
英語学習者のみなさん、こんにちは!ネイティブキャンプのこのコラムでは、毎回英語学習者の皆さんが疑問に思う英語表現の謎や、会話の中で使えたらネイティブのように聞こえる便利なフレーズ、単語について特集していきます。
ズバリ、今回特集していくのは「気づく」という意味を持つ英語表現についてです。「気づく」と英語で表す場合、実は複数の表現方法があることをご存知でしょうか?これから紹介していくどの表現も「気づく」と訳すことが可能ですが、使用する場面や状況、シチュエーションがそれぞれ異なります。ネイティブスピーカーたちが使い分けるそのニュアンスをしっかりと確認していきましょう!
気づくの英語表現のニュアンス
まず、どれも日本語訳では「気づく」と訳されるであろう以下の複数の英語例文をみてみましょう。
例文1:
I just realized that I left my backpack on my bed!
リュックをベッドの上に置いてきてしまったのに今気づいた!
例文2:
Did you notice that my ex-boyfriend waved his hand?
元彼が手を振ってきたの、気づいた?
例文3:
I'm sorry that I didn't recognize that it was you at the airport.
空港で、あなただって気づかなくてごめんなさいね。
例文1から例文3の「気づく」ですが、これから紹介していく英語表現「realize」「notice」「recognize」の3つのうちどれを用いるかわかりますか?まだ答えに自信のない方も、これから先の説明を読めばそれぞれの表現のニュアンスの違いがわかるようになります。
realize
まず最初に紹介するのは「realize」という単語です。「realize」の意味を英和辞典で調べてみると「(頭で思考して・理解して〜と気づく)「〜と悟」「〜と自覚する」と出てきます。それまで自覚していなかった事柄などをある瞬間はっきりと認識、自覚することを表します。また、特徴としては発覚したことやわかったことを頭で理解するということでしょう。 例文を確認してみましょう。
例文:
I used to live in the United States as an exchange student, and that experience made me realize the importance of being an open-minded person.
私は留学生としてアメリカに住んでいたことがあります。その経験から、オープンマインドでいることの重要さに気づきました。
参考資料:
realieの意味・使い方・読み方 | 英辞郎 on the WEB
https://eow.alc.co.jp/search?q=realize
recognize
続いて紹介するのは「recognize」という表現です。「recognize」は、以前一度でもみた事、聞いたこと、出会ったこと、など五感で感じた経験があるものを再度認識する際に使用します。このニュアンスありきで「認識する」「思い出す」「見分けがつく」「覚えている」という風に訳されることが多いです。
例えば、久しぶりに幼馴染と再会した時に相手の顔が変わりすぎていて気づけなかった時、「ごめん!気がつかなかったよ!」と「recognize」を使って表現できます。また、2人が昔好きだった曲がお店のBGMで流れた瞬間、「あ!この曲、覚えてる?よく大学生のころに一緒に聞いていたよね。」という場合にも「recognize」が使えます。例文を確認しましょう。
例文:
Oh, I'm so sorry, man, I didn't recognize it was you! Man, you look so great!
あ、まじごめん!君だって気づかなかったよ。いい感じだね!
Do you still recognize this song? I remember we used to listen to this song when we were in college.
この曲、まだ覚えてる?大学時代に、よく一緒に聴いたよね。
参考資料:
recognizeの意味・使い方・読み方 | 英辞郎 on the WEB
https://eow.alc.co.jp/search?q=recognize
notice
続いて紹介するのは「notice」という単語です。英和辞典でその基本的な意味を確認すると、「〜に気づく」「〜とわかる」と出てきます。また、特に「notice」は聴覚、視覚、知覚、味覚、嗅覚などの五感を通して感じたことを表現する際に用いられます。例えば、「嫌いなにんじんがスープに入っていたけど気づかなかった (味覚)」という場合や、「昨日雷が鳴っていたのに気づいた? (聴覚)」などという場合に「notice」が使えます。例文を確認してみましょう。
例文:
Did you notice that it was raining so hard last night?
昨夜はとてもひどい雨が降ったの、気づいてた?
She didn't notice that there were some carrots in the chicken soup.
チキンスープににんじんが入っていたことに彼女は気づかなかった。
参考資料:
英語で「気づく (きづく)」はnotice、realize、recognize、どれを使えばいいの? - ENGLISH JOURNAL
https://ej.alc.co.jp/entry/20200422-native-jun-10
noticeの意味・使い方・読み方 | 英辞郎 on the WEB
https://eow.alc.co.jp/search?q=notice
その他の 「気づく」の英語表現
ここまで、「気づく」という意味をもつ代表的な英語表現3つ (realize, recognize, notice)の基本的意味とそのニュアンスの違い、例文を紹介してきました。ここから先は、「気づく」に関連する英語表現を4つほど紹介していこうと思います。
aware
「aware」は「〜を知っている」「〜をわかっている」「〜に気づいている」という意味のある単語です。すでに特定の物事に関して把握している状況を表す時に使用します。会話や文章の中では頻繁に「be aware of __.」で「〜について把握している」「〜に気づいている」という意味で使用されます。
例文:
Be aware of the snakes.
蛇にご注意を。
I am always aware of my surroundings.
私はいつも自分の持ち物を把握している。
参考資料:
awareの意味・使い方・読み方 | 英辞郎 on the WEB
https://eow.alc.co.jp/search?q=aware
(be) aware of (【熟語】〜を意識する、〜に気づいている)の意味・使い方・読み方 | Engoo Words
https://engoo.jp/app/words/word/be-aware-of/zga0ELstQmCjlQAAADIq3w
perceive
「perceive」は「(目や耳などの感覚によって)〜に気づく」という意味のある単語です。自分や自分の周りの出来事などについて知覚したり捉えることを表します。
He perceived that his girlfriend was upset.
彼は彼女が怒っていることに気づいていた。
I often perceive that my dogs are trying to read my mind.
私は自分の飼っている犬が飼い主の考えていることを読もうとしているとよく感じ取っている。
参考資料:
perceive/ perceived の意味と使い方 |ネイティブと英語について話したこと
https://talking-english.net/perceive-perceived/#perceive
find
「見つける」という意味を持つ「find」も、「気づく」という意味で使用されることがあります。ニュアンスとしては、今まで知らなかったことや気づいていなかったことを発見したり知覚する感じです。
例文:
I finally found out who was involved in this accident.
私はついに、この事件に関与していた人に気づいた。
参考資料:
「見つける」だけじゃないリゴのfindの使い方を完全マスター |English Lab (イングリッシュラボ) | レアジョブ英会話が発信する英語サイト
observe
最後に紹介するのは「observe」という単語です。そもそも「observe」には「観察する」という意味がありますが、「気づく」という意味合いで使用する場合は「観察によって気づく」というニュアンスがあるということを知っておきましょう。
例文:
My professor observed that there is a slight difference between the two plants.
私の教授は2つの植物の間には微妙な違いがあることに気がついた。
参考資料:
第75回 observation | TOEFL TESTスピーキング英単語 ワンポイント講義 | TOEFL Web Magazine
まとめ
このコラムではここまで、「気づく」という意味を持つ代表的な英語表現 「realize」「recognize」「notice」に加え、それらに関連するその他の英語表現を紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
どれも日本語では「気づく」と訳されてしまう単語ですが、それぞれの持つニュアンスの違いを知ると適切な使用場面や状況がわかりやすくなりますよね。ぜひ、実際の英会話の中で使用してみてくださいね。
◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.