ショッピングで役立つ韓国語とは?現地の買い物事情も解説

ショッピングで役立つ韓国語

 

ショッピングが目的で韓国旅行に行くという方も多いのではないでしょうか。韓国の安値でかわいいファッションアイテムや豊富なコスメグッズは日本でも大人気です。

何でもインターネットで手に入りやすい時代になりましたが、直接見て触って、現地の人とやり取りするお買い物はインターネットにはない楽しさがありますよね。

今回は、韓国ショッピングで役立つフレーズから現地の買い物事情まで、韓国在住の筆者が詳しくお伝えします!

 

韓国語で買い物は?

 

韓国語で買い物は「쇼핑(ショピン)」、買い物するは「쇼핑하다(ショピンハダ)」です。

買い物するという韓国語を「장을 보다(ジャンウㇽ ボダ)」で習った方もいるかと思います。「장을 보다」の「장」は漢字で「場」つまり市場を指し、市場を見に行くことを言い、現在では広い意味で市場やスーパーマーケットなどに食料品を買いに行くことを指します。

ですから、食料品を買いに行くときは「장을 보다」を、洋服などを買いに行くときは「쇼핑하다」という風に使い分けます。

 

ショッピングで役立つ韓国語フレーズ

 

ソウル市内での買い物だと日本語を話せる店員さんも多く、韓国語ができなくても何とかなりますよね。

しかし、首都圏を一歩飛び出すと、日本語はおろか片言の英語でのやり取りも難しく、韓国語での会話は必須になります。

そろそろソウル以外にも足を伸ばしてみたいと思ったら、韓国語ショッピングフレーズの勉強もしておきましょう!

 

呼びかける

 

まずはお店の人に呼びかける時の声のかけ方から見ていきましょう。声をかけない事には会話は始まりません。

저기요(チョギヨ)

直訳は「あそこです」になりますが、実際は日本語の「すいません」とか、「あのー」といった意味で使います。老若男女どんな相手に対しても使える便利な言葉です。

사장님(サジャンニㇺ)

사장님とは社長の事。すなわちこの店のオーナーと言う意味で「사장님」と呼びかけます。自分よりも年上の相手に使います。

この「사장님」、ネイティブ韓国人は明らかにオーナーじゃないだろうと思われるパートのおばさんとかにも使ったりもします。社長と呼ばれて嫌な人はいないだろうという事らしいです。

이모(イモ)

これは年上の女性に対してのみ使います。昔はおばちゃんを意味する「아줌마~(アジュンマ~)」なんて呼びかけていましたが、最近は아줌마は失礼な言葉だという傾向にあり、「이모」の方をよく使います。

「이모(イモ)」もしくは、少し丁寧に「이모님(イモニㇺ)」と呼んでもいいです。

 

試す・依頼する

 

試着してみたい、化粧品を実際に塗ってみたいなどなど、買い物中には試してみたい事もたくさんあります。また、他の色を見せてもらったり、展示品でない新品を出して欲しい等お願いしたい事もあるでしょう。

あの時こう言えれば良かったと後で後悔することのない様に、これらのフレーズを覚えておきましょう。

~ 봐도 돼요?(~ バド テヨ?)

「~してみてもいいですか?」と質問する基本の形です。着る・使う・食べるなどの試してみたい事+語尾の応用形も一緒にご紹介します。

  1. 입어 봐도 돼요?(イボ バド テヨ?)「着てみてもいいですか?」
  2. 써 봐도 될까요?(ソ バド テㇽッカヨ?)「使ってみてもいいですか?」
  3. 먹어 봐도 되나요?(モゴ バド テナヨ?)「食べてみてもいいでしょうか?」
  4. 신어 봐도 돼요?(シノ バド テヨ?)「履いてみてもいいですか?」

~은/는 있어요?(~ウン/ヌン イッソヨ?)

「~はありますか?」と有無を質問する文型です。色やサイズなど望むものがあるかどうか聞いてみましょう。

  1. 다른 색깔은 있어요?(タルン セッカルン イッソヨ?)「他の色はありますか?」
  2. 이거보다 큰(작은) 사이즈 있나요?(イゴボダ クン(チャグン) サイズ インナヨ?) 「これより大きい(小さい)サイズありますか?」
  3. 더 싼 거 있어요?(ト サン ゴ イッソヨ?)「もっと安いのありますか?」
  4. 새것 있을까요?(セゴ イッスㇽッカヨ?)「新しいのありますか?」

~주세요(~チュセヨ)

名詞に付けて「~を下さい」、動詞に付けて「~して下さい」という意味で使えます。最も基本的な依頼表現です。

  1. 이거 주세요.(イゴ チュセヨ)「これ下さい。」
  2. 저거 보여 주세요.(チョゴ ボヨ ジュセヨ)「あれ見せて下さい。」
  3. 깎아 주세요.(カッカ ジュセヨ)「まけて(安くして)下さい。」

 

会計する

 

会計は韓国語で「계산(ケサン)」。支払い方法や免税についてなど、お金にかかわる重要な事ですので、ミスのないようにしっかり単語を覚えておきたいですね。

  1. 계산해 주세요.(ケサンヘ ジュセヨ)「会計して下さい。」
  2. 현금으로(카드로) 계산할게요.(ヒョングムロ(カドゥロ) ケサンハㇽケヨ) 「現金で(カードで)支払います。」
  3. 쿠폰 있어요.(クポン イッソヨ)「クーポンあります。」
  4. 일시불이요.(イㇽシブリヨ)「一回払いです。」
  5. 면세되나요?(ミョンセテナヨ)「免税になりますか?」
  6. 영수증 주세요.(ヨンスジュン チュセヨ)「レシート下さい。」

※返品交換には必ずレシートが必要です。後々必要になるかもしれませんので、必ず貰っておきましょう!

 

返品・交換する

 

未使用で購入から1週間以内であれば、レシート持参でだいたい返品交換が可能です。ここで覚えておきたい単語は3つ「반품」「환불」「교환」。それぞれの意味は以下の通りです。

반품(バンプン)=返品

主にインターネットショッピングで使われます。読んで字のごとく買った品物を返す事です。
환불(ファンブㇽ)=漢字で「環拂」と書き、払い戻しを意味します。
実店舗でのやり取りでは、반품と환불は普通セットで行われるため、환불のみを使って言い表します。

  1. 교환(キョファン)=交換
  2. 반품하고 싶은데요.(バンプンハゴ シップンデヨ)「返品したいんですが。」
  3. 환불해 주세요.(ファンブㇽへ ジュセヨ)「払い戻しして下さい。」
  4. 교환할 수 있을까요?(キョファン ハㇽ ス イッスㇽッカヨ?)「交換できますか?」

 

その他の役立つフレーズ

韓国の店員さんはとっても営業熱心です。これらのフレーズを知っておけば押しの強い接客に困った時も大丈夫!

  1. 그냥 보고 있어요.(クニャン ボゴ イッソヨ)「ただ見てるだけです。」
  2. 좀 생각할게요.(チョㇺ センガㇰハㇽケヨ)「ちょっと考えます。」
  3. 다른데도 보고 올게요.(タルンデド ボゴ オㇽケヨ)「他も見てきます。」

 

韓国ショッピングの豆知識

 

レジ袋は有料

 

基本的にコンビニもスーパーもデパートも袋は有料です。また、袋が欲しいと言った場合、大型マートなどでは、ゴミ袋にするかマートの専用袋にするかを選ばなければなりません。

日本ではあまり見かけないですが、韓国ではゴミ袋に買った商品を入れて帰る人がたくさんいます。生活に必要なゴミ袋ですから買ってもいづれ使うので損はないという考えからです。

しかし、旅行客にとってはゴミ袋は不要ですので、マートの専用袋でお願いしましょう。お店によっては作りがしっかりしていてデザイン性もあり、日本でエコバックとして再利用できるものもありますよ。

慣れない単語を聞いても焦らず回答できるように、以下のフレーズと単語も頭に入れておくと良いでしょう。

  1. 봉투 필요하세요?(ボントゥ ピリョハセヨ?)「袋は必要ですか?」
  2. 봉투 주세요.(ボントゥ チュセヨ)「袋下さい。」
  3. 필요 없어요.(ピリョ オプソヨ)「必要ありません。」
  4. 쓰레기봉투(スレギ ボントゥ)=ゴミ袋
  5. 종이봉투(チョンイ ボントゥ)=紙袋
  6. 마트 봉투(マトゥ ボントゥ)=マートの専用袋

 

現金領収書

 

現金で支払った際に、「현금영수증 필요하세요?(ヒョングㇺヨンスジュン ピリョハセヨ?)」と聞かれる事があります。

「現金領収書は必要ですか?」という意味で、この現金領収書をお願いすると、支払金額の一部が年末調整で還付される韓国の制度です。旅行で訪れる際は必要ないので、

  1. 아니요.(アニヨ)「いいえ」
  2. 필요 없어요.(ピリョ オプソヨ)「必要ありません。」
  3. 괜찮아요.(ケンチャナヨ)「結構です。」

と答えましょう。

 

即時還付制度

 

韓国国内で商品を買うと、本来ならば旅行者には支払い義務のない消費税を一緒に払うことになります。

以前は支払った消費税の還付は払い戻し伝票を集めておき空港で処理していましたが、2016年に即時還付制度が導入され手続きが簡素化されました。

主に百貨店や大型スーパー・土産店などで利用可能な制度で、会計時にパスポートを提示するだけで、消費税の引かれた金額で購入することができます。

※一度の購入金額3万ウォン以上、50万ウォン以下
※一度の滞在につき上限200万ウォン

 

韓国オススメショッピングスポット!

 

「市場」

 

韓国語ショッピングに挑戦するなら、何といっても市場!「2個買うから安くして」など、交渉次第で安く購入できるのも楽しみのひとつですよね。ただし、中には観光客を狙ったぼったくりのお店もあるので注意が必要です。

 

「地下ショッピング街」

ソウルには地下街がたくさん!洋服やアクセサリー、雑貨から革製品まで、掘り出し品もあり、幅広い世代が楽しめる買い物スポットです。天候を気にせずに買い物を楽しめるのもいいですね。地下街では現金だと割安なお店も多いので、現金を準備して行きましょう。

 

「OLIVE YOUNG(オリーブヤング)」

 

明洞本店・江南本店をはじめ1200店舗以上展開しているコスメショップの代表格!
日本のドラッグストアの様な雰囲気なので入りやすく、スキンケアからメイク用品、健康食品までとにかく豊富な品ぞろえとお手頃価格で若い女性に人気です。

 

「韓国ダイソー」

 

日本が誇るダイソーは韓国でも大人気。中でも11階建ての明洞駅店は圧巻の品ぞろえです。ハングルが書かれた文房具や1000ウォンから買える韓国のお菓子など、お土産探しに持って来いのスポットです。

 

おわりに

 

韓国語でやり取りして買い物ができたら、買い物がより楽しく、より有意義になるに違いありません。

記事を参考に、ぜひ次回の韓国旅行では韓国語でのショッピングに挑戦してみて欲しいと思います!

尚、記事の情報は2021年8月現在のものです。今後変更になる可能性もありますので、旅行前に最新情報をお確かめください。