​​「No sooner than」の英語表現をマスターしよう!使い方を徹底解説

No sooner than, オンライン英会話, ネイティブキャンプ

 

英語の勉強をしていると、いまいちピンとこない構文に出くわすことがあります。

その1つがno sooner thanです。

No sooner than「~するとすぐに」という意味になりますが、なぜこのフレーズがこのような日本語訳になるのか、しっくりこないという人も多いでしょう。

そのうえ、大過去倒置が一緒に使われることも多く、混乱する要素が多いです。

実践で使うどころか、テキストの例文を理解するのにさえ頭を使ってしまいますよね。考えてもいまいち理解しづらいから、そのまま丸暗記しているという人もたくさんいます。

しかしこのような構文は、実は丸暗記するよりも、理解したほうが実践で使いやすいです。

今回の記事では、no sooner thanの意味や構造を理解し、正しく使えるようにレクチャーしていきます。

「No sooner than」の基本理解

まず、no sooner thanの意味を整理しておきましょう。

基本的な意味は「~するとすぐに」です。

I had no sooner laid down on the bed than someone knocked on the door.
私がベッドに寝転がるとすぐに、誰かがドアを叩いた。

という形で使います。

構造をいっぺんに説明するのはむずかしいので、ポイントごとに分解しながら見ていきましょう。

No+比較級+thanの意味と使い方

まずは構文の核となっている「no+比較級+than」です。

「~と同じくらい~だ」という意味で使われます。日常会話でも頻出です。

まず例文を見てみましょう。

She is no taller than I am.
彼女は私と同じくらい背が低い。

この文章では、「彼女」「私」を比較しています。

まず、noが何を否定しているのかに注目してみましょう。

ここのnoは直後のtallerを否定しています。

Taller比較級の形容詞を否定しているので、「背が高い」ということと「私よりも高い」ということを同時に否定しているところがポイントです。

同時に、「彼女の背が私より高い」ということだけを否定しているので、「彼女」「私」よりも低いとも言っていません。言い換えると「彼女は私よりも背が高くはない」ということですね。

つまり「2つの対象に差がない」ということが強調されています。

よって、「彼女と私は同じくらいの身長で、どちらも背が低い」という意味になるのです。
ちなみに、似た表現にnot+比較級+thanがありますが、この場合taller以下全てを否定することになるので、「彼女は私よりも背が高くない」という意味になります。「私よりも背が低い」という情報のみになるんですね。

Emi is no taller than Junko.
→EmiもJunkoもどちらも背が低く、同じくらい。
Emi is not taller than Junko.
→EmiはJunkoよりも20㎝以上背が低いかもしれないし、2~3㎝しか変わらないかもしれない。確実にわかるのは、Emiの方が背が低いということ。

大過去と過去形の時間軸

続いては、no sooner thanと一緒に使われることの多い「大過去と過去形」を紐といていきます。

Soonerという時間軸を表す形容詞が使われているため、どうしても時制が複雑になり、避けては通れない問題なのです。

まず、大過去とは何か、ですね。

大過去「過去完了」の1つで、「過去より過去」のことについて話すときに使われる文法です。

I heard Mike had moved to a new apartment.
マイクが新しいアパートに引っ越したって聞いたよ。

この例文の場合、had moved大過去にあたる部分です。

Heardはただの過去形です。マイクの引っ越しは、「引っ越した話を聞いた」という過去の出来事よりも、もっと過去の出来事です。

マイクが引っ越した(大過去)→マイクの引っ越しの話を聞いた(過去)現在、という時間軸になります。

時制を正確に表現したがる、英語特有の文法ですね。

では、この大過去no sooner thanの文章でどう使われるのかを見ていきましょう。

I had no sooner laid down on the bed than someone knocked on the door.
私がベッドに寝転がるとすぐに、誰かがドアを叩いた。

最初の例文です。

Thanより前の文、I had no sooner laid down on the bedが、大過去に当たる部分ですね。Someone knocked on the doorが過去です。

そのため、ベッドに横になった(大過去)→誰かがドアをノックした(過去)現在、という時系列になります。

そしてここで、no+比較級+thanのルールを思い出してみてください。

1番の特徴は「2つの対象に差がない」ということでしたね。

この場合、soonという時間に関する副詞が使われているので、「2つの対象に時間的な差がない」という意味になります。

つまり「ベッドに横になった大過去の出来事」「誰かがドアをノックしたという過去のできごと」の間に、時間的な差がないということになります。

しかし文法上、大過去が先に起きていることは確定です。

よって、

I had no sooner laid down on the bed than someone knocked on the door.
私がベッドに寝転がるとすぐに、誰かがドアを叩いた。

という「~するとすぐに」という日本語訳になるのです。

ちなみに、no sooner thanを使わないと

I had laid down on the bed before someone knocked on the door.
誰かがドアをノックする前、私はベッドに横になった。

となり、ベッドに横になったあと、どれくらいの時間がたってからドアがノックされたのかが明確ではありません。

倒置の理解

最後は、no sooner thanと一緒に使われることが多い「倒置」です。単語の順番を入れ替えて、文章をより印象的にする手法です。

日本語でも倒置を使うことが多々あります。

「海賊王に、おれはなる」という、マンガ「ワンピース」のセリフは有名ですね。

「おれは海賊王になる」というよりも、力強く、詩的な印象に聞こえます。

同じことをを先ほどの例文でやると

No sooner had I laid down on the bed than someone knocked on the door.

となります。意味は変わりません。

英文を倒置にするためのルールは「文頭を否定語+疑問文の形にする」ということです。例文をいくつか見てみましょう。

通常の文:I have never had such a tasty steak.
こんなにおいしいステーキを食べたことがありません。
倒置文:Never had I had such a tasty steak.
通常の文:They not only play music but they also dance.
彼らは音楽を演奏するだけでなく踊りもする。
倒置文:Not only do they play music but they also dance.

No soonerでひとかたまりの否定語です。また、疑問文になっていますが、疑問の意味は一切ありません。

意味の違いは全くないので、形さえ覚えておけばそこまで難しい文法ではありません。

「No sooner than」の実践的な使い方

ここからは、no sooner thanを実践でどう使うのかを見ていきましょう。

上級者のための文法だと思われがちですが、ネイティブスピーカー同士の会話や、映画、小説などではごく普通に使われます。

誰かが使ったときにすぐに理解できて、自分でもサラッと使えるようにしておきましょう。

日常的なシチュエーションでの使用例

I had no sooner come back home than it started raining.
私が家に帰るとすぐに雨が降り出した。
You will no sooner finish this homework than I will.
あなたはこの宿題を私とほぼ同時に終わらせるだろう。(あなたは私よりもこの宿題を終わらせないだろう。)
No sooner had I heard her singing than I fell in love with her voice.
彼女の歌を聴いた瞬間、私は彼女の声にほれ込んだ。
I had no sooner realized what he was trying to do than I started panicking.
彼がやろうとしていることに気が付いたとたん、私はパニックに陥った。

日常でも使う場面が多そうですね。

書き言葉や小説での使われ方

No sooner thanは、喋り言葉でも書き言葉でも同じように使うことができるフレーズです。

書き言葉での例文を見てみましょう。

No sooner had Maimie spoken than it began to grow smaller.
マイミーが話すとすぐにその家は小さくなりました。

―James Matthew Barrieの「ケンジントン公園のピーターパン」より

No sooner did Peter remember it than he heard the ticking.
ピーターがそれを思い出すと同時に、彼はちくたくという音を耳にしました。

―James Matthew Barrieの「ピーターパンとウェンディ」より

No sooner had he spoken than two of the Monkeys caught Dorothy in their arms and flew away with her.
王様が話始めるや否や、2匹のサルがドロシーを捕まえて飛び去りました。

―L. Frank Baumの「オズの魔法使い」より

He had no sooner seen it, and been told the circumstances, than he shot out a solemn lip.
手紙を読み、状況を説明されると、彼は唇をとがらせた。

―Robert Louis Stevensonの「ジキルとハイド」より

数多くの名作で、no sooner thanの構文はそのまま使われていますね。

歴史に名を残す文豪も使っていたとなると、構文を覚えるモチベーションも沸くのではないでしょうか。

「No sooner than」の書き換え

気が付いている方も多いと思いますが、no sooner thanは様々な形で言い換えができます。

言い換えは、文法や単語を理解する上でとても有効です。No sooner thanの言い換えのフレーズを一緒に覚えていきましょう。

As soon as

1つ目はas soon asです。中学レベルでも習うので、知っている人も多いでしょう。

as soon asを使って、最初の例文を言い換えてみましょう。

I had no sooner laid down on the bed than someone knocked on the door.
私がベッドに寝転がるとすぐに、誰かがドアを叩いた。
Someone knocked on the door as soon as I laid down on the bed.
私がベッドに寝転がるとすぐに、誰かがドアを叩いた。

As soon asそのものに、時間的な前後を表す意味があるので、「寝っ転がった後すぐに、誰かがドアを叩いた」という時間差が表現できます。

また、過去形の動詞しか使わないので、間違えることが少ないです。

Hardly... when

Hardly whenは、no sooner thanと、非常に似ているフレーズです。

No sooner thanと同じく大過去を使い、時間的な前後関係を明確に表します。また、倒置を用いることがあるのも、似ている点と言えるでしょう。

I had no sooner laid down on the bed than someone knocked on the door.
私がベッドに寝転がるとすぐに、誰かがドアを叩いた。
I had hardly laid down on the bed when someone knocked on the door.
Hardly had I laid down on the bed when someone knocked on the door.
私がベッドに寝転がるとすぐに、誰かがドアを叩いた。

Hardly「ほとんど~ない」という意味です。

直訳は「誰かがドアをたたいた時、私はほとんどベッドに寝っ転がっていなかった」となります。

ここから「寝転がるとすぐに」という意味になります。

The moment

The moment「~したとたん」という意味のフレーズです。The moment+主語+動詞、の形で使われます。

I had no sooner laid down on the bed than someone knocked on the door.
私がベッドに寝転がるとすぐに、誰かがドアを叩いた。
The moment I laid down on the bed, someone knocked on the door.
Someone knocked on the door the moment I laid down on the bed.
私がベッドに寝転がった瞬間、誰かがドアを叩いた。

Whenと同じような使い方ができます。シンプルなので、すぐに使えますね。

まとめ

No sooner thanのような分かりづらい構文は、まず分解してから理解するのがコツです。

それから例文を複数見てみて、どんなパターンの文章でも、どんな単語が使われていても同じように理解できるように練習していきましょう。

そして例文を参考にして、自分でも例文を作っていきます。

そうすれば、丸暗記する以外に対応するすべがなかった構文でも、実践で使えるようになります。

ちなみに、このような構文を実戦形式で練習したいのであれば、ネイティブキャンプがおすすめです。

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フリートークでno sooner thanをこっそり使ってみるもよし、「no sooner thanの使い方を教えて欲しい」とリクエストしてもよし、自分に合った方法で活用ができます。

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