「注意」の英語を徹底解説!7つの表現をうまく使い分けよう

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「注意」を表す単語は主に7種類。

表すリスクの大きさやぴったりのシチュエーションは、単語ごとに異なります。「ケガの危険を警告するとき」や「少しだけ注意してほしいとき」など、場面に応じて使い分けたいものです。

そこで今回は、「注意」を意味する単語や英語フレーズを例文とともに解説。日常生活でよくある、人に注意したいときの言い回しもご紹介します。

最後まで読めば、英語で「注意」と言いたいときにぴったりの単語を選べるようになるはずです!

「注意」って英語で何て言う?

「注意」を表す単語はこの7つ

英語で「注意」を意味する単語は、大きくこの7種類です。

warning:警報、警告

caution:注意、用心

alert:警戒

beware:注意する

care:注意、用心

attention:注意

notice:注意、注目

それぞれの単語が表すニュアンスやリスクの大きさを、詳しく解説します。

warning

”warning(ウォーニング)”「警報・警告」を意味する名詞。

差し迫った危険への警報や、絶対に守るべき禁止事項への警告を伝えるときに使われます。とても強いインパクトを与える言葉です。

I’m giving you a final warning.

これが最終警告です

また”warning”、”hurricane warning(ハリケーン警報)”や”storm warning(暴風雨警報)”などのように、気象警報にも使われます。

「〜の警報、〜に対する警告」と言う場合は、”warn”の後にこのような前置詞を使います。

of

about

against

to

The weather report gave a warning of floods.

天気予報は、洪水に対する警報を知らせました

The accident was a warning to careless drivers.

その事故は、不注意な運転者への警告でした

さらに”warning”は、深刻な危険を知らせる看板にもよく使われる言葉。”Warning: Laser in operation(警告:レーザー使用中)”などと書き、大きなリスクへの注意を促します。

caution

名詞の”caution(コーション)”には「注意」や「用心」、「慎重さ」といった意味があります。「注意して〜する」と言うときには”with caution”

We must proceed with caution.

注意して進まなければ

”caution”の前に”use”や”exercise”をつけると、「注意する」という意味になります。

Use caution when you use a knife.

ナイフを使うときは気をつけてください

The physician must exercise caution when prescribing medicine.

医師は慎重に薬を処方しなければなりません

さらに、”caution”は動詞としても使えます。

I cautioned him to avoid the park at night.

私は彼に、夜間は公園に行かないよう警告しました

また”caution”は”warning”と同じように、注意喚起の看板にもよく使われる言葉。”caution”が表すリスクは”warning”より低いのが特徴です。

”warning”が示すような深刻なリスクではなく、軽度〜中程度の危険を示します。

alert

”alert(アラート)”は「警戒」を意味する単語で、形容詞・名詞・動詞の形を取ります。

形容詞:「警戒している」

名詞:「警報」

動詞:「警告する、注意喚起する」

形容詞の場合、「状況に応じてすぐに行動できるよう警戒している」という意味になります。”stay”とあわせて”stay alert”という表現で使われることも多い単語です。

The medicine made it difficult to stay alert.

薬のせいで、警戒し続けるのが難しかったのです

「警報」という意味を持つ名詞の場合、”fire(火災)”や”bomb(爆弾)”、”terrorist(テロリスト)”などの言葉と一緒に使われることも。

The party was canceled because of a fire alert.

火災警報があったので、そのパーティーは中止になりました

動詞として使うときは、”alert A to B”で「Aに対してBについて警告する、注意喚起する」という意味になります。

The campaign alerted people to the disease.

キャンペーンは、その病気に対して人々の注意を促した

beware

”beware(ビウェアー)”も、「注意」を表す言葉。

「注意する」「警戒する」という意味の動詞で、危険に対する注意喚起をするときに便利です。”beware”のあとに「of + 名詞」か「of + ing形」をつけて使います。

Beware of the dog.

犬に注意

Beware of falling rocks.

落石注意

Police warned them to beware.

警察は彼らに警戒を呼びかけた

care

名詞の”care”には、「気がかり」などのほかに「注意」や「用心」という意味があります。

「壊したり、間違えたりしないように気を配る」というニュアンス。“with”と一緒に使います。配達ラベルの”Handle with care(取り扱い注意)”が代表例です。

This painting was drawn with great care.

この絵画はとても慎重に描かれました

attention

”attention(アテンション)”は、「注意」という意味の名詞です。

「集中して聞いたり、見たりする状態」のイメージ。「注意を払う」と言う場合には”pay”や”give”と一緒に使います。

Make sure to pay attention in class.

授業に集中してください

I have to give more attention to my daughter.

娘にもっと注意しなければ

「こちらに注意を向けさせる」には”attract”、”get”、”catch”が使われます。

Kevin waved to attract the attention of the waiter.

ケビンはウェイターに気づかせるため手を振りました

How can I get her attention?

どうやったら彼女に気づいてもらえるのでしょうか?

notice

”notice(ノーティス)”には動詞形・名詞形があり、動詞だと「注意して見る」「気がつく」「注目する」という意味を持ちます。

He noticed a woman in a white dress.

彼は、白いワンピースを着ている女性に気がつきました

This shirt will get you noticed.

このシャツは注目を浴びますよ

名詞の場合は、「気づかせること」のほかに「通知」や「張り紙」などの意味もあります。

She didn’t take any notice of me at all.

彼女は私にまったく気づきませんでした

The notice on the wall says “No smoking”.

壁の張り紙には禁煙と書いてあります

”Notice”と書かれた張り紙には、”No food or drink(飲食禁止)”や”Authorized personnel only(関係者のみ)”など一般的な注意事項が載っていることがほとんど。”warning”や”caution”よりも緊迫度が低い内容です。

人へ注意するときに使える英語フレーズ

ここからは、人に対して注意するときに使える英語表現を解説。

「気をつけて」と言いたいときや、別れ際のあいさつとして使えるフレーズもご紹介します。

禁止するとき

禁止されていることを伝える場合に使いやすいのが、”not allowed”と”prohibited”。順番に見てみましょう。

not allowed

”allow”には「認める」「許可する」という意味があり、”not allowed”で「禁止」になります。ちなみに”allow”の発音は「アラウ」です。「アロウ」ではありませんのでご注意を。

Taking photos is not allowed here.

ここでは撮影禁止です

Bringing food into the restaurant is not allowed.

レストランへの食べ物の持ち込みは禁止です

prohibited

”prohibit”は「禁止する」という意味の動詞。法律で決められた禁止事項を表すこともあり、”not allowed”よりもかたい響きです。

Alcohol is prohibited in public places.

公共の場所での飲酒は禁じられています

Selling alcohol to people under 20 is prohibited.

20歳以下への酒類の販売は禁じられています

気をつけてほしいとき

Watch out!

気をつけて!

Behind you!

後ろに気をつけて!

Mind your head.

頭上に気をつけて

Hold on tight.

しっかりつかまって

Keep an eye on 〜.

〜を注意して見ておいて

「目を光らせておいて」「目を離さないで」と言いたいときにぴったりなのが”Keep an eye on 〜”です。

Please keep an eye on my kids.

子どもたちを注意して見ておいてください

別れ際のあいさつとして

Take care(of yourself).

気をつけて

”Take care”は「気をつけてね」「お大事に」という意味のフレーズ。別れ際にあいさつとして使うことが多く、その場合には「またね」のような軽いニュアンスです。

Go home safe.

気をつけて帰って

Drive (home)safe.

運転に気をつけて(帰ってね)

車で移動する人に対しては”Drive safe”、運転して帰宅する人には”Drive home safe”と言います。

Have a safe trip.

安全な旅を

ニュアンスをつかんで「注意」の単語を使いこなそう

大きなリスクを警告する”warning”から、「気づく」という意味に近い”notice”まで、「注意」を表す単語のニュアンスはさまざまです。その言葉が示すリスクの大きさによって、ぴったりの場面で使えるといいですね。

また日常生活の中で、「気をつけて」と言いたいタイミングは意外と多いもの。そういった表現は短い言葉が多いので、一度覚えてしまえばすぐに使えます。

単語のニュアンスをつかんで、シチュエーションごとに「注意」の単語を使い分けてください。

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