今回は、英語で「農業」と言う方法や、農業にまつわる用語を解説していきます。どんな農業が盛んか、それぞれの国で性格が出るというものです。
英語圏のどの国ではどのような農業が普及しているのか調べるのも面白いものですよ!知識をつけて農業に関する英会話ができるようになればスキルアップ間違いなしです。
農業とは agriculture
英語で「農業」はagricultureと言います。一見難しそうですが、英語を学んでいると意外と早い段階で出てくる単語です。
後半に、中学校で習うculture「文化」というスペルを含むので覚えやすいといっても良いでしょう。
では、この農業にまつわる英単語には何があるのか、以下で掘り下げていきますね。
土地シリーズ(ex farm、garden、field)
最初に、農業の土地に関する英単語を学んでいきましょう。
農業と言えば農場をイメージする方も多いと思いますが、「農場」は英語でfarmと言います。牛や豚などの家畜がいるところですね。この農場で働く人のことをfarmerと言います。日本語訳にすると「農家」です。
ただ、注意したいのはオーストラリアやニュージーランドでは、農場のことはfarmよりpaddockと言う方が自然だということです。farmでも通じはしますが、農業が盛んなこれらの国ではpaddockの方を使いましょう。
僕のおじいちゃんは農家で、夏休みには手伝いたいと思ってるんだ
こんな感じで、どんどんオリジナルの文章を作って練習してみてください。
では、野菜を育てる「畑」のことは英語でどう言うのでしょうか。答えは、field、またはgardenです。どちらもすでに日本語になっているので覚えやすいですよね。しかし、fieldとgardenではニュアンスが少し違います。
fieldを使う際には「原野」や「野原」などを頭の中に思い描きましょう。広い土地に畑が広がっているイメージです。また、fieldは複数形にもできるので、広大な畑を指すならfieldsと言いましょう。
そしてgardenを使う際には、fieldよりも小規模な畑をイメージしてみてください。日本語と同じく、家庭で育てている植物がある場所などがgardenに当てはまります。
もし新しい家を買ったら、ピーマンを育てる(小規模な)畑がほしいな
fieldもgardenも日本語に訳すとどちらも「畑」になってしまいますが、使われているのがどちらの単語かわかると、畑の規模が自然とわかるようになります。
「ガーデン」と訳しても良いですが、ちょっと違和感がありますね。日本語で使う場合は野菜を育てる場所というよりも、花を育てる場所というイメージが強いでしょう。
ですから、英語で「家庭菜園」と言う場合もgardeningと言います。野菜や果物など、植物であればどんなものにも使えます。もし、野菜を育てていることを強調したい、しっかり示したいのであれば、vegetable gardeningなどと言うこともできます。
さらに詳しく育てているものが何なのか追記したい場合は、キャベツ畑ならcabbage field(garden)、イチゴ畑ならstrawberry field(garden)のように言います。
作業シリーズ(ex plow、cultivation)
では次は、農業での作業に関する英単語をご紹介しましょう!
農業と言えば畑ですが、「畑を耕す」と言いたい時にはどんな英語を使えば良いのでしょうか。答えは、plow a fieldです。plowは、「(土地を)すく」「耕す」「掘り起こす」という意味があります。plow a fieldと、セットで覚えてしまいましょう。
今月中にじゃがいも畑を耕さないといけないね
もう一つ覚えておいてもらいたいのは、cultivationです。英語辞書を引くと、以下のように書いてあります。
農場の専門用語が並びますが、まずは「耕作」を覚えておけば良いでしょう。より日常で使うのは「栽培」なので、イメージがつかみにくければこちらでもOKです。
何人かの農家は、彼の耕作は注目に値すると発言した
専門用語シリーズ(ex genetically modified crop、herbicide、pesticide)
次は、農場に関する専門用語にチャレンジしてみましょう。より難しくなりますが、TOEICなど、英語の試験を受けるのであれば知っておきたい単語がたくさんあります。
まずは、genetically modified cropsを覚えてみてください。ちょっと長いのですが、これは日本語なら誰もが聞いたことがあるものです。ヒントとして、英英辞書に載っている説明文を読んでみてください。どんなものか当てられるでしょうか。
DNAという単語が大きなヒントになりましたかね。答えは、「遺伝子組み換え作物」です。何度も繰り返し言い、音と響き、リズムで覚えてしまいましょう。
グレンジャー先生が、遺伝子組み換え作物についてのレポートを書けって言うんだ。この作物についてどう思う?
では、次は野菜や果物を育てる時に必要になるものについてです。herbicideとpesticideを覚えましょう。どちらも「除草剤」と訳すことができますが、ニュアンスが少し違います。
herbicideの方は、スペルに植物を表すherb「ハーブ」が付いていることから、明確に除草剤であることがわかります。
一方、pesticideの方は「殺虫剤」と訳すこともあります。これは文脈によって変える必要があるでしょう。ただし、pesticideは広義では農薬全般を指し、その中に除草剤も含まれるのでいろんな意味で捉えることができます。訳は「農薬」でもいいですね。
まだ除草剤ってあったっけ?それともひとつ買う?
他にも、農業に関する英語はたくさんあります。以下でサクッと解説していきますね。
groveは「果樹園」という意味で使います。ただ、りんごなどには使わず、主に柑橘系の果物を育てているところに限定されます。日本人はいろんな果物を育てている場所をひっくるめて果樹園と呼んでいるので、こんなところで区分けがされているのは興味深いですね。
harvestは「収穫」という意味です。育ててきた野菜や果物が育った時、最後の方の工程で行います。
pastureは「牧草地」や「放牧場」のことを言います。日本では家畜を狭いところに閉じ込めていることも多いようですが、海外ではとても広い草原に家畜を放ち、自由に草を食べている姿も日常的です。ペットショップがない国もあるなど、動物に優しいです。
dairy farmは「酪農場」です。dairyは実は少し難しい単語で、よくdiary「日記」と間違える人がいます。dairyは牛乳に関する単語で、見間違えて訳も間違えると変な文になってしまうので注意しましょう。
combine harvesterは、そのままコンバインハーベスターと訳すか、複式収穫機と訳します。このような専門の機械は農業従事者でないとなかなか難しいですね。
ただ、英語ではひとつひとつの単語を知っているとどのような役割を持つ機械か推測できます。日本語で漢字ひとつひとつの意味がわかればだいたいわかるのと同じですね。
compostは「堆肥」という意味です。ガーデニングが趣味の方などは、カタカナとして知っている方もいるかもしれません。
cropは、穀類・野菜・果物などの作物という意味です。この単語は割と初級なので、覚えておいて損はありません。
farmhandは「農場労働者」です。序盤でfarmerを「農家」と訳すと解説しましたが、類義語ですね。farmで働くためのhandがあるとイメージすると覚えやすいでしょう。
farmlandは「農地」や「耕地」です。後半のスペルがlandになっているので、土地であることは容易に想像できたのではないでしょうか。
まとめ
さて、ここまでで農業に関する言葉をたくさん覚えました!まだ暗記しきれていない場合はコツコツ覚えてみてください。
基本となるagricultureとfarm、plow a fieldはしっかり覚えておきましょう。たくさんの例文を作れば使い方も身に付き、とっさに英語が出てくるようになりますよ!
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.