K-POPや韓国ドラマなどのエンタメ人気を受け、また韓国旅行が好きで韓国語に興味を持ち学んでいる人が多くいます。
韓国語は英語と違い日本語との共通点が多い言語で、日本人にとっては最も習得の難易度が低い言語だと言えます。
習得難易度の低い韓国語ですが、韓国語学習者の中には一生懸命勉強しているのに目標達成ができない、なかなか上達しないという悩みを持つ学習者が少なからずいます。
中には、学習を始めたばかりの初心者の段階や独学で始めたものの上達を感じられず、早々に挫折してしまう学習者もいます。
その一方で、少しずつでも上達して自分の目標を達成できている韓国語学習者もいます。
今回の記事では、まず前半で韓国語が上達しない原因について説明し、後半で韓国語が上達する人の特徴について説明します。
韓国語が上達しない原因
韓国語がなかなか上達せずに悩む学習者がいますが、そのような学習者には共通点があります。
まずは、韓国語学習をしても上達しない原因について説明します。
学習の成果への期待値が高すぎる
なかなか上達しない人の特徴のひとつとして、学習の成果への期待値が高すぎる点が挙げられます。
私のところに相談に来られる方でも、練習しているけどなかなか話せるようにならないというお悩みをお持ちの方が多いです。
そのような方から普段の学習について話を聞くと、練習が圧倒的に足りていないです。
韓国語を習得するためには、繰り返すことで知識を活かしてできるようになる必要がありますが、上達しない人は練習回数が数回だったり、繰り返し練習を習慣化できていません。
これは巷で「~するだけで話せるようになる」とか「たった〇カ月で韓国語がペラペラになるといった、すぐに簡単に習得できると思わせる情報が出ていることも一因です。
ですが、実際にはそんな簡単に韓国語は上達しません。
会話であれば、多くの学習者が望む日常会話レベルを問題なくできるレベルになるには、個人差や学ぶ環境、学習条件により変わるものの2年程度は最低でもかかると思っておけば間違いないです。
基本をしっかりと理解しできるようになっていない
何事もそうですが、基本をしっかりと理解できるようになっていなければ、その先のことも当然できるようにはなりません。
なかなか上達しない人は、初級レベルの単語や文法の理解がしっかりとできていない、もしくは理解はできていてもそれを使うことができるようになっていないことがとても多いです。
文字知識として頭ではわかっていても実践はできるようになっていない状態です。
実践することで成果や上達を実感できるので、それができないということは上達を感じられないということになります。
学習の習慣化ができていない
既に触れたとおり、韓国語など外国語習得はやってすぐに成果が出るものではなく時間がかかります。
そして、学習や練習を継続し習慣化できなければ習得はできません。
そのため、韓国語上達のための最も重要な条件のひとつが学習の習慣化ということです。
上達しないのは、習慣化ができていないことも一因です。
なぜかと言うと、学習や練習を習慣化できていないと、学んだことや練習してできるようになったこともすぐに忘れたりできない状態になってしまうからです。
習慣化ができていればこのようなことはありません。
すべきことが分からないまま学習している
外国語習得はやることがたくさんあるため、やり始めるとキリがありません。
そして、外国語として学ぶ私たちにとっての韓国語は、韓国語ネイティブである韓国人にとっての韓国語とは違います。
つまり、韓国語に限らずその言語のネイティブであれば、使うか使わないかに関係なくネイティブスピーカーとして、教養として知っておかなければならないことが少なからずあります。
一方で、外国語として学ぶ私たちは、韓国語であればそれを使って自分がやりたいことをできれば良いので、ネイティブであれば知っておくべきことを知らなかったり、できなくてはならないことをできなくても問題がありません。
ところが、学習者の中には韓国語の上達や習得とは、韓国人のように韓国語を使えるようにならなければならないのだと誤解して、ハードルを上げ過ぎた学習している人がいるように思います。
外国語として韓国語を習得する場合、自分が韓国語を習得する目的を明確に把握し、そのために必要な勉強に絞って学べば良いわけですが、それを分からないまましてしまっている状態です。
それによりやることが膨大にあるため勉強が追い付かず、いくらやっても覚えられていないとかできるようになっていない等いつまでも上達を感じられないということになります。
この根本原因は、自分が何を目的に韓国語を学んでいるのか自分自身が把握できないまま、何となく韓国語学習を始めてしまっているためです。
受動的に学んでいる
韓国語など外国語習得は外国語を使えるようになるというスキルの習得です。
今自分ができないことをできるようになるためには、学んだ知識をできるようになるために練習を必ずする必要があります。
ですが、レッスンで習っている場合であれば、先生が教えてくれることだけ覚えて終わり、宿題をやるだけといった受動的な姿勢で学んでいる学習者も多いのではないかと思います。
これは私たちが受けて来た学校教育の影響も大きいです。
学校では先生の話を聞き、問題をやって、宿題をするだけで良いことが多かったと思います。
日本の学校教育は、一般的に生徒から行動を起こして学んで行く主体的な学びのスタイルではありません。
そのため、私たち日本人は主体的な学びに慣れておらずどうしても受動的な学びになりがちです。
韓国語が上達する人の特徴
ここからは、韓国語が上達する人の特徴について説明します。
韓国語が上達する人は、上達しない人と同じく次に挙げるような共通した特徴があります。
すぐに成果を望まず根気よく学習している
まず、基本的なマインドセットとして、スキル習得はやってすぐに成果がでるわけではなく時間がかかることを理解しています。
このようなマインドセットをしっかりと持っているので、巷に溢れている楽してすぐに簡単にできるようになるといった情報に惑わされることもありません。
日々の変化は微々たるものであっても、それに対しイライラしたり焦ったりなかなかできるようにならないと自己嫌悪せずに、コツコツと根気よくすべき勉強や練習を続けられる人は上達します。
基本がしっかりと身についている
初級レベルで学ぶ基本を一回勉強して終わる程度の理解ではなく、単語の使い方や文法知識、発音変化などをしっかりと理解した上で、それを自分でできるようになっています。
韓国語の初級レベルは日本語と似ている部分が多いため簡単だと思われがちです。
ですが、実際はそうではありません。
助詞の使い方や日本語との違いをしっかりと理解していないと、初級レベルでも間違います。
韓国語が上達する人は、これらの日本語と韓国語の違いに気づき、また日本語の文の意味をしっかりと理解した上で、それを基に正しい韓国語の文を作りそれを書いたり話したりすることができるようになっています。
基本がしっかりと身についていれば、その後の学習の理解や実践もしっかりとできるため上達しやすいです。
学習の習慣化ができている
既に触れた通りスキル習得に成功するためには学習の習慣化は必須です。
上達する人は、学習を習慣化していることで毎日常に韓国語に触れています。
そのため、学んだことをすぐに忘れたり、できるようになったことができない状態になることはありません。
正しい学習の習慣化をできている人は、日々の変化は微々たるものですが、それでも確実に上達はしているので、ある一定期間を過ぎると大きく上達を感じられるように必ずなります。
自分の目標に合った勉強をしている
上達する人は自分の目標に合った勉強に絞ってしているため、無駄なことに時間や労力をかけません。
的を絞った勉強をすることで集中的に時間と労力をかけて必要な学習や練習をできるため、それだけ成果に結びつきやすく上達も感じられます。
主体的に学んでいる
韓国語レッスンを受けている場合、韓国語講師から教わることや宿題などをきちんとすることは大事です。
ですが、上達するためには自分ができることやできないことを把握し、それを基にできないことをできるようになるための学習や練習を自分で進んでする姿勢が大事です。
上達する人は学んだことを基にそれをしっかりと定着させるために自分で工夫して学びを深めたり練習をしています。
例えば、単語や文法をレッスンで教材を基に学び、練習問題や宿題をやって終わりにしません。
それらの知識を活かして自分で文を作って講師から添削を受けたり、音読練習をして講師から発音やイントネーションを確認してもらうといった主体的な学びができています。
また、主体的な学びをすることで新たな気づきや質問事項が出てくるので、それらを活かすことでさらに上達します。
まとめ
ここまで韓国語が上達しない原因と上達する人の特徴について説明してきました。
同じ韓国語学習と言っても、どのような姿勢で学ぶのかによって上達できるかできないかの差が出ます。
冒頭で触れた通り、韓国語は日本人にとっては最も習得の難易度が低い言語であるため、英語は習得できなかった人でも習得できる可能性が高い言語です。
今回の記事では、私自身が英語と韓国語習得に成功した経験と私の友人知人で外国語習得に成功している人の特徴、またこれまで私が指導してきた生徒さんの事例を基に韓国語が上達しない原因と上達する人の特徴について説明しました。
韓国語を一生懸命に勉強しているのになかなか上達を感じられない、成果に繋がらない場合は今回の記事を参考に自身の勉強を一度見直してみて下さい。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
韓国語能力試験(TOPIK)6級
延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.