【get to】の使い方とは?日常会話で使える活用法と意味を例文で紹介

【get to】の使い方とは?日常会話で使える活用法と意味を例文で紹介

今回の記事ですが、ネイティブスピーカーが英会話でよく使う表現「get to」について取りあげましょう。英会話でよく使われる、とても口語的な表現です。

get toは実にいろいろな意味をもちます。皆さんにお馴染みの「~に到着する」以外に、canのように「~ができる」、annoyの代わりに「イライラさせる」なんて言いたいときにも使えることを知っていますか?

ぜひこの機会に、英語表現get toのあまり知らなかった使い方について理解を進めていきましょう!

get to knowなど、get toを意味ごとに使い分けよう

使役動詞のひとつであるgetそしてto、私たちにとってどちらも馴染みのある単語ですね。この2つが組みあわされたフレーズ「get to」は外国人とのコミュニケーションに欠かせない口語的表現です。英語学習している人にとっては知っていればとても役に立つフレーズです。

そもそも、get toがもつ意味には以下の種類があります。

1. 機会がある

2. できる・許される

3. ~をするようになる

4. はじめる

5. たどり着く、到着する

6. イライラさせる

このように、「get to」はある機会があった状態を伝えることに始まり、物事や人物に対してイライラする感情を表わすときまで幅広く使えます。get toというひとつの表現を使いこなせれば、様々なシーンで会話をすることが可能になることが分かります。

それでは、ひとつずつ詳しく解説していきましょう。

get toの活用法1:機会がある

普段の生活のなかでいろいろな機会やチャンスがあります。

英語で機会を表現するときには「opportunity」が一番に頭に浮かぶのではないでしょうか?opportunityはその機会がチャンスと言える好機なものであり、自分の側からその機会を得ようとするときに使われる傾向があります。

ここで、get toの出番です。Get toの持つ意味から特別な機会だけでなく、日常会話のなかで家族や友人と「こんなことがあるんだ」「こんなことがあったんだ」などと喋るときに使えます。

このことから、ネイティブが日常会話で使うフレーズなのです。Get toの使い方については、次で例文を用いて具体的に紹介しましょう。

get to+動詞

get toを「機会がある」として使うときは、動詞が後ろにくる形「get to+動詞の原形」で使われる点を抑えてください。I get to〜/He gets to〜のように使っていきます。

以下、例文で時制の違いや否定文など異なるパターンを確認してみましょう。

I’ll get to see you tomorrow.

- (あなたに会う機会がある)明日、会おうね。

I got to see you yesterday.

- (あなたに会う機会があった)昨日、会えたね。

I didn’t get to see you yesterday.

- (あなたに会う機会がなかった)昨日は会えなかったね。

さらに、I get to know him.という英文にすれば、この使い方は彼のことを知る機会であることを伝えられます。I know him.であれば”彼のことを知っている”の意味ですから、I get to know him.との違いがはっきりしますね。

続けて、例をあげていきましょう。

She will get to see her family this weekend.

- 彼女は週末に家族に会えます。

My boyfriend and I will get to go to Barcelona, Spain as we both love Antoni Gaudi. We are very much looking forward to the trip!

- 2人ともアントニ・ガウディが大好きなので、彼とスペインのバルセロナに行くの。すっごく楽しみ!

We got to meet the CEO at the conference which was held last Friday.

- 先週金曜に開催された会議で、私たちはCEOに会うことができたんです。

訳の通り、普段はなかなか会うことのないCEOに会う機会を得たというニュアンスが含まれた例文になっています。We had the opportunity to meet the CEOと同じ意味ですが、got toは口語的な表現という点を思いだしてくださいね。

get toが「機会がある」というニュアンスを基本に、仕事のシーンを含む様々な状況で使えるイメージができたでしょうか?

この例文を使って、haveが入るとどうなるのかという点をさらに解説します。

We got to meet the CEO at the conference.

 ↓

We have got to meet the CEO at the conference.

文章にhaveが入るだけで意味が変わってきます。この英文の意味は、

「私たちはCEOに会わなければならない」となり、ポジティブがネガティブまたは義務的なニュアンスになるほど違ってきます。

「have got to ○○」=○○しなければならない、ぜひ覚えましょう。

get toの活用法2:できる・許される

「できる」と言えばcanですが、ネイティブスピーカーの英語に近づくためにget toを使えるようになりませんか?

get toには「機会がある」に加えて「機会を与えられる」という意味があります。このことから、「できる」や「許される」という言葉の意味を表わすことができます。

canと異なる点は、できるかどうかの能力の話しではなくallow(許す・許可する)に代わるイメージであり、あくまでも”機会を与えられた・許されて”という意味として捉えましょう。

この場合も使い方のパターンは「get to+動詞の原形」になります。

get toは理由があっての「できる」や、特権があって「許される」なんだと考えると分かりやすいでしょう。

My house is very close to the airport, so we get to go there easily.

- 私の家は空港にとても近いので、気軽に行くことができるんです。

My father got to leave the hospital.

- 父は退院することができました(父は退院することを許されました)。

※leave the hospital=「退院する」ですが、”退院する”の他の表現としてdischargeがあります。be動詞をもってきて「be discharged」と受動態にしてよく使われます。

He gets to meet many wonderful Judo players as he runs his Judo club.

- 柔道クラブを運営しているので、彼は多くの素晴らしい柔道家に会うことができるよ。

get toの活用法3:~をするようになる

さて、3つめのget toの使い方・意味は「~をするようになる」を紹介しましょう。

”〜するようになる”とは、例えば料理をしなかった父が最近するようになった、のように、これまでと異なる状態になることを指します。

I’m getting to understand my girlfriend.

- だんだんと彼女のことがわかるようになってきたんだ。

最初の出会いから一緒に時間を過ごすなか、仲良くしたり喧嘩をしたりして相手のことを徐々に知るようになる、こんなことありますよね。最初は分からなかった(状態)がそうでなくなったという変化を表しています。

2人を主語にすれば、

We are getting to know each other.になりますね。「お互いのことを徐々に知るようになってきた」です。または、We got to understand each other.なら「お互いを理解するようになった」となります。

皆さんの場合なら、英語を勉強して世界のことが分かるようになってきた、ということもあるでしょう。そんなときにget to「~をするようになる」が使えるのです。

get to understand(分かるようになる), get to know(知るようになる)に加えて、get to realise(気付くようになる)もあります。また感情を表わすget to feelも使えるようになると会話で使えますね。

Get toの意味、今までなかったことがある時点からスタートして変化が起こっているというイメージを掴んでください。

まずはget to knowの意味を抑えるところから使ってみてはいかがでしょうか?

get toの活用法4:はじめる

get to何かを始める時点を起点として、「~し始める」と使うこともできます。「~に取りかかる」という意味でもあり、startの代わりにget toを使えば、口語的な表現にできます。このget toの使い方もネイティブがよく使うものとなります。

まず、イメージを捉えるためにstartとget toで見比べてみましょう。

Let’s start to work!

Let’s get to work!

2つの英文を比べるとどちらも間違いではありませんが、get toを使った後者のほうが英会話に適しています。

get to+名詞

get toを「~し始める」として使うときは、名詞(始める/取りかかる物事)が後ろにくる形「get to+名詞」で使われる点を抑えてください。

さらに例文を紹介しましょう。

I need to get to cleaning my room before my friend arrives.

- 友達が来る前に部屋の掃除に取りかからないといけないの。

We should get to doing homework before dinner.

- 夕食の前に私たち、宿題を始めないと。

このようにget to+名詞のパターンにすれば、目の前にあることに取り掛かるといったニュアンスを伝えることができます。

get toの活用法5:たどり着く、到着する

get toの意味で一番、皆さんにとって馴染みのある使い方が「たどり着く」や「到着する」ではないでしょうか?

get to the point/stageというように、ある段階または最終の終着点に到達するニュアンスです。

ちなみに”到着する・着く”で親しみのある動詞arriveですが、こちらは到着するという点がフォーカスされ、get toの意味では到着するという目的をある手段によって手に入れたというニュアンスがあります。

Can you get to London Waterloo station by yourself?

- ロンドンウォータールー駅まで自分で行ける?

My colleague took all of the risks to get to this point.

- 同僚はすべてのリスクを背負って、ここまできたんだ。

I’m proud of you for being able to get to this stage, you can now win the competition!

- このステージまできたことを誇りに思う。あなたならもう優勝できる!

get toの活用法6:イライラさせる

get toの使い方のなかでもユニークなのが「イライラさせる」です。botherやannoyを知っている人でもget toをも使っているとなると、かなり外国人との会話をしている人ではないでしょうか?

get to+(イライラする)人

get toを「イライラさせる」として使うときは、人が後ろにくる形「get to+人」で使う点を抑えてください。

get to youなら、その意味はあなた自身がイライラする人です。

イライラすることってよくありませんか?同僚にイライラ、友達にイライラ、自分にイライラ、子どもにイライラ、天気にイライラ、満員電車にイライラ、イライラの原因はキリがなくメンタルによくありませんが英語での表現は抑えておきましょう。

以下、例文で確認してみます。

My boss really gets to me.

- 上司にイライラするのよ。

I hate crowded trains, it gets to me.

- 満員電車大っ嫌い。イラつく。

The humidity is starting to get to me.

- この湿気にイライラしてきたわ。

イライラするときの表現でありながら、否定文にして「イライラするな=気にするな」という声がけにもよく使われます。

Don’t let your colleague who is not a team player get to you.

- チームプレイヤーじゃない同僚なんて気にするな。

Don’t let your boyfriend get to you.

- 彼氏のことなんて気にしないでいいよ。

get to youとすることによって、何かの原因によってイライラすることを許すな・そうさせるな=あなたは気にしなくて良い、という捉え方になります。

get toの使い方 まとめ

get toには以下のように様々な意味があります。

- 機会がある

- できる・許される

- ~をするようになる

- はじめる

- たどり着く、到着する

- イライラさせる

何気に使っているもの、今まで知らなかったもの両方あったかもしれません。

get toは英会話にぴったりの口語表現ですので、使い分けができたときにはかなり会話の幅を広げることができます。

ぜひ、使いやすそうなものからアウトプットしてみてくださいね。