notice・realize・recognizeそれぞれの違いや使い方を例文付きで解説

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日本語で「気づく」を意味する英単語は、notice・realize・recognizeと、少なくとも3つあります。実はこれら3つは全て同じ意味というわけではなく、わずかに使い方が違います。

しかし、日本人英語学習者のほとんどは、これら3つの違いを知らないはずです。

これら3つを間違って使っても、意味自体は相手に通じるでしょう。しかし文章に明らかに違和感が生まれてしまうため、正しい英語を習得したい方は、この機会に使い分け方を覚えていきましょう。

本記事では、notice・realize・recognize3つの単語を、それぞれ例文つきで紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてください。

noticeの意味と例文

noticeは、気付く・分かる・感づくという意味の単語です。主に五感の働きによって得られる気付きを表す際に使われる表現です。

例文としては、以下の通りです。

■視覚で気づく
I got a haircut three weeks ago. I think you didn’t even notice.
3週間前髪の毛を切ったけど、あなたは気づいていないと思う。

■味覚や視覚で気づく
Do you think he’ll notice if I minced the onion?
玉ねぎをみじん切りにしたら、彼は気づくと思う?

■視覚で気づく
Did you notice that Ken’s playing tennis over there?
ケンが向こうでテニスをしてたって気づいた?

■感覚で気づく
There was a heavy rain this morning? I didn’t notice it.
今朝、大雨が降ったの?気づかなかった。

■視覚で気づく
Don’t worry about it. No one’s going to notice.
そんなことは気にしなくていいよ。誰も気づかないから。

上記を見ても分かるとおり、5つの例文では、ほとんどが視覚で気づくという意味で使われています。実際に使用される時も、視覚が原因で気づくという意味になることが多いです。

realizeの意味と例文

realizeは、これまで知らなかったことがわかった時に使われる表現です。

realizeは、曖昧な認識ではなく、はっきりと物事を理解できているという意味で使われます。「わかりましたか?」のような質問の形で使われることも多いです。realという単語が含まれていますが、核となる意味は同じですよね。

例文としては、以下の通りです。

I just realized I left my smartphone at the office.
会社にスマホを忘れたことに丁度、気づいた。
(先ほどまでは携帯を忘れたことを知らなかったが、先ほど新たに知ったという意味。)

Sometimes you don’t realize what you have until it’s gone.
失うまで、その大切さに気づかないこともある
(失う前は知らなかったが、失ってから新たに気づくという意味。)

Oh no. I just realized I booked a wrong flight.
あら。間違った飛行機を予約したことに今気づいたわ。

I didn’t realize it’s already midnight.
もう深夜だって気づいていませんでした。

When I studied abroad, I realized the importance of speaking up and saying what’s on my mind.
海外留学をして、ハッキリ言うことの重要性に気づかされました。

どの例文も、これまで知らなかったことが新たに分かった、という意味合いで使われていますよね。

このようにrealizeは、これまで知らなかったことがわかるという意味で使用されます。

recognizeの意味と例文

recongnizeは、以前触れたことがある物事に再び触れた時の「気づく」という意味の単語です。

日本語では、「見たことがある」「聞いたことがある」といった意味に近いかもしれません。

例文としては、以下の通りです。

Is that you Tom? I didn’t recognize you!
もしかしてあなたトム?全然気づかなかったよ!
(マットのことは以前から知っていたはずです。)

I recognize this view. What is it?
この眺め見覚えがある。なんだっけ?
(この眺めを以前みたことがあるはずです。)

I recognize this flavor. Is it yuzu?
この風味は覚えがあるな。もしかして柚子?

I recognized her right away. She got a little skinny but she still had that same hairstyle she had in college.
彼女にはすぐに気づいたよ。ちょっと痩せたけど、彼女の大学時代のヘアスタイルはそのままだったからさ。

Do you recognize this music? I think it brings back memories.
この音楽に聞き覚えある?昔を思い出して懐かしいでしょう。
(以前は聞いたことがある音楽が流れているはずです。)

I recognize this place. I’ve been there before for sure. Is it Tokyo dome?
その場所、なんか見覚えがあるな。絶対に行ったことがある。もしかして東京ドーム?) 

どの例文も、「以前知っていたものをもう一度思い出す」というニュアンスで使われています。

このようにrecognizeは、以前知っていたものを再認識するという意味でよく使われます。

notice・realize・recognize3つの「気づく」を紹介しましたが、特にrealize・recognizeの二つは混同しやすいので、気をつけてください。


ここで少し余談!

下記記事では、absolutelyとdefinitelyの違いについてご紹介しています!ニュアンスが似ていて間違えやすい表現なので、正しい使い方を一緒に学んでいきましょう♪♪

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notice・realize・recognizeそれぞれの違い

notice・realize・recognizeの違いを簡単にまとめると、以下のようになります。

notice=見る・聞くなど五感で気づく
realize=知らなかったことがわかる(気づく)
recognize=以前知っていたものをもう一度思い出す(気づく)

上記で例文を元に解説したように、これらの表現は明確に異なります。しかし英会話をする相手がネイティブスピーカーでなければ、間違った単語を使ってしまっても、気づかれないかもしれません。

しかし相手がネイティブスピーカーであれば必ず気付きます。例文の英語部分を隠して、どの「気づく」が当てはまるのか、クイズをしてみるのも良い勉強方法かもしれません。

英語初心者の方は、正直今回の内容は別に覚える必要がないかもしれません。しかし英語中級者以上になれば、必ず理解しておかなければならない英語です。

英語初心者上級者関係なく、この機会に覚えておきましょう。


ここでまた少し余談!

下記記事では、have・hold・carry「持つ」の意味を持つ3つの単語の違いについてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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まとめ

notice・realize・recognizeの違いについてまとめました。

英語にはこのように、似ているけれど用法が異なる表現がたくさんあります。今回はnotice・realize・recognizeの3つを紹介しましたが、それ以外にも意味が同じようで用法が異なる表現がたくさんあるので、この機会にぜひ勉強してみてください。

全ての例文を覚える必要はありませんが、覚えられそうなものから一つずつ覚えてみてください。何度も何度も繰り返し学習することで、少しずつですが、これら3つの表現の区別ができるようになっていくはずです。

こういった細かいところを地道に学習していくことが、英語力アップのためには大切なことになります。