じゃんけんは英語で何て言う?じゃんけんの英語表現や掛け声を紹介

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日本で物事を決める時などに定番の「じゃんけん」。実は海外にも、じゃんけんに相当するゲームがあります。しかし、日本のじゃんけんを紹介したり、海外のじゃんけんについて尋ねたい時、英語で何といえばいいか、とっさに思いつきませんよね。

この記事では、じゃんけんについて覚えておきたい情報と、じゃんけんに関する英語表現を紹介します。

じゃんけんは、実はとても奥が深いゲームなので、英会話の話題として最適です。英語の「じゃんけん」にまつわる表現について、ぜひ理解を深めましょう。

じゃんけんについて

じゃんけんの原型となったのは、世界最古のじゃんけんである、中国の「虫拳」と言われています。

その後、じゃんけんは「日本のゲーム」として認知され、日本と西洋の交流により欧米に伝わりました。

現在では「国際じゃんけん協会」がカナダで設立され、じゃんけんの世界大会も開かれています。世界大会では、43連勝しているプレイヤーもいるそうです。

今日、じゃんけんは単なる子どもの遊びではなく、高度な心理戦を要求するゲームとしても捉えられているようです。

「じゃんけん」を表す英語表現

日本のじゃんけんは、「グー(石)」と「チョキ(はさみ)」と「パー(紙)」を使うゲームですよね。

日本語と同じく、英語で「じゃんけん」は「Rock-Paper-Scissors」といいます。「rock(岩)」と「paper(紙)」と「scissors(はさみ)」との戦いという意味です。「RPS」という略称でも使われます。

じゃんけんをプレイする時の英語表現

じゃんけんを始める時の「じゃんけんぽん!」に当たる掛け声は、そのまま「Rock, paper, scissors!」といいます。

「あいこでしょ!」に当たる英語表現は、基本的にありません。再試合の都度「Rock, paper, scissors!」を繰り返します。

ちなみに、日本では「じゃんけんぽん!」の「ぽん!」と同時に手を出しますが、英語の場合、手を出すのは掛け声を最後まで言い切った後なので注意しましょう。

「じゃんけん」に関しておさえておきたい文法と発音

「じゃんけん」で使われている英単語で、注目したいのが「scissors(はさみ)」という名詞です。

2枚の刃が一組になって成立しているものということで、「glasses(メガネ)」や「shoes(靴)」のように、必ず複数形になることに注意して下さい。

また、発音で注意したい単語が、「rock(岩)」です。語頭の「R」を正確に発音しないと、「鍵をかける」という意味の「lock」のように聞こえてしまいます。

発音できなくても誤解が生じることはないでしょうが、楽しくじゃんけんをするために、正しく発音できるようにしておきたいですね。

「じゃんけん」の英語表現は地域によって違う

日本でも、「じゃんけん」には、「いんじゃん」や「じゃいけん」など、地域によって様々な表現がありますよね。

英語でも、じゃんけんにまつわる表現は、地域や文化によって違ってきます。

例えば、イギリスでは「rock」の代わりに「stone(石)」を使って、「Paper, scissors, stone!」などと言う傾向もあります。

また、英語で「じゃんけんぽん!」という時は「Rock, paper, scissors!」と言う表現が一般的だと紹介しましたが、以下のような言い方もよく見られます。

Rock, paper, scissors, shoot!

Rock, paper, scissors, go!

Rock, paper, scissors, one two three!

One, two, three!

ちなみに、「shoot!」が後に続く場合は、掛け声を言い切ってからではなく、「shoot!」と言うと同時に手を出します。あいこの場合にも、再試合の都度「Shoot!」「Shoot!」と言って手を出します。

また、「paper」と「scissors」の順番は必ずしも定まっておらず、「Rock, scissors, paper!」と言うことも多いです。

ちなみに、日系人の多いハワイでは、「Jan-ken-po!」「Ai kono sho!」と日本語由来の掛け声も通じるようです。

「じゃんけん」に関する例文

ここでは、じゃんけんを実際にプレイする時の英語表現と、じゃんけんを英語で説明する時の英語表現を紹介します。

英語のじゃんけんのやり方

ここでは、じゃんけんをする時の英語表現を紹介します。

ちなみに、「最初はグー」は、お笑い芸人の志村けんさんが広めた日本発祥のフレーズなので、「First comes Rock, 」と言っても、海外では通じません。

じゃんけんを始めたい時は、以下のように言います。

Let’s play Rock-Paper-Scissors!

じゃんけんしよう

Let’s do Rock-Paper-Scissors!

じゃんけんしよう

Let’s go with Rock-Paper-Scissors!

じゃんけんしよう

Let’s decide with Rock-Paper-Scissors.

じゃんけんで決めよう

「decide」は「決定する」という意味の動詞です。少し堅いイメージのある単語ですが、上記のような文脈でも使える表現です。

ちなみにじゃんけんに勝った時は、「勝つ」を表す動詞「win」を使って、「I win.」または、winの過去形を使って、「I won.」といいます。

負けた時は、「負ける」という意味の動詞「lose」を使って、「I lose.」または「I lost.」といいます。

じゃんけんを英語で説明する時の例文

「じゃんけん」を英語で説明する時、ネイティブスピーカーの相手には「It’s something like Rock-Paper-Scissors.(英語圏のじゃんけんみたいなものだよ)」と言えば問題ないかと思います。

しかし、ネイティブスピーカー以外の英語話者に「じゃんけん」を説明する機会もあるかもしれません。その場合は、以下のような表現を使いましょう。

Jyanken is a game that uses your hand.

じゃんけんは手を使うゲームです

We often do Jyanken to make a decision.

私たちは何かを決める時よくじゃんけんをします

There are 3 kinds of patterns in Jyanken such as rock, paper, and scissors.

じゃんけんにはグー、チョキ、パーの3つの手があります

また、それぞれの手に関しては以下のような例文に単語を当てはめてみて下さい。

Gu means rock.

グーは石という意味です

Gu beats Choki.

グーはチョキに勝ちます

そして、以下のように説明を続けます。

Say "Jyanken, pon!" and when you say "pon," show your hands.

「じゃんけんぽん!」と言って、「ぽん」の時に手を出します

When all players hit the same pattern, it’s a draw.

全員が同じ手を出したら、あいこです。

If there is a draw, you say “Aiko desho” and show your hands again.

あいこの場合は、「あいこでしょ」と言ってまた手を出します

Continue to play it until someone wins.

誰かが勝つまでそれを続けます

世界のじゃんけんについて

英語圏以外の国にも、様々な面白いじゃんけんがあります。例として、インドネシア・フランス・アメリカのじゃんけんについて紹介します。

インドネシアのじゃんけん

インドネシアのじゃんけんについては、日本にも知っている人が多いかもしれません。親指が「象」、人差し指が「人」、小指が「アリ」を表すじゃんけんです。

人はアリに勝ち、象は人に勝ち、人はアリに勝ち、アリは集団なら象をも倒すということでアリが象に勝つという、ユニークな解釈のじゃんけんです。

フランスのじゃんけんは、出す手によって勝率が変わる

フランスのじゃんけんには、「グー(石)」「チョキ(はさみ)」「パー(葉)」以外に、「井戸」という4つ目の手があります。

そして「井戸」はグーにもチョキにも勝つけれど、パーに負けるというルールが加わります。

そのため、グーとチョキは勝てる手が1つずつしかないのに対し、パーと「井戸」には勝てる手が2つずつあるという、出す手によって勝率が変わってしまうじゃんけんなのです。

基本的には、「井戸」に勝てるパーを出すと勝ちやすいかもしれません。しかし、逆に相手がパーや「井戸」を出す機会を狙うという考え方もできます。そういった意味で、高度な駆け引きが必要な奥深いじゃんけんといえます。

アメリカで考案された新しいじゃんけん

アメリカでは、近年「Rock-Paper-Scissors」以外に様々な新しいじゃんけんが考案されています。

例えば、「ロボット」「ゾンビ」「サル」「忍者」「海賊」の5つの手があるじゃんけんです。より複雑な戦略が必要で面白そうですよね。

しかしアメリカでは、出す手が7種類、11種類、15種類、25種類、そしてひいては101種類というじゃんけんまで開発されています。

手が101種類もあったら、ルール自体覚えられる人がめったにいなくて、対戦が成り立たないのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。「じゃんけん」を表す英語自体は日本語の直訳ですが、「あいこでしょ」に当たる表現がなかったり、手を出すタイミングが違ったり、覚えることはたくさんありそうですね。

また、じゃんけんは、子どもの遊びとしてだけではなく、高度な心理戦を要求するゲームとして世界的に広く認知されているようです。そして、海外には様々な種類のユニークなじゃんけんが存在しています。

それぞれの国のじゃんけんを英語で話題にすると、会話が盛り上がりそうですよね。たくさん英会話をこなして英語力をアップさせるためにも、ぜひ「じゃんけん」に関する英語表現をおさえておいてください。

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