中国語を話す方とコミュニケーションにおいて一番大切なことは何でしょうか?
中国語のスキルと言いたくなるかも知れませんね。
ところが、コミュニケーションにおいて言語が占める割合というものは実はそれほど多くありません。
どういうこと?と思われるかもしれませんが、表情やボディーランゲージなどの言語以外の部分のほうが割合が大きいのです。
しかもその割合はなんと7、8割が非言語における部分であって、言語が占める割合はわずか2、3割だと言われています。ちょっと意外ですよね。
だからといってもちろん中国語の習得が必要でなくなるわけではありませんが、コミュニケーションにおいては言語以外の部分が非常に大切だということを理解しておくと、外国の方とのコミュニケーションにおいて圧倒的に有利になります。
中国語を学び始めたばかりでも非言語の部分の技術が高ければ中国の方とコミュニケーションを取ることが可能になるのです!!
まずは下にある事実をよく覚えておきましょう。
- 言語能力≠会話力
- まずは笑顔から
- ボディーランゲージを駆使しよう!
- 単語を覚えながら体を動かしてみよう!
- ジャグリングしながら単語を覚えよう!
- 音読筆写
- 非言語の部分を多用する最大のメリット
- 体の部位は中国語でなんと言うの?
- 体の部位にまつわるフレーズ
- まとめ
言語能力≠会話力
では、非言語の部分には何が含まれるかという話ですが、上でも挙げた通り
笑顔とボディーランゲージ
この二つです。この二つこそがまさに世界共通の言語なのです。
まずはここを意識することで会話力を向上させていきましょう。
中国語に限った話ではないですが顔の表情も含めて体全体でコミュニケーションを図ることが大切です。
そして、言語に注意をおくよりも表情に注意をしたほうがコミュニケーションは円滑に進みます。
なぜかというと、中国語でどう言おうかと悩んでいる表情というのは、はたから見たらとっても硬い表情になってしまっているからです。
まずは笑顔から
皆さんは他の人と会話するときに相手が笑顔の方が話しやすいでしょうか?
それとも硬い表情の人と話しやすいでしょうか?答えは言わずもがなですね。
人間関係における常識ですが、表情が硬い人とコミュニケーションを取るのはかなりエネルギーが要ります。
“笑顔は神様からのプレゼント“と言われています。実は人間の体の中でも特に人の顔には数多くの筋肉が集中的に配置されていて、その数は全部で30を超えるそうです。
人が笑うときには,そのほぼ半数が使われます。
そしてこの“プレゼント”の素晴らしいところは他の人に伝染するといことです。
相手が笑顔だと自然と自分も笑顔になる、逆に自分が笑顔だと相手も笑顔になりやすいという事がすでに証明されています。
こうした微笑ましい雰囲気では緊張しなくなるので覚えたての中国語も使いやすくなりますし、自然と新しい文法も使ってみようとポジティブな気持ちになります。
是非この言葉を心に刻み込ませておきましょう。
表情を制する者はコミュニケーションを制する!!
ボディーランゲージを駆使しよう!
「日常会話でボディランゲージなんか使ったことがないよ…」と思われるかもしれません。
気持ちは十分にわかります。私たちの住むアジア地域においては欧米の方のように身振り手振りを駆使するようなコミュニケーションの取り方はあまりしませんし、とりわけ日本のコミュニケーションの取り方の特徴としては“動きが少ない”ですよね。
とはいえ日本人がボディーランゲージの面で劣っているわけではありません。普段から何かを伝えるときに身振り手振りを用いてみましょう。
それも難しいと感じる人は,身振りで方向・距離・大きさ・位置・相対的な関係などを示すことから始めると良いでしょう。
大切なのは普段からボディーランゲージの習慣を身につけておくことです。
実は中国語を覚えつつボディーランゲージの習慣も身についてしまう一石二鳥の必殺技があるので是非説明させてください。
単語を覚えながら体を動かしてみよう!
余談ですが、ここで体で覚える中国語についてお伝えしたいと思います。
実は外国語を覚える時にもボディーランゲージと共同して覚えると頭に入りやすいと言われています。
例えば抓(ピンインZhuā 掴むの意味)という動詞を覚えたい場合は,ただ漢字などの文字や発音を覚えようとするのではなく、実際に発声しながら手を伸ばして何かを掴むような動作をしてみるようにします。
同様に盒子(ピンインHézi 箱の意味)という名詞を覚えたい場合も発声しながら手で四角い箱を身振りで描いてみるようにします。
快(ピンインKuài 速いの意味)という言葉の場合にも発声しながら手を早く動かしてみます。
このようにすると左右両方の脳が活性化されて、より鮮明に新しい情報を覚えることができます。
普段の勉強の時から身振りを交えるようにしていれば、実際のコミュニケーションの時においても自然とボディーランゲージが出てくるようになります。
コツとしては手話の伝え方をイメージしてみるとやりやすいと思います。
ジャグリングしながら単語を覚えよう!
続いての方法ですが、ジャグリングです。
ジャグリングとは複数の物を空中に投げたり取ったりを繰り返し、常に1つ以上の物が浮いている状態を維持し続ける技術のことを言います。お手玉のようなものですね。
覚えたい単語、もしくは文章、例文などをジャグリングしながら発声することにより、左右両方の脳を活性化させて記憶力を大幅に向上させることができます。
「ジャグリングって言われても私できませんが!?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、特別な道具を購入する必要もなく、布のようなもので大丈夫です。
布だと空中から落ちてくる時間が長いので練習しなくても普通にジャグリングすることができます。ぜひ大きな声を出しながらトライしてみてください。
音読筆写
言語における4つの必須項目は、聞く、話す、読む、書くことです。
この勉強法はテキストにある文章を読みながら音声を聞き、なおかつ読んで聞いていることを別紙に書きながら発声するという何とも忙しい学習法です。
目で見て、音を聞きながら書いて話すという4つのことを同時に行うことで脳の眠っているポテンシャルを最大限に引き出します。
想像しただけで大変ですが、音読筆写で勉強した内容は脳に内在化されやすいといわれているので、これもお勧めの学習法です。
体全体を使用して覚える学習法を3つ紹介してみました。
これら全て非常に効果が高いです!是非試してみて下さいね。
非言語の部分を多用する最大のメリット
さて、話を戻しますが、笑顔とボディーランゲージでコミュニケーションを図る最大の利点ですが、相手の方が話しやすくなるということです。
当然ですが、中国語を覚えたての場合は言語面で大いにハンデがある状態です。
言いたい言葉がなかなか出てこなかったり、上手く相手の方に自分の言いたい事が伝わらなかったりと、相手の方にも申し訳なく思ってしまうような状況がどうしても生じてしまいます。
しかし、そんなときにスマイルを絶やさないで一生懸命ボディーランゲージで何とか伝えようとする人に対しては相手の方も応援したくなるのです。
「大丈夫大丈夫、ちゃんと聞くから落ち着いて話してね」と相手の人が言いたくなるような雰囲気を作ることができるのです。
練習ではできているのに本番に弱い人の場合、この“間違っても全然OK”な雰囲気を作ることができていないということを良く覚えておきましょう。
これこそがコミュニケーションの約8割を占める非言語の部分をフル活用する最大のメリットなのです。
ここで少し余談!
言語習得をするうえで必ず理解しなければいけない「文法」。下記記事では、その中から「形容詞」の使い方についてご紹介しています!ぜひ参考にしてください♪♪
体の部位は中国語でなんと言うの?
体で伝える中国語、体で覚える中国語について紹介しましたが、そもそも体の部位は中国語でなんと表現するのか?
ここで少し紹介しますね。せっかくなので基本的な単語を覚えておきましょう。
体→身体 ピンイン Shēntǐ
頭→头 ピンイン Tóu
髪→头发 ピンイン Tóufǎ
首→颈项 ピンイン Jǐngxiàng
肩→肩膀 ピンイン Jiānbǎng
腕→臂膀 ピンイン Bìbǎng
胸→胸 ピンイン Xiōng
腹→腹部 ピンイン Fùbù
太もも→腿 ピンイン Tuǐ
足→脚 ピンイン Jiǎo
指→指 ピンイン Zhǐ
このようになります。ちなみに各指の名称は次のようになります。
親指→拇指 ピンイン Mǔzhǐ
人差し指→食指 ピンイン Shízhǐ
中指→中指 ピンイン Zhōngzhǐ
薬指→无名指 ピンイン Wúmíngzhǐ
小指→小指头 ピンイン Xiǎo zhǐtou
体の部位の中国語の名称、いかがだったでしょうか?
ちょっと覚えるのは難しいでしょうか。
中指は漢字が日本語と全く同じですね。薬指はなんと 无名指 (無名指)というなんともかわいそうな名前になっています。ここはかえって覚えやすいですね。
これらを覚える時にはぜひ先ほど紹介した体で覚える中国語の学習法を試してみてください。
実際に覚えたい部位を動かしながら発声してみるだけでも全然効果が違います。体の部位を覚えてしまえばあなたの中国語も格段にレベルアップします!
体の部位にまつわるフレーズ
せっかくなので体の部位に関連した言葉も紹介していきます。
手忙脚乱 ピンイン Shǒumángjiǎoluàn →慌てふためく、きりきり舞い、てんてこまいの意味
伸头缩颈 ピンイン Shēn tóu suō jǐng →こっそりと観察する様子
指手画脚 ピンイン Zhǐshǒuhuàjiǎo →あれこれと口出しする
ここでは3つだけ紹介しましたが、中国語には体の部位に関係する四字熟語が無数に存在しています。
そういうこともあって早いうちに体の部位に関する中国語を覚えてしまえば大きな土台を据えたことになり、中国語の学習において大きなアドバンテージを持つことになります。
少し大変ではありますが、犠牲を払う価値は十分ありますので、ぜひ体で覚える中国語の学習法で体の部位の名称を覚えてしまいましょう!!
ここでまた少し余談!
下記記事では、中国語をマスターする近道‼中国の方と友達になる方法をご紹介しています!ぜひこちらも参考にしてください♪♪
まとめ
今回の記事では体で伝える中国語、そして体で覚える中国語について解説させていただきましたがいかがだったでしょうか?
後半部分は覚える部分が多くて大変だったかもしれませんが、大丈夫です。体を使えば覚えられます!勉強をする時には机に向かうだけでなく体を良く動かしながら覚えていってください。
そして、くれぐれも笑顔とボディーランゲージをお忘れなく!加油!!