There you goの意味とは?使い方とHere you goの違い

There you goの意味とは?使い方とHere you goの違い

"There you go"とはどんな意味?

洋画や海外ドラマを観ていると、ネイティブスピーカー同士の会話でよく『There you go』というフレーズが出てきます。

直訳だと意味がイマイチ分かりにくい表現ですが、実は覚えていると日常生活の様々な場面で使えるとっても便利なフレーズです。

そこで今回の記事では、There you goの意味と使い方、そしてHere you goとの違いについて、例文と一緒に詳しく解説していきます!

There you goの使い方1:はい、どうぞ

誰かに何かを渡す時に、”There you go”を使って、「はい、どうぞ」と表現することができます。

「〜を取って」とお願いされたり、何かを借してと言われて「はい、どうぞ」と渡す時に使えます。

また、お会計の時に店員さんに「じゃぁ、これで」と、お金を支払う時にもよく使われる表現です。

【例文】

A: Can I borrow your pen?

 (ペン借りてもいい?)

B: Sure. There you go.

 (もちろん。はい、どうぞ。)

A: That will be 2000 yen in total.

 (お会計は合計2000円です。)

B: There you go.

 (じゃぁ、これで。)

A: Can you pass me the glass?

 (そこのグラス取ってくれる?)

B: There you go.

 (はい、どうぞ。)

A: Can you hand me the fork?

 (そこのフォーク渡してくれる?)

B: There you go. Now let's eat!

 (はい、どうぞ。さて食べようか!)

他にも、”There you are (はい、どうぞ)”と表現することもできます。意味・使い方は”There you go”と同じです。

この2つのフレーズの違いは、"There you go"はカジュアルな場面で使われることが多く、"There you are"はフォーマルな場面(レストランやホテルなど)で使われることが多いです。

【例文】

There you are! A cafe latte.

(どうぞ!カフェラテです。)

You dropped this. There you are!

(これ落としましたよ。はい、どうぞ!)

There you goの使い方2:いった通り

自分が言ったことが正しかった時に「ほらね、言った通りでしょ」と言いたい時に使えます。

自分の思ったように物事が進んだ時や、自分の予想や期待が当たったようなシチュエーションで使えます。

「私が言った通り上手くいった」など、ポジティブな状況で使える他、失敗した相手に対して「やれやれ、だから言ったでしょ」というようなネガティブな意味合いでも使うことができます。

【例文】

There you go. I told you it would be fine.

(ほら、大丈夫って言ったでしょ。)

There you go. She is interested in him.

(私の言った通り。彼女、彼に気があるのよ。)

There you go. I believed Naomi Osaka would win.

(ほらね、私の言った通り。大坂なおみが勝つって信じてた!)

There you go. I knew this was going to happen.

(ほら。私はこうなることは分かってた。)

この表現も”There you are”で言い換えることができます。

【例文】

There you are. There’s nothing to worry about.

(ほらね、私の言った通り。心配することなんてないよ。)

There you are. I know from many years of experience.

(ほらね、言ったでしょ。長年の経験で分かるのよ。)

There you are. Everything has a meaning.

(ほらね。全てに意味があるんだよ。)

There you goの使い方3:その通り

相手の言ったことに対して同意・同感し、日本語で「まさにその通り」と言いたい時に使えます。

誰かが自分と同じ意見を発言した時に「そうそう。私もそう思う。」と共感していることを伝えたい時や、誰かが自分より分かりやすく説明してくれた時に「そう、私もそれが言いたかった!」と言いたい時に使えます。

【例文】

A: I find the basics to be really important.

 (基礎を学ぶことって、とても大事だよね。)

B: There you go. You have to learn to walk before you run.

 (まさにその通り。千里の道も一歩からだよ。)

A: Anyway, we just have to do it.

 (とにかくやるっきゃないね。)

B: There you go. That’s what I’m talking about.

 (その通り。私もそれが言いたかった。)

A: What's the name of the cocktail? It's made with pineapple juice and coconut milk...

 (あのカクテルの名前なんだっけ?パイナップルジュースとココナッツミルクのやつ…)

B: Pina colada?

 (ピニャコラーダ?)

A: There you go. I’ll order it later.

 (そう、それそれ。後で頼もうっと。)

A: English pronunciation is difficult, but it’s all about practice.

 (英語の発音って難しい。けど練習あるのみだよね。)

B: There you go. You can do it!

 (その通り。君ならできるよ!)

There you goの使い方4:よくやったね・いい感じ

相手が何かを上手くできた時、「よくやったね!」「良い感じだよ!」と褒める時にも ”There you go” を使うことができます。

初めてスキーに挑戦した友達が、上手く滑れている時に「良い感じだよ!その調子!」と褒めたり、試験に合格した友達を「すごい!よくやったね!」と賞賛したい時などに使えます。

カジュアルな表現なので、友達同士や子供に対してなど、立場が自分と同等な人か、教えてもらう立場の人に対して使えるフレーズです。目上の人に使ってしまうと失礼な表現なので注意しましょう。

【例文】

A: Finally, I passed the exam!

  (ついに試験に合格したよ!)

B: There you go! I knew you could do it!

 (よくやったね!君ならできると思っていたよ!)

A: I managed to make it. I thought I couldn’t do it.

 (なんとかできた。私にはできないと思ったよ。)

B: But there you go. I’m proud of you!

 (でもできたでしょ。すごいよ!)

 

A: Am I doing it well?

 (私ちゃんとできてる?)

B: There you go! You are getting better and better!

 (良い感じだよ!どんどん上手くなってるよ!)

A: I feel like I’m getting better.

 (なんだか段々上手くなってきた気がする。)

B: Yeah, there you go girl! Good job!

 (うんうん、その調子!上手だよ!)

There you goの使い方5:(+again)またやった

“There you go again” で、「ほら、またやった」という意味になり、同じ過ちを繰り返す人に対して、イライラした気持ちを表す英語表現になります。

前から注意しているのにもかかわらず、同じ間違いを繰り返す人や、自分が不快に感じている行動を何度も繰り返す人に対して使えます。

【例文】

There you go again. How many times do I have to tell you?

(またやった。何回言えば分かるの?)

There you go again! Don’t leave it out. I’ve told you a million times!

(ほらまた!置きっぱなしにしないでって何回も言ってるでしょ!)

There you go again. He is lying.

(ほら、また彼は嘘をついてるよ。)

There you go again. I’m getting tired of telling it.

(またやった。注意するのも疲れてくるよ。)

"There you go"と"Here you go"の違い

“There you go” と似た表現に “Here you go” があります。

”Here you go”も、誰かに物を渡す時に「はい、どうぞ」という意味で使うことができ、“There you go” とほぼ同じ意味をもつ英語表現です。

ほぼ同じ意味合いの2つのフレーズですが、少しニュアンスに違いがあり、シチュエーションによって使い分けをすることができます。

Here you goを使う場合

 →渡すものが話し手から近い場合

There you goを使う場合

 →渡すものが話し手から少し遠い場合

Hereは「ここ」、Thereは「そこ」を表す単語ですよね。

なので、距離感の違いでこの2つのフレーズは使い分けをすることができます。

少し難しいので、例を用いながら解説したいと思います。

例えば、レストランで店員さんが料理を持ってきてくれるような状況を想像してみてください。

店員さんが料理を渡している最中の場合、料理は店員さんの手元(here)にある状態なので、

Here you go.  (“ここにある料理を”どうぞ。)

一方、店員さんがもう料理をテーブルに置き終わった後であれば、皿はテーブルの上(there)なので、

There you go.  (“そこにある料理を”どうぞ。)

と表現することができます。

このように、料理が店員さんから見てどこにあるか、『話し手からの距離感』によって、使い分けをします。

また、”Here you go”の言い換えで、”Here you are”と言うこともでき、この表現も「はい、どうぞ」を表します。

違いは"Here you go"はカジュアルな響きがあるのに対し、”Here you are”はフォーマルで丁寧な響きがあります。 

【例文】

Here you are. Enjoy your meal.

(お待たせしました。どうぞお食事をお楽しみください。)

there you goの意味まとめ

 “There you go” の意味と使い方、Here you goとの意味の違いについて紹介しました。

“There you go”は、状況やシチュエーションによって意味が異なり、日常生活の様々なシーンで使える、汎用性の高いフレーズです。

ネイティブスピーカーもよく使う日常会話で頻出のフレーズなので、早速覚えて普段の英会話で使ってみてくださいね!


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