英語は英語で学ぶ方が良いの?メリットとデメリットまとめ!

英語は英語で学ぶ方が良いの?メリットとデメリットまとめ!

英語を学習する際、よく日本語を介さず英語で理解すると良いと言いませんか?

これは、幼少期に限らず大人になってからも言えることなのでしょうか。その疑問を払しょくすべく、今回は英語を英語で学ぶメリットとデメリットをまとめてみました。

人によって合う・合わないがあるでしょうし、勉強法に迷った時に読んでもらいたいです。

英語を英語で学ぶメリット

ではまずは、英語を英語で学ぶメリットには何があるのかを見ていきましょう!

こちらの方が良いと言われているけれど、具体的にどこがどう良いのかイマイチ理解できないという方はぜひ読んでみてくださいね。

本当に使える英語が学べる

英語を英語で学べば、生きた英語が学べるようになります。

英語を学ぶ目的は多々ありますが、その中でも多くの人が、実際にネイティブスピーカーが使っている英語を習いたいと思っています。

残念ながら、日本の教科書にはネイティブスピーカーは普通こんな表現使わないよというものが載っていたりするからです。また、スラングも学校では学べませんし、あまりカジュアルな言い回しは教材に載りません。

となると、英語を英語で理解するメリットはネイティブスピーカーが使っているリアルな英語を習得できることになります。正しい発音を真似できるだけでなく、ネイティブスピーカーがよく使う自然な言い回しを使えるようになります。

実際にネイティブスピーカーと話す機会がなくても、海外ドラマや洋画を見ているとスラングは頻繁に出てきます。そうすることで、「こういうシーンではこういう言い回しができるんだ!」と知ることができます。

日本語で英語を学習するとなると、どうしてもテキストありきで、文章として載せるには不適切だと切られるスラングがあります。すると生きた英語を学ぶ機会が減ってしまいます。

英語で英語を学ぶ、ネイティブスピーカーに協力してもらうことで、より自然な英語を習得できるのは大きなメリットでしょう。不自然な英語を使うこともなくなり、よりネイティブスピーカーの感覚に近くなれます。

語学習得に必要な要素を満たせる

英語で英語を学習すると、まず英語や英語圏の文化に興味を持つ機会が増えます。

また、ネイティブスピーカーと話す機会を持てれば、外国人に自分の英語が伝わったという感動が味わえるため継続しやすくなります。そして、コミュニケーションを取る実践形式をとれることから上達が早くなります。

この、英語学習に必要な「興味を持つこと」、「継続すること」、「実践すること」の3つの要素は、英語で英語を学ぶからこそ付いてくるものです。

もちろん日本語でも興味持つことや継続することができる人もいますが、英語だとその質が圧倒的に異なることや、どうしても実践が足りずに上達に時間がかかってしまいます。

英語はあくまでも人間のコミュニケーションツールであり、ある特定の国で使われている言語ですからそこに強い興味を持てる人は強いです。すぐに上達していくでしょう。

日本語の影響を受けにくくなる

英語を学ぶ際、それを日本語で理解しているとどうなるでしょうか。

帰国子女や、幼少期にインターナショナルスクールなどに通っていない場合は日本語での英語理解も普通ですが、何をするにも時間がかかってしまいます。

ところが、英語を英語で理解できるようになれば、文章読解も、ライティングも、リスニングももちろんスピーキングだって何倍ものスピードでできるようになります。英語を感覚的に理解する方法であり、日本語ではなくイメージで理解する方法です。

例えば、「cat」という単語を見て「猫」を思い浮かべるのではなく、「耳が三角でしっぽが細くて長い動物」という風にイメージとして脳内に浮き上がれば英語で英語が理解できている証拠です。

そして、日本語が邪魔をしないので、会話もスムーズにいき詰まることなくスラスラと英語が出てきます。

今までネックだった長文読解の時間配分も、いちいち日本語で訳さなくて良いことからかなりスピードアップし、ネイティブスピーカーに近いスピードで読むことができます。大学入試までにここまで来れればかなり良い大学に行けるでしょうね。

大量のインプットができる

日本語の教材で英語を学ぶと、日本語の文量が多くなるので英語のインプットがそれほどできません。

しかし、英語で英語を学べば、説明も解説もすべてをインプットでき、授業の100%余すことなく自分のものにできます。

「ダーリンは外国人」というマンガに登場する自称語学オタクだというアメリカ人の方は、日本の外国語講座はどうしてあんなにも日本語ばかりなんだと嘆いていました。英語を学ぶなら全編英語にしないと習得できないではないかと。

これにより少なくともアメリカではそのような教育が適切と考えられていることがわかりますし、何か国語も操れる彼が言うのですから、日本が日本語に偏った語学学習を提供していることがわかります。

日本の英語習得率がかなり低いのは、こうした海外のやり方を否定し続け、入試のための英語を学ばせているからなのかもしれません。

入試のためではなく、純粋に英語を習得するために英語での授業を受ければ、中学・高校と6年間も英語を勉強しても話せなかった英語がペラペラに近くなります。

このような、英語が普段からテレビから流れてくる環境にあるスウェーデンでは、ほとんどの人が英語を話せるというので、英語で英語を学ぶことの有能性は実証されていると言えるでしょう。

英語で英語を学ぶデメリット

今までの文章を読めば、英語は英語で学んだ方が良いのかと思ったかもしれませんが、実はそれによるデメリットがなくはないのです。

どこにどんな落とし穴があるのかを以下で見ていきましょう。

英語での解説理解は難しい

英語を英語で学ぶ時、教材やネイティブスピーカーによる解説が英語だった場合、初心者なら何を言っているのかまったくわからず、結局理解することなく時が過ぎて言ってしまいます。

ですから、初心者に限っては日本語で解説を読み、きっちり理解した方が効率的です。

英語を学習するために英語圏の語学学校に行ったものの、先生の言っている指示がほとんどわからず、撃沈して帰国したという話はよくあるものです。

英語を英語で学ぶに至る、基本的な英語すらも理解できない場合はこの方法が逆効果になります。

ですから、英語を英語で学べるレベルになるまではむしろ日本語で英語を学んだ方が得で、それ以降は英語で英語を学ぶと切り替えることが一番の英語習得の近道と言うこともできます。

日本語による文法ミスが増えてしまう

英語で英語を理解するということは、日本人向けになっていないということ。世界中の人に向けてわかるようにしたものです。

ということは、私たちが母語としている日本語の文法と英語の違いを解説してもらえず、ミスしがちなところがわからなくなる可能性が出てきます。

例えば、日本語では「彼女は毎日勉強している」と言いたいなと思った時、「She is studying every day.」と言うのは間違いで、正しくは「She studies every day.」です。

しかし、この日本語の「~している」という感覚で育ってきていると、英語で間違いだとペケをされても解説がイマイチわからなかったりします。

このような日本人がしがちなミスは、日本語の文法と比較しながら解説しないと理解が難しいと感じる人もいるので、英語で学ぶより日本語で解説してもらった方が良い場合もあります。

挫折率が高くなる

英語を英語で学ぼうと、好きな海外ドラマや洋画を手に取ったことはあるでしょうか。

それで上手く行けたら良いのですが、現実はそう甘くはありません。大人になってから母語以外の言語を習得しようとすると何年もの時間がかかります。

そうすると、こう思い始めるようになります。「私は全然上達していないのでは?」これは自信喪失に繋がり、英語の継続をストップしてしまう大きな要因です。徐々に上達していても、それを実感できることが少ないことは寂しいのです。

たとえ定期的に英語の試験を受験していたとしても、問題内容によってはスコアは上がったり下がったりするでしょうし、短期間で上達はしないので達成感がない場合も出てきます。

また、英語の試験というと海外ドラマで頻繁に出て来るようなスラングはあまり登場しないため、試験専用の勉強が別で必要になったりもします。

しかし、そのような試験対策のテキストのほとんどは日本語で解説がされているので、英語で英語を学ぶことが封じられます。

英語に限らず、語学は日々どれだけの積み重ねができるかが勝負です。ですから、継続できなくなればそこで終わり。モチベーションがなくなればまた英語をやろうという気持ちになりにくいのです。

挫折を避けるのであれば、英語で英語を学ぶことに疲れたら日本語で英語を学ぶなど、スイッチして色々な学習方法を試すというのも良い方法です。

幼少期なら英語の音はスポンジのように吸収していきますが、大人にはその能力は既に残っていません。

10歳前後で言語を母語の領域で学ぶ能力は消えるので、それ以降は第二言語として言葉を習得していくことになります。英語を浴びてもなかなか上達が感じられないのは、このような人間としての能力にも原因があるのです。

まとめ

英語を英語で学ぶメリットとデメリット、理解して頂けたでしょうか。どちらかというと英語は英語で学んだ方が良いという意見が多いようですが、それには例外があることもわかりましたよね。

確かに英語を感覚で捉えられたらネイティブスピーカーに近づくことはできますが、そのための最低限の英語力がなければ理解は難しいものです。

今から英語学習を始めようと考えている方がいれば、英語と日本語、どちらでも英語を学ぶ環境を整えて、自分に合う方を選択してみてはいかがでしょうか。


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