「秘密を守る」ってどう言えばいい?たくさんある表現をご紹介

秘密を守る、ネイティブキャンプ、英会話表現

職場や学校、プライベートなどで、時には秘密を守らなければならないこともあるでしょう。そんなとき、日本語でなら「秘密は守るよ」「秘密を守ってね」とスラスラ言えそうですが、英語でどう言い表せば良いかはわかりますか?

スタンダードな言い方ならできるという人も、いくつか言い方を知っておくと、英会話の表現力に幅が出るでしょう。

そこで今回は「秘密を守る」にあたる表現を、例文とともにご紹介します。こちらを参考にして、内緒話をするときのために備えておいてくださいね。

「秘密を守る」にあたる表現はたくさんある!

実は、「秘密を守る」にあたる英語表現は1つや2つではなく、かなりたくさんあります。そのすべてをここでご紹介することは難しいので、今回は以下の5つに絞って、例文や使い方をご紹介します。

keep a secret

keep it on the DL

keep it under one’s hat

keep schtum

not breathe a word

1つは知っているという人もいるかもしれませんね。ですが、「秘密を守る」という意味になる表現がこんなにあるなんて驚いてしまいますよね。

「秘密を守る」は、日本語でも「誰にも言わないでよ」「黙っておいてよ」「オフレコで」とさまざまな言い方があるように、英語でも本当にたくさんの表現があるのですね。

「秘密を守る」の例文・フレーズ

それではここからは、上記でリストアップした「秘密を守る」にあたる表現の例文をご紹介しながら、それぞれの意味やニュアンスを解説します。

全てを覚える必要はないので、使えそうだと思ったものだけ覚えてくださいね。

Keep a secret

「秘密を守る」という意味の英語表現で、特にメジャーで誰にでもわかりやすい表現でしょう。「秘密を守る」という言葉をほぼ直訳した形ですから、意味もわかりやすいですね。

例文

A: Can you keep a secret?

B: Of course I can keep a secret. What’s up?

A: John and Mary are about to break up!

(和訳)

A: 秘密を守れる?

B: もちろん、秘密は守れるよ。どうしたの?

A: ジョンとメアリーが別れそうなんだ!

こんな形で、「秘密を守る」という時にはとても使いやすいでしょう。

他の表現が思い浮かばないときは、こちらを使っていればOKです。ですが、英語学習に少し余裕ができてきたら、下記からご紹介する表現を織り交ぜるようにすると、より自然な英会話が話せるようになりますよ。

Keep it on the DL (Down-Low)

こちらの表現も、「秘密を守る」にあたる自然な英語表現。書き言葉だと「DL」、話言葉だと「down-low」と言われることが多いです。

まずは例文をみてみましょう。

例文

A: Are you serious? I heard you were going to move to Japan!

B: Yeah, I’m planning on it. But please keep it on the down-low for now. Who told you anyway?

A: Josh told me.

B: Hmm… I told him this was still on the down-low, though.

A: You know he can’t keep a secret.

(和訳)

A:本気なの?日本に引っ越すって聞いたけど!

B:うん、計画中だよ。でも、今は秘密にしておいてね。ところで誰から聞いたの?

A:ジョッシュからだよ。

B:うーん、彼にはまだ内緒にしておいてって言ったんだけどな。

A:彼は秘密を守ることができないから。

“Keep it on the down-low” で、「秘密にする」「秘密を守る」という意味ですが、”on the down-low” 単体でも、「秘密」「内緒」「内密のこと」という意味があります。

「これは秘密だよ」「秘密にしておいてね」「ここだけの話だよ」なんて言いたい時に、使いやすい表現ですね。

Keep it under one’s hat

直訳すると「帽子の下にしまっておく」という意味のこちらの表現も、「秘密を守る」「秘密にする」という意味になります。”Keep it on the down-low” とほとんど同じ意味を持つ表現ですが、”one’s hat” とあるように、所有格が必要になるので、注意しましょう。

例文

A: You know what? Mark failed that important exam he talked about the other day!

B: Yeah, his mother told me this morning. But don’t tell anyone.

A: Oh, I just told Maria about it.

B: Why would you do that? Keep it under your hat for Mark!

(和訳)

A:あのね。マークがこの前話してた大事な試験に落ちたんだって。

B: うん、今朝、彼のお母さんから聞いたよ。でも、誰にも言わないで。

A:おっと、ちょうどマリアにそのことを話したところだよ。

B:なんでそんなことするの?マークのために、自分の胸にしまっておきなさい!

文中でもそうなっているように、こちらの表現は所有格の部分が “your” 以外になる使い方はほとんどされず、ほぼ常に “keep it under your hat” の形で使われます。

文法的な使い方自体は、上の ”keep it on the down-low” とほぼ同じです。日常会話では ”keep it on the down-low” の方がよく使われますから、そちらだけを覚えておいても良いでしょう。

Keep schtum

ここまでご紹介した “keep” がつく表現には、こんなものもあります。

イギリス英語でインフォーマルな言い方ですから、フォーマルな場面では使わないようにしましょう。また、アメリカ人にはほぼ通じません。そのため、アメリカ英語を学びたいなら、覚える必要はないでしょう。

例文

A: I think it’s better to keep schtum when you find out someone is cheating.

B: Why? I think it’s better to tell the truth.

A: Because it’s their problem.

(和訳)

A:浮気をしている人がいても、黙っていたほうがいいと思う。

B: どうして?本当のことを言ったほうがいいと思うけど。

A: それは彼らの問題だから。

“Keep schtum” は、「秘密を守る」「秘密にする」というよりも、「黙っておく」というニュアンスが強い表現です。イギリス人相手に是非使ってみましょう。

Not breathe a word

ここまでの “keep” がつく表現とは全く形の違う表現です。まずは例文を見てみましょう。

例文

A: Don’t breathe a word of this to anyone, but I won a lottery!

B: Oh wow! Congratulations! How much did you win?

A: A milion dollars.

B: No way!!! Seriously?

A: Yes.

B: I won’t breathe a word of it but do I get paid for it?

(和訳)

A:このことは誰にも漏らさないでね。宝くじが当たったんだ!

B:おお、すごいね。おめでとう。いくら当たったの?

A:100万ドルだよ。

B:まさか!!マジで?

A:うん。

B:秘密にしとくけど、お駄賃貰えるかな?

“Keep” がついた表現より少し覚えづらいかもしれませんが、”not breathe a word of 名詞” の形で、「〇〇について漏らさない」「〇〇について秘密にしておく」という意味になります。

直訳すると「言葉を吐かない」となるので、ニュアンスは捉えやすいでしょう。

まとめ

今回は「秘密を守る」にあたる英語表現を、カジュアルなものに限定してご紹介しました。「秘密を守る」にあたる表現はほかにもまだまだありますし、フォーマルなものもあるのですが、ひとまずこのあたりを覚えておけば、日常英会話には困らないでしょう。

ぜひ、オンライン英会話の講師との会話中にも使って、練習してみてくださいね。