一緒にランチを食べたいとき、週末に一緒に遊びに行きたいときなど、誰かを何かに誘う場面は日常でもよく出くわします。
そのときに使う「~しませんか?」という言い方は、日本語なら意識すらしない日常的なフレーズですが、英語になると意外とサッと口から出てこないという人が多いです。
今回の記事ではそんな、誰かを誘う時に使える「お誘い英語フレーズ」を紹介していきます。
今回紹介する5つの英語フレーズは幅広く応用が効くので、これらを覚えるだけでも英語表現の幅がグンと広がるでしょう。例文もたくさん用意しているので、ぜひ覚えて、応用して、実践の英会話で使ってみてください。
- 「~しませんか」と誘う時のフレーズ
- Let’s ~
- Why don’t we ~
- Wanna ~
- Would you like to ~
- Do you want to~
- 誘われた時の返事
- 誘いを受けるとき
- 誘いを断るとき
- まとめ
「~しませんか」と誘う時のフレーズ
では、さっそくお誘い英語フレーズを紹介していきます。
5つありますが、もちろんどれも全く同じではなく、フレーズによってニュアンスやふさわしい使用場面が異なります。
友達と映画に行くとき、ビジネスパートナーをランチに誘うとき、異性をデートに誘うときで使われるフレーズは微妙に異なります。
間違った表現を使ってしまうと、相手に不快感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
また、どのフレーズを使えばいいのかを、実践ですぐに判断ができる様に、学習の段階でも実際の日常会話をリアルに想像しましょう。
Let’s ~
1つ目はLet’sです。日本語でも「レッツ〇〇」というように使われるので、英語初心者の方でも使いやすい表現ですね。
Let’sは比較的カジュアルな言い方で、気軽に使われます。
若干の強制力があり、相手を誘うというよりも「~しようか!」「~するけどいいよね?」というように、相手が賛成してくれることを前提としているニュアンスがあります。
また、相手に指示を与えるような意味合いでlet’tが使われることもあります。上司が部下に、先生が生徒に「じゃぁ次は~をしてみようか」といった感じです。
ねぇ、リリー。お昼食べに行こう。
次のミーティングまで時間があるね。何か飲み物でも買いに行こうか。
準備はできた?じゃあ、やろうか。
よくできたね。じゃあ、第6問をやってみようか。
まず、Let’sはlet usの略なので、直後には動詞の原形が来ます。Let isの略ではないので注意しましょう。
そしてこれら4つの例文とその和訳からも分かる通り、相手が断る可能性が低いことが分かった上で誘っています。
あまり不用意に使いすぎると、「この人ちょっと強引だな…」とか、最悪の場合「自分勝手だな…」などと思われかねないので気を付けましょう。だいたいの行動パターンを把握している、親しい友人などに対して使う感じですね。
Why don’t we ~
Why don’t we~は、英語初心者の方が若干混乱する言い方です。
そのまま訳すと「なぜ私たちは~しないのですか?」という意味になります。
そういう意味になることもあるのですが、たいていの場合日常会話では「~しませんか?」「~するのはどうでしょう?」という勧誘や提案の意味になります。
ニュアンス的には、「~っていう考えもあるけど、どうかな?」「~っていう風にしたらいいんじゃない?」というような、控えめな提案です。
相手に意見を押し付けることなく、自分の意見を述べており、相手に賛成してもらえることを前提としていません。比較的、丁寧な表現なので、ビジネスシーンでもカジュアルな会話でも、いつでも使えます。
図書館に行くのはどう?空調もあるし。
Why don’t we try Catfish Kitchen? They have a breakfast menu too.
マジかよ!サンライズカフェ閉まってるよ!
キャットフィッシュキッチンに行ってみない?あそこも朝ごはんメニューやってるよ。
ジェナをディナーに誘うのはどう?
例文の和訳から、提案のニュアンスが分かりますね。また、ここでは勧誘・提案の表現として紹介しているため、weを使っていますが、why don’t you~? という言い方も一般的です。「(あなたが)~したらどうですか?」という言い方ですね。
パーティーに来たら?
といった具合で使うことができます。特に強制力や押し付ける感じはなく「もしよかったら、どう?」といった優しい感じです。
Wanna ~
続いてはwannaです。Want toの略ですね。
直後に動詞の原形を続けて、「~しない?」というような誘い方ができます。
なんとなく分かる方もいると思いますが、とてもカジュアルな表現なので、親しい友達以外にはあまり使わない方がいいでしょう。
ニュアンス的にはwhy don’t weに近く、「~したいんだけど、あなたはどう思う?」という、相手の意見を尊重する、中立的な提案の意味合いになります。
We’re going to Iguana Café to get lunch. Wanna come with us?
みんなどこ行くの?
イグアナカフェでランチを食べるの。一緒に来る?
ねぇ、新しいゲーム買ったんだ。一緒にやらない?
よし、show and tellの時間だ。エリカ、最初にやる?
show and tellは、アメリカ、カナダ、オーストラリアの小学校などでよく行われるプレゼンテーションの1つです。自分にとって大事なものや気に入っているものを持ってきて、それをクラスメートの前で説明します。
3つの例文のシチュエーションを見ても分かりますが、どれも日常生活のカジュアルな場面です。
Wannaは通常、気の知れた仲の人との軽い話題の会話で使われます。とは言っても、特に失礼となるというわけではありません。初対面の人でもパーティーで出会った同い年くらいの人などだったら使ってもいいでしょう。
ただし、ビジネスシーンでは使わないことをおすすめします。
Would you like to ~
would you like to~は、wannaとは打って変わってかなり丁寧な表現です。
wouldはwillの過去形です。現在から距離を置くことで、控えめな感じをだす方法は、英語ではよく使われます。Can youをcould youにすると丁寧な印象になるのと同じですね。
would you like toの後には動詞の原形が続き、丁寧な勧誘の言い回しになります。
こちらも、相手の意見をよく聞いたうえで、お誘いしているというニュアンスです。Let’sのような強引さは無く、断られたら「あ、そうですか」と大人しく引き下がる感じですね。
丁寧で中立的なので、初対面の相手やビジネスシーン、デートに誘う時、年上の人などに対して使うには最適でしょう。
逆に親しい友達の間で使うとよそよそしい感じを出してしまい、特にアメリカでは若干不自然でしょう。
グリーンさん、今度の土曜日に一緒に朝ごはんでもいかがですか?
ねぇ、レイチェル。今週末映画を観に行かない?
この後一緒にランチでもどうですか?
和訳を見て分かる通り、相手の意見を気遣った雰囲気のある誘い方になります。
職場や教会などの、言葉遣いに気を使わなければいけない場所で、頻繁に使われるイメージです。ちょっと教養のある様に聞こえるので、ぜひ覚えておきましょう。
Do you want to~
「~したいですか?」という意味のDo you want to~? ですが、「しませんか」というお誘いの意味としても使えます。
ニュアンスや使い方はwould you like toやwannaと同じです。丁寧さではwould you like toとwannaの間くらいでしょう。
特に失礼にもならないし、丁寧すぎて不自然になることも無い、幅広く使える無難なフレーズなので、レパートリーに入れておいても良いでしょう。
今週末出かけない?
ショッピングモールに行くんだ。一緒に行く?
ねぇ、今週の土曜日に私の甥っ子の誕生日パーティーをやるの。来る?
前述したとおり、Do you want to~?にはそのまま「あなたは~したいですか?」という意味にもなります。
「~しませんか?」と区別するには、文脈や会話の流れを考慮します。難しく聞こえるかもしれませんが、慣れてしまえば意識しなくても自然に分かるようになります。
誘われた時の返事
日常会話の中では、お誘いをするだけでなくお誘いを受けることもあります。むしろ、海外での生活を始めたばかりの方はお誘いを受けることの方が多いでしょう。
ここからは、そんなときの返事の仕方を紹介していきます。YesとNoだけだとぶっきらぼうに聞こえ、相手に失礼な印象を与えかねません。
社会人としてふさわしいレスポンスの仕方を身に付けておきましょう。
誘いを受けるとき
まず、誘いを受けるときです。Yesだけでもいいですが、ネイティブスピーカーの返事はバラエティに富んでいます。
1.Sure
Sure.
一緒にランチでもいかがですか?
もちろん
sureは手短で、なおかつ相手に一切不快感を与えない、便利な返答の仕方です。汎用性が高く、どのお誘いフレーズでも使えます。
2.I would love to
Yes, I would love to.
一緒に行きませんか?
はい、ぜひ。
Would you?で聞かれたときは、I would love toで返すことができます。とてもポジティブに聞こえます。
3.That sounds great
Yeah, that sounds great.
授業の後、ドリップカフェに行かない?
うん、良いね。
Yes, Yeah, Sureなどで肯定の返事をした後に、that sounds greatを付け足すことで、そっけなさを無くすことができます。Greatの代わりにgoodなどでも大丈夫です。
誘いを断るとき
逆に誘いを断る場合は注意が必要です。
「英語では何でもハッキリと言う」という都市伝説に惑わされて、ハッキリと「No」と言うのが良い、と考えている人がいますが、間違いです。
英語でもオブラートに包んだり、相手の気分を損なわないように遠回しな言い方をすることは一般的です。その方法を身に付けておきましょう。
1. 誘いを断らなければいけない理由を説明する
I need to go see my parents this weekend. I’m sorry.
今週末映画を見に行かない?
今週末は両親のところに行かなきゃいけないんだ。ごめん。
まず先に理由を説明して、その後に断らなければいけないことへの謝罪や、誘ってくれたことへの感謝を伝えます。
この言い方なら、相手も「あ、そうなの。じゃあまた今度の機会にね!」と快く引き下がってくれます。
2.受けたい気持ちや感謝の意を伝えた上で断る
I would love to, but I can’t. But thank you for asking.
今夜出かけない?
行きたいけれど、無理なんだ。でも誘ってくれてありがとう。
「行けない」ではなく「行きたいけど行けない」ということを丁寧に伝えます。その上で感謝や謝罪を伝えれば、印象よく断ることができます。
まとめ
誘ったり誘われたりなどの会話は、人間関係を築く上で大事になります。このような種類の会話は練習しておいて、スムーズにできる様になっておくと、大きく役に立つでしょう。
また、お誘いフレーズはある程度言い方が決まっているので、パターンを覚えて反復練習をしておくことで実践でもすぐに使えます。
さらにフレーズを実践に近い状況で練習したい場合は、ネイティブキャンプがおススメです。ネイティブキャンプでは、24時間365日ネイティブスピーカーや日本人講師と会話の練習をすることができます。
「こんなフレーズを練習しているのだけれど、不自然ではない?」とか「このフレーズの発音は伝わる?」といった質問に、マンツーマンで応えてもらえます。無料体験レッスンも行っているので、ぜひチェックしてみてください。
◇経歴
・アメリカ、オクラホマ州の四年制大学を卒業
・英語学習に関するブログを中心に、英語ライター・翻訳家として活動(現在)
◇資格
・TOEFL503点(大学入学時)
・Bachelor of Arts(文学士号)
◇海外渡航経験
・高校卒業後に、アメリカのオクラホマ州にあるNortheastern州立大学へ5年間の正規留学を経験
◇自己紹介
高校時代にアメリカの音楽文化に興味を持ち、アメリカへの大学留学を決意したことが、英語学習を本格的に始めることになったきっかけです。渡米後に3ヶ月の語学研修とTOEFL試験をクリアし、正規入学を果たしました。音楽学部にてJazz Studiesを専攻し、複数のバンドでギタリスト・ベーシストとして活動したことは一生の財産です。言葉はその人の価値観を定義付け、語学の習得は世界の見え方を変えます。自分が今も現在進行形で経験している、言語の魅力を発信するために、日々、英語・語学に関する情報発信をしています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.