「neat」とは?日本語のニートとは違う意味と正しい使い方を解説!

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突然ですが、「ニート」という言葉を聞いたことがありますか?日本語の「ニート」は英語で書くと、「neat」でしょうか、それとも「neet」でしょうか?

「ニート」と日本語で聞いただけでは、英語だと「neat」なのか、それとも「neet」なのかどちらかわかりません。そしてこの2つは全然違う意味です。

「neat」は「きちんとしていること」や「素晴らしいこと」を表します。一方「neet」は「無職の若者」という意味になります。

「not in employment, education or training(職業にも学業にも職業訓練にも就いてない)」の頭文字をそれぞれ取って、「n」「e」「e」「t」で「neet」となるわけです。働かない若者を指す言葉として、少し前に流行しましたね。

このように、同じ「ニート」という発音でも意味が全く違いますが、今回は「きちんとしていること」や「素晴らしいこと」を意味する「neat」の方の使い方を定番フレーズを例文とともに解説したいと思います。

目からウロコの話ばかりですよ。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

Neatの意味

「neat」の語源は「輝くような」という意味。品詞は形容詞です。比較級は「neater」、最上級は「neatest」になります。

「neat」には、「きちんとした / 整った」「いいね / 素敵だね」「お酒のストレート」「きれい好きな、身だしなみのよい」「小ぶりの、かわいい」「うまい、的確な、巧みな」「手際のよい、上手な、巧妙な」などといったさまざまな意味があります。

一つずつ見ていきましょう。

きちんとした / 整った

「neat」の基本的な意味が、「きちんとした」や「整った」です。

「清潔である」というニュアンスを含んでおり、他にも「すっきりした」「よく整理された」「小ざっぱりとした」などと訳されることもあります。

例えば、「手入れの行き届いた庭」を「neat garden」、「綺麗好きで几帳面な人」を「neat person」、「整頓された部屋」を「neat room」、「きれいな字」を「neat handwriting」などと言います。

His office is always neat.
彼の事務所はいつもきちんと整っている。
She has neat handwriting.
彼女は字がきれいです。

いいね / 素敵だね

「neat」には「いいね」「素敵だね」「すばらしい」「かっこいい」「すごい」などの意味もあります。

He can move mountains. He's a neat guy.
彼は何でもできるなあ。かっこいいやつだ。

「can move mountains」は直訳すると「山でも動かせる」という意味ですが、そこから転じて「なんでもできる」というニュアンスになっています。

This is a pretty neat restaurant.
すばらしいレストランだよ。

よく使われるフレーズに「That’s neat.」があります。これは、「That’s cool.」「That’s awesome.」などと同様、「素晴らしい」と言いたい時などに相槌を打つ表現として使われます。

ただ「That’s neat.」は若い世代の人はあまり使わず、ちょっと古い言い方であるという意見もあります。でも、覚えておくといいですよ。

A:Finally, I got a promotion at work!
B:That’s neat! Let me buy you a drink.

A:ついに昇進したよ!
B:素晴らしい!お祝いに一杯おごるよ。

お酒のストレート

「neat」は、「お酒がストレートである」、つまり水やソーダなどで酒を割っていない状態であるという意味でも使われます。主にイギリス英語です。

ちなみにアメリカ英語では「straight」が好んで使われています。

I would like to have my Scotch neat, please.
スコッチ、ストレートでください。
I prefer to drink whiskey neat.
私はウィスキーをストレートで飲むほうが好きです。

上の2つの例のように、「neat」がこの意味で使われる時は、「Scotch」や「whiskey」といった飲み物を表す名詞の直後に置かれることが多いです。

きれい好きな、身だしなみのよい

「neat」には「きれい好きな」「身だしなみのよい」という意味もあります。これは「人」に対して使われます。

I'm a neat person but my roommate isn't.
私はきれい好きですが、ルームメイトはそうではありません。
Folks! People can be divided into two classes ― neat people and sloppy people.
諸君!この世界には2種類の人間がいます。きれい好きな人間とだらしない人間です。

小ぶりの、かわいい<

「小ぶりの」「かわいい」という意味が「neat」にはあります。これは「物」に対して用いられます。

Next time let's go to their house! They live in a neat little house.
今度は彼らの家に行きましょう。彼らは小さくてかわいい家に住んでいるんですよ。
Wow! What a neat little bag! I want to buy one!
わあ、小さくてかわいいバッグ! 欲しいなあ。

うまい、的確な、巧みな

「うまい」「的確な」「巧みな」という意味も「neat」にはあります。

It's a neat idea. I agree with it
それはうまい考えだ。私は賛成だよ。
This drawing is composed of a neat combination of points and lines.
この絵は、点と線を巧みに組み合わせて構成されています

ちなみに「drawing」は、 ペンやインク、鉛筆などを用いて、主に単色で仕上げられた絵のことです。また「painting」は、絵の具を使って描かれた作品で、「油絵」は「oil painting」と言います。

手際のよい、上手な、巧妙な

「neat」は「手際のよい」「上手な」「巧妙な」といった意味でも使われます。

She is a neat worker. It's easy to work with her.
彼女は手際よく仕事をする人です。一緒にいて働きやすいです。
This mystery story uses a neat trick based on psychology.
このミステリー小説は心理学に基づいた巧妙なトリックを使っている。

Neatを使ったフレーズ

ここからは「neat」を含む慣用句や熟語などのうち比較的よく使われるフレーズを解説しましょう。

紹介するのは「neat and tidy(きちんと整って)」「neat and clean(きちんとして清潔な、きれいに整頓されて)」「in neat rows(整然と並んで)」「neat freak(極度のきれい好き)」です。

neat and tidy

「neat and tidy」で「きちんと整って」「きちんと整っている」「身だしなみがいい」という意味になります。

「tidy」は「きちんとした」「片付いた」という意味の形容詞で、「neat」の類義語です。似た意味の言葉を並べて強調しているわけです。

What a mess! George, keep your room neat and tidy.
なんて散らかっているの!ジョージ、部屋をきれいに整頓しなさい。
Look! Vincent is always neat and tidy.
見て! ビンセントって、いつも身だしなみがいいわよね。

neat and clean

「neat and clean」は 身だしなみが「きちんとして清潔な」であったり、場所が「きれいに整頓されて」「きちんと片付いた状態で」という意味です。

上の「neat and tidy」と似た表現ですが、「clean」によって「清潔である」「汚れていない」といったニュアンスが強調されています。

His clothes are always very neat and clean.
彼の服はいつもきちんとして清潔です。
The bathroom of her house is really neat and clean.
彼女の家のトイレは本当にきれいでピカピカです。

neat freak

「極度のきれい好き」「徹底したきれい好き」「潔癖症」などの意味になるのが「neat freak」です。主に会話で使われることが多いです。

「freak」は「〜狂」「オタク」「マニア」「フリーク」などの意味で、肯定的な文脈でも否定的な文脈でも使われます。

He’s a neat freak.
彼のきれい好きは徹底しています。
I don’t like to put things away. I'm not a neat freak.
私はものを片付けるのが好きではありません。潔癖症ではありませんので。

in neat rows

「row」 は「列、並び」という意味で、「in neat rows」で「整然と並んで」となります。

「in neat rows」とさまざまな動詞を組み合わせていろいろな表現ができます。

例えば、「集まる」という「assemble」を使って「assemble in neat rows」で「整然と列をつくる」、「立つ」という「stand」を使い「stand in neat rows」で「整然と並ぶ」、「ペアになる」の「pair up」を使って「pair up in neat rows」で「ペアを組んできちんと列をつくる」「ペアを組んできちんと列に並ぶ」といった意味になります。

We stood in neat rows in front of the door.
私たちはドアの前にきちんと並んでいました。
They paired up in neat rows.
彼らはペアを組んできちんと列に並んでいました。

まとめ

いかがでしたか?今回は「きちんとしていること」や「素晴らしいこと」を表す「neat」を紹介しました。

いろいろな意味や使い方があることがおわかり頂けたかと思います。ネイティブスピーカーの日常生活ではよく使われているので、例に挙げた英会話フレーズを覚えておくと便利ですよ。

自然に口から出てくるように何度も音読・暗唱してくださいね。「無職の若者」を表す日本語の「ニート」とは意味が異なりますので、くれぐれも注意しましょうね。

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