暑かった夏も終わり、少しずつ肌寒くなってきましたね。寒い冬はお家でぬくぬくと過ごしたいですが、お仕事や用事、買い物などで外出することがありますよね。また、家の中でもできるだけ温かく過ごすために、「防寒グッズ」を使っているという方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では、さまざまな「防寒グッズ」を英語でどのように表現するのかご紹介していきます。あわせて、冬にちなんだイディオムもご紹介します。それぞれの表現について、意味や使い方、ニュアンスの違いなどを詳しく解説します。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
防寒グッズ の定番商品の英語表現
ここからは、定番の防寒グッズの英語表現をご紹介します。
手袋
寒い季節、「手袋」がないと手がかじかんでしまいますよね。そんな手袋は「glove[s]」または「mitten」で表現することが一般的です。「Glove[s]」は指がすべて分かれているタイプ、「mitten」は親指だけが分かれているタイプの手袋です。
ちなみに、日本語では「グローブ」といいますが、英語の「glove[s]」の発音は「グラヴ(グラヴス)」です。また、数えるときはa pair of gloves(1組の手袋)、two pairs of gloves(2組の手袋)と表現します。
例文
It’s cold outside. You should wear gloves.
(外は寒いですよ。手袋をはめた方が良いですよ。)
My daughter took off the mittens.
(私の娘は手袋を外しました。)
I found a pair of gloves on the road.
(私は道で1組の手袋を見つけました。)
マフラー
「マフラー」は「scarf(複数形:scarves)」といいます。日本語で「スカーフ」というと首に巻く薄手の布をイメージするかと思いますが、英語では厚手のマフラーのことも「scarf」といいます。冬用のもの、厚手のものということをより明確にしたい場合は「winter scarf」や「thick scarf」ということもできます。
ちなみに、英語にも「muffler」という単語があります。昔は首に巻くものを指していましたが、時代の変化とともに首に巻くものに対しては「scarf」が使われるようになりました。現在、「muffler」というと車などの排気口に装着されている消音器を指すことが一般的です。
例文
He wore a green scarf around his neck.
(彼は緑色のマフラーを首に巻きました。)
Oh, I like your scarf! Where did you get it?
(あなたのマフラーいいね!どこで買ったの?)
If you go to the UK in winter, you should take a scarf with you.
(もし冬にイギリスに行くのであれば、マフラーを持って行った方が良いですよ。)
湯たんぽ
「湯たんぽ」は「hot water bottle(ゴム製のもの)」や「hot water bag(もう少し柔らかい素材のもの)」で表現します。「湯たんぽ」というといかにも日本らしいイメージがありますが、海外でも意外とポピュラーな商品です。筆者はイギリスに住んでいますが、イギリスでも湯たんぽが売られているのを見たことがあります。
例文
I bought a hot water bottle in order to save money.
(お金を節約するために、湯たんぽを買いました。)
Have you ever used a hot water bag?
(湯たんぽを使ったことがありますか?)
My grandmother likes using hot water bottles in winter.
(私のおばあちゃんは冬に湯たんぽを使うのが好きです。)
ひざ掛け
「ひざ掛け」は「blanket(ブランケット)」といいます。Lap blanketという表現もありますが、私がイギリスに住んでいて聞くのは「blanket」です。こちらも電気代を節約できることから人気があります。
例文
In winter, blankets are essential.
(冬はひざ掛けが欠かせません。)
Do you mind if I use a blanket?
(ひざ掛けを使ってもいいですか?)
I have heard that this winter will be very cold, so I bought a thick blanket.
(この冬はかなり寒くなると聞いたので、厚手のブランケットを買いました。)
カイロ
「カイロ」を英語で表現する際は、「heat pack」や「heat pad」、「hand warmer」などのが使われています。「disposable(使い捨ての)」や「single-use(使い切り)」という単語が付くこともあります。
例文
Whenever I go outside, I take a disposable heat pack with me.
(外に出る時はいつでも、私は使い捨てカイロを持っていきます。)
This single-use heat pad lasts a long time.
(この使い切りカイロは長持ちします。)
Excuse me, where can I get a hand warmer?
(すみません、カイロはどこにありますか?)
耳当て
「耳当て」は「earmuffs/ ear muffs(1語で書く場合と、あいだにスペースを入れて2語で書く場合があります)」といいます。
例文
I bought earmuffs.
(耳当てを買いました。)
It was very cold yesterday, so I wore my earmuffs.
(昨日はとても寒かったので、耳当てをしました。)
Remember to wear gloves and earmuffs!
(忘れずに手袋と耳当てをしてね!)
腹巻
「腹巻」は「belly band」や「belly protector」、「belly warmer」などで表現します。「belly」はお腹という意味があります。お腹のバンド、お腹を守るもの、お腹を温めるもの、と腹巻のイメージ通りの表現ではないでしょうか。
例文
She was wearing a bellyband during the night.
(彼女は夜腹巻をしていました。)
You should wear a belly protector before you go to sleep.
(寝る前に腹巻をした方が良いですよ。)
I found a cute belly warmer.
(私はかわいい腹巻を見つけました。)
おまけ 冬にちなんだイディオム
最後におまけとして、冬にちなんだイディオムをいくつかご紹介します。
Leave someone out in the cold
直訳は「寒いなかで誰かを置き去りにする」ですが、「Leave someone out in the cold」は「誰かをのけ者にする、無視する、仲間はずれにする、見放す、見捨てる」といった意味があります。
なお、人ではなく物事をのけ者にすると言いたい場合は「leave something out in the cold」と表現します。また、似た表現にleave someone coldがありますが、こちらは「誰かの興味・関心を引かない」という違う意味になりますので注意してくださいね。
例文
The girls left Emily out in the cold after school.
(女の子たちは、放課後にエミリーを仲間はずれにしました。)
You shouldn’t leave him out in the cold.
(彼をのけ者にすべきではありません。)
They left me out in the cold.
(彼らは私を無視しました。)
To get/have cold feet
「To get/have cold feet」は直訳すると「冷たい足を得る/持つ」となりますが、「怖気づく、びびる、躊躇する、逃げ腰になる、萎縮する」といった意味になります。特に、土壇場になって怖気づく、というニュアンスがあります。
例文
It’s usual to get cold feet before your job interview.
(仕事の面接の前に怖気づくのは普通のことです。)
He had cold feet before his wedding.
(彼は結婚式の前に逃げ腰になりました。)
I will start the new job in a few days, but I’m starting to get cold feet.
(あと数日で新しい仕事が始まりますが、怖気づいてきました。)
Tip of the iceberg
「Tip of the iceberg」は「氷山の一角」という意味があります。日本語と同じように、何か大きな問題や事態のほんの一部という意味で使われます。
例文
It’s just the tip of the iceberg.
(それは氷山の一角に過ぎません。)
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、定番の「防寒グッズ」に関する英語表現を、例文とともにご紹介しました。「防寒グッズ」は寒い季節を乗り切るために欠かせないですよね。だからこそいざというときにパッと適切な表現が口から出たら助かりますよね。筆者はイギリスに住んでいますが、イギリスの冬は寒く、長く、また日照時間も短いので、「防寒グッズ」を使って心と身体を温めることの大切さを身を持って感じています。
今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「防寒グッズ」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「防寒グッズ」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、日本と海外での「防寒グッズ」の違いなどをディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.