グローバル化が叫ばれ小学校でも英語が必須科目となるなど、早くからお子様を英語に触れさせたいと考える親御さんも多いと思います。
ですが、私たち大人の多くが英語の学習を始めたのは中学生。アルファベットや簡単な挨拶の後はさっそく文法を学んで…というスタイルだった方も多いと思います。
そのような場合は特に子どもに英語を教えるには何から始めたらいいんだろうと悩んでしまうかもしれません。そのような方にぜひおすすめしたいのが、英語を歌やダンスで楽しく学ぶ方法です。
今回は歌やダンスで英語を学ぶメリット・デメリット、おすすめの曲等についてお伝えします!
歌やダンスで英語を学ぶメリット&デメリット
いわゆる文法の勉強や英会話とは違う、歌やダンスを通して英語を学ぶという方法。本当に効果があるのでしょうか?
メリットデメリットを見ていきます。
1、楽しみながら学ぶことができる
まず一番の大きなポイントは大人もそうですが、楽しく学べるということ。歌が好きなお子さんは多いと思います。
保育園や幼稚園で覚えてきた歌を、自宅でも大きな声で楽しそうに歌っている姿を見たことのある親御さんも多いのではないでしょうか?
日本でも童謡や手遊び歌は非常にポピュラーですが、外国でも同様です。後ほど紹介しますが、響きやリズムが面白くてついつい口ずさみたくなる曲がたくさんあります。
さらに歌だけでなく、振り付けやダンスがあればより楽しみながら、英語に触れることができるでしょう。
歌やダンスといったアクティビティを通して、英語が勉強・単語・暗記・第二外国語といった堅苦しいものではなく、より身近に感じられるはずです。
2、英語の音・リズムに慣れることができる
年齢にもよりますが、特にまだ文字が読めない年齢のお子様の場合、歌を聞いてその音をまねていきます。
それはまさに、私たちが母国語である日本語を習得していくのと同じプロセスです。英語には日本語にない音もありますが、そういったものも聞こえたまま真似していくことで、英語のリズムや発音・イントネーションを学ぶことができます。
また英語の歌は、繰り返しや韻を踏んだものも多く、とても記憶に残りやすいのも特徴です。その中で、自然と英語のリズムや音に慣れ親しんでいくことができます。
3、体も動かして記憶に深く定着させられる
こちらも後ほどご紹介しますが、体を動かしながら歌える英語の歌として有名なものは「head shoulders knees and toes」などがあると思います。
ダンス!というほどのものでなくても、振り付けがあったり体を動かしたりしながら歌い英語を学んでいくのは、とても効果的です。
なぜなら多くの場合、子供向けの曲の振り付けはわかりやすく作られているものが多く、単語の意味を動きを通じて理解し、さらに動きとともに覚えていくことができるからです。
英語を歌やダンスを通して学ぶというのはメリットだらけなので、デメリットを挙げるというのが実は難しいのですが…強いて言うならばスクリーンタイムの管理かなと思います。
英語の歌を聞く場合、CD音源という手もありますが、テレビでYouTubeを使ったり、子供向け教材のDVDを活用したりという方も多いと思います。
映像があり歌も流れていると子供にはとても楽しく、なかなか見るのをやめません。(我が家の息子もまさにこれです)。スクリーンタイムが長くなることはやはり親御さんは気になるところかなと思いますので、見始める前に〇分までとルールを作るのは大切かもしれません。
ただ、お子様が見るのをやめないというのは、もっと見たいと思うほど熱中している、英語を楽しんでいる、英語学習のきっかけとしては大成功!とポジティブにとらえることもできます。とはいえ、線引きは難しいところなので、ご家庭でお子様と相談しながら進めていただければと思います。
楽しく英語が学べる英語の歌をご紹介♪
ここまでは歌やダンスで英語を学ぶメリットについてお話ししてきました。それでは早速おすすめの曲をいくつかご紹介していきます。
1)踊りながら歌える曲のおすすめ
とても有名な曲なのでご存じの方も多いと思います。日本語では「あたまかたひざぽん」という曲名で歌われている曲です。
文字通り頭(Head)、肩(Shoulders)、膝(Knees)、 つまさき(Toes)を歌に合わせてぽんっぽんっとタッチしていく、とてもシンプルな歌詞と動作です。歌詞の中には目(eyes)、耳(ears)、口(mouth)、鼻(nose)と顔のパーツも出てきます。
歌詞は繰り返しですが、どんどんスピードが速くなるので、ついついヒートアップしてしまう楽しい歌です。
振り付きの動画はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=QA48wTGbU7A
こちらも日本でも非常に有名な曲、「幸せなら手を叩こう」の原曲です。
If you’re happy and you know it clap your hands 幸せなら手を叩こう!という歌詞とともに、パンパンと手拍子をします。歌詞は1番が手を叩く(clap)、2番が足踏みをする(stomp)、3番がやったーと叫ぼう(shout “Hooray”)、4番が全部やろう(do all three, clap stomp shout Hooray)です。
日本語版でせうと「肩叩こう」「指ならそう」などですが、歌詞は若干異なっています。
動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=eClGqjHz790
歌詞は若干異なりますが、セサミストリートが好きな方はこちらをどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=5015skRvqs8
バスの動きに合わせて手を動かして踊れる曲になります。歌詞を一部紹介すると、
Round and round, round and round
The wheels on the bus go round and round
All through the town round and round
The wipers on the bus go “Swish, swish, swish,
Swish, swish, swish, swish, swish, swish”
The wipers on the bus go “Swish, swish, swish”
All through the town.
The horn on the bus go “Beep, beep, beep
Beep, beep, beep, beep, beep, beep”
The horn on the bus go “Beep, beep, beep” “Beep, beep, beep
All through the town.
The doors on the bus Go open and shut
Open and shut Open and shut.
The doors on the bus Go open and shut.
All through the town.
振り付けは、基本はハンドルを握ってバスの運転手さん役をしながら、Round and roundの歌詞の部分では腕をぐるぐる回したり、Swish, swish, swishのところでは手をワイパーに見立てて肘上を左右に振ったり、Beep, beep, beepのところではクラクションをブッブーと鳴らす動作をしたり、Open and shutのところではドアの真似をして手を開いたり閉じたりします。
振り付きの動画はこちら。
https://youtu.be/EtXObwSbtDs
もう少し長い歌詞のバージョンはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=e_04ZrNroTo&list=PLU--mF-HN6J3X-_5_htPpDkFCG_1n2A5T&index=4&t=0s
こちらは赤ちゃん、ママ、パパ、おばあちゃん、おじいちゃん、サメの家族を、踊りながら紹介するという曲です。歌詞もとってもシンプルで覚えやすいので、ぜひ聴いてみてください。
赤ちゃんは指を使って表現しますが、ママは手のひら、パパは腕全体となっていくのもおもしろいですね!
振り付きの動画はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=XqZsoesa55w
2)定番の英語の歌
日本でも有名なアルファベットの歌です。
動画を見ながらですと、ちいさなお子様でもなんとなくですが、アルファベットの形も覚えることができてよいと思います。
以下でご紹介している動画の後半の歌詞は、「Now I know my ABC’s, Next time won’t you sing with me」となっていますが、見ていただくものによって若干歌詞が異なる場合もございます。
https://www.youtube.com/watch?v=xY3Z8acE8ew
日本では「きらきらぼし」としてよく知られている童謡。
メロディーは上記のアルファベットの歌と同じになります。ゆったりとした曲調なので、おやすみ前の子守歌としてもぴったりです。
またTwinkle Twinkleのところで手をキラキラさせて、振り付けのようにして楽しむのもいいでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=n38kGst16sI
日本でも「ロンドン橋」としてよく知られている童謡。
親御さんに座っていただきお膝にお子様を乗せて、「My fair lady」の歌詞のところで足を広げてお子様をすとんと落としてあげたりしながら歌うと、一緒に楽しめると思います。
シンプルな歌詞のものはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=pUu0FWlMpgk
「3匹のこぶた」のお話のように、様々な歌詞バージョンの動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=xaXCf_fPD2k
アリさんが1匹ずつ…2匹ずつ…3匹ずつ行進するよ!という歌。
歌詞の中の「one by one」の部分が順々に増えていくので、数字の勉強にもなる歌です。アリさんになったつもりで、お子さんと行進ごっこをしてみるのも楽しいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=2S__fbCGwOM
同じように数字の勉強にもなる歌をもう一つご紹介。
5匹のおさるさんがベッドでジャンプしていたら…1匹落ちて頭を打っちゃった!という歌詞。5匹から1匹ずつ減っていって最後は…?というストーリーがあるところも楽しめますし、ベッドの上で飛んだら危ないんだよ!という注意もお子さんにできる歌になります。
https://www.youtube.com/watch?v=iqjbSMeL4t8
雨の日はお外で遊べず、大人も子供も憂鬱なもの。そんな気分を歌ったのがこちらの歌。「雨さん、雨さん、あっちいけー!また別の日に降って」と、なんともかわいい歌詞が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=LFrKYjrIDs8
もう一つ雨の日にも楽しめる歌をご紹介。
itsy bitsyとは小さいという意味。小さいクモが雨どいを登って行くけれど…雨が降って流されちゃった!という歌詞です。また歌詞にでてくるwater spoutというのは雨どいという意味です。童謡に出てくる単語もなかなか侮れませんね!
手遊びの方法が分かる動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=1MXzCD8IAcE
以上に、いくつかご紹介させていただきましたが、楽しい・かわいい・ノリノリで歌える曲は他にもたくさんあります。
その際はぜひ「Nursery Rhymes」と検索してみてください。童謡や手遊び歌を指す単語となりますので、覚えておくと役立つと思います。
最近はYouTubeなど無料で教材代わりに使えるものがネット上にもたくさんあるので、上手に活用して英語学習に役立ててくださいね。
どんな風に歌を活用して英語学習をやればいいの?
英語の歌を歌ってみるといっても、具体的にどうすればいいんだろうと思う方もいるかもしれません。ここからはお子様と一緒に英語の歌を歌ったり、踊ったりする際の方法をご紹介します。
まずは歌を流し(動画の方が分かりやすいかもしれません)、一緒に曲を聴いてみます。親御さんが歌えるようなら一緒に歌ったり、動作もつけてあげたりすると気軽に楽しめるのではないでしょうか。
そして、2回目からはぜひ「真似っこしてみようか?」「一緒にやってみる?」「歌ってみる?」と言いながら、振りを真似したり、キャッチーな響きで歌いやすい部分から口ずさんでみます。
“方法”とお伝えしましたが、一番大切なのは楽しむこと!”歌詞を親御さんが教えて歌わせなくては!””この手順通りにやらなくては!”などと気負う必要もありません。
日本語の歌でも、初めて聞いた歌はすぐには歌えなくとも、繰り返し聴く中で自然と口ずさめるようになっていきます。英語の歌でも同じように、まずは歌を聞いて体を動かして楽しむことからはじめていきましょう。
日本語の童謡・手遊び歌と同様に、英語の歌もたくさんあります。動物がでてきたり、車がでてきたり、繰り返しの音が面白かったり、と子どもが好きになるような表現やイラストを含み作られているものばかりですが、お子様の気に入った曲を繰り返し聞いていくのがフレーズが染み込みよいでしょう。
また、せっかくなので、お子様と歌遊び・ダンスをする際、英語で声がけをしてみるのも楽しいですね。その際に使える英語表現もご紹介します。
Let’s dance together! (一緒に踊ろう!)
Are you ready? (準備はいい?)
Good job! (上手にできたね!すごいね!)
Well-done! (上手にできたね!)
まとめ
今回は、歌やダンスを通じて英語を学ぶ方法をご紹介しました。いかがでしたか?
歌やダンスで英語に触れる一番のメリットは楽しみながら続けられるということ!
自然に口ずさんでしまうような、お気に入りの曲を見つけてみてくださいね。