気を付けよう!ネイティブの誤解を招きやすい英語フレーズ

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みなさんは、学校で習った英語表現をネイティブスピーカー相手に使って、思った通りに意味が伝わらなかったり、怪訝な顔をされてしまった……といった経験はありませんか?

実はそれ、「英文法的には正しいけれど、ネイティブスピーカーに誤解を与えてしまいやすいフレーズ」だったかもしれません。こちらが悪気なく使っていても、別なとらえ方をされてしまってはもったいないですよね。

そこで、今回の記事では、日本人がつい使ってしまいがちな、ネイティブスピーカーの誤解を招きやすい英単語やフレーズをご紹介します。

ネイティブスピーカーにとってはどんなニュアンスを持つのか、より良い言い換えはどんなものがあるのかなど、例文とともに解説していきます!

hobby

初対面の相手との会話でも無難なトピックのひとつに、「相手の趣味を聞く」というものがあると思います。共通の関心で盛り上がったり、新たな趣味につながったり、便利な話題です。

相手の趣味を尋ねるときに、「What’s/What is your hobby?」という表現を使っていませんか?「趣味は何ですか?」を直訳するとそうなりますし、「hobby」の直訳も「趣味」です。しかし、実は注意が必要な英単語なのです。

ネイティブスピーカーにとっての「hobby」とは、専門的に取り組んでいる趣味、専門的な知識を持っている趣味、空いた時間をすべてつぎ込むような趣味を指しています。そのため、週に1回程度取り組むような趣味とはニュアンスが違います。

週末に時間があれば取り入れるような趣味を聞きたい場合は、以下のようなフレーズがより適切です。

“What do you like to do in your free time?”

“What do you do in your free time?”

”What do you usually do for fun?”

”How do you like to spend your spare time?”

相手から趣味を聞かれたときにも、「hobby」ではなく「like to ~(~することが好き)」という表現を使うのが良いでしょう。

I like to play football.

サッカーです。

If I have time, I usually read books.

時間があればたいてい読書をします。

go out/play with

「出かける」と表現したいときに、「go out」を使っていませんか?

こちらはネイティブスピーカーにとっては「出かける」よりも「デートに行く」というニュアンスが強いです。そのため、意図せず使うと相手に勘違いさせてしまうかもしれません。

そのため、友達として軽く「ランチに行かない?」と誘うときには、以下のように言ってみましょう。

Let’s go out for lunch!

ランチに出かけよう!

ここで「go out」の後ろに具体的な目的を述べることで誤解を避けることができます。

また、「遊ぶ」と言いたいときに「play with」を思い浮かべる方も多いかもしれません。「I play with my friend(友達と遊ぶ)」というのは確かに文法的には間違いありません。

しかし、これは子どもが使う表現で、大人はあまり使わないのです。場合によっては性的な意味にとらえられてしまうこともあるので、要注意です。

より良い表現としては、「play with」を用いずに遊んだ具体的な内容を言ったり、「hang out with(~と遊ぶ・~と楽しく過ごす)」を代わりに使ってみましょう。

I went to a cafe with my friend yesterday.

昨日友達と一緒にカフェに行きました。

I went to the cinema with Tom to watch a film last night.

昨日の夜、トムと映画館に行って映画を見ました。

Let’s hang out sometime!

いつか遊びに行こう!

We need to talk

「ちょっと話したいんだけど」「話さないとね」などのニュアンスで「We need to talk」を使うのは注意が必要です。

というのも「We need to talk」には、とても深刻な話、重大な話し合いをする、といった意味があるからです。

また、その話題についても何かネガティブなことや嫌なことを切り出されるかも、とネイティブスピーカーは思ってしまいます。

そのため、もし軽く「話がしたい」「近況報告したい」と言いたいときには、以下のような言い換えができます。「catch up(近況を話す)」は日本語でも「キャッチアップする」と使われますね。

Let’s talk a little.

ちょっと話しましょう。

I want to chat with you.

あなたとおしゃべりしたいです。

Let’s catch up next month!

来月近況報告しよう!

We should catch up soon.

そのうち近況報告しようね。

go to hospital

「病院に行く」と言いたいとき毎回「go to hospital」と使っていませんか?

こちらも文法的には間違っていませんが、英語での「hospital」は総合病院のように、入院などができる大きな病院を指します。そのため、「I want to go to hospital」と言うと大きな病気やケガをしたと思われてしまいます。

ちなみに、「I need hospital」と言うと、急を要する病気やケガで受診が必要なことを指します。

もし風邪を引いたりちょっとした不調で病院に行きたいときには、「clinic(小さな病院・診療所・個人病院)」か「go to see a doctor(病院に行く・病院で診察を受ける)」を使って以下のように表現してみましょう。

「go to hospital」を使うと少し大げさだな、と思われてしまいます。

Is there any clinic around here?

このあたりに小さな病院はありませんか?

Yesterday, I went to the dental clinic for a regular check-up.

定期健診のために、昨日歯医者に行きました。

I went to see the doctor this morning before work.

今朝、仕事の前に病院に行って診察を受けてきました。

who/what

「who」や「what」を使った疑問文は、会話における情報伝達で欠かせない疑問詞でしょう。

しかし、これらを使った質問はとても直接的な表現なので、失礼だと感じるネイティブスピーカーもいます。

例えば、相手の名前を聞きたいときに「What is your name?」「Who are you?」と言ってしまうと言い方によっては「あなたの名前は何?」「あなた誰?」と聞こえてしまう可能性があります。

誤解を避けるためにより良い表現としては、

Can I have your name?

お名前を伺ってもいいですか?

などと直接的な言い方を避けて言ってみましょう。

また、ビジネスシーンなどより丁寧に言いたいときには、

Could I have your name, please?

あなたのお名前をうかがってもよろしいですか?

と聞くと相手の印象もぐっと良くなるはずです。

また、相手の発言が聞き取れなかったときにも、「What?」と言うと口調によって「何?」「何て言った?」とぶっきらぼうに聞こえてしまいますので気をつけてくださいね。

代わりに、「Excuse me?」「Pardon?/I beg your pardon?」「Sorry?」を使ってみましょう。

ちなみに、相手の仕事を聞きたいときには「What is your job?」よりも「What do you do for a living?(何をして生計をたてているのですか?)」や「What kind of work do you do?(どんなお仕事をなさってるのですか?)」と聞いてみましょう。

「job」は職務上の役割、勤め口といった意味があるので、具体的に仕事でどんな役割を担っているのか聞きたいときに使いましょう。

Can you listen to me?

ビジネスでもテレワークが広がり、電話会議やビデオ会議をすることも増えたのではないでしょうか?

通話が始まったときなどに自分の声が相手に聞こえているか確認したいとき、「Can you listen to me?」というのは少し注意が必要です。

その理由は、「私の言っていることを聞いてくれますか?」というニュアンスになるからです。

「聞こえていますか?」と聞きたいときには、代わりに「Can you hear me (now)?」を使いましょう。

「listen to」「hear」はどちらも「聞く」という意味がありますが、前者は「注意して聞く」、後者は「意識せずとも自然に聞こえてくる」というニュアンスがあります。上記のように相手に聞きたいとき以外にも、しっかり使い分けできると良いですね。

I listen to music every evening.

私は毎晩音楽を聴きます。

I could hear the sound of traffic in the background.

後ろで交通の音が聞こえてきました。

A:Can you hear me now?

B:Yeah, I can hear you

A:聞こえていますか?

B:はい、聞こえます

まとめ

いかがでしたか?日本の学校で学んだ英語表現のなかには、「文法的には正しい」けれども、そのまま使ってしまうとネイティブスピーカーに誤解を与えてしまったり、こちらの意図する以上に強いニュアンスになってしまうものがありました。

ぜひ、今回の記事でご紹介した内容を覚えて、コミュニケーションに活かしてみてください。もちろん、間違いをしてしまうことがいけないわけではありません。

ネイティブスピーカーとたくさん会話し、そのなかから学んでいくということも大切です。もし、いきなり実践で使うことに抵抗がある・緊張する、という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!

レッスンでは、講師とマンツーマンで英語を話す練習ができるので、どんどん活用してくださいね。

講師に今回ご紹介した内容をさらに深堀りして聞いても良いですし、他に講師が経験した「日本人が間違いやすいフレーズ」などを聞いても良いかもしれません。レッスンでたくさん練習できればその英語表現は自分のものになりますし、きっと自信につながるはずです。

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