今回は、「glad to talk」と「happy to talk」の違いについて解説していきます!
中学生で習う単語ではあるものの、両者の違いはスルーされ、普通は教えてもらえません。どちらも「お話できて嬉しい」という意味と訳せば丸がもらえます。
それなのに、英作文の問題を解くと、その答えには片方しか載っていないなんてこともちらほら…。ここで、しっかりネイティブスピーカーが持っているニュアンスを理解しておきましょう。
glad to talkとhappy to talk違い
「glad to talk」と「happy to talk」は、どちらも「話せて嬉しい」という意味合いを持ちます。
両者の違いを深く追求しない中学レベルでは、「嬉しい」か「幸せ」と訳せば問題なく丸となるでしょう。
しかし、実際にはちょっとした違いがあります。このあとでもう少し詳しくご紹介しますが、簡単に言うと「glad to talk」は「嬉しい」という意味合いが強く、「happy to talk」は「幸せ」という意味合いが強いです。
「glad to talk」の場合は、おしゃべりをするという出来事に対して瞬間的な喜びを感じていることを表します。
一方、「happy to talk」は満足した気持ちを表し、嬉しい気持ちが持続していることを表しています。
gladとhappyの違いとは
先ほどの「glad to talk」と「happy to talk」の違いをもう少し掘り下げ、gladとhappyという単語ベースで解説してみます。
gladが「嬉しい」、happyが「幸せ」という訳の違いは先ほど述べた通りですが、それ以外にも大きな違いがあります。
そのうちのひとつは、gladは形容詞なのに「glad+名詞」という形は取らないことです。普通、形容詞と言えばそのあとに名詞を置いてどんな名詞か説明をしますよね。ところが、gladは例外で「I’m glad+文章」の形を取ることが多いです。
文章にした場合、「嬉しい」以外にも「ホッとした」「良かった」と訳した方がしっくり来ることもあるでしょう。大喜びというよりは、悪いことが起きなくて安堵している様子を思い浮かべるネイティブスピーカーが多いです。
一方、happyはgladよりも強い気持ちを表すときに使います。ホッとしているというよりは、幸せを感じ満足している様子です。そしてhappyは、gladのように例外的な使い方に限定されているわけではなく、「形容詞+名詞」の使い方をしてもOKです。
では、gladとhappyのニュアンスの違いに気を付けて、以下の例文を読んでみてください。
あなたが無事で嬉しいわ
彼は幸せな人だと思う
gladが瞬間的な喜びや安堵を表すのに対し、happyが継続的な幸せや強い気持ちを表すことを知っていれば、上記の例文のニュアンスの違いもわかるようになりますね。
gladの意味と使い方
さきほどgladの意味と使い方はあらかた述べてしまいましたが、ここで完結におさらいしておきましょう。
gladは名詞の前で使えないこと、「ホッとした」「安心した」と訳すのに適してるシチュエーションもあること、この2つを覚えておけば大丈夫です。
happyの意味と使い方
happyは、gladより強い気持ちを表します。
また、happyには「幸せ」という意味があるので、訳して不自然でなければ使っても構いません。
あなたと話せてうれしい!と言いたいとき
では、gladかhappyを使って「あなたと話せて嬉しい」と、きちんとした文章を作ってみましょう。
I’m happy to talk with you!
このどちらかとなりますね。
どういう意味合いで言っているのかにもよりますが、「glad to talk」と「happy to talk」だったら、皆さんはどちらを使いますか?
正解はなく、喜びに重点を置くか幸せに重点を置くかでどちらも使える表現なのですが、一般的にはhappyの方が使いやすいかなと思います。
なぜなら、gladの方は話せることで安堵するというニュアンスも含むので、「あなた」に何か悪いことがあり、ようやく話せて良かったという意味にも取れるからです。ホッとしているわけですね。
一方happyの方は、話せて幸せであるという純粋な気持ちを表すので、文脈で特に気を付ける点がなければこちらの方がしっくり来るかもしれません。
もちろん、参考書によってはgladの方が使われていることもあるので、このあたりはとても微妙なニュアンスになります。
基本的には高校を卒業するまで特段違いを意識しなくて良いことも多いので、英語に興味がある人が深掘りしようとして違いに興味を持つパターンがよくあります。
高校でも教えてもらえないニュアンスの違いは独学し、疑問を持つたびに調べていく必要があるので、社会人になって英語を再度学び始める人が改めて知ることも多いのです。今がまさにそのときという方もいるのではないでしょうか。
「喜び」を表すその他の英語表現
次は、喜びを表す代表的な英単語、gladとhappy以外の単語をご紹介していきます。
英会話をする際には、どの単語を使うのが適切か知っておいた方がより自然な英語になります。
ネイティブスピーカーらしい言い回しができるように、いろいろな表現方法を知っておきましょう!
pleased
喜びを表す際に頻繁に使われる単語のひとつがpleasedです。
こちらは「嬉しくて」という訳になります。主に目上の人に使う少しフォーマルな言い方になるため、ビジネスシーンでもよく使います。
あなたの助けになれて光栄です
使い方はgladやhappyと似ています。I’m pleasedから文章を始め、toのあとに何をして嬉しいと感じるのかを書けば文章の完成です。be pleased toまでをイディオムとして暗記してしまうのも良いでしょう。
Oh my God!
瞬間的に嬉しいと感じたときは、もう英語などの言語の枠を飛び出してそのまま「イエーイ!」と感情をむき出しにしても良いですよね。
英語では、そういったときに皆さんお馴染みのOh my God!を使います。
喜びのみならず、ショックを受けたときなどネガティブなシチュエーションでも使えますから、文脈や、その人の表情などを読み取って意味を理解する必要があります。
ちなみに、よく知られているOh my Godを少し変形した言い方も非常によく使われますよ!
Oh my Gosh!と、Godと言わないこともよくありますし、省略してGod!、Gosh!と言うこともあります。スタンダードな言い方以外を使えば、ネイティブスピーカーらしさがグンと上がります。
マジか!私優勝だよ!
イギリス人やアメリカ人といった国や地域でよく使われるフレーズには偏りが出てくる場合もあるので、好きな地域で使われやすいOh my Godを追求してみても良いですね。地域らしさが出せれば、現地の人も親近感を覚えてくれるかもしれません。
I made it!
I made it!は、「やったー!」のような意味合いを持つ表現です。
シンプルなのに、意味を知らないと「何を作ったんだ?」と思いそうなフレーズですよね。
努力してきたことが結果となり、嬉しい思いを爆発させるときに使います。「やってやった」というようなニュアンスが入っています。
主語を変えることもでき、例えば自分の他にチームで頑張ったことが報われたならWe made it!と言います。日本語にすると「やったー!」という感じです。
ついにやったぞ!イェーーーイ!
長くかかったことが成果を出したなら、「ついに」という意味を持つfinallyをつけると強調させることができます。
I’m speechless!
もし、あなたの隣にいる外国人が、I’m speechless!と嬉しそうに叫んだとしたら、どんな意味だと想像しますか?speechlessという意味を推測できれば大体の意味はわかるはずです。
I’m speechless!は、言葉にならないほど喜ぶときに使うフレーズです。日本語でも「言葉にならない」「言葉にできない」と感動を表すことがありますよね。
speechlessを「言葉がない」という意味だと理解できたなら、こういう言い回しもあるんだとわかるでしょう。
その良い知らせを聞いたときは本当に嬉しかったです
speechlessは単語そのままの意味で「言葉にならない」と訳しても良いですが、悪い意味でも使う表現なので、確実に相手に正しい意味を伝えたいのであれば単純に「嬉しい」と訳しても構いません。
まとめ
「glad to talk」と「happy to talk」の違い、しっかりと理解できましたか?gladは瞬間的な喜びや安堵を表すのに対し、happyは継続的な幸せを表すのでした。
言葉のニュアンスは、学校でやるような英語学習ではカバーしきれないことが多々あるので、疑問に思うことがあったらすぐにネットで調べましょう。
基本的には違いを教えられないということはどちらを使っても意味は通じることがほとんどなのですが、細かい意味合いを知ることで表現の幅は広がりますからね。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.