- 日本人が間違えやすい英文法とは?なぜ間違いやすいのか
- 間違いやすい英文法を覚えて初心者を脱却しよう!
英語を話せるようになる上で欠かせないのが、基礎となる英文法。中には勘違いしやすい用法があったり、母国語である日本語での言い回しに引っ張られてしまい、日本人の英語学習者が文法的に間違った形で使いがちなものも多くあります。
そこで今回は、日本人が間違いやすい英文法を13個、厳選して紹介したいと思います。初心者が陥りやすい間違いがわかる内容になっているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!
日本人が間違えやすい英文法とは?なぜ間違いやすいのか
ここからは、日本人が間違えやすい英文法を、なぜ間違いやすいかがわかるように解説していきます。
「meet」と「see」
「meet」と「see」は、日本語に訳すとどちらも「会う」という意味があります。しかし、それぞれでニュアンスがやや異なります。
meet:初めて会った人に対して使う
see:会ったことのある人に対して使う
そのため、初めて会った人に対しては、
「Nice to meet you.」
すでに会ったことのある人であれば、
「Nice to see you again.」
という挨拶になります。
「see」と「look at」と「watch」
「see」と「look at」と「watch」は、いずれも「見る」という意味がありますが、それぞれ使い方が異なります。
see:意識しなくても目に入ってくるイメージ
look at:何か1点を見ているイメージ
watch:動いているものを意識して見ているイメージ
やりがちな間違い
それが見えません。
× I can’t look at it.
◯ I can’t see it.
彼の家を見ています。
× I’m watching his house.
◯ I’m looking at his house.
映画を見ていました。
× I was looking at a movie.
◯ I was watching a movie.
「hear」と「listen to」
「hear」と「listen to」は、どちらも「聞く」という意味がありますが、以下のような違いがあります。
hear:意識せずとも耳に入ってくるイメージ
listen to:自ら意識的に聞いているイメージ
やりがちな間違い
私は音楽を聞いています。
× I’m hearing music.
◯ I’m listening to music.
それについては聞きました。
× I listened about that.
◯ I heard about that.
「rent」と「borrow」
「rent」と「borrow」はどちらも「借りる」という意味ですが、お金がかかるかどうかでどちらを使うかが変わります。
rent:有償で借りる
borrow:無料で借りる
やりがちな間違い
図書館で本を一冊借りました。
× I rented a book from the library.
◯ I borrowed a book from the library.
TSUTAYAでDVDを借りました。
× I borrowed a DVD from TSUTAYA.
◯ I rented a DVD from TSUTAYA.
「almost」と「most」
「almost」と「most」は、日本語に訳すと「ほとんどの」という意味になりますが、実際にはそれぞれ意味が異なります。
almost:「もうちょっとで〜」というイメージ
most:「ほとんどの」という意味
やりがちな間違い
ほとんどの人たちはそれについて知りません。
× Almost people don’t know about it.
◯ Most people don’t know about it.
◯ Almost all people don’t know about it.
「-ed」と「-ing」
例えば、以下のような単語を、「-ed」と「-ing」を間違えて使ってしまう方をよく見かけます。
・bored / boring
・excited / exciting
・surprised / surprising
・confused / confusing
これらの単語は、
「-ed」の形:「〜である」
「-ing」の形:「〜させる」
という意味になります。
やりがちな間違い
bored:退屈である
boring:退屈させる
私は退屈しています。
I’m bored.
私は退屈な人間です。
I’m boring.
※文法として間違いではないが、自分が退屈しているという意味にはならない。
その映画は退屈です。
× That movie is bored.
◯ That movie is boring.
excited:ワクワクしている
exciting:ワクワクさせる
私はワクワクしています。
◯ I’m excited.
私はワクワクさせる人間です。
I’m exciting.
※文法として間違いではないが、自分がワクワクしているという意味にはならない。
そのイベントはとてもワクワクさせるものでした。
× That event was so excited.
◯ That event was so exciting.
否定疑問文に対しての「Yes」と「No」
否定疑問文とは、「〜ではないですよね?」と、否定が入った疑問文のことです。
「〜ではないですよね?」と聞かれたときに、日本語と英語では以下のように答え方が異なります。
日本語:はい、違います
英語:いいえ、違います
英語ではどのような形で聞かれようと、そうでないものに対しては「No」と言うのが、日本語との大きな違いです。
やりがちな間違い
今日は仕事に行かなかったんですよね?
You didn’t go to work today, right?
いきませんでした。
× Yes, I didn’t.
◯ No, I didn’t.
それに気づかなかったんですか?
Didn’t you notice that?
気づきませんでした。
× Yes, I didn’t.
◯ No, I didn’t.
「Do you mind 〜?」に対しての「Yes」と「No」
「Do you mind 〜?」の疑問文に対しての「Yes」と「No」の答えも間違いがちなので、注意したいところです。
「Do you mind 〜?」は日本語だと「〜をしてもいいですか?」というニュアンスになりますが、直訳すると「〜を気にしますか?」となります。(「mind」が「気にする」という意味の動詞です。)
「してもいい=気にしない」なので、「いいですよ」と言いたいときは「No」と答えます。「Yes」と答える日本人の方が多いのですが、真逆の意味になってしまうので気をつけましょう。
シチュエーションの例
ここでタバコ吸っても大丈夫ですか?
Do you mind if I smoke here?
大丈夫です。
No, I don’t.
ここに座っても大丈夫ですか?
Do you mind if I sit here?
大丈夫です。
No, I don’t.
「What do you think?」と「How do you think?」
「あなたはどう思いますか?」と聞くときは、「What do you think?」を使います。
「どう / どのように」は「how」と習っているため、「How do you think?」と言ってしまう日本人の方が多くいますが、そのような言い回しはあまりしません。
基本的に「what」を使うということを覚えておきましょう。
many informations
「information」は数えられない名詞で、「多くの情報」と言いたいときは「a lot of / much information」です。「many informations」のように、複数形にしてしまう日本人の方が多いので気をつけましょう。
やりがちな間違い
そのサイトにはたくさんの情報があります。
× There are so many informations on the website.
◯ There is a lot of information on the website.
そのサービスについてたくさんの情報を集めました。
× I’ve gathered so many informations about the service.
◯ I’ve gathered a lot of information about the service.
「it takes」と「it takes for」
「It takes かかる時間」で、「〜時間かかる」という意味になります。「take」のあとには前置詞を挟まず、直接かかる時間置きます。
しかし、期間を表す際に「for 時間」と習っているためか、「It takes for かかる時間」としてしまう人を多く見かけるので注意しましょう。
やりがちな間違い
徒歩で約10分かかります。
× It takes for about 10 minutes on foot.
◯ It takes about 10 minutes on foot.
1時間以上かかりました。
× It took for over an hour.
◯ It took over an hour.
「I like it here」と「I like here」
「私はここが好きです」と言いたいときは、「I like it here」と言えます。
「it」を抜かして「I like here」と言ってしまう人がいますが、正確に言うと文法的には間違いとなるので注意しましょう。
やりがちな間違い
私は約一年前にこのエリアに引っ越してきました。ここがとても好きです。
× I moved to this area about a year ago. I like here so much.
◯ I moved to this area about a year ago. I like it here so much.
「discuss」と「discuss about」
「discuss」は「〜について議論する」という意味の動詞です。1単語に「〜について」という意味がすでに入っているので、直後に「about」を付けるのは文法的には誤りとなります。
やりがちな間違い
今日は私たちの新しい戦略について議論していきます。
× We are going to discuss about our new strategy today.
◯ We are going to discuss our new strategy today.
今朝は私たちが改善に取り組んでいる大きな問題について話し合いました。
× We discussed about the big issue that we are working on this morning.
◯ We discussed the big issue that we are working on this morning.
間違いやすい英文法を覚えて初心者を脱却しよう!
いかがでしたでしょうか?今回は日本人が間違いやすい英文法を厳選して紹介しましたが、実際は紹介しきれないくらいまだまだたくさんあります。
英文法の上達においては、会話をしながら間違いを指摘してもらうことも効果的です。ぜひネイティブキャンプの英語レッスンを活用して、講師に文法を正してもらいながら、英会話初心者の脱却を目指しましょう!

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.