「複雑」って英語でなんて表現する?complexとcomplicatedとの違いやその他の表現もご紹介します!

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「この問題は複雑なので、解決に時間がかかりそうです」
「職場の人間関係が複雑です」
「複雑に見える仕事は苦手です」
「そのニュースを聞いて複雑な気持ちになった」

など、日常生活でもビジネスシーンでも、「複雑」という表現を使うことは多々あるのではないでしょうか。

また、技術の進歩などで生活が便利になる一方、物事がどんどん「複雑」になっていると感じている方もいるかもしれません。

そんな、私たちがよく使う「複雑」を、英語でどのように表現するか知っていますか?そこで、今回の記事では、「複雑」を意味する複数の英語表現をご紹介します。あわせて、類似表現や「劣等感」などの複雑な気持ちを表す語もご紹介します。

それぞれの表現について、意味や使い方、ニュアンスの違いなどを詳しく解説します。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

複雑とは

そもそも、「複雑」とはどのような意味でしょうか?

「複雑」は、何かの事情・関係が込み入っていること、入り組んでいること、また多面的で簡単に説明や理解ができないことなどを指します。類語としては、「煩雑(はんざつ)」や「錯綜(さくそう)」、「厄介(やっかい)」などがあります。

「複雑」の意味が分かったところで、ここからは、英語で「複雑」を意味する代表的な5つの単語(「complicated」「complex」「intricate」「involved」「mixed」)についてご紹介していきます。

似ている「complex」と「complicated」の違いもあわせて解説しますので、ぜひ一つ一つチェックしてみてくださいね!

complicated

「複雑」を意味する代表的な単語が「complicated」です。「複雑な、入り組んだ、込み入った」といった意味を持つ形容詞です。

入り組んでいて解決しにくい問題や工程、理解しにくいもの、面倒で困難なものなどに対して使われます。主にネガティブな複雑さを表します。

I don’t think I can solve this complicated problem.
私は自分がこの複雑な問題を解決できるとは思えません。
The instructions are really complicated. They’re difficult to understand.
その指示は本当に複雑です。理解するのが難しいです。
The new game's rules are complicated.
その新しいゲームのルールは複雑です。
It seems like a complicated issue.
それは複雑な問題のようですね。
Emily's love life is complicated. I'm happy that mine is simple.
エミリーの恋愛関係は複雑なんです。私のはシンプルで良かったと思っています。

complex

「complex」は形容詞で「複合の、複雑な、込み入った、手間のかかる」という意味があります。

多くの構成要素からできている複雑さというニュアンスがあります。日本語で「コンプレックス」というとネガティブな印象がありますが、英語では必ずしもそうではなく、解決可能な複雑性、構成要素が多いことで面白くなっている、という意味でポジティブな意味合いもあります。

また、「complicated」が複雑で悩む、面倒だと思う、という気持ちがある一方で、「complex」は客観的な複雑さ(=構成要素が多い)を指します。

It has a complex organizational structure
それは複雑な組織構造を持っています。
The plot of the detective novel is quite complex.
その探偵小説のプロットは非常に複雑です。
Mary had a complex expression early.
メアリーはさっき複雑な表情をしていました。
The new machine has complex designs.
新しい機械は複雑なデザインになっています。
This film has a complex story line.
この映画には複雑なストーリーラインがあります。

intricate

「intricate」は、上2つの単語と比べるとあまり馴染みがないかもしれません。「入り組んだ、複雑な、難解な」という意味を持つ形容詞です。発音はイントリケットです。

The watch has an intricate mechanism.
腕時計は複雑な構造をしています。
She can solve the intricate puzzle.
彼女は複雑なパズルを解くことができます
It is an intricate design.
それは複雑なデザインです。
She explained an intricate system using PowerPoint at the meeting.
彼女は会議で、パワーポイントを使って複雑なシステムを説明しました。

involved

「involved」は「入り組んだ、複雑な、難解な、混乱した」という意味があります。錯綜や混乱というニュアンスがあります。

The novel involved a lot of plots.
その小説は複雑なプロットがありました。

mixed

「mixed」は「mix(混ぜる)」という言葉の通り「色々なものが混ざりあった複雑さ」を意味します。

「複雑な心境」はmixed feelingといいます。ほかにも、決まった表現として「a mixed blessing(良くもあり悪くもあること・ありがたいようなありがたくないような)」や「in mixed company(男女同席の場で)」などがあります。

I had mixed feelings at that time.
当時は複雑な心境でした。
They had mixed feelings about starting their new business.
彼らは新しいビジネスを始めることに複雑な思いを抱えていました。
I have mixed feelings about my job. I’m thinking about changing.
自分の仕事について複雑な思いがあります。転職を考えています。
I had mixed feelings when I heard the news.
そのニュースを聞いた時、複雑な心境になりました。

類語シリーズ

続いて、「複雑」に関連する英語表現をいくつかご紹介します。

厄介 troublesome、burdensome、sticky

何かが複雑なとき、「厄介」と感じることも多いのではないでしょうか。そんな「厄介」という言葉も様々な英単語で表現できます。

例えば「troublesome」は、気持ちをわずらわせるような、何かが面倒なニュアンスがあります。「burdensome」は「負担となる、厄介な、重荷となる」などの意味があります。

また、「sticky」は「状況などが困難な」というニュアンスがあります。

There was a troublesome problem.
厄介な問題がありました。
He seems to have a troublesome cough.
彼は厄介な咳があるようです。
The change will be burdensome for teachers.
その変化は教師たちにとって負担となるでしょう。
A lot of people left the company at the same time, and the work got burdensome.
多くの人が同時に会社を去り、仕事が負担になりました。
It was a bit of a sticky situation.
少し厄介な状況でした。

「コンプレックスあるんだよね」の英語表現

日本語では、自分が引け目に感じていることに対して「コンプレックスがある」と言いますが、英語で「complex」とだけ言っても日本語と同じニュアンスにはなりません。

inferiority complex

「complex」は名詞で「固定観念」という意味があり、それと「inferiority(劣った、劣等の、劣って)」という単語を組み合わせ、inferiority complexということで「劣等感」という意味になります。

劣等感を感じる、といいたいときには動詞feelやhaveを使います。

I felt an inferiority complex when I was a child.
子どものころ、私はコンプレックスを感じていました。
She has an inferiority complex against people around her.
彼女は周りの人たちに対してコンプレックスを感じています。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、「複雑」を意味する英語表現を、例文とともにご紹介しました。

また、類似表現として「厄介」や、複雑な気持ちを表す「劣等感がある」という言葉の英語表現もあわせてご紹介しました。「複雑」という表現は日常生活でもビジネスシーンでも多く使う単語です。だからこそいざというときにパッと適切な表現が口から出たら助かりますよね。

今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

また、今回学んだ「複雑」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!

レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「複雑」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、「複雑」な問題があったとき、どのように対処していくかなどをディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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