今回は、英語で「打ち上げ」をどう言うか解説していきます!
お祝い事があるとき、お酒を飲むときに使える表現には何があるでしょうか。さまざまな表現があるので、それぞれの違いを理解し、自分ならどういうときにどのフレーズを使うか想像してみてくださいね。
「打ち上げ」の英語表現
英語では、「打ち上げ」には複数の言い方があります。そもそも日本語での飲み会や食事会のことを「打ち上げ」と言うのは、音楽用語から来ているそうですよ!
本来、「打ち上げ」とは噴射すること、高く打ち上げることですよね。ただ、音楽業界では太鼓を使い曲の調子を盛り上げることを「打ち上げ」と言うそうです。現在では少し意味が変わっていますね。
wrap-up party
Wrap-up partyは、イベントの後に行われる打ち上げのことを指します。イベントはエンターテイメントなものでも、ビジネスライクなものでも何でも構いません。
商品発売後、同僚と私は駅の近くのパブに集って打ち上げをしました
after-party
After-partyも、その名の通りイベント後に行う打ち上げのことです。ただ、小規模な打ち上げを指すことが多く、カジュアルで友達同士で行うようなものになります。
Wow! You did it? OK, we should have an after-party at the pub.
ねえ!たった今、私のプレゼン終わったよ!
おお!終わったんだ?オッケー、じゃあパブで打ち上げでもしますか
celebratory dinner
Celebratory dinnerも「打ち上げ」と訳して構いませんが、別の日本語では「祝賀の夕食」と言うこともできます。Celebratoryは「お祝いの」や「祝賀の」という意味です。
Celebratory dinnerは、少しフォーマルな打ち上げを指し、食事に重点が置かれます。そのため、日本でイメージするような居酒屋ではなく、高級レストランで集まることが多いです。「晩餐会」などと訳してもいいですね。
聞いて。昨日の夜打ち上げに参加したんだけど、上司のひとりが酔っ払って…何が起きたかわかる?もう最悪だった!
ここで少し豆知識を!
上記の例文の最後の一文、It was a complete nightmare!は、ぜひ覚えておいてほしいイディオムです。
イギリスでよく使われるカジュアルな表現で、complete nightmareは「完璧な悪夢」という意味です。何かとても良くないことが起きたときに使えます。よく使われるシチュエーションは、ドライブ中の渋滞や長い行列に並んでいるときです。
私たちが学校で習う英語と、実際にネイティブスピーカーが会話の中で使う英語はかなり違います。こういった「ネイティブスピーカー表現」も徐々に覚えていくことをおすすめします。
「打ち上げ」の関連表現
さて、ここからは「打ち上げ」の関連表現をご紹介しましょう!
打ち上げに言ったらお酒を飲むことも多いですから、英語での「乾杯!」という表現はいくつか覚えておきたいところです。
また、同じ飲み会でも「新年会」や「忘年会」といった言い方も英語でできるのか、チェックしていきます。
乾杯
皆さんは、英語で「乾杯」と言うならどういったフレーズを使いますか?以下に「乾杯!」の意味を持つフレーズをいくつか並べておきましょう。
Bottoms up!
Chin-chin!
「乾杯!」を表す英語のうち、もっともポピュラーなのはCheers!です。他にも、使うシチュエーションが限定されるものの「乾杯!」と同じ意味を持つフレーズもあります。
例えば、Congratulations!は「おめでとう!」という意味ですが、これ自体が「乾杯!」の意味を持つこともありますよね。
また、上司のスピーチが終わり、さあ飲むぞというときにはLet’s make a toast!で「乾杯しましょう!」と言うこともあります。
何に対して乾杯するのか明示したければ、To~!やHere’s to~!という表現も使えます。
私たちの人生に乾杯!
私たちに乾杯!
何に乾杯するか迷ったら、以下のフレーズなどを使ってみてください。
Harry「ハリー」(個人名を入れてもまったく問題ありません)
Our bright future「私たちの輝かしい未来」
飲み会
日本語では、「打ち上げ」と表現することもあれば、「飲み会」と言うこともありますよね。では、英語で「飲み会」はどう表現すればいいのでしょうか。
カジュアルで使えるシチュエーションが多いのはget-togetherです。直訳は「集まる」ですから使い勝手が良いでしょう。
一方、飲食を伴うビジネス関連の飲み会の場合はbusiness drinking partyと言います。
友達との飲み会でも、仕事上での飲み会でも使えるのはdrinking partyやsocial drinking partyです。日本で想像する仕事上の飲み会というよりは、「会合」といった雰囲気になる点に注意しましょう。
パーティーと言うのにしっくりこない場合は、もう少し食事を楽しむことに重点を置いたdinnerでOKです。
上記のような「飲み会」はすべて名詞ですから、会話の中で使うためには動詞を知っておく必要があります。
「飲みに行く」と言いたいのであれば、go for a drinkや、go drinkingを使います。
Oh! I’m so sorry. I have to make dinner for my daughters. I’ll take a rain check.
今夜飲み会しない?楽しくなるぞ!
ああ!ごめん。今日娘の夕食を作らなきゃいけなくて。また今度ね
例文の最後に出てきたI’ll take a rain check.は、イギリス的表現でイディオムです。直訳は「雨の確認を行う」ですが、お誘いをやんわりと断るときに使うフレーズです。
しっかりと「行けない」と言うだけではなくて、「もしかしたら今度行けるかも」と、お誘いを先延ばしにする丁寧な断り文句です。直接的な言い回しによって相手を傷つけないための、イギリスらしい配慮ができる言い方ですね。
ちなみに、「飲み会」の中でも日本でよく使われる区分けは以下のようになります。
farewell party(送別会)
year-end party(忘年会)
New Year's party(新年会)
海外では飲み会を開くタイミングも日本と異なります。国を挙げてお祝いをする日や祝日は、実際に現地で暮らしてみて初めてわかるものもありますしね。そういったイベントは大抵その土地の歴史や文化と深い関係があるので、勉強するのも面白いですよ!
飲み物をオーダーしたい場合
英語圏での飲み会で、飲み物を頼むときに覚えておきたいフレーズはI'll have ~.です。「~」に、飲みたい飲み物の名前を入れて注文しましょう。以下の英単語を覚えておくと便利です。
wine(ワイン)
cocktail(カクテル)
sake(日本酒)
ギネス一杯ください!
何を頼んだらいいかわからないときは、Can I see the menu?「メニューを見せてください」と店員さんに伝えるのも良いアイデアです。ちなみに、「ソフトドリンク」は英訳でもそのままsoft drinkと言います。
お酒を断るときのフレーズ
お酒を楽しめる人にとっての打ち上げや飲み会はより楽しいものですが、中にはお酒そのものが飲めない人や、車で帰るために飲めない人もいますよね。そういったときにお酒を断るフレーズも覚えておく必要があります。
酔いました
こちらは、短く簡単なフレーズなので一言覚えてから打ち上げに向かうと安心ですね。
今日はもう飲めません
直訳は「今夜は十分飲んだ」です。Enoughが「十分に」という意味になります。
そんなに飲めなくて
お酒が苦手な方や、アルコールに耐性がない方はこの表現を覚えてから打ち上げに向かいましょう。
車で帰るので今日は飲めないんです
シンプルな文法と単語で作った例文です。Drive homeで「車を運転して家に帰る」という表現になります。
まとめ
日本語を学習中の外国人が「打ち上げ」と聞くと、ロケットの打ち上げのことかと思うかもしれませんね。
英語では、カジュアルな打ち上げなのか、それともフォーマルな飲み会なのか、また、規模は大きいのか、食事に重点を置くのかなどによって訳が変わってきます。
適切な訳を使うことで相手に誤解なく伝えることができるので、それぞれの違いを意識しながら覚えてみてくださいね。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.