日本語でも、「あまり好きじゃない」というのは日常生活でよく使う表現ではないでしょうか。
実際に、「嫌いではないけれどあまり…」と言いたいときや、「嫌いだ」という直接的な表現を避けたいときなど、さまざまなシーンで使うことができる表現ですよね。
では、英語で「あまり好きじゃない」と言いたいときには、どのような表現・フレーズが思いつくでしょうか?
多くの方がまず頭に思い浮かべるのが「I don't like」ではないかと思います。もちろん「I don't like」も正しく、幅広く使える表現ですが、英語にはI don't like 以外にも「あまり好きじゃない」を意味する英語表現がいくつもあります。
そこで今回の記事では、「I don't like」以外の「あまり好きじゃない」の英語表現について、例文を豊富に用いながらご紹介していきます。ぜひ、例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
「あまり好きじゃない」の英語表現
「I don't like」は、「I like」という「好き」を意味する表現の否定形で、「あまり好きじゃない」を表すことができます。
しかし、「嫌い」とは言っていないものの、ややストレートな表現となります。
「英語圏でははっきりとストレートに表現するものだ」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実際はやんわりとした言い方も多く使われています。
そこで、今回は「あまり好きじゃない」ことを柔らかに伝えられる英語表現をいくつかご紹介します。
ちなみに、「I don't like」の場合も「don’t」と「like」のあいだに「really」を入れて「I don't really like」というようにすると、ややマイルドな表現となります。
なお、似ていますが「I really don't like」というと「まったく好きではない」という意味になりますので、「really」を入れる位置に注意してくださいね。
〜not my type
「〜not my type」は「~は私の好み・タイプではない」という意味の英語表現です。
日本語でも「あの人は私のタイプではない」と言ったりするため、覚えやすい表現ではないでしょうか。主に人に対して使うことができます。
彼女は彼のタイプではありません。おそらく彼女はキャラクターが強すぎるのでしょう。
B:I'm sorry but he is not my type.
A:私はタケシはあなたのことが好きだと思います。
B:申し訳ないけれど、彼は私のタイプではありません。
彼女は私のタイプではない、とだけ言っておきましょう。
トムはあまり私のタイプではありません。
私は彼のタイプではないと思います。
〜not my cup of tea
「〜not my cup of tea」は直訳すると「~は私の紅茶ではありません」となりますが、「好みではない・趣味じゃない」という意味になります。
ピンときた方もいるかもしれませんが、イギリスを愛する国・イギリス由来の表現です。人だけでなく、物など、興味がないこと全般に幅広く使うことができます。
お招きいただきありがとうございます。でも、パーティーはあまり好きではありません。
彼はいろいろな意味で私の好みではありません。
サッカーは彼女の好みではありません。彼女は一度も観たことがないと思いますよ。
私のおじいちゃんは、クラシックのコンサートに行くのは彼の好みではないと言っていました。
ロマンチックコメディはあまり好きではありません。
~not my thing
「~not my thing」は、直訳すると「私のものではない」となりますが、「好きじゃない」「興味がない」「得意ではない(苦手だ)」といったニュアンスを持つ英語表現です。
主に物・できごとなどに対して使われ、丁寧な表現と言えます。
私は歌うことが苦手(あまり好きじゃない)なので、昨日友達と一緒にカラオケに行きませんでした。
B:Thank you for asking, but actually, rugby is not my thing.
A:Oh I remember you said that before. No worries.
A:ラグビーの試合を見に行きたいですか?
B:誘ってくれてありがとうございます。でも、ラグビーはあまり好きじゃないんです。
A:あ、前にそう言っていたのを思い出しました。気にしないでください。
数学はあまり好きじゃないです。
彼女は掃除が得意ではありません。
アクション映画は普段あまり好きじゃないのですが、昨日ボーイフレンドと一緒に見たところ、とても楽しめました。
be not really into~
「be not really into~」は、「ハマっている」という意味の「be into~」の否定形で、「ハマっていない」「好きではない」「興味がない」という意味になります。
やわらかな表現であり、主に物・物事・ジャンルなど幅広く使うことができます。
私は野球に興味がありませんでした。
日本食にはあまり興味がなかったのですが、日本に来て実際に食べてみたら、とても気に入りました。
今何かにハマっているわけではないのです。
大切なのはわかります、でも英語を学ぶことがあまり好きではないのです。
not too crazy about ~
「not too crazy about ~」は直訳すると「~についてクレイジーになるほどではない」となるかと思いますが、こちらの表現でも「あまり好きではない」「とても良いとは思わない」といった意味になります。
私はカントリーミュージックはあまり好きではありません。
母親は画家ですが、彼女はあまり美術が好きではありません。
私の子供はこのアニメにあまり夢中ではありません。
まとめ
いかがでしたか?今回は、I don't like 以外にもたくさんある「あまり好きじゃない」を意味する英語表現について、さまざまなものを例文とともにご紹介しました。
日本語でも「あまり好きじゃない」というのはあらゆる場面で使う言葉だと思いますし、はっきりと「嫌いだ」というよりも、婉曲的な表現を使うことで、会話の相手や周囲の人に与える印象が柔らかくなり、それは英語でも同じです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介した英語表現をそれぞれ適切なシーンで使い分けることができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんなフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだI don't like 以外の「あまり好きじゃない」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介したI don't like 以外の「あまり好きじゃない」を意味する英語表現をさらに練習しても良いですし、ほかにも1つの日本語に対して複数の英語が使われる例があるかどうかを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.