「アサインする」の正しい英語表現とは?海外でも通じるの?

アサインするは英語で、アサインは和製英語?、ネイティブキャンプ

日本のビジネスにおいて、よく使われる言葉がそれぞれの業界にあるかと思います。

しかし、最近では英単語をカタカナに置き換えてよく使われる場面も増えてきました。

○○って最近よく聞くけど、英単語だったの!? と驚く単語があることもしばしば。

さらに言えば、それってどういう意味なの?という場面もあるのではないでしょうか。

そんな最近よく使われている英単語として、「アサイン」という言葉を聞いたことはないでしょうか。

今回は、その「アサインする」という意味や他にもよく使われている英単語などをご紹介していきます。

「アサインする」ってどんな使われ方をしているの?

日本のビジネスシーンでも、最近は英単語を日本語の会話の中に混ぜて使われることが増えてきました。

その中でも、「アサインする」という単語は会議中以外の担当者同士や上司との会話の中で使われることが増えたのではないでしょうか。

このブログの読者の方も、学生だけではなく会社にお勤めの会社員の方も多いと思います。

日ごろ、カタカナが増えたなぁと感じてはいませんか。

ある業界で専門に使われていると思われがちかもしれませんが、実はそんなことはありません。

IT業界はもちろん、製造業・小売業・サービス業などなど業界の隔たり無く使われている言葉なのです。

では、語源は一体どこからなのでしょうか。そして正しい意味とは。

この項では語源と正しい意味に着目して説明していきます。

アサインの語源・意味とは?

「この仕事は、○○をアサインしておいて」
など会社で聞くことはありませんか?

聞こえてくる分にはいいのですが、いざ自分に言われた時は思わず「はい」と答えつつも、どういう意味だろう?と検索してしまっていた・・という経験はないでしょうか。

そもそも、アサインって英語なの?どこからきた言葉を使っているの?と不思議に思う事もあると思います。

そんな「アサインする」の語源をご紹介。

assign
 訳 :割り当てる、あてがう、与える、当てる、選任する、選定する、配属する、任命する
    命じる、指定する
 音節:as・sign
 発音:əsάɪn(米国英語)

ご想像の通り、「アサインする」は英語が語源の言葉です。

意味として、割り当てる・当てる・選任する・選定するという意味があるので冒頭に記載した日本語の例文の意味としては、 「この仕事、○○を選任しておいてね」 というようなニュアンスになります。

誰かを割り当てておいて欲しいというようなやり取りは上司の方とよく交わされる会話ではないでしょうか。

色々なシーンでの使われ方とは?

日本語よりも使いやすいからなのか「アサインする」という言葉を、日本では様々なシーンで使われ始めています。

では、どんなシーンで使われているのか。

少し、日本の様々な業界で使われている「アサインする」をご紹介。

ホテル業界と旅行業界での「アサイン」の使い方

ホテル業界では、頻繁に使われている「アサイン」

どういう形で使われているのか見ていきましょう。

ホテル業界で使われる「アサイン」は、割り当てという意味で頻繁に使われています。

割り当てるといえば、お客様をどの部屋に割り当てるかという仕事がホテル業界には発生しますね。

一方、旅行業界で使われている「アサイン」は、同じく割り当てですがこれは部屋ではなく座席に対して使われることが多いようです。

もちろん、ホテルのブッキングなどあると思いますが旅行業界の主な仕事は予約のブッキングや座席のブッキングなどです。

この2つの業界で、「アサイン」は作業そのもの

そのため、頻繁に使われているということですね。

IT業界での「アサイン」の使い方

IT業界での「アサイン」の使われ方は、ホテルや旅行業界とは少し違っています。

ここでは、使われる意味に関しては割り当てなのですが割り当てるものが違ってきますね。

IT業界で使われる「アサイン」は「キーアサイン」と言われており、数値や値を割り当てることを言います。

例えば、PCのファンクションキーにはそれぞれの機能がアサイン(=割り当て)られています。

このように、PCのあるボタンを押せば処理機能が割り当てられておりその処理機能を各キーにアサインする事でPCの処理機能を向上させているのです。

一般的なビジネスシーンにおける「アサイン」の使い方

一般的な会社員の方々が使っている「アサインする」はどういう使われ方をしているのでしょう。

これまで挙げてきた業界も、会社員と呼ばれる従業員の方々が業務を行っていますが

商社・営業職・管理職や経理などオフィス業務の方々。

こういった方々が、日ごろ会議や同僚・上司との会話で使われている「アサインする」とはどういう意味で使われていることが多いのか見ていきましょう。

先に紹介した業界と同じく、割り当てるという意味で使われている場合もありますがここでは別の意味で使われている例をご紹介します。

「彼をプロジェクトリーダーにアサインした」

ここで使われるアサインは、任命するという意味です。

プロジェクトや企画に対し、担当者やリーダーなど社員を任命する際に使われたりします。

「新しい役員の方の座席をアサインする必要がある」

この場合は、選定するという意味合いで使われています。

会議の座席などは、役員の序列順という場合が多いかと思われますがこうした入れ替えなどがあった場合に使われることが多いと思います。

このように、「アサインする」という訳を見たときに様々な意味があることを確認できました。

業界ごとに数ある意味の中から、まさに業界用語として選定されて使われているということです。

アサインの反対語って?

少し余談ですが、「アサインする」の反対語って何だと思いますか?

答えは、release(リリース)などになります。

assignが割り当て・選任するとなりますから、releaseは解放という意味ですので反対語にあたります。

しかし、あまりビジネスシーンではreleaseを使う事はありません。

語呂が悪いのか、発音があまりハマっていないのかは分かりませんが一緒に反対語も覚えておくとよいですね。


ここで少し余談!

よく使う表現「ボケる」を英語でどのように表現するのかご存知でしょうか。今回はそんな「ボケる」に関して紹介する記事を載せておきますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

nativecamp.net


「アサイン」以外に英語から派生されたビジネスシーンで使う言葉とは?

「アサイン」だけではなく、同じように英語から派生した単語が複数、日本のビジネスシーンで使われています。

evidence(エビデンス) 証拠

feedback(フィードバック) 意見・評価・反応

agenda(アジェンダ) 議題

output(アウトプット) 出力

input(インプット) 入力

attend(アテンド) 出席する・付きそう

alliance(アライアンス)連合・提携

format(フォーマット) 書式・形式

resource(リソース) 資源

sustainability(サスナビリティ) 持続可能性

budget(バジェット) 予算

diversity(ダイバーシティ) 多様性

scheme(スキーム) 悪い計画、悪巧み、陰謀

reschedule(リスケジュール)
リスケ:予定を変更する

ASAP(アサップ)
As Soon As Possible の略:できるだけ早く

CSR(Corporate Social Responsibility)
シーエスアール:企業の社会的責任

こうして書き出してみると、聞いたことある!と思う単語がいくつか出てきたのではないでしょうか?

実は、ビジネスシーンで使われているカタカナの用語の中には語源が英語以外のもたくさんあります。

今回は英語が語源で派生したカタカナ語を集めてみましたが・・・まだまだあります。

その中でも、聞き覚えがあるのではと思った単語だけ集めてみましたが多いですね。

どういう意味?!と仕事している中でも検索してしまうこともあると思いますが、今回は、是非覚えてみてはいかがでしょうか?

「アサインする」を英語で表現すると?

ここまでは、日本の各ビジネスシーンで使われている意味をご紹介してきました。

次は、語源である英語で英語圏の人々はどのように使っているのかを、例文でご紹介します。

I've heard that his bosses have assigned him to be the project leader.
上司は彼をプロジェクトリーダーに任命したそうだよ。

This spring, I was assigned to be the team leader!
この春に、チームリーダーに任命されたの!

You'll need to assign two people to be in charge of this event.
このイベントに関しては、担当者を2人任命する必要があるわね。

Who assigned him to be part of this project?
誰が彼をこのプロジェクトに参加するように任命したの?

Don't you think you need to assign them to their own roles rather than all of your classmates doing it?
クラスメイト全員でやるより、それぞれの役割に割り当てる必要があると思わない?

I heard that! I heard your friend was assigned to that department.
聞いたよ!君の友人があの部署に配属されたって?

You've all been assigned different parts.
みんなそれぞれ違う役割を与えられたね。

At tomorrow's conference, I'm anxious because I've been assigned to be a presenter.
明日の会議で、プレゼンターに任命されてしまって不安だよ・・

割り当て・任命・選定こういった意味をよく使う様で、仕事の話だけでなく学校での行事などで担当に指名されたなどの会話で使うことが多いかと思います。

最後にまたまた少し余談!

これもよく使われる表現「ケースバイケース」。今回はそんな「ケースバイケース」の英語表現に関する記事を紹介しておきます。気になる方はぜひ合わせて読んでみてくださいね。

nativecamp.net


まとめ

IT業界や、商社など外資系または海外の支社を持っているような企業だと、頻繁にこうした英語や他言語から派生した言葉を利用しているようです。

しかし、最近では当たり前のようにどこの企業や業界でも使われることが多くなってきた印象です。

覚えたからといって頻繁に使っても、ビジネスで使っている意味合いと実際の英会話で使うとでは意味合いが伝わらないこともありますので、使う時は正しい意味で使えるか調べてから文章にしてみましょう。