numerousの意味と使い方について!たくさんの数を表す英語表現

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今回は、numerousの意味について解説していきます。TOEICでも頻出のこの単語は、「非常に多くの」という意味です。

ただ、数が多いことを表現できる英単語はこの他にもあり、皆さんが中学1年生の時に習っているものもあります。numerousと似た表現との違いも含め、以下で見ていきましょう!

numerousの意味と使い方

numerousは「非常に多くの」という意味の形容詞です。具体的な数は表していませんが、数について言及します。

アメリカ英語の発音記号は「nuː.mə.rəs」で、カタカナにすると「ヌマラス、ニュマラス」のような音に聞こえます。

一方イギリス英語では「njuː.mə.rəs」という音になり、カタカナにすると「ニューマラス」になります。国によって多少の変化があるので、自分が好きな国や、これから行く予定がある国の発音に寄せて練習してみましょう。

numerousというスペルを見て気づいた方もいるかもしれませんが、「数」をという意味のnumberに似ていますよね。numerousの語源は、ラテン語で「数」を意味するnumerusに由来しているそうです。ほとんど同じスペルですね。

少し注意したいのは、numerousは口語ではあまり使われないことです。堅い表現のため、大学の講義であったり、本の中やレポートで使われるような単語です。

また、numerousの後ろには可算名詞をつけるため、名詞を複数形にし忘れないようにしましょう。ただし、familyのような単数の集合名詞なら複数形にしなくてもOKです。イギリスでは集合名詞を複数形にする傾向にありますが、アメリカでは単数形で表すこともあります。

では、numerousを使ったこちらの例文を見てみてください。

You could see numerous studies here. They will help you a lot.
ここでは数多くの研究が見られます。それらがあなたの大いなる助けとなるでしょう

numerousのあとに続く名詞は具体的なモノでも良いですし、手ではつかめない抽象的なモノでもOKです。numerous opportunities「数多くの機会」などは抽象的なモノですが、通常通り使えます。

numerousはフォーマルなところで使われる単語ですが、口語でも使いたいという場合は、以下の順でだんだんフォーマルになっていくと覚えておきましょう。

カジュアル lots of > a lot of > many 、much> numerous フォーマル

numerousとmanyの違い

numerousもmanyも「たくさんの」「多くの」と訳し、意味自体は変わりません。しかし、先ほど解説したように、numerousの方がmanyよりも堅い語となります。

ただ、manyはa lot ofに比べると少々お堅い単語です。中学生の時からかなりの頻度で使ってきたと思いますが、実は口語ではそんなにポピュラーではありません。

a lot of = manyと覚えた方がほとんどだと思いますが、ネイティブスピーカーからするとmanyの方が少しフォーマルさを感じるようです。

Many people visit Kyoto every year.
たくさんの人々が毎年京都を訪れます

肯定文では、数や量が多いことを強調するためにsoやveryと合わせて使われることも多いです。また、many manyと、2回繰り返すことで強調する方法もあります。

There are many many students in this school.
この学校には本当にたくさんの生徒がいます

ここでもう一つ、解説したいことがあります。

manyと語る時に欠かせないのがmuchの存在です。似て非なる単語なので、その違いを今一度しっかりと確認しておきましょう。

muchもmanyと同じく「たくさんの」という意味ですが、数ではなく量の多さを表す英単語です。続く名詞は可算名詞ではなく不可算名詞という特徴もあるため、名詞を複数形にしないよう気を付けましょう。

manyと同じく、少しフォーマルな場面で使うことが多い単語です。

We have a lot of Japanese tea in our house.
私たちの家にはたくさんの日本茶があります

否定文で使う場合は、「あまり~ない」という意味になります。

I don’t have much information about this meeting.
会議についての情報を持っていません

numerousを使った表現

では、ここからはnumerousを使った表現をご紹介します。

イディオムのように塊で覚えると使いやすくなります。英語でライティングをする時に使うこともあるので、スペルも含めて覚えましょう。

numerous cases

numerous casesは、「多くの場合に」という意味です。

many casesと言い換えることもできます。文章の中で使う場合は、前置詞のinを用いてin numerous casesと言うことが多いですね。

The report is shown to the students in numerous cases.
多くの場合、そのレポートは生徒に公開されます

far more numerous 意味

far more numerousは「はるかに」という意味です。

far more thanという表現がありますが、こちらには以下のような意味があります。

「よりはるか」「はるかに超え」「よりもはるかに多く」「はるかに超える」「以上のもの」

こちらは比較級を強調するために使われるもので、numerousに使うとより数や量が多いことを表せます。

This new machine which was installed by the staff is far more effective than the old one.
スタッフによって導入されたこの新しい機械は、古いものよりはるかに効果的です

他にも、numerousを使った覚えておきたいイディオムがあるので、以下にまとめておきます。

as numerous as the sand 浜の砂のように無数の

数や量が非常に多いことを表す時、比喩として浜にある砂を用います。

そこにある砂粒は非常に多いので、引き合いに出すことがあります。星々など、他にたくさんあるものを引き合いに出しても伝わるでしょうけれど、英語ならではの決まった言い回しがあるので暗記することをおすすめします。

in numerous instances 極めて多くの場合において

こちらは、in numerous casesと似た表現です。

「場合」を表すcaseをinstanceに変えても意味が通じます。

この2つの難易度が高い単語から意味がわかるようになると、英語のレベルもワンランクアップします。

most numerous 一番多い

最上級で使うmostをnumerousの直前につけることで、最も多いことを表します。数や量を表す単語は、比較級や最上級で使いやすいです。

numerous changes おびただしい変化

こちらはイディオムというほどではないのですが、英文の中で出てくることが多い言い回しなのでセットで覚えてしまいましょう。

直訳で「変化の数が多い」と訳すと日本語的には違和感があるので、自然な訳で捉えられるようにしておくと良いでしょう。

numerous family 大家族

先ほどちらっとご紹介した、集合名詞であるfamilyを使った言い回しです。

イギリス流に、複数形にしても構いません。この場合、家族一人ひとりの人数が多いことを表すことができます。

家族の規模の方に重点を置くのであれば、numerousではなくlargeを使うことも可能です。

その他の似た表現

では、最後にnumerousに似た表現をご紹介しましょう。

中学で習ったものの方が簡単で慣れているので、より親しみやすいものもあります。numerousやmanyなどと比較し、使い分けていきましょう。

lots of・a lot of

lots ofとa lot ofは、どちらも「たくさんの」「多くの」という意味です。

lots ofの方がカジュアルなので、英語を話すことに慣れてきたらぜひ使ってみてください。

可算名詞にも不可算名詞にもどちらにも使えるため、manyとmuchのように使い分けを考えなくてもいい点は楽ですね。口語でもっともよく使う表現なので、英会話重視の方はこちらを覚えておくと良いでしょう。

My father spends lots of money on Rakuten.
私のお父さん、楽天でめっちゃお金使うんだ

この場合は、lots ofが不可算名詞のmoneyにかかっています。moneyは複数形にはしませんが、それでも文法的には合っています。

I want to go, but I have a lot of things to do today.
行きたいけど、今日はやることがたくさんあるんだ

こちらは、可算名詞であるthingが複数形になっていますね。可算名詞でも通常通り使えます。

まとめ

今回学習したnumerousの使い方を覚えれば、文語の少し堅めな表現への抵抗も少なくなるでしょう。

中学で習ったmany, much, a lot of, lots of、それぞれの違いを理解しておくと混乱しません。

どれも日本語だと「たくさんの」「数多くの」という同じ意味になってしまいますが、適切に使わないと文法的に間違いとなってしまうので気を付けましょう。最初はややこしく感じても、一度理解すれば意外と簡単ですよ?

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