自分の意見を伝えるときに使う英語表現と言えば、まっさきに「I think ~(~と思う)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?便利な表現だからこそ、どんなときでも「I think ~」を使ってしまうという方も少なくないはず。
しかし、自分の意見を伝えるときには、確信の度合いやニュアンスによって、「I think ~」以外にもさまざまな英語表現があります。
今回の記事は、そんな「~と思う」を表す英語「I think ~」の言い換え表現確信度の高い順からを解説していきたいと思います。それぞれ、例文もあわせて紹介していますので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!
- 確信度100%!「絶対~だと思う」はI’m positive ~ .
- 確信度90%「~だよ!」「~だ!」はI believe ~ .
- 確信度80% 「~でしょ」はI bet ~ .
- 確信度70% 「~だと思う」はI think ~ .
- 確信度50%~40%「~と思うけど」I assume
- 確信度40% 「たぶん~かなあ」はI suppose
- 確信度30% 「~じゃない?」 はI guess
- 言いにくい意見を伝えたいときはI would say that ~
- ビジネスでも使われるI’ m afraid that ~
- 「自分の意見では」と言いたいときにはTo me, ~. や In my opinion, ~ .
- I thinkの言い換え まとめ
確信度100%!「絶対~だと思う」はI’m positive ~ .
まずは「思う」の英語のなかでも、確信度が100パーセントのフレーズから紹介します。「思う」や「思います」を表す英語フレーズのなかでも「I’m positive ~.」を使うと、「絶対に、間違いなく~だと思う」という強い肯定の表現になります。
「確かな・疑いようがない」の意味を持つpositiveを使用したフレーズだからこそです。さらに、I’m 100% positiveにすることで確信していることを強調できます。
完全な確信を持って「確実にそう思う」と言いたいときに使えます。ぜひ、確信している場合には、I thinkという「思う」の定番の英語との使い分けをし、言い換えて使えるようにしましょう。
間違いなくオフィスで財布をなくしたと思います。
B:Yes, I’m positive.
A:明日雨が降ると思う?
B:うん、絶対そう思う(天気予報などから「明日雨が降る」という情報などを得て、絶対の自信があるとき)
確信度90%「~だよ!」「~だ!」はI believe ~ .
次のI think言い換えの英語「I believe ~.」は、「(信じて)~だと思う」「(信じて)~だ!」というように、強い確信と意志、そしてしっかりとした根拠を持っているときに使える表現です。完全に確信はできない場合でも、「きっと〜だと思う」と英語で言いたいときなど、ある程度の根拠があるときにI thinkよりも確信度高めで言い換えができる便利なフレーズです。
彼が時間通りに来てくれると思っています(彼のこれまでの行動などを根拠として、「食てくれる」という確信が高いときに使います)。
それは非常に重要なことだと思います。
ちなみに、”He will come on time, I believe.”「彼は時間通りに来ると思います」といったように、文末に「I believe」を付けた場合、文頭に付けた場合よりも確信度が低くなり「I think」と同程度になります。
また、「I believe」は原理・原則に基づいた自分の意見を伝えるときによく使われます。それに対して「I think」は個人的な好みや実際に基づいた意見を伝えるときに使われる傾向があります。
また、可能性などを示す場合「I believe」は「I think」よりもフォーマルな印象になります。このことから、I thinkの言い換えフレーズとしてビジネスのシーンで使うことができます。
ちなみに、「believe」と同じように「~を信じる」という意味を表す動詞に「trust」があります。「believe」と「trust」の違いはその信じる「対象」にあります。「believe」は「事柄」を信じるときに使われ、「trust」は「人」を信じるときに使われます。
確信度80% 「~でしょ」はI bet ~ .
「と思う」の英語のなか、「きっと~だ」「~でしょ」と、確信がある場合に使える表現が「I bet ~.」です。I betは「思う」の英語I thinkに置き換えられる表現として、特にカジュアルに使えます。
「bet」という動詞にはお金などを賭けるという意味があるので、「I bet ~.」はお金を賭けてもいいくらいの確信度、となります。「思う」の英語の使い分けにぜひ会話で使ってみてください。
彼はきっと頭がいいんでしょうね(お金を賭けられるくらい確信している)。
きっと、もうすぐ雨が降るよ!(天気予報や、空の様子などから確信している)
彼は賛成してくれないでしょうね(彼の考え方やこれまでの行動を根拠としている)。
「I bet ~.」と同程度の確信を持っているときに使える表現としては、そのほかに「I’m sure ~.」や「I’m certain ~.」などがあります。
さらに、少し確信度を高めたいときには、「quite」を使って「I’m quite sure ~.」とすることもできます。イギリス英語では「fairly」を用いて「I’m fairly certain ~.」という表現が使われる傾向にあります。
彼はきっとそれを気に入ってくれると思います。
確信度70% 「~だと思う」はI think ~ .
確信度70%で登場するのが「思う」「思います」の定番表現I thinkです。自分の意見を伝えるときに使える一般的な表現が、「だと思う」の英語「I think ~.」であり、皆さんにとっても、使いやすい表現でしょう。
日常会話/ビジネス英会話、主観的/客観的な意見、いずれでも使うことができます。ビジネスシーンで使うときには「ある程度の根拠がある」場合であることが多いです。
当社の財務状況を考えると、現在のオペレーションを維持する方が良いと思います。
それは時間の無駄だと思います。
確信度50%~40%「~と思うけど」I assume
「I think ~.」よりも確信が持てないときに使える表現が、「I assume ~.」です。
疑問や根拠なしに何かを受け入れる、推測する・仮定するといったニュアンスを伴って使われます。ややネガティブなニュアンスが含まれて「~と推測して決めつける」といった意味になることもあります。
さらに、「てっきり~と思いこんでいた/~と思っていた(過去形)」と誤った思い込みを言いたいときにも使うことができます。また、I assumeは「だと思う」の英語としてビジネス上で使うことができます。裏付ける具体的な証拠がなくても真実と推定されるようなケースに使い分けしてみましょう。
新しい支店の責任者は彼だと思いますけど……。
(てっきり)無料だと思っていました。
また、英語の論文などでは、assumeで一般論を示したあと、however やbutなどで打ち消していくという構成がよく見られます。
確信度40% 「たぶん~かなあ」はI suppose
「間違っているかもしれないけど、たぶん~だと思う」「~かなあ」といった、やや確信の低い意見を述べたいときには、「I suppose ~.」という表現が使えます。
supposeは思う・考える、仮定する・推定するなどの意味を持つ動詞であり、自身が持っている知識を基にした推測・推定などを表します。相手に何かを言われて返事をする際にI suppose.と一言で答えるケースもあり、この場合は「そうだと思う」という弱目のニュアンスになります。「I think ~.」よりも自己主張が控えめで、ビジネス会話やメール、さらに文語的表現としても使われます。
それが唯一の可能な解決策だと思います。
「うん、そう思うよ」と彼女は答えました。
上の2つめの例文で示した通り、「I suppose.」は相手への同意を示すときにも使われます。
しかし、この「I suppose.」を多用してばかりいると、聞き手に「この人は自分の頭で判断できないのかな」「自分で物事を考えられないのかな」という印象を与えてしまうこともあるので、少し注意が必要です。
確信度30% 「~じゃない?」 はI guess
「たぶん(おそらく)~じゃない?」「たぶん~だと思う」というように、「思う」の英語のなかでも確信度の低い意見を言うときに使える表現が、推測・推定などの意味をもつ動詞guessを使った「I guess~.」です。「I think ~.」よりも根拠が薄い場合に使われます。
なお、この「I guess」は「I suppose ~.」と確信度は近いものの、「I suppose ~.」よりもカジュアルな印象を与える表現でもあり、アメリカでよく使われています。
また、カジュアルな表現であることから、主に口語でよく使われ、文語では使われることが少ないので、注意してくださいね。
たぶん彼女はさよならを言いたかっただけなんじゃない?
そのあとは、ただやり過ごすことに専念していたように思います。
そんな顔をして、私はあまり礼儀正しくなかったようです。
また、「I guess ~.」に近い表現として「I feel~.(~だと感じる)」も挙げられます。「I think ~.」よりも確信が低く「なんとなく~と思う/~と感じる」というニュアンスを伝えることができます。
ちなみに、イギリス英語には「I reckon ~.」という表現もあり、イギリス・オーストラリア・ニュージーランドなどで使われます。こちらも、「I guess」のように「(勝手に)~だと思う」「~だと憶測する」というようなカジュアルな表現です。
言いにくい意見を伝えたいときはI would say that ~
自分の意見を言う、といってもいつも伝えやすい内容ばかりではないと思います。
ときには、言いにくい意見や相手にとって好ましくないことを言わなくてはならないときもあるでしょう。そんなときに使える英語表現が「I would say that ~.」です。プライベートでもビジネスの場面でも使える便利なフレーズです。
「I would say that ~.」は直接的な断定を避けて「(他人の意見にかかわらず)あくまで自分の意見だけど……」というニュアンスを含めることができる言い方です。
具体的な根拠がなかったり、強い確信を持っていない場合に使うことができます。「I would say that ~.」は省略して「I’d say that ~.」とすることもできます。遠慮した仮定表現、謙虚さを表せるフレーズとも言えるでしょう。英語だからといって、必ずしもストレートに意見を述べるときばかりではありません。このような表現を使いこなせると英語力もアップします。
(あくまで私の意見だけど……)あなたには黒のカバンよりも茶色のカバンの方が似合うと思います。
(私の意見では)見た目からして、失敗したんだろうなと思います。
(私の意見では)教育はとても重要だと思います。
ビジネスでも使われるI’ m afraid that ~
「I’m afraid that ~.」は「(申し訳ございませんが・残念ですが)~だと思います」というニュアンスを持っており、thatに続く内容が自分(話し手)や相手(聞き手)にとって好ましくないときに使われる表現です。afraidは「残念ながら」「心配して・気遣って」などの意味を持つ形容詞です。残念ながら〜思うんです、のニュアンスになります。
ビジネスシーンでも使われることの多い、丁寧な言い方です。
(申し訳ございませんが)この仕事はお受けできないと思います。
私たちがご提供できるのは、残念ながらこれが限界かと思います。
上の例文の2つめのように、文末に付けることもできます。
また、that以下の内容が明らかで言う必要のないときは、「I’m afraid so(that以下が肯定文のとき)」や「I’m afraid not. (that以下が否定文のとき)」と省略された形で使われることも多いです。
B:I’m afraid so.
A:彼はそれをするのを忘れたのですか?
B:(残念ながら)そうだと思います
B:I’m afraid not.
A:ジョンは来ますか?
B:(残念ながら)来ないと思います
「自分の意見では」と言いたいときにはTo me, ~. や In my opinion, ~ .
「〜と思う」「〜と思います」という時には自分の意見を相手に伝える場面が多くあります。「私の意見では」と伝えたいときには「To me, ~.」 や「In my opinion, ~ .」が便利です。相手の意見との対照に自分の意見を伝えたいときなどに使うことができます。
私にとっては、お金と時間をかけるだけの価値はありません。
私には、頭金が貯まるまで、あと数年は家を借りた方がいいように思えます。
私の意見では、この問題はもっと深刻だと思います。
私は、彼のコメントは奇妙で、むしろ支離滅裂だと思います。
I thinkの言い換え まとめ
いかがでしたか?今回は「I think ~.」の言い換えに使える英語表現7選を確信度別に例文とともに解説していきました。
「思う」「思います」という言葉はプライベートでもビジネスでも頻繁に使う場面があります。それだけに「I think ~.」と同じように「~だと思う」という意味を表す動詞や表現はたくさんありましたね。確信度によって使い分けることができますので、ぜひ、本記事でご紹介した例文を覚えて練習してみてくださいね。
また、本記事でご紹介した内容は、実際の英会話でもどんどん使ってみましょう。ネイティブキャンプのオンライン英会話では、講師とマンツーマンで英語を話す練習ができるので、ぜひ活用してくださいね!
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.