
今回のコラムで特集していくのはズバリ、「裏切る」という意味を持つ英語表現たちです!「裏切る」という表現は普段生活をしている中で頻繁に使用する機会が多いとは言えませんが、「裏切る」という表現にもさまざまなレベルがあります。
例えば、「彼は私を裏切って他の女の子とデートした!」のようにお付き合いをしていた人から、「浮気をされた」というニュアンスで使われる「裏切る」もありますし、「私たちの予想を裏切り、そのチームは優勝した!」のように、良い意味合いで使われる「裏切る」も存在します。
今回は、このように異なるさまざまなニュアンスを含む「裏切る」という英語表現を複数特集した後に、それらに関連する英語イディオムも紹介していきます。
それぞれの表現の意味を紹介した後に必ず例文とその英訳を添えてありますので、実際に分野会話で使用する際の使い方の確認になりますよ。外国語を学ぶ際に、関連する日英の語句を同時に学習すると学習した言葉が記憶に焼きつきやすく、英語力が上がるという研究結果も出ていますのでぜひ、この機会に全て覚えてしまいましょう!
「裏切る」の英語表現
「〇〇さんに裏切られた」「彼の期待を裏切ってしまった」「予想を裏切り、圧勝!」のように「裏切る」を英語で表す際には複数の表現方法が存在しています。
ここで紹介するのは「betray」「deceive」「trick」の3つです。それぞれの基本的な意味と具体的な使い方を例文で確認していきましょう。
betray
まず最初に紹介するのは「betray」です。
大学受験を経験したことのある方は、単語帳などで「betray」を暗記したことがあるのではないでしょうか?英和辞書では「裏切る」「だます」「反く」「密告する」と訳されます。
「betray」は大切な約束や築き上げた信頼を裏切ることを意味し、裏切ったことで利益を得ることを意味します。また、仲間を裏切ったり、だますという意味も持っています。
参考資料:英語「betray」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
https://ejje.weblio.jp/content/betray
仕事仲間の信頼を絶対に裏切ってはいけないよ。
私は人生で初めて親友を裏切った時のことを覚えている。
誓うよ、私は決してあなたを裏切らない。
トムは友達のことを裏切るような人なんかじゃない。
deceive
2つ目に紹介するのは「deceive」という表現です。
あまり日常生活では聞き慣れない単語ではないでしょうか。「deceive」の意味を英和辞書で調べてみると、「嘘をつく」「人を騙す」といった表現が出てきます。
事実ではないことを本当のことかのようにホラを吹いたり、それによって人を騙すことのようなニュアンスを持つ単語です。どちらかというと「騙す」と訳した方がしっくりくることが多い単語です。
彼の第一印象にだまされてしまってはいけないよ。気をつけて。
私は誰かを騙したりしません。
参考資料:cheat on, betray, deceive - 英単語の正しい使い分けを勉強してすっきり英会話!
https://eitangotsukaiwake.suntomi.com/index.php?cheat%20on%2C%20betray%2C%20deceive
trick
3つ目に紹介する表現は「trick」です。
英和辞書でその意味を調べてみると、動詞の「騙す」「誤魔化す」という意味の他に、名詞として「手品、芸当」という意味を持っています。
「誤魔化す」や名詞の「手品、芸当」という意味が大切なニュアンスで、「計画をして誰かや何かを騙す」というニュアンスが含まれます。
「betray」や「deceive」のように悪意を持って人を騙したりするというニュアンスだけではなく、人をわざ騙して驚かすような少々ユーモアも含んだ裏切りであることも多いです。
私は妹が私に手品を見せようとしていることに気がついた。
あなたの犬は何か芸をするの?
私は自分の犬に何かかっこいい芸を教えたい。
関連表現
ここまで、「裏切る」という意味をもつ英語表現 ①betray ②Deceive ③ Trick が持つ基本的な意味とその使い方を例文とともに学習してきました。
ここからはここまで紹介した表現に関連する英語のイディオムを3つほど紹介していきたいと思います。
英語のネイティブスピーカーたちは、英単語そのものを用いるよりも、独特なイディオムを多用して会話を広げることが多いです。これらのイディオムを英会話の中で使用することができると、よりネイティブスピーカーに近い英会話に近づくので、ぜひ覚えておいてください!
betray a confidence
1つ目のイディオムは「betray a confidence」です。
「confidence」は「自信」「信頼」という意味の英単語です。一体どんな場面で使われるのでしょうか?実は「betray a confidence」で「信頼を裏切る」もしくは「秘密を漏らす」という意味のイディオムなんです。
もちろん「betray」のみでも「信頼を裏切る」「秘密を漏らす」という意味が含まれていますが、実際に会話でそのような意味を伝えたい場合は「betray a confidence」と言ったほうが口語的でナチュラルに意味が通じることが多いです。「betray」で表すと、どちらかというと少々硬い印象を与えるかもしれません。文章内で使う分には適切かもしれませんね。
参考資料:「裏切る」は英語でなんて言うの? 「裏切る」にまるわる英語や英語例文を紹介 | Kimini英会話
https://kimini.online/blog/archives/36041
Have someone’s back
続いて紹介するのは「Have someone's back」という表現です。
こちらは、「裏切る」とは逆の「〇〇を守る・〇〇の見方をする」という意味の表現になります。直訳すると「誰かの背中を持つ」となりますが、「相手を後ろから支える」という描写が思い浮かびますね。困難な状況や不安な状況にいる誰かを精神的にも体力的にも支えてあげるというニュアンスです。
「あなたをサポートしますよ」「あなたを助けたいです」と言いたいときに重宝します。
何が起こっても、私はあなたをずっと支えるよ。
私の上司は私たちの商品に関するミーティングで私を支援してくれた。
参考資料:「味方をする」と「裏切る」の口語的な英語表現 | 英語サイト:Hapa英会話
https://hapaeikaiwa.com/blog/2018/02/05/%E3%80%8C%E5%91%B3%E6%96%B9%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E8%A3%8F%E5%88%87%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E7%9A%84%E3%81%AA%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E8%A1%A8%E7%8F%BE/
Cheat on
最後に紹介するのは「cheat on」という表現です。
こちらは、海外ドラマやシットコム、洋画をよくみる方は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「cheat on」は「不貞を働き不誠実なことをして、相手を裏切ること」を表します。例えば、映画のワンシーンで、登場人物が付き合っている相手に浮気をされたシーンなどでよく耳にする表現です。要するに浮気をしたりそれに相当するようなことを表しています。
また、テストなどでカンニングをしたりゲームのルールを破ってズルしたりすることを「cheat」と言います。
元彼が浮気してたこと知ってるよ。
あ!それはズルだよ!
テスト中にカンニングしてはいけません。
参考資料:「だます」 | 「cheat」「fool」「trick」「deceive」の違いと使い方 | 週末バーサー
https://jp-masters.com/english-onepoint-cheat/
まとめ
このコラムではここまで、「裏切る」という意味をもつ英語表現を主に3つ (① betray ②deceive ③ trick)特集し、それぞれの基本的な意味と文中や会話での使用方法を英語例文、英訳、日本語訳とともに確認してきました。いかがでしたでしょうか?
また、「裏切る」に関連するイディオムとして「betray a confidence」「have someone's back」「cheat on」も紹介。「裏切る」という表現と合わせて学習し、覚えてしまうと良いでしょう。
自分で今回学んだ表現の単語リストなどを作って学習を続けてみても良いですね。今回学習した表現や語彙を、ぜひ実際の英会話の中で使用してみてくださいね。
◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.