英語で不満を丁寧に言うには?使える表現や例文も紹介

ネイティブキャンプ、不平

旅行中や留学生活、仕事での出張など、海外にいると何かと予期しない問題が起きたりするものですよね。

しかし、ただ問題に対する自分の不満を感情的にぶつけるのは、スムーズに解決する上で効果的ではありません。怒りをあらわにするのではなく、丁寧に不満を伝えることが重要です。

そこで本記事では、英語で不満を丁寧に言いたいときに使える表現を、例文も混じえながら紹介したいと思います。ぜひ最後まで読んで、参考にしてください!

「不満」は英語でなんて言う?

まずは、「不満」という言葉を英語でなんて言うかをおさらいしておきましょう。

ここでは、

・不満を言う(動詞)
・不満(名詞)

の2つに分けて解説します。

動詞「不満を言う」

「不満を言う」という動詞は「complain」です。

I used to complain a lot when I was younger.
若かった頃は文句ばかり言っていました。
He's always complaining.
彼はいつも文句ばっかり言っています。
She complained about the quality of the service.
彼女はそのサービスの質について文句を言いました。
I don’t want to complain too much about my boss, but I don’t like the way he talks.
私の上司についてあまり文句を言いたくはないのですが、私は彼の話し方が好きではありません。

名詞「不満」

「不満」や「苦情」という名詞は「complaint」です。

動詞の「complain」と似ているので、混同しないように注意しましょう。

また、日本語で言う「クレーム」という言葉も、英語では「complaint」になります。「claim」という英単語は、どちらかと言うと「主張する」という意味になるので、ついでに覚えておきましょう。

We received a complaint from a customer about our service.
私たちのサービスについて、とあるお客様から不満をいただきました。
I'm not going to make a complaint. It’s just that I will never go to that café again.
苦情を申し立てるつもりはありません。ただ私はあのカフェには二度と行きません。
I have a complaint about his attitude.
私は彼の態度に不満があります。

英語での不満を丁寧に言う方法

ここからは、英語での不満を丁寧に言う方法を解説していきます。

不満を丁寧な響きにするには「indirect language(間接的な言葉)」を使うことで、トーンを和らげながら言いたいことを伝えられます。アグレッシブさを半減させ、落ち着いて問題を解決していく上で大事なものになります。

実際にどのような「indirect language」があるのかを見ていきましょう。

不満を丁寧に言うための英語表現

相手の注意を引く

不満を言う際に、まずはじめに相手の気を引く必要があります。不満を伝えたい相手に注意を向けさせるのに便利な表現をいくつか紹介します。

Excuse me / Pardon me

「Excuse me / Pardon me」は、「すみません」と相手に話しかけるときに使う表現で、不満を言う際にも使えます。

不満を言う時以外にも使う表現です。

Excuse me, I'd like to make a complaint about your staff.
すみません、そちらのスタッフについて苦情があるのですが。

Sorry to bother you but...

「Sorry to bother you but...」は、「お忙しいところすみませんが…」という意味で使える表現です。「…」の部分に不満内容を続けていきます。

ちなみに「bother」は、「煩わせる」や「うざがらせる」と言う意味の動詞です。

Sorry to bother you but... I think there’s a problem with this tablet.
お忙しいところすみませんが、このタブレットに問題があるように思います。

I’m sorry to have to say this but / I’m sorry to say this but...

「I’m sorry to have to say this but / I’m sorry to say this but...」は、「こんなことを言わなければいけないのは恐縮なのですが…」と言う意味になります。不満を言う前に、クッション材として使うと効果的です。

I’m sorry to have to say this but... I’d like to complain about the drink I ordered.
このようなことを言わなければならないのは恐縮なのですが、私が注文したドリンクについて苦情があります。

不満があるという事実を伝える

相手の注意を引きつけたら、以下に紹介する表現を使って、不満があると言う事実を相手に伝えます。

be unhappy about 〜

「I'm unhappy about 〜」は、「〜について不満があります」ということを、「うれしくない」と言う言葉を使って間接的に伝えられる表現です。

より大きい不満を表すために、「I'm very unhappy about 〜 / I'm really unhappy about 〜」という言い方もできます。

I’m really unhappy about the product I just received.
先ほど受け取ったばかりの商品について不満があります。

I’m afraid there’s a problem / I think there’s a problem

「I’m afraid there’s a problem」は、「恐れ入りますが、問題があります」という意味になります。「I'm afraid 」を付けることで、「恐れ入りますが」という丁寧な響きになります。

また、「I think there’s a problem」は「問題があると思われます」のような意味で使えるシンプルな表現です。

I’m afraid there’s a problem with this pizza.
恐れ入りますが、このピザに問題があります。

I’d like to make a complaint about 〜

「I’d like to make a complaint about 〜」は、「〜について苦情を言いたいです」という意味になります。

「I'd like to 動詞」の形にすることで、丁寧さを表現できます。

I’d like to make a complaint about the payment system of your company.
御社の決済システムについて苦情があります。

Perhaps there was a misunderstanding but ... / Perhaps there was a mistake but …

「Perhaps there was a misunderstanding but ... / Perhaps there was a mistake but …」は、「おそらく誤解があったかと思うのですが… / おそらくミスがあったかと思うのですが…」という意味のフレーズです。

「Perhaps(恐らく/多分)」という単語を頭に置くことで、誤解やミスがあったという決めつけをせずに相手に伝えることができます。

Perhaps there was a mistake but…I booked a suite room.
おそらくミスだとは思うのですが、スイートルームを予約していました。

I’d like to report an issue with 〜

「I’d like to report an issue with 〜」は、「〜についての問題をお伝えさせていただきます」のようなニュアンスのフレーズです。やや硬い響きで、とても丁寧な言い方です。

I’d like to report an issue with my smartphone.
私のスマホについての問題を報告させていただきます。

I know this isn’t your fault but…

「I know this isn’t your fault but…」は、「あなたの失態ではないという事はわかっているのですが…」と言う意味のフレーズです。

相手を責めたてるつもりはないということを前提に、今起きている問題を伝えられます。

I know this isn’t your fault but… I think this curry is a bit too salty.
あなたの失態ではないということはわかっているのですが、このカレーは少ししょっぱすぎるように思えます。

It’s unacceptable that S V

「It’s unacceptable that S V」は、直訳すると「〜は受け入れられない」という意味になります。「いやです」「無理です」と言う表現よりもやや間接的になり、柔らかいトーンで伝えることができます。

It’s unacceptable that I can’t get a refund.
返金を受けられないということは、受け入れられません。

不満を丁寧に伝える上で大事なこと

不満を丁寧に伝える上で大事なポイントがいくつかあります。

まず、相手に伝える際は、落ち着いたトーンで話すことです。怒りやフラストレーションをそのまま感情的にぶつけてしまうことは、問題を解決するにあたって効果的とは言えません。なるべく平常心で相手に接することが大切です。

また、困っている原因や、解決しなければいけない理由をしっかりと説明することも重要です。はっきりと言いたいことを伝えることで、効率よく問題をクリアにすることができるでしょう。

なお、相手に不満を言う際は、リクエストを求めるような文章で終わらせるのではなく

What can you do to help me fix this?
Is there something you can do to help me solve this problem?

ような疑問形で終わらせることで、押しつけがましい言い方を避けることができますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、英語での不満を丁寧に言う方法を解説していきました。様々な言い回しがあるので、色々なバリエーションを使い分けてみてください。

とは言え、日本で暮らしていると、なかなか英語で不満を言う機会も少ないでしょう。そんな方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを利用して、講師とロールプレイングをしながら練習してみてくださいね!

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