英語で催促するときはどう伝えるのがいいのか?ビジネスシーンでも使える英語表現を紹介!

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英語で催促を伝えられますか?

約束した期日になっても返事がない、また、友達に貸した本などがなかなか返却されないなど、仕事でも日常生活でも「催促」をする、またはしなければならない状況はよく発生します。

でも「催促する」のはなんだかとても躊躇してしまいます。言い方によっては相手を不快にさせたり、相手の気分を害してしまい、友人との人間関係や仕事であったら取引先との関係に影響が及びかねません。日本語でもそうなのですから、英語だったら、なおさら気後れしてしまうこともあるのではないでしょうか。

今回は「催促」という、やや言いづらいことを丁寧に伝えるための英語表現を解説しましょう。

「催促する」を意味する英単語

まずは、実際の催促の例の前に、「催促する」という意味の言葉をいくつかみていきます。

remind

「remind」は「〜を思い出させる」「気づかせる」という意味で、そこから「催促する」という意味として使うことができます。とくに「やんわりと催促するニュアンス」を含めたい場合に適しています。

Did you remind her of her debt?

彼女に借金の催促をしましたか?

「remind」を使う時に注意したいのは語順です。「remind 人 of 物事」で、「(人)に(物事)を思い出させる」となります。

ask

「尋ねる」や「お願いする」という意味の「ask」は、ニュアンスとしてはあまり強くない「催促」になります。「〜するよう求める」や「頼む」というような意味です。

The doctor asked us to leave the hospital.

医者は私達に病院から出ていくよう求めた。

request

「懇願する」「要請する」という意味があるのが「request」です。

My boss requested a reply.

上司は返信を催促した。

demand

「要求する」「求める」などの「demand」「request」よりもやや強い感じです。

When did your boss demand him to call her immediately?

いつボスは彼に向かって、彼女にすぐ返事をするように催促しましたか?

push

「押す」「圧力をかける」などの意味がある「push」は、「強く催促する」という意味でも使えます。

I pushed him to send a letter.

彼に手紙を出すように催促した。

urge

「しきりに説得する」「主張する」「駆り立てる」という意味の「urge」も強い催促になります。

My father is urging me to reply.

父から返事するように急かされているの。

press

「press」は、相手に対する強い要望を含んだ「催促する」「迫る」「強要する」という意味で使われます。

She pressed him hard for an answer.

彼女は彼に厳しく答えを催促した。

order

「order」も強い催促をするときに使えます。

The police ordered them out of the car.

警察は彼らに車から出るように命じた。

prod

「〜を突く」「〜を押す」という意味の「prod」にも「〜するよう人などに促す」「〜を駆り立てる」「〜に思い出させる」という意味があり、やはり催促の文脈で使えます。

My friend is prodding him to reply.

私の友人は彼に返事をするように催促しています。

ここまでの例文でもいくつか出てきましたが、「(人)に〜するように催促する」と言いたい場合、「(催促を意味する動詞)+(人)+to+(やってほしいことを表す動詞)」という形を取ることが多いです。

送信したメールに対する返信を催促するとき

ここからは送信した英文メールに対する返信をするときの具体的な催促の例を見ていきましょう。

丁寧に催促する時の便利な言い回し

まず、以下のように、「〜していただけませんでしょうか?」と、丁寧に催促する時に便利な言い回しが複数あります。

人や地域によってやや異なりますが、以下の言い方は、概ね上から下に、丁寧度が高くなります。

Would you (please)〜?/Could you (please)〜 ?

I would like you to〜.

Do you mind -ing〜?

Would you mind -ing 〜 ?

I was wondering if you could〜.

I would appreciate it if you could〜.

「I would like you to〜.」は「I want you to〜.」の丁寧な表現です。

「I would appreciate it if you could〜.」は、「I」を主語にせず「It would be appreciated if you could〜.」と受動態の形にすると、さらに控えめで丁寧な表現になります。

では「3月3日までにご招待への返事をいただけませんでしょうか?」を上のフレーズにあてはめてみます。そうすると以下のようになります。

Would you (please) reply to the invitation by March 3?

Could you (please) reply to the invitation by March 3?

I would like you to reply to the invitation by March 3.

Do you mind replying to the invitation by March 3?

Would you mind replying to the invitation by March 3?

I was wondering if you could reply to the invitation by March 3.

I would appreciate it if you could reply to the invitation by March 3.

頭の部分を覚えれば、あとは催促をしたいことをくっつけるだけです。「mind」の後は「-ing」形になりますが、それ以外は「動詞の原形」をつけるだけです。状況や相手に応じて言い換えてみましょう。

件名には「Reminder」をつける

さて、送信したメールに対する返信を催促するときの方法について、具体的に考えてみましょう。

一般社団法人日本ビジネスメール協会が実施した「ビジネスメール実態調査2022」によると、「返信のデッドラインは1日(24時間)以内」となっており、それ以上の時間が経過すると「遅い」と感じるのが一般的なようです。

では返信が遅い時に、どのような言い回しの催促をすればいいのでしょうか。 

ここではまずビジネスメールにおける「件名」について述べたいと思います。返信を催促する例文は、次の「「返信をください」というよくある表現」で詳しく述べます。

返事を催促するメールを出す時には、件名の冒頭に「Reminder」をつけるといいでしょう。意味は「督促状」となります。

少しきつい言い方なので、これに「Friendly」「Kind」「Gentle」などをつけて、「Friendly reminder」「Kind reminder」「Gentle reminder」などとすると、「念のためのお知らせ」のような丁寧でやわらかい印象になります。

メールの件名は催促をする頻度によって、「Friendly reminder」などから、「Reminder」→「Demand」→「Final demand」と、段々強く促すようにすることもあります。

「返信をください」というよくある表現

では、ビジネスメールで「返信をください」と言いたい場合、どのような表現があるか具体的に見てみましょう。

前述の「Friendly reminder」などは、メールの本文でも「This is just a friendly reminder that〜.」として「〜について念のためにお伝えします。」というような言い方もできます。

This is just a friendly reminder that I am waiting for your reply.

あなたの返信をお待ちしていることを、念のためにお伝えします。

「〜から連絡をもらう」という意味の「hear from〜」を使い、以下のように言うことができます。

I look forward to hearing from you.

お返事を頂けるのを楽しみにしております。

I hope to hear from you.

お返事をお待ちしております。

また、初めて催促のメールをする場合はとくに丁寧な表現を心がけるといいでしょう。たとえ、相手の落ち度で返信が遅れているとしても、責めるような表現やきつい表現で相手に不快な思いをさせないようにすることをお勧めします。

以下のような催促の文章の後に、以前送ったメールの内容をつけておくと、相手はいつの何のメールに返信をしていないかがすぐにわかります。相手もメールを1日にたくさん受信している可能性があります。「先週送ったメール」など曖昧な言い方だけではなく、以前のメールも添付していつ送ったかわかるようにすると、相手も返信しやすくなります。

Could you please respond to my email below?

もしよろしければ、私がお送りした以下のメールにご返信いただきたいのですが……。

I would like to remind you that I still have not received your reply about my email below.

下記の私のメールにつきまして、まだお返事が頂けていないことをご連絡いたします。

相手が他の仕事でとても忙しく、メールを見ても返信ができない場合もあります。そのような時は以下のような表現がいいでしょう。

Would you please check my previous email if you have the time?

私が以前お送りしたメールをご覧になるお時間がありましたら、ご確認いただけましたらと存じます。

期限を設ける

「I look forward to hearing from you.」(返事をお待ちしています)のような催促のメールの場合、これだけだといつまでに返信をすればいいのかわからないかもしれません。

そこで期限を設けて催促するとスムーズに返信が来ることが多くなります。

「〜までに」と言いたい場合、「by ~」とします。「until」ではありませんので間違えないようにしましょう。

I hope to hear from you by May 1.

5月1日までにお返事を頂ければ幸いです。

I would be grateful if you could let us have your answer concerning this matter by April 1.

本件に関し、4月1日までにご回答をいただけると幸甚です。

I would appreciate it if you could give us your reply by June 20.

6月20日までにご返信頂けますと幸いです。

理由を述べる

返信がないのは相手が返信の優先順位を下げているからということも考えられます。どうして返信がほしいのか、なぜ急いで返信がほしいのか、理由を述べるといいでしょう。

I need your information in order to complete our pitch book.

提案用資料を作成するために、あなたからの情報が必要です。

I need to submit it to our client by July 25.

7月25日までにクライアントに提出する必要があります。

現在の状況を確認したいとき

返事を待っているのに、なかなか相手から返信がこない……、やきもきしますよね。

「いったいどうなっているのだろう」と知りたい時、相手の状況を確認しながら「まだ返信をもらっていないよ」と催促ができる丁寧な表現を紹介します。

I was wondering if you had received my email sent on September 10.

9月10日にお送りしたメールは、お受け取り頂いておりますでしょうか?

Could you please confirm the current status regarding the email below?

以下のメールの件に関しまして、ご確認頂けますでしょうか?

I am afraid that my email may not have reached you.

私のメールが届いていないのかもしれないと心配しております。

I am worried that my message may have gotten lost in transit.

私のメッセージが途中でどこかにいってしまったのではないかと心配しております。

すぐに返事がほしいとき

すぐに対応してほしいときには以下のような表現が考えられます。

I hope to hear from you ASAP.

なるべく早めのお返事をお待ちしております。

ASAPは「as soon as possible」の略で「なるべく早く」という意味です。この「ASAP」の部分を「soon」(すぐに)などに変えてもいいでしょう。

ものすごく急いでいることを伝える場合は、「in a big hurry」(大急ぎで)などを使ってもいいでしょう。

I am in a big hurry for the following matter.

「私は以下の件を大いに急いでいます。」→「以下の件について、大急ぎでお願い申し上げます。」というニュアンスになります。

「really」などで強調する方法もあります。

I really need your response as soon as possible.

ご返信が緊急に必要です。

より丁寧な表現だと、以下のような言い方があります。

I would be grateful if you get back to me soon.

すぐにご返信頂けますと幸いです。

I would appreciate your immediate attention to my e-mail.

私のメールに関しまして、迅速にご対応頂けますと幸いです。

Your prompt reply would be greatly appreciated.

お早めにご返信を頂けましたら幸いでございます。

日常的に使える催促の英語表現

「催促する」という状況は、仕事ばかりではありません。日常生活でもよくあることです。

目上の人やそれほど親しくない人に対しては、ここまで紹介してきた、丁寧な表現を使うことをお勧めします。

Would you mind giving back my book tomorrow?

明日、私の本を返していただけませんか?

Could you give me back the "Dragon Quest IX" Software I lent you?

『ドラクエ9』返してくれませんか?

親しい人などに対しては、「Could you 〜 ?」「Would you〜?」より、ややカジュアルな「Can you 〜?」や「Will you〜?」を使ってみるのもいいでしょう。意味は「〜してもらえる?」「〜してもらうのは可能ですか?」です。

Can you please check again?

もう一度確認していただけますか?

Will you introduce yourself?

自己紹介していただけますか?

ストレートな言い方なら、以下のような例もあります。

I sent you the luggage last week. Tell me if you got it.

先週、あなたに荷物を送ったんだけど。届いたか教えて。

自分の要求を確実に伝えられるように催促の表現を身につけよう

いかがでしたか。英語ははっきりとした言い方が好まれるとよく言われますが、一方でやんわりと遠回しに丁寧に話す、温かみを含んだ言い回しも求められます。

またそうすることで、相手も不快な気持ちにならず、受け入れてくれるでしょう。つまり、催促する側の要求が確実に相手に伝わるようになります。

言い方は一つではありません。上記に挙げた例文を状況や相手に応じて組み合わせてみてください。そして不快にさせない催促の仕方をぜひ、マスターしてくださいね。

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