appointmentじゃない?「待ち合わせ」の英語表現について

待ち合わせ、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

英語圏の国へ旅行に行くときや、日本へ遊びにきた外国人の友人と会うときなど、英語で「◯◯レストランで△時に待ち合わせしましょう」といった待ち合わせの約束をすることがありますよね。

待ち合わせをするときには、時間や場所を指定するだけでなく「ちょっと遅れそう!」「あと10分で着くよ」など、シチュエーションによって色々な派生表現が必要になったりもします。

英語で待ち合わせといえば ”appointment”(アポイントメント)を使うと思い込んでいる方も多く、特にビジネスシーンでは「アポをとる」という表現が日本語でもよく使われていますが、実は「待ち合わせ」を意味するもっと自然で日常的な英語表現もあるんです。

今回はいろいろなシーン別に、英語で待ち合わせをしたいときに使える英語表現をご紹介していきます。

「待ち合わせ」の英語表現

「待ち合わせ」という日本語は、「複数の人がある場所に集まる/ある時間に集まる」「メンバーが揃うまで、その場所で待つ」といった、いろいろな意味をまとめて指すことができる便利な言葉です。

「待ち合わせ」を英語で表現してみて、といわれたら真っ先に思い浮かぶのが ”appointment”(アポイントメント)という単語かもしれません。

”appointment” は「日時を決めて約束する、予約する」といった意味をもつ英単語で、「アポをとる」といった日本語にもなっているので、日本人にとっては馴染みがある言葉ですよね。

また、「待つ」という意味から、”wait” を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

実は英語には日本語の「待ち合わせ」の意味をぴったり同じように表現できる単語はありません。そのため、色々な単語や英語フレーズを組み合わせて「待ち合わせ」という日本語の内容を表現することになります。

英語で「待ち合わせ」を表現するときには、”appointment” や ”wait” よりも自然な表現として、”meet” という単語を使った表現が多く使われます。

ここからは、英語で「待ち合わせ」を表現するフレーズについて、状況別に詳しく紹介していきます。

meet / meet up

「待ち合わせ」を表現する英語として真っ先にイメージされがちな言葉として ”appointment”(アポイントメント)がありますが、実は日常会話において「待ち合わせ」という意味でよく使われるのは ”meet” ”meet up” といった表現です。

”meet” は「会う」という意味の動詞です。「会う」といっても、「約束して会う」「偶然会う」「初めて出会う」などいろいろなシチュエーションが考えられますが、”meet” はそれらを広くカバーして表現できる言葉です。

辞書で ”meet” の意味を確認すると、次のように記載されています。

meet
1. SEE SOMEBODY AT AN ARRANGED PLACE(事前に決めた場所で誰かに会う)
2. SEE SOMEBODY BY CHANCE(偶然誰かに会う)
3. SEE SOMEBODY FOR THE FIRST TIME(誰かに初めて出会う)
(参考:オンライン版ロングマン英英辞典 https://www.ldoceonline.com/jp/

また ”meet up” は ”meet” よりも「事前に約束をして会う」というニュアンスに特化した表現です。

meet up
1. to meet someone in order to do something together
(何かを一緒にやるために、誰かに会う)
(参考:オンライン版ロングマン英英辞典 https://www.ldoceonline.com/jp/

「待ち合わせ」という言葉は「事前に時間や場所を指定して会う」という意味を持っていますから、”meet up” というフレーズは「待ち合わせ」を表現するのにぴったりといえます。

Let's meet up in front of the entrance at 7.
玄関の前で7時に待ち合わせしましょう。

”meet up” は ”meet up with 人” で「(人)と約束をして、会う」という意味になります。

ちなみに、「◯時に△△の前で集合」というほど堅い約束でなくとも、友人と「明日一緒にいこうよ」「今日一緒に飲みに行かない?」など、事前に「一緒に行く」というゆるやかな合意があれば、”meet up” を使うことが一般的です。

I met up with Mina at Shinjuku station, and we got lunch together.
ミナと新宿駅で待ち合わせして、一緒にランチを食べたの。
I’ve got to go now, but I’ll meet up with you later.
もう行かなきゃなんだけど、また後で合流するね。

もちろん、”meet” にも「事前に決めた場所で会う」という意味がありますから、そちらを使っても大丈夫です。ただ、”meet” だけを使って過去の出来事などを説明する場合、「待ち合わせをして会った」のか、「偶然会った」のかがわかりずらくなることはあります。

I met Mina at Shinjuku station, and we got lunch together.
ミナと新宿で会って、一緒にランチを食べたの。

上の例文だと、ミナに会ったのは確かですが、会おうねという約束がしてあったのか、それともたまたま偶然出くわしたのかまではわかりません。

とはいえ、実際の会話では前後の文脈や話の流れがありますし、話す相手も意味が分からなければ聞き返してくれるでしょうから、「あっ!”meet up” じゃなくて ”meet” だけを使っちゃった!意味が通じないかな?」と過剰に心配する必要はないでしょう。

ちなみに、日本人に馴染みの深い ”appointment” は、医師や弁護士、美容師など、プロフェッショナルな職業についている人と約束をするときによく使われます。「人の時間を確保する」というニュアンスが強いので、「待ち合わせ」というよりは、「予約」というイメージですね。

「友達と遊びに行くので待ち合わせをする」とか「会社の同僚と駅で待ち合わせをする」といったカジュアル寄りな雰囲気の場合には、”appointment” よりも ”meet up” のほうがしっくりくる、というわけです。

なお、”reservation” はレストランやホテルなどの場所や空間を予約するときに使います。「人と会う約束をする」「人の時間を確保する」という意味では使いませんので、覚えておいてくださいね。

待ち合わせする時のフレーズ

待ち合わせを提案するときに使えるフレーズ表現を確認していきましょう。

待ち合わせ場所について決めるときに使えるフレーズ

Where can we meet?
待ち合わせはどこにしましょうか?/どこで会うことにしますか?
Where should we meet?
待ち合わせはどこにしましょうか?/どこで会うことにしますか?
Let's meet at Hibiya station No.1 exit.
日比谷駅の一番出口で待ち合わせしよう。
Can we meet at the south exit of the station?
待ち合わせは駅の南口でどうでしょうか?
How about meeting at the Starbucks near the station?
駅のそばのスターバックスで待ち合わせするのはどう?

時間について決めるときに使えるフレーズ

What time is good for you?
何時がご都合良いですか?
What time are we going to meet?
何時に会いましょうか?
What time should we meet tomorrow?
明日は何時に待ち合わせしましょうか?
Will 9 work for you?
9時で大丈夫でしょうか?
※ ”work for you” は「あなたに都合がいい」という意味のフレーズです。

都合を聞かれた場合の返事

That’s OK.
それでOKです。
It’s up to you.
おまかせします。
How about 5?
5時でどう?
Let’s meet up at 10.
10時に待ち合わせしましょう。
Anytime is fine.
何時でも大丈夫です。
I will be available from 3 PM to 5 PM tomorrow.
明日は午後3時から5時の間でしたら空いています。
※ ”available” は「都合がつく」という意味で使うこともできます。

待ち合わせの提案や相談に使うフレーズは基本的には短くてシンプルなものが多いので、どんどん使って、自分のものにしていってくださいね。

待ち合わせに遅れてしまった時

待ち合わせの時間に遅れてしまいそうなときは、電話やメッセージで早めに連絡をいれるようにしましょう。

Sorry, I’m late.
ごめんなさい、遅れてます。
Sorry, I’m going to be late.
ごめんなさい、遅刻しそうです。

遅れてしまうことを謝ったうえで、あとどれくらいで到着するのかといった補足情報を伝えてあげると親切ですね。

I’m on my way.
そちらに向かっている途中です。
I will come 5 minutes late.
5分遅れで着きます。

「そちらに向かっています」と言うとき、日本語の感覚のままだとつい ”go”(今いる場所から離れてどこかへ行く)を使ってしまいがちですが、待ち合わせの場所に向かっているというニュアンスを表すには ”come”(ある地点に向かって近づいて来る)を使うほうが適切です。

”I’ll go there in 5 minutes.” というと、「5分以内に、目的地に向かって行きます」=「5分以内に家を出ます」=「今はまだ、家にいます」という意味だと受け取られてしまうかもしれません。

”come” の他にも、”be there”(そこにいる=到着している)や ”get there”(そこに到着する)といった表現も使えます。

I’ll be there in 5 minutes.
5分で着きます。
I think I can get there at 7.
7時には着けると思います。

遅れてしまった理由や現在の状況を伝えたいとき、また「着いたら連絡するね」と言いたいときには、次のようなフレーズを活用してください。

I’m stuck in bad traffic.
渋滞にはまっています。
I missed my train.
電車に乗り遅れました。
The train was delayed.
電車が遅延していました。
I’ll call you when I get there.
着いたら電話します。
I’ll message you when I get there./I’ll text you when I get there.
着いたらテキストメッセージを送ります。

相手の状況を聞く時

待ち合わせをして、自分が待たされる状況になることもあるかもしれませんね。そんなときには次のようなフレーズを使って、相手の状況を確認しましょう。

Where are you now?
今どこにいるの?
How long will it take to get here?
ここに着くまでに、どれくらい時間がかかりますか?
How many minutes more?
あと何分かかる?

自分の状況を伝える時

待ち合わせに相手が遅れてしまったとき、自分がどこで待っているかといった情報や、「急がなくていいよ」と相手を落ち着かせるメッセージを伝えたい場合もありますよね。

そんなときは、次のようなフレーズを使ってみてください。

Take your time.
ゆっくりでいいよ。
Never mind. I’m sitting on a bench near the entrance.
気にしないでいいよ、入り口近くのベンチに座っているね。
I’ll be in front of Starbucks.
スタバの前にいるね。
I’ll be at ABC Cafe to kill time.
ABCカフェで時間潰してるね。
※”kill time” は「時間をつぶす」という意味の慣用表現です。

まとめ

英語で待ち合わせをするときに便利な表現についてご紹介してきました。

”appointment” だけではない表現のバリエーションを身につけるためにも、ご紹介したフレーズを、日々の英語学習やオンライン英会話でどんどん使ってみてくださいね。

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