英語を学習する時に、ビジネスシーンで使える言い回しを学びたいと思う方もいるのではないでしょうか。しかし、いわゆるビジネス英語には、ビジネス英会話だけでなく、Eメールで使える表現もあります。この2つを使えるようになってこそ、仕事上で英語が使えると言えるのです。ということで、今回は「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」という書籍をご紹介したいと思います。これでメールだけでなく今時のチャットツールで使える表現を押さえておきましょう!
「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」の特徴
ではまず、今回ご紹介したい「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」という本の特徴を理解していただくために、著者の情報や、どんな目次があるのかを解説していきますね。
著者情報
「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」の著者は「松浦良高(まつうら・よしたか)」さんです。現在の肩書は「株式会社マッキャンエリクソン プランニング本部長・エグゼクティブプランニングディレクター」というもの。
過去にはアメリカのジョージ・ワシントン大学、エリオット国際関係大学院を東アジア専攻で学んだ経歴があります。博報堂、上海博報堂、TBWA\HAKUHODOを経た後、2014年からは外資系広告会社のマッキャンエリクソン東京オフィスの戦略部門の責任者を務めました。カンヌ国際広告祭、アジア太平洋広告祭、APACエフィーなどの受賞歴がある方でもあります。
このような日々の中、松浦さんは様々なクライアントとビジネスにおいて英語を日常的に使っているため、その経験を活かしてビジネス英語の研修講師も社内外にて務めているそうです。宣伝会議EMCビジネス英語講座講師や、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科MBA(ブランド戦略)非常勤講師、明治大学経営学部兼任講師など、様々なところで行使としても活躍されています。
「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」の目次
「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」を一発で知ろうと思ったら、便利なのは目次です。チャプターごとにポイントが分かれており、そこからより具体的なビジネスシーンで使うEメール・チャットツールの表現を紹介していく流れになっています。すべての目次をご紹介すると長くなってしまうので、ここでは例としてchapter1を見てみましょう。
”CHAPTER 1 ビジネスEメール・チャットの重要ポイント
ビジネスEメール
英文ビジネスEメールの基本原則と基本スタイル
英文ビジネスEメールの基本原則
英文ビジネスEメールの基本スタイル
英文ビジネスEメールの基本構成
チャット・メッセンジャーの基本構成
ビジネスにおけるEメールとチャットの使い分け方
ビジネスにおけるチャット・メッセンジャー”
こんな感じで、chapter1では基本情報から入っていきます。そしてchapter2以降になると、より具体的な表現方法を学んでいくことになります。
chapter2は大まかに中身の紹介をすると以下の通りです。
”CHAPTER 2 ビジネスEメールの文例と言い換え表現
1 社外
2 アポイントメント
3 セールス
4 感謝・苦情・謝る
5 社内
6 採用・転職
7 人事”
さらに細かくそれぞれのポイントについて使える表現が満載で、目次を見るだけで必要な項目が見つかるようになっています。まだビジネスメールに慣れないという場合には、これを見ながら覚えていくことができるでしょう。実践しながら覚えるのは、ただ暗記するよりも定着しやすいので急速なレベルアップが期待できます。よく使う表現のページには付箋を貼り、家に帰ってから暗記するという使い方もできますね。この辺りの使い方については後述します。
「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」の使い方
では、「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」の特徴が分かったところで、次にその具体的な使い方を知っていきましょうか。本格的に仕事で必要になったらすぐに使えないと仕事の効率も悪くなり、残業になってしまうことも・・・。それを考えると、スムーズに素早くビジネス英語が使えるようになるのが理想ですよね。その方法について案内していきます。
「そのまま使える100文例」の必要部分のみ覚える
ビジネスEメールやチャットツールで使う表現は、あるだけ知っておいて損はありません。しかし、職種や業種によって使う表現は偏っていたりします。時間がなく、今すぐに英語のビジネス英語表現を身につけたいのであれば、「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」に載っている「ビジネスEメール・チャット100文例」の必要箇所のみ覚えてしまいましょう。
英語の文法を学んでいても、語彙力に関して申し分なくても、その単語がカジュアルに使うものなのか、それともビジネスシーンでのみ使われるものなのか知らなければネイティブスピーカーのようにやりとりはできません。表現は言い回しも、実は会話をするには堅苦しすぎるものがあったり、逆にカジュアルすぎてまずビジネスでは使わないというものがあったりと、この辺りのニュアンスまで知っておかないと使いこなせません。
しかし、実際には学校などで学ぶ場合でも、独学する場合でも、カジュアルさの度合いまで知るのは至難の業。それを暗記するのは難しく、ニュアンスがつかめないので挫折してしまうことも多いです。
であれば、ネイティブスピーカーにしかなかなかわからない微妙なニュアンスごと、使う例文を丸暗記してしまった方が早くないでしょうか。使っていくうちにニュアンスを覚えるという後付けをした方が、社会人になってから英語を覚えるのに向いています。子どものころから英語を学習していたなら微妙なニュアンスから覚えるのもできたでしょうけど、大人になるとその言語能力は失われてしまいます。大人には大人の覚え方があることを意識していくと良いでしょう。
「入れ替え表現500フレーズ」でトレーニングをする
「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」には、部分的にアレンジできる言い換え表現が豊富に掲載されています。それが「入れ替え表現500フレーズ」。英語の型や、例文をひとつ覚えたら、そこに出て来る名詞などを入れ替えることでたくさんの文章を作ることができます。ですから、入れ替え表現を覚え、単語を入れ替えて自分が伝えたいことを書くトレーニングをし、より表現豊かで、すぐに言いたいことを伝えられるようになるには最適な練習方法になります。
チャットツールも、slackやchatworkなど時代と共にメインとなるものが変わっていきますし、それに従うようにして使う英語表現が微妙に変わったりします。そのツールの機能が変われば、その機能名について言及することもあるでしょうからね。
語句を入れ替えて色々な文章を作れるようになるには語彙力が必要になりますが、それはネットでもサッと調べられるでしょう。ただし、それも長い文章になったり、頻繁なやりとりが必要になるなら時間を消耗するので、ビジネスメールでよく使う単語を優先的に覚えられる単語帳と「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」とを組み合わせて使うのもおすすめです。
Eメールテンプレートを活用する
「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」には、とても便利なEメールテンプレートがついてきます。これはかなり重宝するもので、この本の中で紹介しているEメール・チャットの文例と入れ替え表現の英文も含まれています。Wordファイルなどでダウンロードできるようになっているので、どのような表現が含まれているのかを確かめてみましょう。
メールは本文だけ書ければOKというわけではありませんよね。件名の書き方であったり、メールの定型表現、挨拶文などがあります。日本ではくどいほどの挨拶文があったりしますが、Eメールのテンプレートを利用すれば英語ではどうなのかを知る良い機会にもなります。
よく、英語には敬語がないなんて言われますが、カジュアルな時に使う単語や表現と、フォーマルな時に使う単語や表現はしっかり分かれていることも多いので注意が必要です。
テンプレートがあれば大まかな形は間違えないので自信を持って送信できますし、失礼にも当たらないでしょう。不安があれば、最初に英語のネイティブスピーカーではないことや、それにより無礼があるかもしれないことを伝えておくのも礼儀ではないでしょうか。ただ、知らないうちに相手方の担当者が変わってしまうなどすれば、知らずに無礼を働くことにもなりかねないのでやはりある程度のビジネス英語の基礎は学んでおきたいところです。
あとは実践で覚えるのみ!
ここまで来たら、あとは実践で覚えていくのみです。相手が使った表現を真似してみるとより表現の幅が広がりますし、取引先相手の性質や性格によってはもっとカジュアルで良いと分かる時もあります。相手の出方をうかがいつつ、どんな表現を使っているのかを盗んで自分のものにしていきましょう。
上手く行けばそのまましっかり定着し、短期間で英語のビジネスメールやチャットのやりとりが本なしでもサラッとできるようになります。会社の即戦力にもなるので、これを期にビジネス英語に力を入れてみませんか?
まとめ
「ビジネスEメール・チャットツールの英語表現」は、ビジネスの現場でメールやチャットを行う方にとってかなり重宝する書籍となります。メールを送る度に参考になりますし、目次が詳細なので必要箇所がすぐにわかります。よく使う表現を中心に暗記もし、相手のに失礼のない、わかりやすいメールやチャットができるように英語力を磨いていきましょう!

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.