how manyとhow muchの違いって?例文で使い方を確認しましょう

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英語の勉強をしていると「how manyとhow muchの違い」というトピックに触れることがあります。

日本語に訳すと、どちらも「どれくらい」となるので、どのように使い分ければいいのか分からなくなりがちです。

しかしhow manyとhow muchの言い間違いは、ネイティブスピーカーからすると不自然さを感じるポイントなので、しっかりと使い分けをマスターしておきたいところです。

How manyとhow muchの違いを整理して理解し、正しく使い分けていきましょう。

how many とhow much 違い

how manyとhow muchの違いには、何か難しい法則があるのではないか、と身構えている人も多いでしょう。

実は、そのようなことはありません。使い分けのルールは1つ。「how manyは可算名詞と一緒に使い、how muchは不可算名詞と一緒に使う」ということだけです。

可算名詞と不可算名詞とは

how manyとhow muchの使い分けには、「可算名詞と不可算名詞」が大きく関係しています。そのため、まずは可算名詞と不可算名詞について理解しなければいけません。

「なんかいろいろ理解しなきゃいけないのか…」と思った人もいるかもしれませんが、ここさえ押さえれば、how manyとhow muchの使い方は90%マスターしたも同然なので、頑張っていきましょう。

まず、可算名詞とは「数えることができるもの」のことで、不可算名詞とは「数えることができないもの」のことです。

例えば、pencil、person、chair、houseなどは、数を数えることができるので、可算名詞です。可算名詞は複数形になることができます。

一方で、water、tea、meat、love、money、angerなどは数えることができないので、不可算名詞となります。

決まった形が無いもの、目に見えないものは不可算名詞です。その他には、Tokyo、Hibiya Park(日比谷公園)などの固有名詞や地名、この世に1つしかないものも不可算名詞として扱われます。不可算名詞は複数形にはならず、常に単数形で使われます。

また、中には可算名詞にも不可算名詞にもなり得る名詞もあるので注意が必要です。辞書でその単語を調べれば、可算名詞か不可算名詞かは記載されているので、迷ったら確認すると良いでしょう。

how many+可算名詞、how much+不可算名詞

How manyは可算名詞の量について話すとき、How muchは不可算名詞について話すときに使う、ということが基本的なルールです。これ以外の大きな決まりごとはありません。

ただ、可算名詞と不可算名詞という概念が日本語には無いため、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。例文を見ながら、感覚をつかんでいきましょう。

how manyの意味と使い方

まずは、数えられる名詞の可算名詞とセットで使う、How manyの例文を見ていきましょう。

How many countries have you been to?

今までにいくつの国を訪れましたか?

countryは可算名詞なので、how muchと一緒に使うことはできません。ただし、JapanやU.S. Aなど、それぞれの国を特定すると不可算名詞になります。

語順に注意しましょう。疑問詞のHow manyの基本的な使い方は、「How many+名詞+疑問文」です。How many have you been to countries? は間違いなので気をつけましょう。

How many oranges did you get?

どれくらいのオレンジを買った?

オレンジは1つ1つ数えることができるので、可算名詞です。

How manyを使って数を尋ねるときは基本的に、後に続く名詞が複数形になります。

How many orange did you getと単数形だと、1つだけということが分かっているので、質問する意味がないからですね。「どれくらいの1つのオレンジを買った?」という不自然な文に聞こえます。

How many bottles of wine are here?

ここには、いくつのワインのボトルがありますか?

wineは数えることはできませんが、bottle of wineは数えることができるので可算名詞です。液体そのものは数えることはできないけど、容器は数えることができる、ということですね。Waterやmilkなど、液体全般は同じようになります。

カジュアルな日常会話では、How many wines are here? と言うことはあります。しかし文法的には正しくはない、ということは覚えておきましょう。

また、there are構文は疑問形にするのを忘れがちです。どんな文章でもHow manyを疑問詞として使う場合「How many+名詞+疑問文」の形は崩れないので、注意しましょう。

It doesn’t matter how many degrees you have.

学位をいくつ持っているかは重要ではない。

「崩れない」と言ったばかりですが、「How many+名詞+平叙文」の文章も存在します。例外というわけではなく、この文ではHow manyが疑問詞ではなく関係詞として使われているというだけです。

I don’t know what you want. (あなたが欲しいものが分からない)という文章で使われるwhatが疑問詞でないのと同じ理屈ですね。

how much の意味と使い方

続いて、数えることができない名詞、不可算名詞とセットで使うhow muchの意味と使い方を、例文を交えて見ていきましょう。How manyに比べると、関係詞として使われることが多いです。

How much water do we need to drink a day?

1日にどれくらいの水を飲まなければいけませんか?

waterは数えられないので不可算名詞です。よってhow muchを使わなければいけません。How manyを使いたい場合は、how many bottles of water do we need to drink a day? と,

容器に入れた文章にしましょう。

How much money did you spend last night?

昨日どれくらいお金を使った?

これは混乱しがちなのですが、お金は数えることができません。

何円、何ドルと、「お金の価値」を数字で表すことはできますが、数はハッキリと表すことができないのです。1,000円は千円札1枚かもしれないですし、100円玉10枚かもしれません。

ただ、bill(お札) 、Coin(硬貨)は可算名詞なので、How many ten-dollar bills are there(10ドル札はいくつある?) という言い方ができます。

How much time you put into practicing decides the quality of your performance.

どれだけの時間を練習に費やしたかが、パフォーマンスの完成度を決める。

関係詞的な使い方をするパターンです。「どれくらい~するか」という言い方ができるので、表現のバリエーションが増えます。

またtimeは、「時間」を表す場合は不可算名詞、「回数」を表す場合は可算名詞になります。

I know how much you care about her.

あなたがどれだけ彼女のことを気にかけているか知っているよ。

how muchは形のないものと一緒に使われるので、この例文のように名詞を使わずに文章を成立させることもできます。How muchで「漠然とした度合い」を表現できるということですね。

How much you love(どれだけ愛しているか) 、How much he talks(どれだけ喋るか) などといった使い方が可能です。

How much is it?

(値段は) いくらですか?

How muchは、値段を表すときにも使います。How much is it? とかHow much does it cost?という言い方をしたら、「どれくらいですか?」と量を訊いているのではなく、ほとんどの場合お金について話していることになります。

その他のhowについて

Howを使って何かの度合いを訊く場面は、日常会話で多くあります。How+形容詞、How+副詞で、様々な表現ができるので、身に付けていきましょう。

How long

How longは長さを訊くフレーズです。何センチ、何メートルという長さと、時間の長さの両方に使うことができます。

How long is the Illinois River?

イリノイ川はどれくらいの長さですか?

How long is this video?

このビデオはどれくらいの長さですか?

How long did it take to get here?

ここに着くまでにどれくらいの時間かかった?

1つ目は物理的な長さ、2つ目と3つ目は時間の長さについて尋ねている文章です。

How good

How goodは「どれぐらい良質なものか」を表します。

How good is your memory?

あなたの記憶力はどれくらいでしょうか?

Everybody was shocked how good the movie was.

その映画が良かったので、みんなが驚いた。

1つ目の例文では「度合い」を、2つ目の例文では「どれだけ良かったか」が表現されています。

疑問文と平叙文の違いにも注意しましょう。

How hard

hardには「難しさ」、「固さ」、「強さ」など複数の意味があるので気をつけましょう。

No matter how hard we kicked it, the door wouldn’t open.

私たちがいくら強く蹴っても、ドアは開かなかった。

How hard is it to keep a consistent sleep schedule?

一定の睡眠スケジュールを保つことは、どれくらい難しいですか?

You don’t know how hard it is to keep a consistent sleep schedule when you have kids.

子供がいると一定の睡眠スケジュールを保つことがどれだけ難しいか、あなたは分かっていません。

1つ目の例文のようにHow+形容詞、How+副詞は、no matterとセットで使われることが多いので、一緒に覚えておきましょう。

2つ目と3つ目の例文は、同じような内容の文章を疑問文と平叙文の2通りの方法で表しています。このような言い換えは、文法を理解するのに効果的な練習方法なのでおすすめです。

How often

How oftenは「頻度」を表すフレーズです。会話でも文章でも頻出なので、使えるようになると表現の幅が広がります。

How often do you come to this bar?

このバーにはどれくらいの頻度で来るんですか?

How often can you do laundry?

どれくらいの頻度で洗濯できますか?

I don’t know how often she posts on Facebook.

彼女がどれくらいの頻度でフェイスブックに投稿するのか分かりません。

1つ目の例文のように、会話の話題提供で使われることもあります。趣味の話題などでも使い勝手がいい表現なので、覚えておきましょう。

“I love playing basketball.”

“Oh, yeah? How often do you play?”

「バスケをするのが好きなんです。」

「そうですか、どれくらいの頻度でするんですか?」

みたいな会話の流れは一般的です。

まとめ

How manyとHow muchの違いは、整理すればとてもシンプルです。唯一、可算名詞と不可算名詞の感覚をつかむのに時間がかかるかも、というところが問題です。この感覚に関しては、たくさんの例文や音声に触れていくことが重要になります。

また、語順がややこしくなることがあるので、特にスピーキングでは混乱してしまうことが多いでしょう。この問題に関しては、例文をたくさん音読して、音とリズムで覚えていくのが効果的です。それをもとに、自分で例文をいくつも作ってみましょう。何百回、何千回と間違えると思いますが、繰り返していく内に自分の中に定着していきます。そして最終的には、間違えるほうが難しいくらい、自然に正しい語順が口から出てくるようになります。

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