語学学習において、どの語学でも4つの技能を学ぶことになります。
4つの技能とは、Listening・writing・reading・speakingの事です。この4つの技能をまんべんなく勉強していくことで、英語力はアップするのですが、英語学習をしている人たちの多くの方が苦手とするのが、writingとspeakingではないでしょうか。
英会話が苦手です。という方は筆者の周りにも多いのですが、よくよく話を聞いてみるとGrammarもしっかり理解しているし、読めるけれど書けない・話せないと言う方が多いように思います。
「英会話」や「英語を書く」ということを伸ばすには、Grammarだけやっていればいいわけではないのです。会話力や書く力を伸ばすにはまず英単語や英語表現(英語のフレーズ)を知って覚えていくことが大切です。
今回取り上げるのは英単語ではなく、英語表現(英語のフレーズ)です。英語表現は、会話の中で自分が伝えたいニュアンスを伝える時にとても役立ってくれます。さらには、覚えてしまえば応用がきくため使いまわすこともできる便利な手段の1つなのです。
このコラムでは今回「好き嫌い」というフレーズをご紹介します。「好き嫌い」の表現を話す機会、実は意外と多いと思いませんか?友人・知人・パートナー・家族と食に関する話題で出てくる確率が高いフレーズの1つだと思います。
もちろん、食に関してだけではありません。何に対しても「好み」はひとそれぞれですので、意見が食い違うこともあるはずです。こうした話題が出た時・話題にしたいときに覚えておいて損は無い「好き嫌い」の英語表現をこの機会に覚えていきましょう!
「好き嫌い」を英語で言うと?
国が違えば食文化も違い、人が違えば食の好みも違いますよね。
あなたが嫌いな物でも相手は好きな物かもしれませんし、もしかすると同じ嗜好をもっているかもしれません。
「好き嫌い」といえば、食に限ったことではありませんよね。人に対して・物に対して。「好き嫌い」の対象は幅広いです。
「好き嫌い」と聞かれれば単純に「like」と「dislike」の2つを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、「好き嫌い」を表す表現はこの2つだけではありません。
もちろん「like」と「dislike」も間違いではないので、会話の中で使うのはOK。さらにワンランクアップの英会話術として、「好き嫌い」を表現する英語表現のバリエーションをふやしてみましょう。
人それぞれの嗜好を表現する・話題にする時に使えますのでぜひ覚えておくといいですね。
ここからはいくつか「好き嫌い」を表す英語表現をご紹介します。
likes and dislikes
まずは「好き嫌い」と聞いて真っ先に思い浮かべるであろう英語表現からご紹介。
like と dislike です。
この英単語は聞き馴染みがあるのではないでしょうか。単純に物事の好き嫌い・感情の好き嫌いを表したいのであればこの2つの単語を使えばOK。
ちなみに。よく話題に上がるのが I like you.とI love you.の違い。頭をフラットにして考えれば、「like=友人として」「love=恋人として」というのが私たち日本人が思っている違いだと思います。
しかし、英語圏では少々捉えられ方が違います。
I like you.
あなたが好きです。
とてもシンプルに「あなたが好き」と伝えるので、恋愛の意味でも使われている言葉なのです。このとき、語尾に very much.とついてしまうと「友人として」というニュアンスなのでこれを付けると友人として好きだよ。という意味合いになるのだそう。
一方の I love you.がもつ意味はとても重い表現なのだそうです。
loveが持つ意味は「愛している」ですが、この表現を使う時はもうお付き合いも長く相手にどっぷりハマっている状態であるニュアンスが含まれており、この言葉を使うのは相当に相手との関係値が深くないと使わないようです。
そうとうな勇気を振り絞って相手に伝える言葉のようなので、軽く使う人は要注意。重みがあるからこそなかなか言えない言葉だそうで、私たちが考えるloveとは重みが違いますね。
そして、dislikeにも似たような意味をもつ英単語があり、それは「hate」という英単語です。
英語学習を進めている人の中で「嫌い」を表現する「hate」を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれません。「嫌い」という意味に対しhateも間違いではないのですが、少々嫌悪する度合いが強いニュアンスを持ちます。
dislikeに対してhateは「憎むほど嫌い」な程の嫌悪感を表すので使い方には注意しましょう。
She's got too many food likes and dislikes.
彼女は食べ物の好き嫌いが多すぎる。
I don't like sports very much.
私はスポーツがあまり好きではありません。
I dislike marathons.
僕はマラソンが嫌い。
He's so clear about what he likes and dislikes that sometimes I cringe at what he says.
好き嫌いがはっきりしているので、その発言にヒヤッとすることもあります。
picky
続いてはpickyです。この英単語は聞きなれないかたも多いかもしれないですね。
picky / えり好みする・気難しい・神経質な
何かについて好き嫌いが激しかったり、こだわりが強かったりする場合にこのフレーズを使うことがあります。
この英単語は、何に対しても使うことができる単語ですがネイティブスピーカーの間では特に「食に関しての好き嫌い」を表す時に使われることが多いようです。
He is a picky eater with distinct food preferences.
彼は食べ物の好き嫌いがハッキリしているね。
She is too picky.
彼女はこだわりが強すぎる。
She is very picky and it takes her a very long time just to buy a bag.
彼女はとてもこだわりが強く、カバンを買うだけでもとても時間がかかります。
fussy
続いてはfussyです。こちらもあまり馴染みのない英単語かもしれません。
fussy / うるさくて・神経質な・気にして・凝りすぎた・事細かな
この英単語には「些細なことにうるさく、細かくてこだわりが強い」というニュアンスが含まれているのでネガティブな意味を持ちます。
That gentleman is very fussy about his food.
あの方は食事にうるさいんですよ。
That boss is fussy about everything.
あの上司は何にでもうるさいんですよ。
This restaurant is very fussy about its manners.
このお店はマナーがかなりうるさいです。
Choosy
次はChoosyです。ご紹介したPickyとChoosyは元々、「Pic」と「Choose」が持つ「選ぶ」という意味から派生して成り立った表現です。
Choosy / えり好みして・気難しい
こちらもこだわりが強いというニュアンスを含みます。
PickyとChoosyを比較すると、どちらも同じような意味ですがPickyの方がこだわりの強さは強いかもしれません。しかし、ほぼ同じニュアンスなのでどちらを使ってもOK。
He is choosy about everything.
彼は何でもえり好みをするんです。
She is very choosy about everything.
彼女は何にでもこだわりがあるんです。
Particular about
最後はParticular aboutという英語表現です。
Particular about / ~にこだわりがある・~にうるさい
「Particular」には「特定の」「特有の」「独特の」という意味と、「細かいところまで思い通りでないと気が済まない(嫌だ)」というニュアンスも含まれています。
しかし、ネガティブなイメージだけではなく自信をもって「こだわっている」というポジティブなニュアンスも表現できます。
そこにaboutを付けることで「〜に対して」という表現が加わり、上記のような意味を表すフレーズになるのです。
この表現は食べ物だけではなく、ファッションや映画などさまざまな「こだわり」に対して使うことができます。
He is very particular about watches.
彼は腕時計にとてもこだわりがあるようです。
He is particular about T-shirts.
彼はTシャツにはこだわりがあるようです。
まとめ
今回は「好き嫌い」を表す英語表現として複数の表現を取り上げてみました。
基本的には「like」と「dislike」を使ってもらえれば問題ないのですが、「好き嫌い」でも少し違ったニュアンスを含めたい・伝えたいと思ったら紹介してきた英単語・英語フレーズを使ってみましょう。
紹介してきた中でも「こだわり」という言葉が何度も出てきていますよね。
この「こだわり」は、ポジティブ・ネガティブどちらのニュアンスも含めることができる言葉なので、英語でもその使い分けができます。
しかし、覚える・使い分けるのが大変!と今の段階で思われる方は「like」と「dislike」を使い慣れるところから始めてみましょう。
そして、こうした英語表現を覚える・使うためには普段の会話から「これは英語でどう表現するのか?」を知る癖をつけていきましょう。

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.