みなさん、こんにちは。
日本はそろそろ寒くなる時期でしょうか?
私は季節の変わりばえのしないセブ島に住んでいるので、秋や冬が恋しくなります。
秋と言えば、食の秋、勉学の秋、色んな形容がありますが、重ね着したりして、おしゃれも楽しめる季節ですよね。
そこで本日は、毎年流行しているといっても過言でない、また、うまくかぶると、おしゃれに見えるファッション小物の定番
ニット帽について、英語の表現や、海外の流行りまで幅広く紹介したいと思います。
帽子の種類について知ろう!
まずは、ニット帽の前に、帽子の種類をいくつ英語で言えますか?
ファッションに興味の薄い方だと日本語でもあまり言い当てることができないかもしれないですね。よく目にする帽子から紹介させていただきます。
俗にいう「野球帽」
これは、英語で「cap(キャップ)」ですね!
よくみるシーン:野球をするときのあの帽子、あるいは韓国人の若い子たちがよく被っているあの帽子です。
*南北戦争時に軍帽として最初に使用された野球帽、ベースボールキャップ。彼らが軍服を来てキャップをかぶり野球をしていたことで、野球の帽子として定着しました。
「つばのある帽子」
これは、英語で「hat (ハット)」ですね。
よくみるシーン:旅行中の40代以上の女性、あるいは、英国の紳士(勝手なイメージ)
ちなみに「つば」は英語で「brim」です。
つばの広い帽子= a wide-brimmed hat と表現します。
*おばさんたちが夏によく被っているのは「日よけ帽子」なので「sun hat」で、紳士の被っているような中折れ帽は「trilby(トリルビー)米/ fedora(フェドーラ)英」と言います。
私が最近ハマっている、アメリカドラマ『ブラックリスト』の重要人物である、ダンディなおじさんがこの「trilby」をいつもかっこよくかぶっています。
また、麦わら帽子もこのハットの一種ですよね。英語では「straw hat(ストローハット)」と言います。
「ベレー帽」
これは、英語で「beret(ベレイ)」ですね。
よくみるシーン:合唱団のお揃いの帽子、あるいはフランス好きな女性の秋冬ファッションとしての帽子
*フランスから来ている帽子なので、発音も最後の子音を発音しないフランス式ですね。ベレットではなく「ベレィ」ですのでご注意を。
「ニット帽」
やっと今日のメインの単語にたどり着きました。
これは、英語で「beanie(ビーニー)」ですね。knit capと表現することもあります。
*「ツバ付きのニット帽」
これは、英語で「casquette(キャスケット)」ですね。ハンチング帽の一種ともいわれており、分類が難しいですが、ニットのような柔らかな素材でできていることが特徴です。
帽子とは関係ないですが、ファッションという共通点で「靴」に関する記事を載せておきます!気になる方はぜひチェックしてみてください!
ニット帽の起源について知ろう!
Where did the Beanie (hat) originate?
(ニット帽はどこからきたの?)
ニット帽の起源について、どのくらいご存知でしょうか。その起源と、いくつかの文章を英語でも言ってみましょう!
まずbeanieという言葉は、「豆」を表すbeanが「頭」を表すスラング(俗語)だったそうで、そこから派生した言葉です。
The word "bean" was slang for head.
(「豆」という言葉は頭を表すスラングでした。)
もともとニット帽は、海兵がヘルメットの下にかぶる、冬のあったかアイテムとして使用していたものです。
それを漁師さんや、溶接工や機械工の方々が髪を後ろにまとめる為に使用したりして、広範囲に普及していきました。
要は、全然ファッションと関係のないところで、実用面を重視した作業用アクセサリーとして主に使用されていたのですね。
The beanie became popular with blue-collar workers who wore them not only to keep their heads warm but to also keep their hair out of the way.
(ニット帽は、頭を暖かく保つだけでなく、髪を邪魔にならないようにまとめる為に、帽子を身につける肉体労働者の間で人気がありました。)
1950年代以降になると、アメリカの一部の大学などで新入生がニット帽を被る伝統ができたりと、ますますニット帽が普及していきます。
そのようにしてファッションブランドがニット帽をリリースしたりしていき、現在の冬のおしゃれアイテムとして君臨したのです。
This widespread use turned the beanie into a postwar, pop culture icon and a must-have for the winter season.
(この普及により、ニット帽は戦後のポップカルチャーの象徴となり、冬のシーズンに欠かせないものとなりました。)
カナダでよく被られているニット帽って?
さて、寒い国でおなじみのカナダ。
私も5ヶ月ほど、カナダのトロントに留学をした経験がありますが、本当に寒いです。さすがカナダグースが生まれた国だなと雪が積もるたびに実感しました。
カナダ人は必ずと言ってよいほど、寒い日にニット帽をかぶっています。これは経験すれば分かるのですが、かぶらないと耳がちぎれそうになるんです。
カナダ人がよくかぶっているものは耳までたっぷり垂れ下がっているデザインで、あごの部分で結べるような形です。
(実際はダサいので結ばないですが。笑)
これをカナダでは「ビーニーbeanie」ではなく「トゥークtoque」と呼びます。
あたまのてっぺんにボンボンが付いたデザインなども多く、雪国っぽくてすごくかわいいです。
カナダブランドのニット帽といえば、 CANADA GOOSE というブランドです。アウターで有名ですが、ニット帽も暖かく、赤いワッペンがトレンドマークです。
せっかくなので、アメリカ、イギリスのニット帽のオススメブランドも紹介させていただきます。
ニット帽オススメブランド
ニット帽を出しているブランドは実はすごく多いので、選ぶのが非常に難しいですが、世界中で愛されている、持っていて間違いない(Must-have)ブランドを5つ紹介しましょう。
ハイブランドは高すぎて一般的には購入しずらいので、割愛されていただきます。
アメリカ発の定番ブランド
①Carhartt(カーハート)
シンプルでおしゃれなデザインと色の豊富さ、そして知名度も高く、失敗しないブランドです。
あまり服に邪魔せずにかぶれるイメージです。
②STUSSY(ステューシー)
ブランドのフォントがかっこいいステューシーのニット帽は綺麗めな格好より、カジュアル、あるいはストリートっぽい格好に合わせてあげるとより良さが引き立つ気がします。
③Ralph Lauren(ラルフローレン)
高級ブランドなので、少し高めではありますが、デザインも豊富で、1つあると長く使えます。
シンプルなデザインからクラシカルなノルディック柄の可愛らしいものまで幅広くオススメです。
イギリス発の定番ブランド
①HIGHLAND 2000
イギリスの古くからあるこのブランドはニットの素材が優れており、特にニットの編み方が独特で非常におしゃれです。
ちゃんとした服に合わせても遜色ない、高級感のあるイメージの、格式のあるニット帽です。
②KANGOL(カンゴール)
あのカンガルーのロゴのブランドですね。
去年くらいからじわじわ流行しているので、ニット帽で流行を先取りしてみてはいかがでしょうか。
カンゴールは、ベレー帽が根強い人気があります。というのも帽子屋として開業したのが始まりなんだとか。
ぜひ購入の参考にしてみてくださいね!
ニット帽のかぶり方について
ニット帽をかぶる時に悩むのが、まず 1.どのくらいの深さでかぶればいいのか問題
かぶり方にも流行があるのですが、
近年は生え際(hairline)が見えないくらいの位置で、おでこ(forehead)が結構見えるくらいの浅めのかぶり方が、一般的におしゃれなかぶり方と言われているようです。
生え際が見えるくらいの位置だと後ろすぎですし、眉のすぐ上だと、雪国の子供のような感じに見えますので、注意しましょう(笑)。
しかしファッションでなく本当に寒い時にはもちろん深くかぶることで、しっかり防寒できるので、深くかぶってくださいね。
2.前髪を帽子から出すのか問題
このbangs(前髪)問題、前髪がある人だったら一番最初に悩む問題ですよね。
男性の場合、前髪がないほうがスッキリして見えますが、あるとソフトな印象になります。
最近のトレンドで考えると「なし」が無難だとは思いますが、おシャレは人それぞれですので、決め打ちでお伝えするのが難しいですね。
ただ、前髪を普段下ろしている人が帽子の中で適当に前髪を入れ込んでしまって、そのあと帽子を取ることになった時に結構悲惨になるので、入れ込む時も綺麗に入れ込んであげることが意外と重要です。
男性と違い女性の場合は、前髪はあり、なし、どちらでも本当に可愛いと思いますが、なしだとボーイッシュな感じ、ありだとラブリーな感じになりますよね。
また、後れ毛を手前に少し出してあげるとより可愛いです。
3.耳を帽子の外に出すのか問題
意外と迷ってしまうこの、どうでもいい問題ですが、耳の上部、半分くらい隠すのがよく見るパターンですね。
特にニット帽がシンプルフィットな形の場合、耳を全部出すと、思いの外、耳が悪目立ちしますので気をつけてくださいね。
帽子もせっかくかぶるのであればこだわって、鏡の前でしっかりチェックして被ってみてください。
些細な心遣いでおしゃれ度がグッと上がります。
ちなみに「帽子をかぶる」と英語で表現したい時には、実際にかぶっている動作をしている時には「put on」、帽子をかぶっている状態を表したい時には「wear」をそれぞれ使います。
またここで、ファッションという点から「古着」に関する記事を載せておきます!気になる方は是非読んでみてくださいね!
ニット帽を選ぶポイント
さて、最後にどんなニット帽を選ぶべきなのか考えましょう。
〜季節によって選ぶ場合〜
春夏は、暖かいウールではなく、コットン素材のものもありますので、涼しげなものを選びましょう。
極寒の地に行く場合は、カシミヤ素材のものもオススメです。
また、耳あて(earmuffs)をダブルで付けると、体感的にもかなり暖かく感じるのでオススメです。私がカナダに留学していた時もちょうど寒い季節だったのですが、耳あてで何度助かったかわかりません。突き刺さるような寒さが軽減されます。
〜顔の形で選ぶ場合〜
特に丸顔(round face)の場合
丸顔の人は折り返しのあるニット帽
(a beanie with a turn-back cuff)は、顔がますます丸く見えてしまう懸念があるので、折り返しのない縦長のものを選びましょう。
またデザインも細身のものより、少しボリュームのあるものを選択するほうが似合う場合が多いです。
また、浅めにかぶることをオススメします。
丸顔で折り返しのある帽子を被ったら、ホームアローンの映画に出てくる、丸顔の泥棒みたいな感じになります。気になる人はググってください(笑)。
面長(long face)の人は、ボリューミーなものよりもぴったりとしたスタイルのものがオススメです。
折り返しはあってもなくても気にするところではないでしょう。
〜色の選択〜
服に合わせやすいのは、グレー、黒、ネイビー、ブラウンでしょう。
アジア人の顔は往往にして地味目なので、帽子の色味が派手だと、顔が帽子負けしているように見えてしまいがちです。
ポップな色は失敗しやすいですが、成功すると、すごくおしゃれに見えますよね。
まとめ
今日はニット帽の歴史から、オススメブランドやかぶり方まで紹介させていただきましたが、少しでも参考にしていただけると幸いです。
今年の冬はおしゃれにニット帽をかぶってみてください。

現在はセブに4年以上住みながら、英語に携わる仕事を主にしています。 英語の他にも多言語学習の経験があり、言語同士の関係を独自に比較したり分析するのが得意です。 性格は大らかに見られがちですが、内面は情熱的だったりします。これまで日本語講師や、その他、言語に携わる仕事してきましたので、少しでも何か言葉の面白さを伝えたられたらと思い、ブログを始めました。好きな物は、チーズとワインとです。どうぞよろしくお願いします。