What if の使い方!使えると便利な言葉のポイントとは

What if の使い方!使えると便利な言葉のポイントとは

覚えておくと便利な言葉!「What if」の使い方とは?

英語学習を普段からしていたり、英語の授業を受けたことがある皆さんは、「仮定法」っていう言葉、覚えていますでしょうか?日本語で「仮定」は、「もし〜だったら」「もし〜ならば」というように実際はまだ起きていないんだけどもしそうだったらというふうに物事を仮定して話すときに使う表現ですね。

また、シンプルに「If」という単語を用いて「もし〜なら」という英語の表現も習いますよね。この場合、仮定法とは異なり、ありえないことや実際にそうではない場合以外にも用いることができましたよね。例えば、「あなたがそういうなら私も賛成だよ。」「もし君が幸せなら私は満足だよ。」など。

中学校や高校の英語の授業でならうこの「仮定法」や「If」を使った英語表現、なんだか文法が複雑で覚えにくいし使いにくかったイメージはありませんか?

そこで今回は、仮定法や「If」などの全ての仮定に関する表現をひっくるめて使うことができる、とっても便利な「What if」という表現を紹介したいと思います!実は「What if」、ネイティブスピーカーが日常生活で超頻繁に使う便利フレーズなのにも関わらず、日本の中学校や高校の英語の授業ではさらっと触れられるだけなんです...。海外ドラマなどでも、たくさん使われていますよ。

覚えれば英会話においてとっても役に立つ表現なので、今回の記事を読んでぜひ、習得してしまいましょう!

What ifの意味・使い方1:〜だったらどうする?

「What if」の意味と便利な使い方一つ目は「〜だったらどうする?」という状況で使う「What if」です。この「〜だったらどうする?」として用いるWHat ifにはカテゴリーが二つあります。

一つ目のカテゴリーは「それが現実で起こりうる現実的なこと」。例えば、以下の例文を見てください。この例文の状況を先に説明しておくと、私と友達が話をしている場面です。友達は彼探しのためにマッチングアプリを使っています。最近マッチした人がいると聞いていたので、私が「その彼とは会う予定あるの?」と聞いているところから例文が始まります。

私:So have you and the guy on matching app decided to catch up?

それでさ、あなたとあの男の人、会うことに決めたの?

友達:Oh, yes! Actually, we are going to meet this Sunday.

あ、うん!実は、今週の日曜に会う予定なんだ。

私:Oh no, wait. What if he is a serial killer!?

いや、でも待って!その人、もし連続殺人犯だったらどうする!?

(行っちゃダメだよ!と言いたい)

この例文の「What if」は、「もしかしたら起こるかもしれないこと」「可能性が0ではないこと」に使われていますよね。言い換えると、友達がこれから会う予定の彼に100%殺されないとは言い切れませんよね。

そのような文章の場合、「What if」の後に続くS+Vの動詞は必ず現在形になります。上の例文でいうと、「he is a serial killer」の「is」が現在形になっています。

カテゴリーの二つ目は「非現実的なこと」です。「非現実的なこと」って一体どんなことが含まれるでしょうか?上記で紹介したカテゴリー1の「現実で起こりうる現実的なこと」と比較して考えてみるとわかりやすいかも。「非現実なこと」とは例えば、「もし昨日私が◯◯していなかったら」などの絶対に変えられない過去のことや、「もし◯◯君が女だったら」など絶対に変わることのない状態などを指します。自分たちの力ではどうにもならないことを含むんですね。

それでは、以下の例文を見てみましょう。

私:I have been thinking about this. What if I were a prime minister of this country?

ずっと考えてたんだけどさ。私がもしこの国の首相になったらどうなるかな?

友達:Well, I hope you are not.

うーん、そうはならないで欲しいな。

ここで大切な文法のルールがあります。上記の例文では、「私が大統領になること」=「絶対に起こることがないこと」と捉えられ表現されていますね。絶対に起こることがないことに関して「What if」を使って「〜だったらどうする?」と聞く場合、「What if」の後に続くS+VのV (動詞)が過去形 (were)になります。なんだかややこしい文法だなと思ってしまう人は、「絶対にありえないことだから、過去形の文ではないのにとつぜん過去形を使って表現する」と覚えるとわかりやすいですよ。

What ifの意味・使い方2:提案・暗示

次に紹介する「What if」の使い方は「提案・暗示」です。「提案」をするので、「〜したらどう?」というニュアンスに近くなります。ただ、相手に強いることや強い推薦はせずに「〜したらいいんじゃないかな〜?」とアイデアなどを仄めかす際に用いることができます。

例文を見てみましょう。ちなみに以下の例文のシチュエーションは、私が妹に映画を見ようと誘ったけれども、友達は明日の朝が早いと言います。そこで私が「What if」を使って妹にある提案をする...という場面になっています。

私:Let's go and watch movie tonight at your place.

あなたのうちで映画一緒に見ようよ。

妹:I wish I could, but I can't. I have to leave home early tomorrow morning.

観たいけど、明日の朝早いんだよね。

私:I see. Well, what if we come to your place early?

あ、そうなのか。じゃあ、私が早めにあなたの家に行くのはどう?

これ、まさに「提案」をしていますよね。「早めにあなたのうちに行くから、映画を見ることができるかな?」と、友達に向かって提案をしています。ちなみに、「What if」を使った提案の表現のニュアンスはとってもソフトなお願いです。相手に強制せず、やんわりと何かを伝えたちときにおすすめの表現です。

What ifの意味・使い方3:怒り (So what if)

三つ目に紹介する「What if」の使い方は「怒り」です。なんと「What if」は怒りを表すときにも使える超万能表現!今までの「What if」と異なる点は、What if の前に「So」を使えること。「So What if」というふうに使います。訳し方としては、「だからなんだっていうの?」というふうに表現されます。以下の例文で具体的に見ていきましょう。

以下の例文のシチュエーションはこうです。彼が私のことを気にかけてくれないので、「どうせ私のこと好きじゃないんでしょ。」と、喧嘩をしている場面です。

私:Oh yeah? So what if we break up and you are not even going to care?

あっそう。私たちが別れたとして、それがなんだっていうの(あなたはそれでもいいんでしょ)?

何か嫌なことや怒りが湧き上がってくることが起きた後に、そのことに対して「だからなんだっていうんだよ。」「別に私には関係ないし。」という気持ちになったときに使えるフレーズです。ぜひ、このようなシチュエーションを具体的に想像してみるといいですね。 

What ifの意味・使い方4:仮定の

最後に紹介する「Whar if」の使い方は「仮定」です。この使い方は上記に三つの使い方とは少し異なります。「What if」としてではなく、「What-if」という、「What」と「if」をハイフンで繋いだ言葉としての使用方法です。

二つの単語をハイフンで繋いで、一つの単語として扱うことができるんです。この「What-if」、実は二つの意味があるんです。一つ目の意味は名詞としての「仮定」。二つ目の意味は、形容詞としての「仮の」

早速例文を見て、名詞と形容詞それぞれを具体的にどのように使うのかを見ていきましょう。

名詞の「What-if」の使い方:

友達:You are too much worrying about what-ifs. Everything is going to be alright so pull yourself together, girl.

心配しすぎだよ。絶対うまく行くから大丈夫。だからしっかりして!

私:You are right, Kimmy. I'll do my best.

そうだねキミー。ベストを尽くすよ。

形容詞の「What-if」の使い方:

教授:I think we need to do "what-if" analysis before we start writing our thesis.

論文を書き始める前に、仮の分析を行っておいた方がいいな。

便利な言葉「What if」を使って言いたいことを伝えよう!

ここまで、ネイティブスピーカーが日常生活でとっても頻繁に使う「What if」という表現の4つの異なる使い方を、シチュエーション別例文とともに紹介してきました。①「〜だったらどうする?」②「提案・暗示」③「怒り」④「仮定の」でしたね。これら4つの使用方法は習得できましたか?

「もし〜だったらどうする!?」という妄想を繰り広げるような場面や、「〜してみたらどう?」などの相手への提案、「〜したとして、だから何??」という誰かに対する怒りなどの湧き上がる感情なしにこの表現は使いません。そのため、この「What if」という表現は、覚えようとするときに具体的なシチュエーションや場面を想像することが大切です。4つの表現を覚えたら、実際に使えそうな場面に遭遇した際に使用してみてください。アウトプットすることで本当の習得に近づくことができますよ。