「Come back」と「Go back」の違いとは?使い分けのポイントをご紹介!

「Come back」と「Go back」の違いとは?使い分けのポイントをご紹介!

みなさんは「戻る」という言葉を英語で言えますか?

「Come back」や「Go back」がパッと思いついたという人は多いかもしれませんね。また、「Return」なんて英単語が思い浮かんだ人もいるでしょう。

確かにこれらの表現は、すべて「戻る」を意味しています。ですが、実は意味やニュアンスに違いがあり、きちんと使い分けることが必要なんですね。

そこでこの記事では、冒頭で挙げた「Come back」と「Go back」の違いを中心に、「戻る」を意味する表現の使い方についてご紹介していきます。今まであまり気にせずにこれらの語彙を使っていた人も、こちらの記事を参考に正しく使い分けをするようにしましょう。

「Come back」と「Go back」の違いとは?

 まずは表題にもある “come back” と “go back” の違いについて、確認していきましょう。下記に2つの例文を挙げてみました。

I’m coming back.

I’m going back.

この2つの違い、わかるでしょうか?「comeは来るという意味だから、自分のことを話す時には使わないんじゃない?」と思っている人もいるかもしれませんね。しかし、自分のことを話すときにも “come” を使うこともあります。

この2つの違いは、話者がどの視点で話していて、どこに向かって戻っているのかということです。

もう一度2つの例文を訳文つきで見てみましょう。訳文は直訳ではなく、2つの文章のニュアンスがわかりやすいように、自然な日本語に訳しています。

I’m going back.

帰ってるところだよ。

I’m coming back.

戻ってるところだよ。

ちょっと見えてきたでしょうか。日本語に訳すと、どちらも「戻ってる」「帰ってる」と言えなくもないので難しいところです。

次からは、”come back” と “go back” にわけてニュアンスをもう少し噛み砕いてご説明していきます。

「Come back」は自分または相手の場所に戻るときに使う

“Come back”というのは、今自分がいる場所、もしくは話をしている相手の場所に戻るときに使います。

上で挙げた “I’m coming back.” という表現を使うタイミングには、以下のようなシチュエーションが考えられます。

1)今いるところから離れる瞬間で、「あとでまた帰ってくるよ」という意味

2)電話で話している相手が家にいて、「今そっちに帰ってるところだよ」という意味

これらは一例ですが、たとえば1)の場合だと “I’m coming back later.” と言うことが多いでしょう。ほぼ確定している未来のことを、現在進行形で表す文法です。上記で挙げた “I’m coming back.” という例文以外でももう少しみてみましょう。

I just came back to Japan.

日本に戻ってきたところだよ。

She came back home quite late.

彼女はかなり遅くに家に帰って来た。

主語が “I” の場合は、本来住んでいる場所が日本であってどこかに行っていたときや、以前自分が日本に来たことがあって、話し相手が日本に住んでいる時などに使います。

2番目の文章は、”come back” を使うときによくあるシチュエーションですから、あまり悩むことはないでしょう。

「自分または相手の場所に戻るとき」というニュアンスがわかったでしょうか。

「Go back」は今いる場所とは別の場所に戻るときに使う

では、”go back” は “come back” とどう違うのでしょう。

“Go back” は、今いる場所とは別の場所に向かって戻る時に使います。”I’m going back.” という文章だと以下のようなシチュエーションが考えられます。

1)同僚やクラスメートなどに「家に帰る」というとき(I’m going back home.)

2)留学中に留学先で出会った人に「母国に帰る」というとき

他にもさまざまなシチュエーションが考えられますが、自分が今いる場所や、話し相手が今いる場所とは別の場所に戻るときに使うというのは、伝わったでしょうか。いくつか他にも例文を見てみましょう。

My lunch break is over. I’m going back to work.

昼休みが終わった。仕事に戻るよ。

Did you wake up already? It’s too early. Go back to sleep.

もう起きたの?早すぎるよ。また寝なさい。=眠りに戻りなさい

“Sleep” に 「戻る(go back)」とすると混乱する人もいるかもしれませんが、話者もその相手も、現在は寝ていないわけですから、今いる場所とは別の場所に向かって戻っています。

このように、単に物理的な場所だけではなく、何らかの行動に「戻る」際にも、”go back” が使われます。

まだまだある!「戻る」を意味する表現

「戻る」という意味でよく使われる “come back” と “go back” についてご説明しましたが、他にもまだまだ「戻る」にあたる英語表現はありますよね。

ここからは、”return” と “get back” の2つについても、それぞれ例文とともに使い方をご紹介します。

Return

“Return” は自動詞として使う場合は、”go back” と同じ「戻る」の意味として使える単語ですが、他動詞だと「返却する」という意味になります。

「往復」の意味もあり、文中で必ずしも「戻る」を意味するわけではないことを覚えておきましょう。「往復チケット」は、”a return ticket” となります。また「戻る」という意味は持ちつつも、”go back” に比べると使われる頻度は低めです。

She’s returning to her country soon.

彼女はもうすぐ国に帰ります。

上記の例文の ”returning” は “going back” と置き換えることもできます。もちろんこの例文も悪くはないのですが、やはり日常会話では圧倒的に “go back” の方が使われています。

Get back

「戻る」の意味を持つ表現には、”get back” というものもあります。

こちらは、”go back” や “come back” とは違い、今どこにいて、どこに戻るのかは考えずに使える便利な表現です。”go back” がいいのか “come back” がいいのか迷ったときには使うと良いでしょう。

Let’s have dinner together when you get back. = Let’s have dinner together when you come back.

君が戻って来たら、一緒にディナーしようよ。

I’ll get back to the office as soon as the meeting finishes.

会議が終わったら、すぐにオフィスに戻ります。

こういった感じですね。

ちなみに、2番目の文章は話者の話している相手がオフィスにいるなら “come back” 、お互い全く別の場所にいるなら ”go back” と置き換え可能です。”Get back” の場合は、そういう縛りがないので、どちらでも使えるというのが特徴ですね。

まとめ

今回は、「戻る」を意味する表現について、それぞれ使い方や違いをご説明しましたが、上手に使い分けできそうでしょうか。

おそらく、ここでご説明した内容だけでは、完璧に使いこなすことは難しいはず。ネイティブが話しているのを聞いたり、海外ドラマなどを活用したりして、ニュアンスの違いや使われ方を身につけていってくださいね。

もちろん、ネイティブキャンプの講師と練習するのもおすすめ!たくさん使って、どんどん自分の言葉にしていきましょう。


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