海の「ocean」と「sea」は何が違う?海にまつわる英語表現も紹介!

ocean、sea、ネイティブキャンプ

夏と言えば!夏になると、どうして海に行きたくなるのでしょうか‥。

夏だけではなく、秋や冬のシーズン外でも海を訪れて散歩したり夕日を見たり波音に耳を澄ませて座っているだけでも癒されますよね。

そんな私たちに身近な海ですが、英語で表すとき思いつく英単語がいくつもあることに気が付きます。

sea・ocean・coast・marine

今思いつくだけでも4つも海にまつわる英単語が出てきましたね。英会話をする時にどの英単語や英語表現を使うべきなのかを使い分けながら、例文を交えて解説するとともに海にまつわる英語知識を身につけていきましょう。

海を表す ocean sea の違い

まず、「海」にまつわる英単語といえば?と聞けば出てくるのはseaoceanではないでしょうか。おそらく、seaと答える方が大半だと思います。

まずは、それぞれの英単語の意味を紐解いていくことにしましょう。

え?それぞれの意味?と引っかかった方がいるかもしれませんね。意味って両方とも「海」じゃないの?と疑問に思われるかもしれませんが、意味は「海」と同じでもニュアンスや解釈が微妙に違います。

その違いを知るには、まずoceanの意味から観ていく必要がありますのでそれぞれの違いを意識してみましょう。

ocean

ocean:海・大洋・海洋・概要
ニュアンス:一般的な海よりも広大な広さを持つ海域のこと

太平洋:the Pacific Ocean
大西洋:the Atlantic Ocean
インド洋:the Indian Ocean
北極海:the Arctic Ocean
南極海:the Antarctic Ocean

その海の向こうに世界各国が存在しているのですが、その広大な広さを持つ海を指すのが
oceanであると理解してください。

紹介した世界5大海洋である、大西洋・太平洋・インド洋・北極海・南極海は全て英語名では最後にoceanが付いているのが分かります。

この例をみれば、どれだけの広さの海を指しているかイメージが付きやすいと思うので紹介してみました。

sea

次に、seaを紹介します。

sea:海・海岸・海辺・海浜
ニュアンス:oceanよりも規模が小さい海・周辺に陸地がある・身近な海

地中海:the Mediterranean Sea
アラビア海:the Arabian Sea
南シナ海:the South China Sea
瀬戸内海:the Seto Inland Sea
カスピ海:the Caspian Sea
死海:the Dead Sea
黒海:the Black Sea

ここでもイメージが付きやすいように地図上に記載されている有名なseaが付く海を紹介しました。しかし、地図や海に詳しい方なら「ん?」と疑問に思ったかもしれません。

カスピ海・死海・黒海は、実はなのですが、seaが使われているのです。これはlake(湖)よりも大きいが、海洋よりは小さい規模であるために英語名にはseaが使われているという理由です。

seaが使われる基準として、陸に囲まれていて比較的小さな海であること。そして地学的な観点での分類は湖でも海のような広大な広さを持つ湖に使われているということのようです。

2つの違いをまとめると

oceanは海洋や大洋のように広大な広さを持つ海を指す
seaは身近な海や周辺に陸地が存在する身近な海を指す

この2点のニュアンスの違いを覚えて、使い分けていきましょう。

seaとoceanの使い方の違い。これはどっち?

seaとoceanは日本人にとっても非常に馴染みが深い英単語とあって、使い方にやや混乱している方も多いはずです。

しかし、英語を勉強されている方でoceanは滅多に使わないと思われている方が中にはいらっしゃるかもしれません。

でも、オーシャンビューって聞きませんか?シーフードのシーってどっち?船便の時は、sea?ocean?ほら、ちょっと混乱してきませんか?

seaとoceanについて、これどっちだ?という場面を少し集めてみました。

まずは魚介のことを、英語でなんて言うでしょうか?答えはseafoodです。でも、海という意味が同じならoceanfoodでもいいと思いませんか?

これは、seaの方が汎用性(一般的な使われ方)が高いというのが理由の背景にあるようです。

seafoodをoceanを使って説明しようと思えばできますがその場合は”food from the ocean”、海から来たというように文章にすることが多く、ひと言で伝わりにくいというのもあります。

宿泊するホテルの窓から見える海!なんて言いますか?オーシャンビューって言いますよね。実はこれ、シービューでもOKなのです。

ocean view / sea viewどちらでも使えますが、日本人に馴染みが深いのはオーシャンビューですよね。

「船で行く」これを英語にしてみましょう。by seaでしょうか?by oceanでしょうか?どちらでしょう。この正解は、by seaです。この場合、by oceanは言いません。

「海で・海上で」という英語は何と言う?at seaでしょうか? at oceanでしょうか?どちらでしょう。

正解は、at seaです。この場合も、at oceanとは言いません。しかし in the oceanは正解です。このin the oceanという英語表現はin the seaでもOK。

in the sea/ oceanは、「海に行った・海で泳いだ」という表現で使えますよ。ちょっとした豆知識として覚えておくといいですね!

その他の海に関わる英単語

その他の海にまつわる英単語も少しご紹介していきます。海にまつわる英単語ってこんなにもあるんです。

少しでもニュアンスの違い・使い分けが分かれば英会話の幅が広がりますよ!

marine

marineは、名詞・形容詞になる英単語。

最も使われるのは「海の○○」です。これは形容詞で英会話・英語表現の際に使われます。もし、名詞としてmarineを使うとご存知の通り海軍という意味になります。

海の日:marine day
マリンスポーツ :marine sports
海洋生物: marine life
海上保険: marine insurance

海にまつわるときは形容詞になり、名詞となるときは海自体から少し離れた意味合いになります。

beach

beachの意味は、浜・海辺です。他にも、砂浜・渚という意味もあります。

日本でも○○ビーチという名前があるように海水浴場などの砂があるような海や浜と言われる海に対し、beachと言われます。

coast

coastは海岸という意味です。

coastのニュアンスは大きい範囲を指すのですが、分かりやすい例だと、アメリカの東海岸をthe East coastと言いますよね。

海岸沿いの地域全体を指す時や、広い範囲の海岸沿いを指すときなどにcoastが使われています。陸地からみた海岸を言うのがcoastです。

shore

shoreは、seashoreと聞くことがあると思います。

このshoreの意味もまた、海岸という意味の英単語ですがcoastと比べて狭い範囲を指すときにshoreを使います。

単独でshoreを使う場合もあり、川や湖にも使うことがあります。

ocean seaを使った慣用句

最後は、oceanとseaを使った慣用句(idiom)をご紹介します。

sea of:多量の・多数の

日本語でも、人の海ということがありますがそのニュアンスににた慣用句です。

映画やドラマでは「血の海:a sea of blood」であったり、火事の映像では「火の海:a sea of flame」だったり。

さらには「たくさんの困難:a sea of trouble」といったように、よく聞くフレーズで実はsee ofは使われています。

I went to Disneyland, but I was swamped in a sea of people.
ディズニーランドに行ったけれど、人の海にのまれちゃったよ。

The amusement park was a sea of people and I almost lost my daughter.
遊園地は人の海で、娘とはぐれそうになったんだ。

ocean of:大量の

sea ofと同じ意味ですが、こちらは比喩表現として使われています。

We still have an ocean of time
まだまだ時間はある。

I have an ocean of work to finish.
仕上げなければならない仕事が山ほどある

sea change:急激で大きな変貌

意味だけ見るとネガティブな方向への変貌かと思いますが、実はポジティブな方向への変貌の際に使われます。

ニュアンスはポジティブなので、使う際の発音トーンは明るく!

That painting, which was initially considered worthless, has now undergone a sea change and become a popular work of art.

最初は価値がないと言われていたあの絵画も、今となっては大きな変化を遂げ人気の作品となった。

まとめ

今回は「海」にまつわる内容をお届けしてきました。

単純にseaだけ使っていればいいと思っていた筆者も、実はoceanとのニュアンスの違いや使い分けをきちんと理解していませんでした。

何となくseaは自分の近くにある規模の海でoceanは広い海なんだなという理解が英語を勉強していくうちに無意識に理解してはいました。

間違っていない知識ではありましたが、今回掘り下げてみると曖昧だった事がクリアになった気がします。英語には同じ意味を持つ英単語が複数あります。

その使い分けをしっかり理解していないと間違ったニュアンスで相手に伝わってしまうことがありますので、できるだけ「どう違うのか?」「どう使うのか?」と1単語1単語に疑問を持ちながら勉強に取り組むと、理解が深まりますよ!

ぜひ1つの単語に向き合ってみてくださいね!

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