今回の記事では、”should"と”had better"の違いについて解説をしていきます。
どちらも「〜をするべき」を意味する基本表現ですが、「両者の違いは何だろう?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
日本語に訳すと同じ意味を表すこの2つの表現、実はニュアンスに違いがありネイティブスピーカーは状況によって使い分けをしています。
そこで、この記事では”should"と”had better"の違いについて、例文と一緒に詳しく解説していきます。その他「〜すべき」を表す類似表現もあわせて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
shouldの意味と使い方
まず最初に、”should”の意味と使い方について解説していきます。”should”は「〜した方が良い」と提案・アドバイスをしたい時に使える表現で、義務ではないけれど必要性が高い時に使えます。また、誰かに提案する時だけではなく、自分自身に対して「〜をしないといけない」という意味で使うこともできます。
”should”は助動詞なので、後ろには必ず動詞の原形がくるのが特徴です。”I should clean my room.(部屋を掃除しないといけない。)”と言うように表現します。
提案・アドバイスをする際に気軽に使える”should”ですが、状況によっては少し命令のように聞こえるため、目上の人やあまり親しくない人、ビジネスシーンで使うのは避けましょう。
丁寧に提案・アドバイスしたい場合は、”should”の後に”probably"をつけることで柔らかい表現になります。
今日は早く帰って、ゆっくり休むべきだよ。
君はこの本を読むべきだよ。
部屋の掃除をしないと。
彼女に電話して謝らないといけない。
私たちは直接会って話をするべきです。
今日は眠そうだね。会議の前に眠気覚ましのコーヒーを飲んだ方が良いよ。
”must”・”have to” の使い方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
https://nativecamp.net/blog/20200708_must
had betterの意味と使い方
”had better”も「〜した方が良い」という意味を持つ英語表現ですが、”should'とはニュアンスが少し異なります。”had better”は、「それをしないと大変なことになる」「ネガティブな事態を避けるために〜するべきだ」という意味で使うことができ、「そうせざるを得ない」といったニュアンスが含まれます。
「試験に受かるためには勉強しなければならない」「外が寒いから上着を着るべきだ」など、それをしないと何かネガティブな結果に繋がるような場合に使う表現です。
警告のようなニュアンスがあるため、ビジネスシーンで誰かに対して使うことはできないので注意しましょう。
”had better”の後には、動詞の原形が続きます。”I'd better”や”You’d better”など、”had"が省略されて発音されることが多いです。
行かないと。休憩時間がそろそろ終わる。
渋滞がひどくなる前に行かないと。
荷物を置いたままにしない方が良いよ。
暗くなってきたから、そろそろ帰った方が良いね。
傘を持っていった方が良いよ。今日は雨が降りそう。
「~すべき」の類似表現
ここからは、”should”・”had better"以外の「〜すべき」を表す類似表現を紹介していきます。ぜひ一緒に覚えて、シチュエーションに合わせて使い分けてみてくださいね。
may as well
”may as well”は、「やらないよりやった方がよい」「〜した方が良さそうだ」を伝える表現です。”should"や”had better”には積極的な意思で「〜をした方が良い」と伝えるニュアンスがありますが、”may as well”には「しないよりは良い」といった控えめなニュアンスがあります。
他に良い選択肢がなく「それなら〜をした方が良い」と言いたい時や、「どうせならやっておこう」と言いたい場合に使えます。
”may”と”might”に置き換えて”might as well”と表現することもできます。意味とニュアンスは”may as well”と同じです。
Lisa: You may as well go running and get fresh air.
Mike: 在宅ワークで1日中パソコンの前に座っているんだよね。
Lisa: ランニングして新鮮な空気を吸った方が良いよ。
タクシーに乗った方が良いよ。
どうせなら一緒に行こうよ。
せっかくだから買おうかな。
あなたにお金を貸すくらいなら、捨てた方がマシだよ。
歩くくらいならこのバスに乗った方が良い。
彼と行くくらいなら1人で行く方がマシだよ。
need to
”need to"は「〜する必要がある、〜しなければならない」という意味を伝える表現です。“should”や”had better"が「〜した方がよい」という提案・アドバイスであるのに対し、”need to”はそれをすべき必要性がある場合に使います。
“You need to buy the ticket.(チケットを買う必要がある)”、”I need to pay by the end of the week.(今週中に支払いをする必要がある)”など、必要性があって「〜すべきである」というニュアンスを持つ表現です。”need to"の後には動詞の原形が続きます。
今日は銀行に行かなければなりません。
彼と一刻も早く話をする必要がある。
そのファイルをダウンロードする必要があります。
コンビニに寄っても良い?ATMでいくらか現金をおろさなきゃいけないんだ。
手伝ってくれない?今日中にこれを終わらせないといけなくて。
be supposed to
”be supposed to”は、「〜することになっている」「〜しなければいけない」「〜するはずである」を意味する表現です。ルールや法律、規則などにより「〜するべき」と決まっている時に使えます。
例えば、”I’m supposed to start work at 9am.”は「朝の9時から仕事を始めることになっている」と訳すことができ、そう規則で決められていることを表します。
否定形の場合は、「〜してはいけないことになっている(=〜するべきではない)」というニュアンスになります。
もう行かないと!
彼女が対処することになっている。
私は何をするべき?
マリアはどこ?彼女はここにいないといけないのに。
ここでタバコを吸ってはいけないですよ。
まとめ
今回の記事では、”should”と”had better”の違いについて詳しく解説をしました。「〜すべき/〜した方が良い」と、義務ではないが必要性が高い時に使う
ネガティブな結果を避けるために「〜すべき」と伝える時に使う
「やらないよりはやった方がよい」という控えめなニュアンスを表す
やらなければならない必要性があることに対して使う
規則などにより「〜するべき」と決まっている時に使う

◇経歴
英語使用歴:6年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇留学経験
メキシコシティでスペイン語留学
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)
・海外在住歴:4年
◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。
オンラインレッスンを繰り返し英会話を身につけました。その後言語学習に興味を持ち、メキシコ国立自治大学が運営する語学学校CEPEでスペイン語を学習。
現在はメキシコシティで英語とスペイン語を使いながら生活しています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.