久歯にたどり着きますね。Permanent toothのpermanentは「永久の」という意味で、日本語とマッチしているのはこちらです。髪の毛のパーマの元となっている英語です。
前歯
前歯は、英語でもそのままfront toothと言います。
Frontは「前の」という意味で、中学生のときに嫌と言うほど繰り返し覚えさせられるin front of~「~の前に」が印象深いのではないでしょうか。
前歯うち、上の歯のことはupper front tooth、下の歯のことはをlower front toothと言います。
奥歯
前歯がfront toothなら、奥歯はback toothです。前と奥、対義語になっているので一緒に覚えてしまいましょう。
親知らず
親知らずは奥歯の一種ですね。英語ではちょっと変わった言い方をし、wisdom toothと言います。直訳すれば「知恵の歯」となります。
歯並び
Row of teethは、「歯並び」という意味です。rowは「列」という意味です。
特にアメリカでは、歯並びが悪いことが嫌われているそうですね。可愛い子が笑って歯並びが悪いことがわかるとずっこけると言います。
出っ歯
出っ歯はbuck teethと言います。奥歯を表すback toothと音がかぶるので、文脈からきちんと判断しないといけませんね。だいたい上の2つの歯が大きいため、複数形で使うことが多いです。
歯の矯正をする
Straightenは、「歯の矯正をする」という意味で使える動詞です。Straightenは「まっすぐにする」「整える」という意味なので、歯に対して使えば「矯正する」となります。
まとめ
「噛む」の英語表現の基本となるのは、bite、chew、nibbleでしたね。食事は、国を超えて人間が生命維持のためにしなくてはいけないものなので、たくさんの表現があります。
また、食事は義務ではなく楽しむものと捉えている人も多く、スモールトークでも好んで使われます。語彙力を上げてワンランク上の会話を楽しみましょう!

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.