「Go figure」とはどういう意味?海外ドラマ・洋画でよく出てくる表現を覚えよう

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海外ドラマや海外の映画などをよく見る人は、「go figure」というフレーズを聞いたことがないでしょうか。また、英語でのスポーツ実況などでも、使われていることがあるので、よく実況に耳を澄ませてみると、このフレーズを聞くことがあるかもしれません。

「Go」も「figure」も難しい英単語ではありませんが、こうして並べてイディオムにされるとよく意味がわからないという人もいるでしょう。しかし、このフレーズはネイティブスピーカーの日常英会話ではよく出てくる表現なので、覚えておいて損はありません。

そこでこの記事では「go figure」の意味や使い方をフレーズとともに解説します。もっと自然にネイティブスピーカーの会話を理解したい人や、英語表現の幅を広げたい人は、ぜひこちらを英語学習に役立ててくださいね。

まずは「Figure」の意味をおさらい!

「Go」の意味はわかる人がほとんどかと思いますが、「figure」は知らない人もいるかもしれませんね。そこでまずは、「figure」の意味を簡単にご紹介します。

「Figure」という英単語は、名詞と動詞、どちらの使い方もする英単語です。今回解説する「figure」は動詞としての意味を持つため、ここでは「figure」の動詞としての意味をみてみましょう。

「Figure」には下記のような意味が含まれています。

•   想像する

•   考える・思う・判断する

•   思った通りである

他にもさまざまな意味がありますが、よく使われるもの、そして今回の「go figure」に関連するものというと、このあたりでしょう。

「思った通りである」という意味は、少し捉えづらいかもしれないので、1つ例文をみてみましょう。

I figured.

とてもシンプルな例文ですが、こちらの表現は日常会話でよく使われるので、覚えておくと良いでしょう。

これだけで、「そうじゃないかと思ってた」「だと思ったよ」「やっぱりそうなんだ」というような意味になります。「想像する」や「考える」といった意味にも通ずるところがありますね。

上記の「figure」の意味を知っておくことで、「go figure」の意味が捉えやすくなるので、これらの意味を踏まえて「go figure」の意味や使い方をみていきましょう。

「Go figure」の意味とは?

「Go figure」は日本語に翻訳してみると、文脈によって2つの意味を持ちます。

翻訳の仕方によっては、もう少し種類が増えるかもしれませんが、ここでは大きく分けて下記の2つの意味とし、解説します。

•   不可解・不思議だ

•   (自分で)考えてみろ!

「Go figure」という形を見ると、命令形のように見えますから「考えてみろ」の方をイメージする人が多いかもしれませんね。ですが実際は、どちらかというと「不可解」「不思議」といった感じの意味で使われることの方が多いです。

では、それぞれ詳しくみていきましょう。

「不可解」「不思議」という意味の「go figure」

日常英会話でよく使われる「go figure」には、「なぜこんなことになったのかわからない」「何が起きたかわからない」というようなニュアンスが含まれます。

「不可解」「不思議」「謎」というような気持ちを表しているフレーズだと思うと、捉えやすいでしょうか。

Cambridge Dictionaryでは、このフレーズを次のように定義しています。

used when you tell someone a fact and you then want to say that the fact is surprising, strange, or stupid

(誰かにある事実を伝えたあと、その事実が驚くべきこと、不思議なこと、または愚かであると言いたい時に使われる)

It's a terrible movie and it made $200 million. Go figure!

あれはひどい映画だったのに、2億ドルも稼いだんだ。信じられないね!

引用元:Cambridge Dictionary(https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/go-figure

なんとなく伝わるでしょうか。上記の例文では、話者がひどいと感じた映画が、とても売れていることについて、「不可解」「不思議」という気持ちをこめて「go figure!」と言っています。

この例文はネガティブな気持ちがこもっていますが、もちろんポジティブなことで、何か驚くべきことが起こったときにも使われる表現です。

「No way!(信じられない)」というフレーズにも似ているので、「no way」を使いすぎていると感じた時に、「go figure」を使ってみても良いですね。

これが、海外ドラマや洋画、日常英会話でよく出てくる「go figure」の意味だと覚えておきましょう。

「考えてみろ」という意味の「go figure」

上記の意味の「go figure」の方が日常会話には出てきますが、次にご紹介する「考えてみろ」という意味でも、「go figure」が使われることがあります。

どちらの意味なのかは、文脈や状況に注目して判断しましょう。こちらは会話例文を作成しました。日本語訳とともにみてみましょう。

A: John has texted me a lot recently. In fact, it’s been almost every day! I wonder why he has so much to tell me.

B: Go figure! He’s never done such a thing to me.

A: ジョンが最近よくメッセージをくれるの。というか、ほとんど毎日なんだ。なんで彼は私にあんなに話したいことがあるのか不思議だわ。

B:自分で考えてみなよ。彼は私にはそんなことしたことないけどね。

言語・言葉というものの難しい部分でもありますが、こちらの例文を文字だけで見ると、Bさんがどういう気持ちでこのように言っているかがわかりません。

もしかすると「えー、不思議だね?なんでかな?」という「不可解」の意味で言っているのかもしれませんし、ジョンのあからさまな行動を見て「知らんわ、自分で考えろ」と皮肉を言っているのかもしれません。「考えたらわかるでしょ」ということかもしれません。

そうした話者の意味するところをニュートラルに捉えると上記のような翻訳になります。すると、「go figure」に「考えてみろ」という意味がプラスされますね。

現在多くの場合「go figure」は「不可解」「不思議」という意味を込められ使われていますが、こちらの「考えてみろ」という使い方もあるということを知っておけば、海外ドラマや映画を英語音声・英語字幕で見ているときに混乱することはないでしょう。

また、英語音声+日本語字幕にしてみると、意外と「go figure」が「考えてみろ」という意味で訳されていることも多いことに気づくはずです。

まとめ

今回ご紹介した「go figure」のような口語表現は、文脈や状況、そして話者の言い方によって少し意味合いが変わってきたりすることも多く、少し捉えづらいかもしれません。

しかし基本は「不思議」「不可解」という気持ちを込めて「信じられない!」と言っているのだと思っておけば、自然な使い方がわかってくるでしょう。

海外ドラマや映画、そしてネイティブスピーカーたちの会話の中で「go figure」が使われているシチュエーションに注目して、どんどんニュアンスを吸収していってくださいね。

また、使い方に困った時や自分でも使ってみて練習がしたい時には、Nativecampの講師陣にお願いしてみるのもアリです!たくさん使って、ぜひ「go figure」という表現をモノにしてくださいね。

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