韓国語習得をするための効果的な復習法

韓国語学習、復習法、ネイティブキャンプ

韓国語の勉強を独学でしている人もいれば、韓国語学校やオンラインレッスンで習っている人もいると思います。

また、学習者によりレベルも様々で、学習を始めたばかりの初心者、数年経っている中級者、そして上級者までいると思います。

学習法に関しても、レベルや学習目的によってそれぞれ違うため学習者全員が同じではありません。

このように韓国語習得に関して、目的や勉強法、レベルは違っても学習者全員が共通でしなければならないことがあります。

それが、既に学習した内容を振り返って見直すこと、つまり復習です

復習は、韓国語習得に限った話ではなく英語などすべての外国語習得、さらにはスキルや技術の習得には欠かせないものです。

今回の記事では、韓国語習得をするための復習法について書いていきます。

なぜ復習をする必要があるのか?

まず、本題の復習法について入る前になぜ復習をする必要があるのかについて説明します。

最初に、これは他の勉強や資格取得、またビジネスでもすべてに共通していますが、一度やってもそれだけで完全に理解したり覚えることができないからです。

私たちは、個人差はあっても翌日には前日学んだことの7割は忘れていると言われています。

そのため、勉強をしているその時だけで勉強を終わりにしてしまうとしっかりと理解したり覚えた状態にはなりません。

そして、これは冒頭でも触れた通りですが、韓国語習得とはスキルの習得であるからです。

スキルの習得は一度やってすぐにできるものではありません。

単語の意味や文法知識を頭では覚えられたとしても、その知識をもとに使えるようになった状態、つまりスキルの習得がされた状態になるためには繰り返すことが必要です。

これらの理由から、韓国語習得を確実にするためには復習が必要です。

韓国語学習の復習のポイント

ここからは、韓国語学習での復習のポイントについて説明します。

復習をする理由は何なのかを理解している

まず、復習をしようと思う理由は何なのかを理解しているかどうかが大事です。

ですが、復習が必要だと思う理由は何なのかをしっかりと理解できていない場合もあるように思います。

多くの場合、復習をしようと思う理由は「復習が必要だと思うから」というのが大雑把な理由だと思います。

また人によっては復習を、「ある程度勉強をした時点でもう一回戻って勉強をし直せばいいんでしょ」という感覚で何気なくしていないでしょうか。

ですが、復習をしようと思った時、何かしら復習をしなければならないと思った具体的な理由があるはずです。

例えば、

覚えたと思っていた単語が覚えられていないから

学習済の文法がでてきても分からない、使えないから

問題を解いてみるとできない、間違いが多いから

学習済みの単語や文法を使って話せるようになっていないから

上記はほんの一例ですが、このように良く考えてみれば具体的な理由が出てくるはずです。

理由は何であるにせよ自分がなぜ復習をしなければならないかということを実は具体的に分かっている場合もあると思います。

このように、まずはなぜ復習をする必要があるのかをしっかり理解していなければ、何となく一度勉強したことを繰り返してやるだけのあまり効果的ではない復習をすることになってしまいます。

何を目的に復習をするのかをはっきりさせる

自分がなぜ復習をしなければならないのかという具体的な理由が理解できれば、復習の目的もはっきりしてきます。

上記の例で考えれば、

覚えたと思っていた単語が覚えられていないから

➡単語を覚え直すことを目的に覚えることに集中して勉強する

学習済の文法がでてきても使えないから

➡文法を使えるようになることを目的に練習する

問題を解いてみるとできない、間違いが多いから

➡理解がきちんとできていないから知識習得からやり直す目的で勉強する

学習済みの単語や文法を使って話せるようになっていないから

➡学んだ知識を使えるようになる目的で会話練習をする

このように、何をすれば良いのかが分かってきます。

復習の目的を考えずに何となくの思い付きやタイミングで「復習=とりあえずもう一度最初から全部勉強する」の発想でしてしまうと、しなくてもよいこともまたやることになったりズレたことをしてしまい復習に無駄な時間と労力を費やすことになってしまいます。

既に触れた通り、復習をすること自体は大事なことで、分からないことやできないことがあったら先に進まず復習をした方が良いです。

その理由は、韓国語習得は積み重ね式であるため、分からないことやできないことをそのままにして学習を先に進めても、そこでの内容が理解できないからです。

例えば、初級の文法では、基礎として重要な「아요/어요」の活用について学びます。

この「아요/어요」の活用をしっかりと理解できていなければ、「아요/어요」の活用を基本とした「아서/어서」、「았어요/었어요」など関連する文法はすべて理解ができません。

このように復習は何となく初めから学習をやり直すのではなく、復習の理由を把握し何を目的に復習をするのか、やるタイミングをしっかり把握した上で行います。

復習の目的に合わせてやることや方法を変える

前の項目でも既に触れましたが、復習とは学んだことをもう一度最初から全部学び直すということでは必ずしもありません

復習をするタイミングやこれまでに学んできたことの量にもよりますが、全部一から見直すとなるととても時間や手間がかかります。

私たちは限られた時間の中で韓国語学習をしているため、一度やったことをそのままもう一度やり直す時間がありません。

何をどうやって復習するかは、ここまでの復習する理由と目的が把握できていれば分かります。

復習の目的は細かく見て行けば数多く出て来ますが、それらを集約していけば次の2つになると思います。

1.忘れている・理解できていないからもう一度学び直す

2.学んだことができるようになっていないからできるようにする

まず、1と2どちらの場合であっても必ずしも全般的に復習する必要はありません。

復習は、覚えていない、分からない、できないなどを改善するためにします。

ですが、復習が必要なものでもすべてが復習の対象になるわけではなく、覚えられている、分かる、できる部分もあるはずです。

例えば単語が覚えられていないから復習して覚え直す場合、すべての単語が覚えられていないわけではなく、覚えられている単語もあるはずです。

これを踏まえ、次からは1と2それぞれについての復習法を説明します。

まず、1の場合は学んだことを忘れていたり理解ができていないので、もう一度知識習得の部分からする必要があります。

具体的には、単語を覚えていない、文法が分からないなどです。

知識取得の勉強法としてノートにまとめるという方法をする学習者が多いですが、復習の場合はしなくても良いです。

まずは既習の内容をざっと確認して、問題を解いてみることを多くすることで知識の定着をするようにします。

くり返さないと忘れてしまうため、一回の復習で完了させようとするのではなく、単語であれば忘れていたものをまずは見て思い出す程度からで良いです。

その後数日かけて同じ問題を解いたり、単語を書いたり発音することを繰り返すことで段々と長期記憶に記憶されてきます。

一方、2の場合は、分かるけどできない状態なので1のように知識習得からやり直す必要はありません。

分かるけどできない状態は、単語や文法が分からない、もしくは知識が足りないことが原因ではないので、知識習得から復習をすることに時間や労力をかけると勿体ないです。

できるようになることにだけにフォーカスして復習をすれば効果的です。

例を挙げると、単語の意味も文法も見れば分かるのに話したり書いたりのアウトプットができないという場合です。

この場合は、学んだ知識を使いこなせていないということなので、練習をしっかりとすればOKです。

書けない場合は、テキストにある例文をまずは韓国語の文を見ないで書けるか書いてみます。

そして、書いてみて書けない部分があれば、韓国語の文を見て確認します。

それができるようになったら、テキストの例文を少し応用して自分のことで書けるだけ書いてみます。

それを繰り返すことで基本のパターンから多くの文を作れるようになるので、それらの文をさらに応用して自分で考えた文を書けるように練習をします。

話せない場合は、書けない場合と同じく文を作ることができないか、文を作ることはできても話す練習をしていない、もしくは足りないために話せないことが原因として考えられます。

話せるようになるには、前提として文を作れなければならないので、そこができないのであれば書けない場合と同じくまず作文をできるようになるところから始めます。

文を作れるけど話せない場合は、韓国語が口からスムーズに出てくるようになるように音読練習を繰り返しします。

まずは簡単な短い文をスラスラと言えるようになる練習をします。

それができるようになったら簡単な会話を自分で考えて作り、ひとり二役で会話練習をします。

初めは1回のやり取りから始めて、徐々にやり取りを増やしていきます。

この練習を自分が話すシチュエーションで色々考えてしてみることで話すことができるようになってきます。

まとめ

ここまで、韓国語学習の復習法について書いて来ました。

韓国語習得でも学んだ単語や文法を長期記憶し、学んだ知識を基に自分で使えるようになるためには復習はとても大事です。

ですが、限られた時間と労力の中でする復習は、学んだことをもう一度一から全てやり直すことは難しいです。

そのため、復習をする理由をまず把握し、それをもとに目的を明確化し、その目的にあったことや方法で効率良く、かつ効果的、そして無駄な時間や労力をかけずに復習をすることが必要です。

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